ポケットモンスター LEGENDS ライジングサン   作:仮面大佐

6 / 15
第4話 ブレイブアサギ号と謎の集団

 謎の3人組に追われているユウトとリコ。

 そんな中、ユウトとリコの前に、リザードンに乗った謎の男が現れた。

 ユウトとリコが困惑する中、少年は口を開く。

 

「何者だ?」

「そりゃ、こっちのセリフ。俺らはその子に用事がある」

「我々も同じだ。では、ポケモンバトルで決める。ソウブレイズ!」

「ブレイ…………!ソウ…………!」

 

 少年がそう聞くと、リザードンから降りた男は、ゴーグルをおでこに移しながらそう言う。

 それを聞いた少年は、モンスターボールを取り出して、ポケモンを出す。

 出てきたのは、ソウブレイズというポケモンだった。

 

「あれは…………!?」

『ソウブレイズ ひのけんしポケモン ほのお・ゴーストタイプ 怨念の染みついた古い鎧により進化した姿。容赦なく敵を切り刻む』

 

 ユウトはそう言うと、すぐにスマホロトムを取り出して、検索する。 

 それを見たユウトは。

 

『まずいな…………タイプ相性はともかく、レベルが違いすぎる……………!リコを守りながら、あの二人を相手にするのはきついか…………!?』

 

 ユウトはそう判断する。

 ポッチャマは水タイプだが、リザードンもソウブレイズも、ポッチャマより圧倒的にレベルが上だった。

 その為、ユウトはどうにかする事を考える。

 すると。

 

「望むところ!そこの君は、その子を守ってやってくれ!」

「えっ…………?」

「俺はこいつとバトルをする。頼んだぞ!」

「手出しは無用だ」

 

 リザードンを連れた男は、ユウトにそう話しかける。

 ユウトが困惑する中、少年は二人の部下を制止させる。

 一瞬の静寂の後。

 

「むねんのつるぎ!」

「リザードン、かえんほうしゃ!」

 

 ソウブレイズは、むねんのつるぎという技を発動する。

 リザードンが放ったかえんほうしゃをソウブレイズは両手の剣をクロスさせて、受け止める。

 その際、下の建物の窓ガラスにヒビが入る。

 

「ソウブレイズ、つじぎり!」

「リザードン、ドラゴンクロー!」

 

 そこから、ソウブレイズとリザードンは、激しいバトルを繰り広げていく。

 ユウトは、リコの方に向かう。

 

「あの人は…………?」

「よく分からないが、今は信じるしかない!行くぞ!下手したら、巻き添えを喰らう可能性もあるからな!」

「う、うん!」

 

 リコが困惑しながらそう言うと、ユウトはそう言う。

 ユウトとしては、リザードンを連れた男は怪しいところはありつつも、敵ではないと感じていたのだ。

 そして、ソウブレイズのサイコカッターが、リコ達の近くに飛んできたのもあって、逃げる事にした。

 すると。

 

「おっと、待て!」

「悪く思うなよ!」

 

 部下の一人が、ユウト達を逃さない様に先回りしていたのだ。

 すると、ユウトはそう言うと、リュックからある物を取り出して、男に投げつける。

 

「なっ!?何だこれは!?」

「今のは?」

「粘り玉だ。念には念をで作っておいたが、正解だったな!」

 

 ユウトが投げた玉が当たると、何かの糸のような物が炸裂して、その男は身動きが取れなくなる。

 ユウトが投げたのは、シンオウ地方がヒスイ地方と呼ばれていた時に使われていたアイテムである粘り玉だった。

 ユウトは、セキエイ学園に通いつつ、色んなアイテムを作っていたのだ。

 ユウトとリコは、時計台の方に登る。

 ちらりと、リザードンを連れた男とソウブレイズを連れた少年のバトルを見る。

 

『…………で、これを飛ばなきゃいけないってことなんだけど…………』

 

 リコはそんな風に考える。

 時計台の横には建物があるが、かなりの距離があり、飛び越えるのは不可能だった。

 すると。

 

「ニャニャ!」

「ポッチャ!」

「………分かってるって!『踏み出さなきゃ、見つからない!』」

「………リコ、心配すんな。俺もいる。行くぞ!」

 

 足元にいたニャオハとポッチャマはそう言う。

 リコが覚悟を決める中、ユウトはそう話しかける。

 それを聞いたリコは、頷く。

 すると、リザードンを連れた男は、ユウト達の行動に気づく。

 

「なっ!?あいつら、何を…………!?」

「サイコカッター!」

「「せ〜の!」」

 

 その男がそう言う中、少年はサイコカッターを指示する。

 それと同時に、ユウトとリコはジャンプする。

 ソウブレイズがサイコカッターを放つが、リザードンには当たらず、ユウト達に迫っていた。

 

『やっべ!?』

 

 ユウトがそう思う中、リコのペンダントから光が出てくる。

 すると、ユウト達を包み込むバリアを形成し、『サイコカッター』を弾いた。

 

「うっ…………!?」

「ニャ〜………!?」

「ポッチャ…………!?」

「何が…………!?」

 

 サイコカッターが当たると思ったら、謎の光に包まれていて、ユウト達は困惑していた。

 すると、ユウトとリコは、ある存在に気づく。

 

「えっ…………!?」

「ポケモン…………!?」

 

 それは、目の前に体の部分が宝石になっている亀の様なポケモンだった。

 すると、そのポケモンはペンダントに戻ると、バリアは消える。

 

「はっ!?うわぁぁぁぁ!?」

「ニャアアア!?」

「くっ!?」

「ポッチャ〜!?」

 

 バリアが消えた事で、ユウト達は落ちていく。

 ユウトは咄嗟にリコとニャオハとポッチャマを抱えて、守る様にする。

 すると、リザードンに乗った男が、ユウト達をキャッチする。

 

「ニャ!?」

「ポッチャ!?」

「えっ!?リザードン!?」

「助かった…………」

「四人とも。無茶な事をするな」

 

 リコが驚き、ユウトがそう呟く中、リザードンを連れた男はそう言う。

 

「…………すいません。逃げるには、ああするしか無かったなと…………」

「全く……………だが、その度胸は気に入った」

 

 ユウトがそう呟く中、その男は呆れつつも、ゴーグルを上に上げてそう言う。

 鐘の音が鳴る中、その男は口を開く。

 

「それにしても…………随分とくっついてるんだな」

「えっ!?ゆ、ユウト!?なんでこんなにくっついてるの!?」

「す、すまない…………咄嗟にリコ達とポッチャマを守ろうと思って…………」

 

 その男が感心しながらそう言うと、リコは現状に気づく。

 それは、ユウトと密着している事だった。

 それに気づいたリコは、顔を赤くしてそう叫ぶと、ユウトは申し訳なさそうにそう言う。

 すると、その男は屋根にいる少年に向けて、口を開く。

 

「わりぃな!勝負はまた次の機会にだ!リザードン!」

「グォォォォ!」

 

 その男がそう言うと、リザードンにそう指示を出して、上空へと飛び上がる。

 リザードンで飛んでる中、その男はユウト達に話しかける。

 

「しっかり捕まってろよ!」

 

 その男が話しかける中、ユウトとリコは。

 

『…………リコ達を守る為とはいえ、流石に密着するのはまずいかな…………後でちゃんと謝ろう』

『これ、凄く恥ずかしい…………!でも、あの時に踏み出せたのは、ニャオハや、ユウトと一緒だから』

 

 ユウトとリコは、そんな風に考えていた。

 ユウトは罪悪感で、リコは恥ずかしさと同時に、ニャオハとユウトの存在感を改めて感じていた。

 ちなみに、ポッチャマはユウトの頭に掴まっていた。

 一方、セキエイ学園の屋根にいる少年は。

 

「あの輝き……………ペンダント…………」

「アメジオ様、如何いたしますか?」

「……………戻れ、ソウブレイズ」

 

 その少年が、先ほどの現象について考えていると、部下の一人の女性が、その少年…………アメジオに話しかける。

 すると、アメジオはソウブレイズをモンスターボールに戻す。

 

「……………追うぞ」

「「はっ!」」

 

 アメジオがそう言うと、残りの二人もそう答える。

 左腕につけた端末に指を触れると、服装がスーツ姿から違う姿に変わる。

 

「「エアームド!」」

「アーマーガア!」

 

 3人はそう叫ぶと、アメジオはアーマーガア、部下の二人はエアームドを繰り出す。

 3人はそれぞれのポケモンに乗ると、ユウト達の跡を追う。

 その頃、ユウト達は。

 

「あの…………あなたは一体、何者なんですか?どこに向かおうとしてるんですか?」

「あ?なんか言ったか?」

「あの!どこかで下ろして…………!?」

 

 ユウトはその男が何者なのか、どこへ向かっているのかと聞くが、風の影響もあってか、その男には聞こえてなかった。

 リコがそう言うと、ある物に気がつく。

 それは、飛行船だった。

 

「っ!あれは…………!?」

「えっ?なにあれ!?」

「ああ…………俺達の船、《ブレイブアサギ号》だ!」

「ブレイブアサギ号……………」

 

 その飛行船に気づいたユウトとリコがそう言うと、その男はそう言う。

 ユウトがそう呟く中、その男はスマホロトムを取り出して、口を開く。

 

「戻ったぞ。ウイングデッキ展開」

 

 フリードがそう言うと、ブレイブアサギ号の羽部分が折り畳んでいき、バトルフィールドの様になっていく。

 それと同時に、バリアの様なものが展開される。

 リザードンは、バリアに開いた穴を通って、そのバトルフィールドに着陸する。

 

「到着!」

 

 その男がそう言うと、ユウトとリコは相棒のポケモンと共に、リザードンから降りる。

 

「ありがとう、リザードン」

「ガゥ」

「リコ、すまなかったな。守る為とはいえ、抱きつくなんて」

「えっ!?う、ううん!大丈夫だよ!あ、ありがとうね!」

 

 リコがリザードンに礼を言うと、ユウトはそう謝る。

 先ほどまでの状況を思い出したリコは顔を赤くしつつも、そう答える。

 すると、飛行船内から、二人組が出てくる。

 一人はピンク色の髪の女性で、もう一人は大柄な男性だった。

 

「おかえり」

「随分、手こずったな」

 

 その二人が出てくると、どちらかの手持ちと思われるイワンコも出てくる。

 イワンコとニャオハとポッチャマが戯れる中、男とリザードンのトレーナーの男がグータッチをする中、女性がユウトとリコに話しかける。

 

「あなたがリコね?」

「は、はい」

「それで、あなたはリコの友達?」

「あ、はい。ユウトと言います」

「あの、どうして私の事を…………?というか皆さんは一体?」

 

 その女性がそう聞くと、ユウトとリコはそう答える。

 リコが不安と共にそう聞くと、女性は眉間に手を当てる。

 

「まさか…………!?あんた!この子たちに何も説明してないんじゃ!?」

「あ、あれ?言ってなかったか?」

「全然聞いてません。どこに向かうのか、何者なのかを聞こうとしても、風の音で聞こえてなかったみたいですし」

「おいおい、どうやって連れてきたんだ?」

「フリード!」

『この人、フリードって言うんだ………』

 

 その女性がそんな風に叫ぶと、その男はユウトとリコにそう聞く。

 リコが頷き、ユウトがそう言うのを聞くと、男と女性はフリードにそう叫ぶ。

 タジタジになるフリードを見ながら、リコがそう考えていると。

 

「ホゲ!」

「パモパモ!」

 

 2体のポケモンが駆け寄ってくる。

 その内の一体は、リザードンの方に駆け寄る。

 

「ホゲータ!パモまで!」

「知ってるのか?」

「この子達は、パルデア地方のポケモンなんだ」

「なるほど…………道理で、俺には分からない訳だ」

 

 リコがそう言うと、ユウトはそう聞く。

 駆け寄ったのは、ホゲータとパモというポケモンで、両方とも、パルデアに生息しているポケモンなのだ。

 ユウトが納得する中、リコは口を開く。

 

「あの?どうしてパルデア地方の子がここに?」

「ああ、そいつらか?旅してる間に住みついちまったんだ。パルデアのだけじゃないぞ、ほら」

 

 リコがそう聞くと、男はそう言いながら、ある方向を指差す。

 そこには、ヨルノズク、ユキワラシ、ツボツボの姿があった。

 

『ポケモン達が…………皆、こんな風にリラックスしてるなら…………この人たちは、悪い人たちじゃないのかも」

「さまざまな地方を旅しているんですか?」

「そう。自己紹介が遅くなった。私はモリーだ」

「マードックだ。そしてあいつが相棒のイワンコだ」

 

 リコがそう考える中、ユウトはそう聞く。

 すると、ユウトの問いに肯定しつつ、女性と男は自己紹介をする。

 そんな中、ニャオハとポッチャマは、イワンコと仲良くなっており、ホゲータとパモも加わる。

 

『皆、可愛い〜!』

「ところで、あなた達の名前は分かりましたが、何者なんですか?あの3人組といい…………!」

『ちゃんと聞こうと思ったら…………やっぱり、しっかりしてるな………』

 

 リコがそう思う中、ユウトはそう聞く。

 リコがそんな風に考えていると、フリードのスマホロトムから、アラーム音が鳴る。

 

「ちょっと、ごめん。1、2、3………まさか、さっきの奴らか?」

「何?」

「操舵室に行く。船を出すぞ!ヨルノズク!周囲の警戒を頼む!奴らはまだ諦めちゃいない」

 

 フリードがスマホロトムを見ながらそう言う。

 モリーが首を傾げると、フリードはヨルノズクに頼みながら、そう言う。

 

「フリード、奴らってなんだ?学校で何があった?」

「詳しい話は後だ。マードックは下を見てくれ!モリーはポケモン達とその2人を頼む!」

「分かった」

「進路に嵐が発生してるって。オリオがテンパってるけど?」 

「なんとかする。リザードン!」

「グォォォォ!」

 

 マードックがそう聞くと、フリードはそう答えつつ、指示を出す。

 マードックがそう言うと、モリーはそう聞く。

 フリードは、リザードンにそう言うと、リザードンもついていく。

 

「戻れ、イワンコ」

 

 マードックはそう言うと、イワンコをモンスターボールに戻す。

 それを見ていたユウトとリコは。

 

「こりゃ、しばらくは聞けそうにないな………」

『一体、何が起こってるの!?』

 

 ユウトがそう呟く中、リコはそんな風に考えていた。

 取り敢えず、飛行船の中に入る。

 モリーの言う通り、ブレイブアサギ号の進路上には、巨大な積乱雲が発生していた。

 エレベーターでフリード達が下に降りる中、フリードはスマホロトム越しに誰かに話しかける。

 

「オリオ、全速力で頼む!」

 

 フリードはそう言う。

 一方、ブレイブアサギ号の機関室では、トロッゴンが何かを回転させて、作業服を着た女性…………オリオが石炭をマグマッグが入った炉に入れながら、口を開く。

 

「ふっ!やってるっての!」

 

 オリオは、作業をしながらそう言う。

 それを聞いたフリードは。

 

「援軍を送る!リザードン、機関室だ。頼むぞ」

「グォォォォ!」

 

 フリードがそう言うと、リザードンはホゲータを連れて、機関室へと向かう。

 フリードは操舵室の方に向かいながら、口を開く。

 

『キャップ!すぐに向かう!』

 

 操舵室で、フリードの声が聞こえる中、椅子には何かが居た。

 すると、機関室にリザードンが到着する。

 

「リザ!」

「助かる!」

 

 リザードンが来たのを見て、オリオはそう言う。

 その頃、それぞれのライドポケモンに乗ったアメジオ達は、ブレイブアサギ号へと向かっていた。

 

「あれか…………!」

「前方、嵐ですが如何いたしますか?」

「ここで引けるか!追いつくぞ!」

「「はっ!」」

 

 アメジオがそう言う中、部下の一人は嵐が前にあるのを確認して、アメジオに聞く。

 アメジオはそう言うと、ブレイブアサギ号へと迫っていく。

 その頃、ユウト達は展望室と思われる場所にいた。

 すると、突如、停電が起こり、電気が消える。

 

「停電!?」

「こんな時に限って…………!」

「あの…………すみません!何が何やら………私たち、さっきまで学校にいて、知らない人たちに…………!」

「ホー!ホー!ホー!」

 

 ユウトとモリーがそう言うと、リコはそう言う。

 すると、ヨルノズクが叫び声を出す。

 

「遂にお出ましか!」

「すごい怪しかったんです。ペンダントがどうとか聞いてきて……………」

「何者なんだ…………?」

 

 モリーがそう言う中、リコとユウトはそう言う。

 それを聞きながら、モリーは望遠鏡で周囲を見渡す。

 すると、アメジオ達の姿が目に入る。

 

「あいつら…………!エクスプローラーズじゃん!」

 

 アメジオ達を見たモリーはそう叫ぶ。

 それを聞いたユウトとリコは。

 

「エクスプローラーズって、聞いたことがあるか?」

「ううん。全然聞いたこともない」

 

 ユウトとリコはそう話す。

 二人は、エクスプローラーズという組織を知らなかった。

 だが、大人達は違った。

 

「待て!エクスプローラーズだと!?」

 

 モリーの言葉をスマホロトム越しに聞いていたマードックは、アローラのベトベトンを連れながらそう言う。

 一方、操舵室についたフリードは。

 

「待たせたな、キャップ。変わる!」

「……………ピィ〜カ!」

 

 フリードは、操舵室にいる存在に話しかける。

 そこに居たのは、船長の帽子を被ったピカチュウだった。

 キャップと呼ばれたピカチュウがサムズアップをする中、フリードは舵輪を握る。

 

「ノズパス。北はどっちだ?」

「……………パス!」

「サンキュー!」

 

 フリードがそう聞くと、ノズパスは回転して、北の方向を指す。

 アメジオ達が迫る中、モリーは口を開く。

 

「…………ったく、何やってんだ、フリード………!」

 

 モリーは、そんな風に悪態をつく。

 展望室の上にいたヨルノズクも、展望室の中へと戻ってきていた。

 すると、オリオに連絡をする。

 

「オリオ、もう少しスピード出る?」

『う〜ん…………やってるんだけどね………!』

 

 モリーがそう聞くと、スマホロトム越しに、そんな声が聞こえてくる。

 すると、フリードの声が聞こえてくる。

 

「よし!雷雲に向かって、進路を取るぞ!」

「ピィ〜カ!」

 

 フリードがそう言うと、キャップはニヤリと笑う。

 すると、フリードのスマホロトムから、マードックの声が聞こえてくる。

 

『は!?何言ってんだ!?』

「そうでもしなきゃ、あいつら帰ってくれないだろ。全く…………!今日にぴったりのいい天気だぜ!」

『また無茶を…………ま、それしかないか。オリオ。あんた次第だな』

 

 マードックが信じられないようにそう言うと、フリードはそう言う。

 モリーは呆れつつも、オリオにそう聞く。

 それを聞いていたオリオは。

 

「好き勝手言ってくれるね…………!了解!やったろうじゃん!リザードン!」

「グォォォォ!」

「ホゲ!ホゲホゲ!ホゲー!」

「ありがとう、ホゲータ!」

「マグ〜!」

「トロッ!」

 

 オリオはそんな風に呟きつつも、そう答える。

 リザードンに炎を出させると、ホゲータも炎を出す構えをとる。

 マグマッグにトロッゴンがそう言うと、後部から煙が出て、プロペラが回転し出す。

 

「皆、サンキュー!おもか〜じ!!」

 

 フリードはそう言うと、舵輪を右側に思い切り回す。

 すると、ブレイブアサギ号は雷雲に突っ込んでいく。

 それを見たユウトは。

 

「まさか…………雷雲に突っ込む気か!」

「えっ!?なんで!?」

「多分、追っ手を振り切る為だ」

 

 ユウトがそう叫ぶと、リコは困惑する。

 ユウトは冷静にそんな風に言うと、リコが口を開く。

 

「だからって…………」

「……………父さんが言ってたんだ。工芸品を作る時も、ポケモンバトルも、焦って動いたら、失敗する可能性が高い。だからこそ、いついかなる時も冷静になる事が大切だってな」

「へぇ〜…………アンタのお父さん、いい事言うじゃん」

 

 リコがそう言う中、ユウトはそう言う。

 モリーが感心しながらそう言うと、リコはある事を思っていた。

 

『この船の人たちも豪快だけど、ユウトも豪快だな…………』

 

 そんな風に思っていた。

 一方、ブレイブアサギ号が雷雲に突っ込むのが見えたアメジオ達は。

 

「あいつら…………雷雲に飛び込むつもりか!?」

「無茶しやがる…………!アメジオ様!」

「このまま見失うわけにはいかない…………!飛行船を盾に、風を躱して接近する!続け!」

「はっ!」

「了解!」

 

 女性が驚きながらそう言うと、男はアメジオにそう聞く。

 アメジオは、ブレイブアサギ号を盾にして、接近すると言い、ブレイブアサギ号に向かう。

 それに、二人もついていく。

 その頃、ブレイブアサギ号の中では。

 

「おっ、じっちゃん!あいつを頼む!」

「うむ。造作もない」

 

 マードックは、中に入ってきた老人にそう言うと、老人はそう答える。

 雷雲の中を突っ込んでいくブレイブアサギ号。

 展望室の窓には雷雲が広がり、雨水が大量に張り付いていた。

 ユウト達が固唾を飲んでいると、ユウトがある事に気づく。

 

「すいません!奴らが!」

「来てます!」

「くっ…………!フリード、エクスプローラーズがウィングデッキに!」

 

 それは、バリアに向かって攻撃をするアメジオ達の姿だった。

 それを見たモリーは、フリードに知らせる。

 

「何だと?」

「ピィ〜カ…………!」

「ウィングデッキ、畳めるか!?」

 

 それを聞いたフリードは、モリーにそう聞く。

 ウィングデッキを畳めれば、アメジオ達は着陸できないからだ。

 だが、モリーから帰ってきたのは、非情な現実だった。

 

「電源が死んでる。仕方ない…………!アンタ達はここにいて!」

「えっ!?どこへ!?」

「手動で畳む!君はその子を頼む!」

 

 モリーはそう答える。

 電源がやられた為、ウィングデッキを自動で畳めなくなったのだ。

 モリーは雨が打ちつける中、外に出て手動で畳もうとする。

 その頃、操舵室にはマードックが来ていた。

 

「大丈夫か?」

「マードック、舵を頼む」

「おう」

「行くぞ、キャップ!」

「ピカ!」

「おい、無茶すんな!子供達乗せてるんだぞ!」

 

 マードックがそう聞くと、フリードは船の舵をマードックに託して、キャップを連れて、外へと向かう。

 それを見たマードックはそう言う。

 その頃、モリーは手動でウィングデッキを畳める装置がある場所につく。

 

「ここか…………」

 

 モリーがどうにかしようとその辺りを知らべる。

 フリードは、機関室に向かっていた。

 

「すまない!リザードンで出たい!」

「ええっ!?」

 

 フリードがそう言うと、オリオはそう叫ぶ。

 その頃、モリーは。

 

「ううっ…………!くっ…………!っ!しまった!」

 

 モリーはハンドルを回して、ウィングデッキを畳もうとしたが、なかなか硬くて、うまくいかなかった。

 更に、アメジオ達の攻撃により、バリアが破られてしまい、アメジオ達の着陸を許してしまう。

 

「間に合わなかったか…………!リコはここで待ってろ!」

「えっ!?どうするつもりなの!?」

「何とかして、あいつらがこっちに来ないようにする!」

 

 それを見たユウトはそんな風に言う。

 それを聞いたリコがそう聞くと、ユウトはそう答える。

 

「ええっ!?大丈夫なの…………!?」

「…………正直、アメジオのソウブレイズと戦おうとしても、返り討ちに遭うのが目に見えてるさ」

「だったら!」

「でも、そのペンダントは、リコにとって大切な物なんだろ?」

 

 リコがそう聞くと、ユウトはそう答える。

 ユウトは分かっていたのだ。

 アメジオと自分のレベル差を。

 普通に戦えば、返り討ちに遭うと。

 実際、ユウトの手は震えており、リコはそれに気づいた。

 リコがそう言う中、ユウトはそう聞く。

 

「そ、そうだけど…………」

「だったら、守ってやるさ。例えやられそうになっても、フリードって人が来る時間くらいは稼ぐ。それに…………友達を助けるのに、理由なんていらないだろ。行くぞ、ポッチャマ!」

「ポッチャ!」

 

 リコがしどろもどろになると、ユウトはそう言う。

 ユウトは、リコの元にアメジオ達が来ないように時間稼ぎを行おうとしていたのだ。

 ユウトがそう言うと、ポッチャマはユウトの肩に乗る。

 それを見ていたリコは。

 

『ちょっと待って…………!この展開…………!ペンダントを巡って追い回されて………そんなピンチの状況でユウトに守られるなんて…………私、私………物語のヒロインですか~~!?』

 

 リコはそんな風に考えていた。

 そんなちょっとズレた事を考えると同時に、雷が鳴る。




今回はここまでです。
放送された話だと、丁度CMに入った区切りなので、丁度いいかなと思いまして。
ブレイブアサギ号へと向かい、アメジオたちが乗り込んできた時までです。
ユウトは、legendsアルセウスで登場したアイテムを使わせます。
今回みたいに、ジルに粘り玉をぶつけたり。
ユウトの場合は、念には念をというのが強い感じで。
そして、ユウトは実力差を分かりつつも、リコを守る為にアメジオと戦います。
ユウトが強くなるきっかけに、フリード博士とアメジオがいるみたいな感じになる予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
昨日のアニポケは、色んな意味でやばかったですね。
サンゴとオニキスがストロングスフィアを使って、マスカーニャとアチゲータを倒しますが、まさか、戦闘不能になった2体に向かって、死体蹴りみたいな事をするとは思いませんでした。
サンゴとオニキスが改めて、悪党であると思い知りました。
エクスプローラーズは徹底的にやると言っても、いくら何でも、死体蹴りはマナー違反だと思いますし。
この小説の場合は、ふぶきとしおづけを受ける際、ユウトがポケモンを庇う予定ではありますので、自分もなかなかの鬼畜だなとは思います。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。