ポケットモンスター LEGENDS ライジングサン   作:仮面大佐

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第1話 パートナーとの出会い

 シンオウ地方からやってきたユウト。

 リコと別れた後、セキエイ学園の男子寮へと向かった。

 

「ここか…………いったいどんな人なんだろうな」

 

 ユウトは充てがわれた部屋の前に立ち、そう呟く。

 セキエイ学園は全寮制である為、ルームメイトが居る。

 実家に自分の部屋があったユウトにとって初めての経験であり、彼の心の中はこれからの生活への期待と少しばかりの不安や緊張でいっぱいだった。

 

「まぁ…………なるようになるか」

 

 ユウトはそう呟くと、ドアを開ける。

 その部屋の中では。

 

「…………よし。ひとまずはこんなもんかな」

 

 とある男が、荷物を出して、きちんと整頓していた。

 すると、ユウトの事に気がついたのか、話しかける。

 

「…………ん?あぁ、もしかして、君がルームメイト?」

「そうだが……………」

「そっか、そっか!俺はハルキだ。これからよろしくな!」

「俺はユウト。こちらこそよろしく」

 

 その人がユウトにそう聞くと、ユウトはそう答える。

 その人は、ハルキと名乗り、手を差し出す。

 それを見たユウトも名乗って、握手をする。

 ユウトは部屋に入り、持ってきた荷物を整理していく。

 その間、2人は出身地方について話をする事に。

 

「へぇ…………ユウトはシンオウから来たんだな」

「ああ。ハルキ……さんはどこの地方から来たんだ?」

「呼び捨てでいいって。俺はガラルから来たんだ」

 

 ユウトは自分がシンオウ地方から来た事を話すと、ユウトはそう聞く。

 さん付けという、どこか余所余所しい態度に対して、ハルキはそう答えながら、ガラル地方出身だと話す。

 

「ガラル地方か…………ん?もしかして…………最近のセミファイナルトーナメントに出てた選手の1人か?」

「よく分かったな…………。まあ、初戦で敗退しちまったけどな」

 

 ユウトはそう言うと、ある事を思い出したかの様にそう聞く。

 ユウトの兄であるソウスケは、ガラル地方などの他の地方のバトルも見ていた為、ユウトも察したのだ。

 それを聞かれたハルキは、驚愕の表情を浮かべながらそう言う。

 

「そうなのか…………。悪いな」

「いや、もう過ぎた事だしな。それに…………このセキエイ学園に来たのには、理由があるんだ」

「理由?」

「ああ。セミファイナルトーナメントの初戦で敗れて、思い知ったんだ。俺はまだまだこれからだって。俺は今より更に強くなれるかもってな。ジムチャレンジは知ってるよな?」

「ああ。ガラル地方でジム戦に挑むには、推薦状が必要だって聞いたな」

 

 触れてはいけない事を触れたと察したのか、ユウトは謝る。

 それに対して、ハルキはそう言うと、セキエイ学園に来た理由を語る。

 ハルキの質問に対して、ユウトがそう答えると、ハルキは口を開く。

 

「そうだ。それで、運良く推薦状を貰えて、勢いで挑んだんだけど、行き当たりばったりみたいな感じがあってな。やっぱり、基礎をちゃんと学ぶ必要があったって痛感したんだ。それでこの事を知り合いに相談したら、セキエイ学園の事を紹介されてな。」

「そうなんだな…………」

「それで、そっちは?なんでセキエイ学園に来たんだ?」

 

 ハルキの語った理由にそう呟く中、今度はハルキからセキエイ学園に来た理由を聞かれる。

 

「俺は…………母さんが通ってたっていうのもあるけど、シンオウ地方だけに囚われずに、広い世界を見たいなって思ってさ」

「へぇ…………良い理由だな。やっぱりジムチャレンジしてると、家の近所とは違う事だらけでさ、結構楽しくなって来るんだよなぁ」

 

 ユウトはリコに語った様に、セキエイ学園に来た理由を語る。

 それを聞いたハルキは、そんな風に呟く。

 そんなこんなで話をして、荷物整理を終えると、2人はバトルフィールドの方へと向かう。

 すると、リコともう1人の女の子が見えた。

 

「やあ、リコ」

「あ、ユウト」

「誰?リコの友達?」

「ユウトの知り合いか?」

 

 ユウトがそう話しかけると、リコはそう答えて、その女の子とハルキはそう聞く。

 すると、ユウトは口を開く。

 

「ああ。さっき、バスで会ったんだけど、リコっていうんだ。友達だよ」

「は、はい!リコって言います!その…………ユウトのと…………友達?」

「疑問形なんだ…………」

「緊張しなくても大丈夫だよ。俺はハルキ。ユウトのルームメイトだ。それで、そっちの君は?」

「私、リコの同室のアン。よろしくね!」

 

 ユウトがそう言うと、リコはそう言うが、最後の方は疑問形だった。

 それに対して、ユウトがそう呟く中、ハルキはそう言い、リコの隣にいた女の子であるアンはそう言う。

 ハルキとユウトの手を握って、豪快に

振った。

 

「なかなかに元気な子だね」

「だな」

(アンって…やっぱり豪快かも)

 

 それを見て、ハルキとユウトがそう言うと、リコはそう思う。

 そこから、ユウト達は話をしていく。

 

「ええぇぇっ!?ハルキって、ガラル地方のセミファイナルトーナメントに出てたの!?」

「まあ、初戦で敗退したけどな」

「それでも凄いよ!ガラル地方って、実力主義みたいな所あるし、途中で脱落する人が多いって聞くから、セミファイナルトーナメントに出たのでも十分だよ!」

「いやぁ………そうかな?そう言われるとなんだか………あはは……………」

 

 アンは、ハルキがガラル地方のセミファイナルトーナメントに出場していたのを聞いて、驚いていた。

 アンはカントー地方出身だが、カントー地方から出たことはなく、ガラル地方という他の地方の出来事を聞いて、興奮していた。

 

「凄い盛り上がってるね…………」

「だな」

 

 それを見ていたリコとユウトはそう話す。

 すると、4人が座ってるベンチの前で、バトルが行われていた。

 

「ゴーリキー、ばくれつパンチ!」

「ゴリ!」

「リフレクター!」

「エーフィッ!」

「ゴリッ!?」

 

 ゴーリキーのトレーナーがそう指示すると、ゴーリキーはばくれつパンチを放つ。

 それに対して、エーフィのトレーナーがそう指示すると、エーフィはリフレクターを展開して、ゴーリキーの攻撃を防ぐ。

 

「続けて、サイコキネシス!」

「エーフィッ!」

「ウゥッ…………!?」

 

 エーフィのトレーナーが、サイコキネシスを指示すると、サイコキネシスを発動して、ゴーリキーを吹き飛ばす。

 

「わぁ!三人とも、今の見た!」

「あいつらやるなぁ、やっぱりここに来てよかったな」

(私もいつかするのかな?あんなバトル)

 

 アンがそう言うと、リコとハルキはそう反応する。

 リコがそう思っていると、ユウトが口を開く。

 

「なるほど…………リフレクターでばくれつパンチを防いで、ゴーリキーが体勢を崩した所にサイコキネシスを使う感じか。そういうのもありだな」

「へぇ…………お前、そういう所を見てるんだな」

「ああ。父さんから、ポケモンバトルをする際には、相手のポケモンの事をよく見て、行動する方がいいって言われてるから」

「凄いじゃん、ユウト!」

(ユウトって………そんな所も見てるんだ。凄い…………)

 

 ユウトはそれを見て、そんな風に呟いた。

 それを聞いたハルキとアンとリコは、そんな風に反応する。

 すると、アンが口を開いた。

 

「ねえ、入学式が終わったら、いよいよだよ」

「いよいよ?」

「決まってるじゃん!相棒ポケモンだよ!」

「ああ…………そういえば、入学式が終わったタイミングか」

 

 アンがそう言うと、リコはそう聞く。

 それに対して、アンがそう言うと、ユウトはそう反応する。

 

「そっか…………ユウト達はポケモンを貰えるんだったな」

「ユウト達はって…………ハルキは?」

「俺はガラル地方の博士の推薦で、この学校の入学が決まったからな。もうポケモンはいるんだ」

「へぇ…………そうか」

 

 ハルキはそんな風に反応する。

 アンがそう聞くと、ハルキはそう答える。

 ハルキは、推薦でセキエイ学園に入学を果たしたので、ポケモンは貰わない事にしたのだ。

 

(ハルキはもうポケモンを持ってるんだ。明日………私にも相棒が…………不安だ)

 

 リコがそんな風に考えていると、ユウトが口を開く。

 

「リコ。緊張するのも分かるけど、ポケモンが貰えるんだ。楽しみにした方が気持ちも楽になるよ」

「そ、そうだね………」

 

 ユウトがそう言うと、リコはそんな風に答える。

 その後、それぞれの部屋に戻り、ユウトは物思いに耽っていた。

 

(いよいよ俺もポケモンを貰うのか…………。楽しみだ)

 

 ユウトはそんな風に考えていた。

 ちなみに、ハルキは既に爆睡していた。

 その翌日、入学式が執り行われた。

 

「ポケットモンスター。縮めて、ポケモン。この星の不思議な不思議な生き物。ポケモン達は、海、空、森、街の中。至る所に居ます。人とポケモンは様々な絆を結び、この世界で暮らしています。…………という事で、ここ、セキエイ学園で、絆を結んだポケモンと一緒に、夢を見つけてください」

 

 校長先生は、そんな風に話していく。

 その後、それぞれの教室へと配属された。

 ちなみに、ユウト、リコ、アンは一緒のクラスになったが、ハルキは別のクラスになった。

 クラスに到着すると、スマホロトムにデータがインストールされる。

 

「トン…………トン…………ロトトン!」

「ここまで良いですね?では皆さん、スマホロトムを再起動してください。それで皆さんのポケモン図鑑が使えるようになります」

 

 ロトムがそう言うと、担任の先生はそう口を開く。

 

(母さんは、シンオウ地方を旅していた時には、ポケッチを使ってたらしいけど、ポケッチが古く見えるな)

 

 それを見たユウトは、そんな風に思っていた。

 シンオウ地方では、ポケッチという腕時計型のデバイスがあるのだが、それが古く見えると感じていた。

 

「わぁ…………私のポケモン図鑑………!」

「これで、ポケモンを調べる事が出来るってわけだな」

「お次はお待ちかねのご対面ね」

 

 リコがそう言う中、ユウトはそう言う。

 それに対して、アンはそんな風に言う。

 すると、担任の先生が口を開く。

 

「それでは、次に皆さんの相棒ポケモンをお渡しします。順番に名前を呼びますので呼ばれた方はポケモンを取りに来てください」

 

 担任の先生がそう言うと、名前が呼ばれた順番に、ポケモンを受け取りに行く。

 ユウト達が待っていると。

 

「……………次、アンさん」

「はい!はいは〜い!」

「どうぞ」

「はい!」

 

 担任の先生はアンの事を呼び、アンは前に出て、モンスターボールを受け取る。

 自分の座席に戻ってから、モンスターボールからポケモンを出すと、出てきたのはミジュマルだった。

 

「ミジュ!」

「ミジュマル!」

「ミッジュ!」

「やったぁ!よろしく!」

 

 アンはミジュマルを出すと、ミジュマルを抱きしめる。

 そんな中、ユウトが呼ばれた。

 

「次、ユウトさん」

「はい」

「どうぞ」

「はい」

 

 ユウトが呼ばれると、ユウトは担任の先生からモンスターボールを受け取って、自分の座席に戻る。

 

「次、リコさん」

「は、はい!」

「どうぞ」

 

 リコがモンスターボールを受け取る中、ユウトはモンスターボールからポケモンを出す。

 出てきたのは、ポッチャマだった。

 

「ポッチャマか…………よろしくな」

 

 ポッチャマが出てきたのを見て、ユウトはそう話しかける。

 すると。

 

「ポッチャ」

「え…………?」

 

 ポッチャマは、そっぽを向いた。

 それには、ユウトは少なくないショックを受けていた。

 すると。

 

「ニャオ!」

「ポッチャ!」

「イテッ…………え?」

「あっ」

 

 リコの受け取ったポケモンも、リコを引っ掻くと、そのまま逃走。それに続くかのようにポッチャマも逃走する。

 

「それでは、みなさん、今日はここまで」

「ま、待って!」

「マジか…………」

 

 担任の先生がそう言うと、ユウトとリコは、目立たないようにこっそり教室から出る。

 

「私はニャオハを追いかけるから!」

「お、おう」

 

 リコがそう言うと、ユウトはそう言い、それぞれのパートナーを追いかける。

 

(兄さんの言う通りだったな………)

 

 ユウトはそんな風に思っていた。

 セキエイ学園に入る前、ソウスケからアドバイスを貰っていたのだ。

 

『いいか?最初のポケモンでポッチャマを選んだみたいだが、ポッチャマはプライドが高いから、最初は難しいぞ』

 

 そんな感じに。

 ユウトはそれを思い出していると。

 

(とにかく、どこに行ったのかを見つけないとな)

 

 ユウトは、ポッチャマの捜索を行う事に。

 ユウトが走り回っていると。

 

「ポッチャ〜!」

「ポッチャマ!?」

 

 そんな悲鳴が聞こえてきて、ユウトは悲鳴が聞こえてきた方へと向かう。

 すると。

 

「ポッチャ!ポチャポチャ!」

「パラセクト!?お前喧嘩を売ったのか!?」

 

 ポッチャマは、パラセクトと対峙していた。

 それを見て、ポッチャマがパラセクトに喧嘩を売ってしまった事に気づいた。

 すると、パラセクトはポッチャマに胞子を放つ。

 

「危ない!?」

 

 ユウトはそう言うと、ポッチャマを抱えて、逃走する。

 その際、キノコの胞子をしれっと回収していた。

 パラセクトの胞子は、煎じると良質な漢方薬になると言われているのだ。

 

「ふぅ〜…………大丈夫か?」

「ポチャ!ポチャポチャ!」

「悪かったって…………」

 

 ユウトがポッチャマをキャッチして、走っていくと、ポッチャマはそんな風に叫ぶ。

 ユウトはそう謝る。

 

「ふぅ〜…………ここまで来れば…………」

「ポチャ!ポチャポチャポッチャ!」

 

 ユウトがそう言うと、ポッチャマはユウトの前に降りると、そんな風に文句を言う。

 まるで、余計な手出しをするなと言わんばかりだった。

 それに対して、ユウトはポッチャマの視線に合わせる。

 

「勝手な事をしたのは悪いと思ってるよ。でも、闇雲に挑んだって、勝てるとは限らないからな。君のトレーナーとして言わせてもらう」

「ポッチャ…………」

 

 ユウトはポッチャマがプライドが高い事を分かっているのか、そんな風に対応する。

 それに対して、ポッチャマはそっぽを向く。

 すると、ポッチャマから腹の虫が暴れる音がする。

 

「お腹空いたのか?」

「ポッ、ポッチャ…………」

 

 ユウトがそう聞くと、ポッチャマは顔を赤くする。

 それに対して、ユウトはポケットから、ある物を取り出す。

 それは、自分で作ったコトブキマフィンだった。

 

「ほら、良かったら食べてくれ」

「…………ポッチャ」

「あははは…………」

 

 ユウトはそう言って、コトブキマフィンを渡すが、ポッチャマは拒否する。

 ポッチャマはプライドが高い為、人から食べ物を貰うのを嫌っているのだ。

 その事を察したユウトは無理に近づこうとせず、徐々に慣れさせていく事にしたのだった。

 そして夕方、ユウトはリコと遭遇した。

 

「リコ。ニャオハは見つかったか?」

「うん。でも…………やっぱり不安かな」

「そっか。お互い、前途多難だな」

 

 ユウトがそう聞くと、リコはそんな風に答える。

 お互いにそう話すと、苦笑する。

 こうして、それぞれのパートナーと出会うのだった。




今回はここまでです。
今回は、パートナーポケモンを受け取るまでです。
ユウトは、ポッチャマを受け取りました。
ポッチャマとのやりとりは、アニポケのダイヤモンド&パールでの、ヒカリとポッチャマを参考にしました。
ユウトとリコは、お互いに気難しいパートナーを得ました。
次回は、どこまでやるのかは考えちゃうです。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
ユウトのヒロインは、リコですが、お互い両片思いみたいな感じにしていこうかなと思っています。
あと、ユウトの手持ちは現状、ポッチャマ以外はマメバッタ、ヒスイガーディ、ワシボンにして、一度シンオウ地方に戻った際に、ワシボンをヒスイウォーグルにする予定です。
あとは、メガボルテージがどんな感じになるのか次第ですが、色違いのラルトスをメガボルテージ以前に手持ちに加えて、色違いのエルレイドにして、メガシンカさせる予定です。
あとは、シェイミも加えようかなと思います。
今後の展開や手持ちポケモンについて、リクエストがあれば、活動報告から受け付けています。
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