ポケットモンスター LEGENDS ライジングサン 作:仮面大佐
それぞれのパートナーと出会ったユウトとリコ。
だが、それぞれが前途多難だった。
ある日、ユウトとハルキは、バトルの練習を行う事になった。
「お手柔らかに頼むぞ、ハルキ」
「ポッチャ!」
「おうよ!頼むぞ、エースバーン!」
「バース!」
ユウトはポッチャマを出して、ハルキはエースバーンを出していた。
バトルが始まったのだが………。
「よし、ポッチャマ…………」
「ポッチャー!」
「えっ!?ちょっ…………!?」
ユウトはポッチャマに指示を出そうとした瞬間、ポッチャマは勝手にエースバーンの方へと向かってしまう。
「ポッチャ!ポッチャ!」
「バス、バース」
ポッチャマは、はたく攻撃をエースバーンにしていく。
だが、エースバーンはそれをあっさりと回避していく。
「ポッチャ!ポチャ!ポッチャ!」
「勝手に動かないでくれよ…………」
「あははは…………」
それに苛立ったのか、ポッチャマは何度もはたく攻撃をしていくが、悉く躱されてしまう。
それにはユウトも頭を抱えて、ハルキは苦笑する。
エースバーンに攻撃を躱されてしまい、ポッチャマはスタミナを消耗していた。
すると。
「ポッチャ!ポッチャ〜!!」
「エースバーン、火炎ボール」
「バス!バース!」
ポッチャマは地団駄を踏むと、エースバーンに向かって、みずでっぽうを放つ。
それに対して、ハルキはエースバーンに火炎ボールを放つ様に指示を出す。
エースバーンは石ころを取り出すと、それをリフティングの要領で蹴っていく。
すると、その石ころが炎を纏い、ポッチャマに向かって蹴り出す。
火炎ボールは、ポッチャマのみずでっぽうを受け止め、更にはポッチャマに向かっていく。
「ポッチャ〜!?」
「ポッチャマ!?」
ポッチャマは、火炎ボールをまともに喰らってしまう。
ユウトが駆け寄ると、ポッチャマは戦闘不能になっていた。
「すまない…………」
ユウトは、ポッチャマにそう謝る。
それを、ハルキは何とも言えない表情で見ていた。
一方、リコとアンの方では。
「え〜っと…………ニャオハ、この………あっ!?」
「ニャ〜!」
「ミジュマル、みずでっぽう!」
「ミジュ!」
「ニャ〜!?」
リコがニャオハに指示を出そうとした瞬間、ニャオハは勝手に動き出してしまう。
アンがみずでっぽうを指示すると、ミジュマルはニャオハにみずでっぽうを放ち、ニャオハは吹き飛ぶ。
「ごめん、ニャオハ………」
「ニャオ〜…………」
「それじゃ、勝負にならないよ」
リコがそう謝る中、アンはそう言う。
ニャオハが水を飛ばすために体を震えさせる中、ユウト達も合流する。
「お互い、前途多難だな」
「だね」
ハルキが苦笑しながらそう言うと、アンも苦笑しながらそう言う。
同じ部屋の相方は、気難しいポケモンをパートナーにしたのだと。
「ふぅ…………まだまだだな。俺も」
「そうだな…………やっぱり、お互いに気持ちをぶつけ合うのはどうだ?」
「気持ちをぶつけ合うか…………」
「……………って、リコ、聞いてる?」
「あ…………うん。頑張る」
ユウトがそう呟くと、ハルキはそんな風にアドバイスをする。
ユウトが考え込む中、アンがそう聞くと、リコはそう答える。
その後、ポッチャマを回復してもらっている中、ユウトはハルキと話をする事に。
「それにしても、結構クセが強いよな。お前のポッチャマ」
「あははは…………改めて、ポッチャマのプライドの高さを思い知ったよ」
「まあ、ポッチャマはプライドが高いって言われてるからな」
「……………でも、やっぱり、ハルキとエースバーンは凄いな。息もピッタリだし」
ハルキがそう言うと、ユウトは苦笑気味にそう言う。
ユウトがそう言うと、ハルキは口を開く。
「いや、俺も結構苦労したんだぜ?」
「そうなのか?」
「ああ。俺のエースバーンがまだ、ラビフットだった頃は特にな」
ハルキはそんな風に言うと、ユウトは首を傾げる。
そこから、ハルキは話をしていく。
「俺が貰ったヒバニーは、元気いっぱいだったんだよ。だけどな、ラビフットになった途端、無愛想な感じになっちまってな」
「それは…………ラビフットの種族としての性質もあるんじゃないのか?」
「そりゃな。でも、当時の俺は、あまりの変わり様に驚いたさ。無愛想な感じになって、俺はラビフットに相応しくないんじゃないかって思った事もある。そんな時に、ガラル地方の博士に相談したんだ。どうすれば良いのかってな」
「……………その博士はなんて?」
ハルキは当時を懐かしむ様な表情を浮かべて、そんな発言をする。
ユウトがそう聞くと、ハルキは口を開く。
「……………『ラビフットとしての性質はあるかもしれないけど、ハルキの事はちゃんと認めてる。ラビフットとちゃんと向き合ってやれ』ってな。そこから、ちゃんとラビフットと向き合った。まあ、エースバーンに進化したら、ヒバニーだった頃の性格に戻ったけどな」
「……………そうなんだな」
「……………まあ、ポッチャマという種族の性質からくるプライドの高さから、悔しがるだろうけど、しっかりと向き合ってやれ。そうすれば、ポッチャマも心を開いてくれるさ」
「……………ありがとうな」
ハルキは、ユウトの質問に対して、そんな風に答える。
そこから、ポッチャマに対する向き合い方をアドバイスする。
その後、回復したポッチャマと共に、ユウトは部屋に戻った。
ハルキは用事があり、部屋には居なかった。
「…………ポッチャマと向き合う…………か」
「ポッチャ!ポチャポッチャ!」
ユウトがそう呟く中、ポッチャマは悔しそうにしていた。
すると、ユウトはポッチャマに話しかける。
「なあ、ポッチャマ。悔しいんだよな?」
「ポッチャ!ポチャポチャ!」
「悔しいのは分かる。でも、パラセクトと戦った時も言っただろ?闇雲に挑んだって、勝てるとは限らないって」
「ポチャ…………」
ユウトがそう話しかけると、ポッチャマはそう答える。
それに対して、パラセクトに襲われた時と同じ様に言う。
ポッチャマが顔を背けると、ユウトはポッチャマに視線を合わせる。
「……………君は1人じゃない。俺もいる。だから、一緒に強くなろう」
「……………ポッチャ」
ユウトはそんな風に話しかける。
それに対して、ポッチャマは顔を背けつつも、同意する様に言う。
「……………素直じゃないな」
ポッチャマの態度に、ユウトは苦笑しつつも、そんな風に言う。
こうして、ユウトとポッチャマは絆が芽生えたかもしれない。
その後、ユウトがヒスイ地方の技術などが書かれた本を見ていると、ポッチャマが覗き込む。
「ポッチャ?」
「気になるか?」
「ポチャ!」
ポッチャマが覗き込む中、ユウトがそう聞くと、ポッチャマはそう答える。
すると、ユウトは考え込む。
「……………よし。特訓するか」
「ポチャ?」
ユウトはそう言うと、ポッチャマは首を傾げる。
その後、ユウトは部屋から抜け出していた。
(…………バレない様に…………)
ユウトはポッチャマを連れて、警備員に見つからない様にして、どこかへと向かっていく。
着いたのは、湖だった。
実は、ユウトはこの湖の存在に気づいていたのだ。
「ここなら、多少は派手にやっても大丈夫かな」
ユウトはそう言うと、ポッチャマを地面に下ろす。
「よし、やるぞ、ポッチャマ!」
「ポチャ!」
ユウトはそう言うと、ポッチャマもそう答える。
ユウトがやろうとしているのは、ヒスイ地方で使われていた力業と早業の習得だった。
実家から、かいでんのタネと呼ばれる物を持ってきていて、父親から力業と早業を習得する方法を教わっていたのだ。
「…………ポッチャマ!みずでっぽう!」
「ポチャ〜!」
ユウトは、まずはみずでっぽうを指示した。
まずは、指示に慣れさせる為だ。
「…………焦りは禁物。まずは着実にいくか」
「ポッチャ!」
「よし!行くぞ!」
「…………あれ?ユウト?」
「ん?」
ユウトはそう言うと、ポッチャマはやる気に満ちていた。
ユウトが指示を出そうとすると、そんな声が聞こえてくる。
ユウトが振り返ると、そこにはニャオハを連れたリコが居た。
「リコ。何でここに?」
「ユウトこそ…………どうして?」
「いや、特訓に良い感じの場所を見つけてさ…………もしかして、先に見つけてた感じか?」
「あ…………ごめんね!別の場所に行くから!」
ユウトがそう聞くと、リコはそう聞く。
リコの問いにそう答えると、リコは別の場所に向かおうとする。
すると。
「いや、大丈夫だよ。どうやら、お互いに考えている事は一緒みたいだからな」
「そ、そっか…………」
ユウトは特に気にしていない様だった。
リコは、特訓をする事に。
だが…………。
「ニャオハ、このは!このは!」
「ニャ?ニャ〜……………!」
リコはニャオハにこのはを指示する。
すると、ニャオハの首元から緑の葉が湧き上がろうとするが、それは直ぐに消えてしまう。
「う~ん。駄目か~」
リコはそう呟く。
リコが落ち込む中、ニャオハは飽きてしまったのか、近くの岩で爪とぎを始めてしまう。
「お互い、大変だな」
「うん…………」
ユウトがそう話しかけると、リコはそう答える。
すると、リコはユウトに話しかける。
「そういえば、ユウトは何してたの?」
「俺も…………リコと似た様なもんかな。ちょっと、技の特訓を」
「そうなんだ…………」
リコがそう話しかけると、ユウトはそう答える。
リコはユウトに話しかける。
「あの…………」
「うん?」
「ユウトは、シンオウ地方だけに囚われずに、広い世界を見たいから、セキエイ学園に来たんだよね?」
「ああ」
「凄いよね…………私は、何か見つけられるかもって思って来たんだけど…………何も見つからなくて……………」
リコはユウトにそう聞く。
ユウトはリコの問いにそう答えると、そんな風に呟く。
すると、ユウトは口を開く。
「……………いや、本当の事を言うと、俺も特にこれをしたいっていうのは見つかってないさ」
「……………え?」
「確かに、シンオウ地方に囚われずに、広い世界を見たくて、ここまで来たんだけど、何をしたいっていうのは見つかってないさ」
「そうなんだ…………」
「でも、すぐに見つかるって訳じゃないのは分かってる。だからこそ、己と向き合って、ポケモンと一緒に見つけていく。そう考えているんだ。リコだって、俺やアン、ハルキ、ニャオハもいる。そう重く考えなくても良いんじゃないかな?」
ユウトはそんな風に言うと、リコはそう反応する。
ユウトはそんな風に、リコにアドバイスをしていく。
それを聞いたリコは、少しだけ、表情が明るくなって口を開く。
「…………ありがとう。アドバイスしてくれて」
「いいって。お互いに頑張っていこう」
「うん」
リコはユウトに礼を言うと、ユウトはそう答える。
そんな中、リコの心境は。
(なんか、ユウトって…………凄い)
そんな風に考えていた。
そんな感じに、学園生活を送っていく。
だが、この時の2人は気づいていなかった。
もうすぐ、旅立ちが近づいている事を。
今回はここまでです。
今回は、ユウトとポッチャマが絆を結ぶ話です。
ハルキのエースバーンに負けた事で、ポッチャマは冷静になりました。
現実を思い知った感じに。
そして、ユウトと共に強くなっていく事になりました。
ユウトもリコにアドバイスをして、多少は距離が近くなりました。
次回は、いよいよアメジオの登場です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いよいよ、今日からメガボルテージが始まりましたね。
リコも、自分でライジングボルテッカーズと宣言する辺り、本当に成長しましたね。
ゆずさんが歌うオープニングであるGET BACKは良い曲でした。
エクスプローラーズというよりは、スピネルは何を企んでいるのか。
オープニングを見る限り、サンゴやオニキスは、スピネル側みたいな感じがしますね。
アメジオはどうしているのか。
果たして、どうなっていくのか。
展開次第ですが、ユウトにもメガシンカを使える様にする予定です。
使うのは、色違いのメガエルレイドの予定です。