ポケットモンスター LEGENDS ライジングサン 作:仮面大佐
アメジオの部下の1人を見つけたリコとユウトとフリード。
三人は、ある倉庫へと辿り着いていた。
「……………よし!」
「ちょっ!待てって!」
「おい!待て待て!」
倉庫街に着くと、リコはすぐに中に入ろうとする。
すると、ユウトとフリードに止められる。
「聞け!ここからは危険だ!」
「気持ちは分かるけど、冷静になれ!」
「分かってます!でも、ニャオハは私のポケモンです!きっと…………今も1人で心細いはず…………!私が行ってあげなきゃ…………!だって…………私…………ニャオハの…………!はっ…………!ニャオハのトレーナーなんだ!」
ユウトとフリードの2人は、リコに待ってる様に言う。
すると、リコはそんな風に言う。
それを見たユウトは。
「……………分かった。俺がリコを護衛する。それで良いですね?」
「おいおい⁉︎分かったよ……………ああ〜…………そしたら、これでどうだ?」
ユウトは、リコの真っ直ぐな目を見て、フリードにそう話しかける。
それを聞いたフリードは、頭を悩ませつつも、ある事を思いつき、2人に伝える。
「………………どうだ?出来るか?」
「はい!」
「ええ」
「それと…………危険になったらすぐに逃げろ」
「分かりました!」
「うん」
「よし!いっちょ助けに行くぞ!」
「「はい!」」
フリードがそう聞くと、2人はそう頷く。
そこから、ニャオハ奪還作戦を開始する事に。
ユウト達は、ある倉庫の中へと入る。
ある程度奥に進むと、倉庫の奥には、アメジオの姿があった。
「出たな……………アメジオ」
「……………ペンダントは持っているか?」
明かりがついて、フリードがそう言うと、アメジオはそう問いかける。
それに対して、リコはペンダントを取り出す。
「これをあげれば…………ニャオハを返してくれるの⁉︎」
「………………」
「どうやら、そう簡単にはいかないか」
ペンダントを取り出して、リコはアメジオにそう問いかける。
それに対して、アメジオは特に何も答えなかった。
ユウトとしては、そうなる事は分かり切っていたのだ。
実際、ユウトはアメジオがペンダントだけでなく、ペンダントの鍵となるリコも狙っている事を分かっていたのだ。
すると、フリードが声を出す。
「まあ、三人とも落ち着け。提案なんだが…………ポケモンバトルで決めるのはどうだ?この間の決着がまだだったろう?それとも……………負けるのが怖いか?」
「ピカピカ!」
フリードは三人を落ち着かせつつ、そんな風に提案をする。
ついでに、アメジオに挑発をした。
それを聞いたアメジオは、苛立ちの声を出す。
「ふざけるな!」
「俺が勝ったら、ニャオハを返してもらう」
「ならば、俺が勝てば、ペンダントと一緒に来てもらおう!」
「決まりだ。バトルに巻き込まれる。離れていろ」
「はい」
「ああ」
アメジオがそう言うと、フリードはそう言う。
それを聞いたアメジオは、リコを指差しつつそう言う。
フリードは2人を下がらせつつ、ウィンクをする。
それを見た2人は、イワンコと共に移動する。
「キャップ!行くぞ!」
「ピカチュウ〜!」
「出てこい!ソウブレイズ!」
アメジオとフリードは、お互いにソウブレイズとキャップを繰り出す。
すると、先に動いたのはフリードだった。
「キャップ!影分身!」
「ピッカ!ピカ!ピカ!」
フリードはそう指示を出すと、キャップはジャンプしつつ、船長帽を脱ぎ、影分身を行い、無数のキャップが出来る。
「辻斬り!」
「ブッ!ブッ!ブレイ!」
アメジオがソウブレイズにそう指示すると、ソウブレイズはジャンプして、キャップを切っていく。
だが、全て分身であり、消えていく。
「今だ!かみなりパンチ!」
「ピカっ!ピカチュウ〜!」
フリードはそう指示を出すと、ソウブレイズの背後から、かみなりパンチを叩き込もうとする。
すると。
「同じ手は食わん!ゴーストダイブ!」
「ピカ〜!ピカッ⁉︎」
アメジオは、ソウブレイズにゴーストダイブを指示する。
すると、ソウブレイズは影に潜り、キャップのかみなりパンチは不発に終わる。
「キャップ!後ろだ!」
「ブレイ!」
「ピカッ⁉︎」
「大丈夫か⁉︎キャップ!」
「ピカ!」
フリードはそう叫ぶ。
だが、空中で身動きが取れないキャップに回避は出来ず、そのまま喰らってしまう。
フリードがそう聞くと、キャップはそう答える。
「アメジオ…………言うだけの事はあるな」
フリードはそう言うが、アメジオは何も答えなかった。
その近くを、リコとユウトの2人が通る。
リコとユウトは、イワンコが辿るニャオハの匂いをもとに、ニャオハを捜索する。
「どこ!ニャオハ!」
「こっちだ!」
リコがそう叫ぶ中、ユウトはイワンコの向かった方へと向かう。
2人は、とある部屋の前に着くと。
「ワン!ワンワン!」
「ニャオハ!ニャオハ、いる⁉︎」
「ニャ?ニャ〜!」
「居た!……………なんか、大丈夫そうだな」
「待ってて!今、開けるから!」
イワンコがそう吠えて、リコがそう言うと、中のニャオハも気づいたのか、そんな風に反応する。
ユウトは、ニャオハの周囲のおもちゃや、ポケモンフーズが入っていたであろう餌の皿が置いてあるのを見て、そう呟く。
リコはそう言って、ドアを開けようとするが、鍵がかかっており、開けられなかった。
体当たりをしても、開ける事ができなかった。
すると。
「リコ、俺に任せろ。ニャオハもドアから離れてくれ!頼むぞ、ポッチャマ!」
「ポッチャ!」
ユウトはそう言うと、ポッチャマを出す。
そんな中、フリードとアメジオは、倉庫の中から、倉庫の屋根にバトルフィールドを変えていた。
煙が上がる中、煙からソウブレイズが出てくる。
「かみなりパンチだ!」
「ピカ!ピカチュウ〜!」
フリードがそう指示すると、キャップはかみなりパンチを発動して、アメジオのソウブレイズの辻斬りとぶつかり合う。
爆発が起こる中、キャップとソウブレイズは距離を取る。
すると、フリードが口を開く。
「なあ、アメジオ。あのお宝渡すから、見逃してくれって言ったらどうする?」
「お宝だけでは意味がないのだろう?」
「…………やっぱり、お前もそう思うか?」
「…………ソウブレイズ!サイコカッター!」
フリードは、そんな風に問いかける。
その問いに対して、アメジオがそう言うと、フリードはそう言い、アメジオはそう指示をする。
一方、ユウト達の方は。
「ポッチャマ!力強くみずでっぽう!」
「ポッチャ!ポッチャマ〜‼︎」
ユウトはそう指示を出すと、ポッチャマは力業のみずでっぽうを発動する。
すると、ドアの鍵を破壊して、ドアが開く。
「ニャ〜!」
「あっ!ニャオハ、怪我は?」
「ニャ〜!ニャオハ〜!」
「ニャオハ…………!良かった……………!」
リコはニャオハの元に駆け寄り、そう聞くと、ニャオハはリコに頬擦りをする。
それを見て、リコは涙ぐみながらそう言うと。
「感動の再会は後にしてくれ!今は脱出するぞ!」
「ポッチャ!」
「ワン!ワンワン!」
「ニャオハ、一緒に行こう!」
ユウトはリコにそう言って、脱出を促す。
それを聞いたリコは、ニャオハにそう言う。
ユウトとリコは建物から出る。
すると。
「あっ!」
「アメジオの部下か…………!」
「私の可愛いニャオハちゃんを連れ去ろうなんて……………イケない子達ね」
「何が私のだよ。ニャオハはリコのポケモンだ!人のポケモンを勝手に奪ったら泥棒だって言うだろ!」
2人の目の前に、コニアが現れる。
コニアの言葉に、ユウトはそう突っ込む。
すると。
「ニャオハちゃ〜ん!こっちにおいで〜!美味しいご飯もあるわよ〜!」
「「……………えっ?」」
コニアは目をハートにして、そんな風に声を出す。
それを聞いて、ユウトとリコは顔を見合わせつつ、呆気に取られる。
一方、当のニャオハは。
「ニャ〜…………?ニャ」
「えぇぇぇぇ⁉︎」
ニャオハは首を傾げると、そんな風にそっぽを向く。
それを見て、コニアがショックを受ける。
「あなたとあんな事や……………こんな事…………これから、たくさん愛を育む筈だったのに…………!よくも私の純情を弄んだな〜!」
「……………この人、案外面白いな」
「ちょっと!」
「エアームド!」
「エアー!」
コニアはそんな風に叫ぶ。
それを見て、ユウトが笑いを堪えつつそう言うと、リコはそう突っ込む。
すると、コニアはエアームドを繰り出す。
「草タイプのニャオハが、エアームドに勝てる筈ない。謝るなら今だけど?」
「来るか…………!」
コニアはそんな風に言う。
ユウトが身構えると、リコが口を開く。
「……………ニャオハ、学校の時を思い出すね。一緒に逃げて、あいつらが追いかけてきて…………」
「ニャ!」
「リコ…………」
「それに、ユウトには助けられてばっかりで…………今度は負けないし、私がユウトを助ける!切り抜けよう!私たちの技で!」
「ニャ!」
リコはそんなふうに言う。
すると、リコとニャオハは前に出る。
「ニャオハ、このは!」
「ニャオハ〜!」
リコはそう指示をすると、ニャオハはこのはを大量に出して、コニアとエアームドの視界を塞ぐ。
「なるほどな…………」
「行こう」
「ああ」
「言った筈よ!このはなんて、エアームドには痛くも痒くもない……………くっ!にしても、なんて量よ…………!」
それを見て、ユウトがそう呟くと、2人は小声でそう話して、移動する。
コニアはそう言う中、このはが消えていく。
すると。
「あっ!やられた…………!って、何よこれ⁉︎」
コニアはそう呟く。
コニアの視界には、リコとユウトとポケモン達の姿が無かったのだ。
つまり、このはで目眩しをして、撤退したのだ。
そして、足元が粘ついている事に気付いた。
実は、ユウトが逃げる直前。
「悪く思わないでくれよ」
ユウトはそう小声で呟きつつ、コニアに粘り玉を足元にぶつけていたのだ。
追撃を防ぐ為に。
コニアはこのはに気を取られていた為、粘り玉に気づかなかったのだ。
このはを発動する直前、フリードは屋根の端の方に追い詰められていた。
ソウブレイズが剣を向けると、アメジオが口を開く。
「ここまでの様だな」
「それはどうかな?」
アメジオがそんな風に言うと、フリードは不敵に笑いつつ、そう言う。
すると、このはがフリードの背後から出てくる。
「何だ…………⁉︎っ!そうか…………!逃げ出すまでの時間稼ぎという事か…………!フリード!お前の作戦だな⁉︎」
「ピッカ!」
「俺はちょっとアドバイスしただけさ」
アメジオは突如現れたこのはに驚くと、ある事に気づく。
それは、リコとユウトがニャオハとポッチャマとイワンコを連れて、倉庫街から離れていく様子だった。
それを見て、フリードの作戦を察する。
アメジオの問いに、フリードはキャップを左肩に乗せながらそう言うと、屋根から飛び降りる。
「あっ⁉︎」
それを見て、アメジオは驚く。
すると、リザードンに乗ったフリードの姿が見えてくる。
「またやろうぜ!」
「ぐぁぁぁぁ!」
フリードはそう言うと、リザードンに乗って飛び去っていく。
アメジオは、それを見送る事しか出来なかった。
その後の夕方、ブレイブアサギ号は出発した。
展望台には、リコとニャオハの姿があった。
「冒険…………しちゃったね」
「ニャ」
リコとニャオハは、展望台で夕陽を見ながらそう話す。
すると。
「ここに居たのか」
「ポッチャ!」
「ユウト…………ポッチャマ…………」
「隣、良いか?」
「う、うん…………!」
そこに、ユウトとポッチャマがやってくる。
ユウトはそう言うと、リコの隣に座る。
リコは顔を赤くしつつも、ユウトに問いかける。
「ユウトは、この船の人たちをどう思う?」
「そうだな…………信じても良いとは思う。悪い人じゃないしな。リコは?」
「私は…………私も、信じてもいいと思えた。これより…………私の気持ちや、ニャオハを優先してくれたもん。きっと…………いい人達だよ」
「そうだな」
リコがそう問いかけると、ユウトはそう答える。
ユウトもそう聞くと、リコはペンダントを取り出しながらそう言う。
お互いに、フリード達を信じる事にしたのだ。
すると、リコが口を開く。
「私ね…………ニャオハと出会って離れて…………気付いた事があったの。私も、ポケモントレーナーなんだって!」
「ニャ?」
「怖いのは最初の一歩だけ。ポケモンが一緒なら大丈夫。お婆ちゃんが言ってた意味…………やっと分かったよ。何度も一歩を踏み出して、ニャオハとだから…………動き出せた。見つけた。新しい景色!ユウトも、ありがとうね」
「いや、その一歩を踏み出せたのはリコ自身だからな」
リコはそんな風に語っていく。
リコがユウトにお礼を言うと、ユウトはそう答える。
その後、下の方に向かうと。
「やっぱ、お前の鼻はピカイチだな!ふふっ!あははは!」
「ああ!大手柄だ!」
マードックは、パートナーのイワンコをそんな感じに褒める。
フリードがそう言うと、ユウトとリコが出てくる。
「おお〜………!リコ、ユウト!」
リコとユウトが出てきたのを見て、オリオがそう言い、ニャオハとポッチャマがホゲータと話をする中、リコは口を開く。
「あの…………!こんな事を言うのも今更なんですけど……………私、皆さんを信じてみようかなって…………」
「何だ?疑っていたのか?」
「そりゃあそうですよ。普通は疑いますって。行き先を告げずにほぼ誘拐みたいな形で連れて来られたら」
「だって!何の説明もないし……その………正直、見た目も怪しいので…………」
リコがそう言うと、フリードはそう聞く。
それに対して、ユウトとリコはそう言う。
実際、フリードは2人をセキエイ学園から連れ出す際、行き先を言わなかったのだ。
すると、リコは口を開く。
「私に何が起きてるのか分からないけど………ペンダントの事とか、なぜあの人たちに狙われるのか。それを知りたい…………!だから、だから…………もう少しだけ私に付き合ってください!」
「ふっ」
リコはそんな風に語る。
それが、リコの正直な気持ちだ。
すると。
「うん…………どうする?キャップ」
「ピカチュウ!」
「キャップがそう言うのなら。それと、ユウトはどうする?」
それを聞いたフリードがキャップにそう聞くと、キャップは笑いながらそう言う。
フリードがそう言って床に降りると、フリードはユウトにそう聞く。
それを聞いたユウトは。
「……………俺も同行させて下さい」
「良いのか?エクスプローラーズとやり合う事になるかもしれないんだぞ?」
「それは百も承知です。それに…………実践経験を重ねて、強くなりたい。俺はアメジオって奴には、不意の一撃しか叩き込む事が出来なかった。それに…………ペンダントの事も気になりますし」
ユウトはそんな風に頼み込む。
それを聞いたフリードがそう聞くと、ユウトはそう答える。
自分の強さが身に沁みた事もあり、強くなろうと誓ったのだ。
ユウトの言葉を聞いたフリードは。
「分かった。よろしくな、ユウト。そして、リコ。改めて引き受けよう」
「良いんですか⁉︎」
「どの道、俺たちは最初からそのつもりだしな。それに…………ユウトの言う通り、ペンダントの謎は俺たちだって知りたい。俺たちの使命は、ポケモンの謎、世界の謎を解き明かすこと!人呼んで≪ライジングボルッテカーズ≫だ!」
「ぐぁぁぁぁ!」
ユウトの覚悟を決めた目を見て、フリードはユウトにそう言いつつ、リコにもそう言う。
そこから、オリオ達もフリードの側により、フリードがそう言うと、リザードンが雄叫びを上げる。
すると。
「そういう人たちだったんですか?」
「あれ?言ってなかったか?」
「聞いてません」
「そういう事は早く言って下さい」
「おいおい…………」
「本当に何も説明してない…………」
「そりゃ、私達やばい集団じゃん」
リコがそう言うと、フリードはそんな風に問いかける。
リコがそう言うのと同時に、ユウト、マードック、モリー、オリオはそう言う。
すると、フリードは口を開く。
「悪い…………まあ、それは置いといて」
『また置いとかれた…………』
「何はともあれ、よろしくな。リコ、ユウト」
フリードはそう言うと、手をグーにして、2人に向ける。
その場にいたマードック、オリオ、モリーもそれに続く。
それを見て、2人は。
「「よろしくお願いします!」」
2人はそう言うと、2人も手を差し出す。
すると、グータッチ後に手を上下にさせる。
これは、ライジングボルテッカーズの仲間の証のハンドサインであり、ユウトとリコが仲間に加わった瞬間だった。
離れた場所にいたランドウというお爺さんも手をあげていた。
すると、マードックが口を開く。
「嫌いな食べ物やアレルギーはあるか?」
「何でも食べられます!」
「俺も特に大丈夫です」
「了解!」
「メカニックのオリオ!」
「リコ、ユウト。改めてよろしく!」
「ピカピカ!」
「皆さん…………よろしくお願いします!」
マードックがそう聞くと、2人はそう答える。
そこから、オリオとモリーがそう言う。
すると、フリードが口を開く。
「それじゃあ、目指すはパルデア地方、リコの家!ヨーソロー!依頼主のリコのお母さんに、ボディーガード代を貰いに行こう!」
「台無しだな!しっかり決めてよ!」
「お金が無ければ冒険もできん」
「それは確かに」
フリードはそんなふうに言う。
その発言には、オリオが呆れながらそう言うと、フリードはそう言い、ユウトも納得する。
その後、リコとユウトはそれぞれに当てがわれた自室に戻り、それぞれの相手と連絡をしていた。
ユウトの連絡相手は、ハルキだった。
『そっか…………!お前、冒険に出るんだな!』
「ああ。授業が始まったら、リモートで受ける。まあ、しばらくは会えないけどな」
『まあ、そりゃそうだが。テレビ電話で繋がれるんだ!大丈夫だ。頑張れよ!強くなってこい!』
「ああ!頑張るよ。ポッチャマと一緒にな!」
「ポッチャマ!」
ハルキとユウトはそんな風に話をする。
その話を終えると、通話を切る。
そして……………。
「という訳で…………リモートになるけど、ちゃんと授業は受ける。だから…………お願いします」
『……………』
次の電話の相手は、父であるコクヨウだった。
ユウトは律儀に、自分がライジングボルテッカーズの一員となり、リモートで授業を受けつつも、旅に出る事を話したのだ。
コクヨウは無言でいた。
その横には、母のスズネと兄のソウスケが居た。
『私は構わないけど…………』
『俺も良いぞ。様々な刺激を得られるだろうからな。だけど……………』
スズネとソウスケはそんな風に言う。
すると、コクヨウは口を開く。
『…………先ほど、ライジングボルテッカーズのフリード博士から連絡が来た。私の息子を預かる旨をな』
「うん」
コクヨウはそんな風に口を開き、ユウトは頷く。
実は、フリードは、流石に親御さんには伝えるべきと判断して、ユウトから連絡先を教えてもらったのだ。
『…………正直、リモートとやらで授業を受けられるのは分かるが、学校にはきちんと通うべきだ』
「……………うん」
『…………だが、お前の意思で、ライジングボルテッカーズの一員になると決めたのだろう?』
「うん。リコのペンダントの謎も気になるし、強くなりたいんだ」
『そのペンダントとやらの事はともかく、強くなる事は、セキエイ学園でもできる筈だが?』
コクヨウは目を細めながら、そんな風に言う。
まるで、ユウトの言葉…………本心を引き出そうとするかのように。
「確かに…………セキエイ学園でも強くなる事は出来ると思う。でも、セキエイ学園だけじゃなく、色んな場所でバトルの経験を積みたい。それが、世界を知る事にも繋がるんだと思う。だから……………お願いします!」
ユウトはそんな風に語る。
ハルキだけでなく、フリードにアメジオ。
その三人が、ユウトに刺激を与えた。
セキエイ学園に留まるだけでなく、様々な経験や刺激を得る為に、旅をしたいのだと語る。
それを聞いたコクヨウは。
『…………そうか。お前が決めたのなら、何も言うまい。しっかりと世界を知り、強くなれ!私からはそれを伝えたい』
「ありがとう…………父さん!」
コクヨウは、ユウトの意思を見て、ライジングボルテッカーズの一員として、旅に出る事を了承する。
すると。
『ところで…………ねぇ、そのユウトと一緒に乗るリコって子とは、どんな関係なの?』
『いきなり何を聞くんだ、スズネ』
『だって、気になるじゃない!』
「いや、普通に友達だよ」
スズネはニヤニヤしながらそんな風に聞く。
コクヨウが宥めようとするも、スズネはそんな風に言う。
それを聞いたユウトがそう言うと。
『ふ〜ん…………もし、シンオウに来る事があったら、紹介してね!』
「ちょっと…………まずはパルデア地方に行くから」
スズネはニヤニヤとした笑みを隠そうとせずにそう言う。
それに対して、ユウトはそう言う。
一方、とある島では。
「よっ!爺ちゃん、おはよう!」
「おはよう、ロイ!今日は早いな!」
「うん!だって、嵐の後だからさ!」
とある建物から、1人の少年が出てくる。
その少年…………ロイはお爺ちゃんにそう話しかけると、海のほうに向かう。
ロイは海に向かうと、近くに転がっていた石を拾い上げる。
「ふっ!…………よし!ゲ〜ット!」
ロイはその石を拾い上げ、石を浮きに当てる。
浮きに石が当たると、ロイは嬉しそうにそう言う。
すると、あるものに気づく。
「うん?……………あははは!嵐の後は、お宝がやってくる!」
ロイはそう言うと、ある物を拾い上げる。
それは、ブレイブアサギ号に付いていたライジングボルテッカーズの旗だった。
ユウト達とロイという少年の出会いは、もうすぐだった。
今回はここまでです。
今回は、『ニャオハとならきっと』の後半部分です。
リコとユウトは、お互いに助け合う関係になっています。
ユウトがリコの為にニャオハを助けて、リコはユウトを助ける。
そんな関係性となっています。
そして、ユウトは改めて、父であるコクヨウから、旅に出る事を許される。
そんな中、ロイも登場する。
次回は、ロイが住んでいる島での話になります。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
当初、メガカイリューはユウトのカイリューがなる予定でしたが、ウルトが使う可能性が高いので、ユウトのメガシンカは、メガガブリアスに変更します。
その為、ミニリュウを入れる予定でしたが、フカマルに変更します。
今後の展開などでリクエストがあれば、活動報告から承っております。