木の葉の里の化け狐とババァ   作:眠りたい時だけ手が進む人

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頭の中にあったやつです。 どっちも全巻読みましたけど頭が足りないので設定とか覚えられず中途半端です


木の葉の里の化け狐とババァ

 

 

 

 

「おかーさん!」

「お帰りなさい、今日も頑張った?」

「うん!」

「ふふっ、偉い偉い!ご褒美に…今日はカレーよ!」

「やったぁー!!」

 

 

 

つまらない。気に入らない。それを知らない。

一人で楽しくもないブランコに座りながら、こんな会話を何度も聞いた。親子ってやつの会話。オレはそれを知らない。

気が付いたら独りで、周りに誰も居なくて。オレ以外の奴らはみんな、オレを外側に追いやる。

 

"化け狐"

 

里の大人はみんな、オレのことをそう呼んだ。そう呼んで、何もしていないのに、何かされたみたいにオレを恨めしい目で見てくる。そうしたいのは、オレの方なのに。

こういうとき、"とーちゃん"が居たらそいつらに仕返ししてくれるんだろうか。

"かーちゃん"が居たら、オレのこと慰めてくれるんだろうか。

オレはそれを知らない。ずっと、ずっと独りだ。

 

 

 

 

 

 

そう、思ってた。

 

 

 

 

 

 

「アンタかい、うずまきナルトってガキは。」

 

「…ばーちゃん、誰?」

 

「……ったく、ヒルゼンのクソジジイ。だからあの年になってもモテないんだ。こんな子供を独りにさせておいて平和な里なんざ作れるもんかい、漢にゃメンツより大事なもんがあるんじゃないのかってんだ。」

 

「だから、誰って…」

 

「黙って付いてきなクソガキ。」

 

「クソガキ!?」

 

「こっちゃ、これから一銭の足しにもなりゃしなければ里の奴らにありがとうの一言すら貰えないボランティアをするんだ。イラつきもするってもんさね。」

 

「な、なんで知らないババァのそんなボランティアにオレが付き合わされなきゃいけねぇんだってばよ!?」

 

「ガキは年寄りは労るもんだろう?」

 

 

「だーかーらー!!なんでオレが──」

 

「お登勢と呼びな。ほら、これで知らない間柄じゃなくなった。」

 

「知るか!!クソババアで十分だってばよ!!」

 

「そうかいそうかい、じゃあアンタはクソガキで十分だね。これから毎日そう呼ばせてもらうよ。こっちもそれで楽さね」

 

 

「はぁ!?毎日って──」

 

 

「これから毎日、クソガキの面倒見てやるってんだ。」

 

 

「……え?」──────────────────────────────

 

 

 

 

「コラァ、ナルト!!!早く降りてこい!!!」

 

 

平和な平和な木の葉隠れの里には、恐ろしい九尾の狐が住んでいるという。人々に恐れられ、避けられ、疎まれ、憎まれた恐ろしい化け狐。

そんな化け狐は、今───

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ギャハハハハハ!!!これぞ!!このうずまきナルトサマの天才的アートだってばよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偉大な先人達の顔岩に、デカデカと"うずまきナルト、参上!!"とペンキで描いていた。

 

「まったくオマエは……!!早く降りてこい!!さもないと……!!」

 

「さもないとなんだよイルカせんせーー!!言っておくけどオレの芸術魂はまだまだ収まらなっ──」

 

「…ぁあ、もう手遅れだ。後は宜しく頼みます、お登勢さん。」

 

 

 

 

 

 

そんな、木の葉隠れの九尾の狐も、恐れるものがある。

一つは、孤独。一つは、テスト。そしてもう一つが──

 

 

 

 

 

「……こォらクソガキャァァァァァァ!!!!」

 

「ゲェーッ!?ば、バーちゃん!?」

 

「ほら、お登勢さんがお怒りだ!!早く降りてこないとお登勢さんの雷が……!」

 

「ヒルゼンの鼻毛はもっと縮れた感じできっったなく描けと教えたろバカ!!」

 

「アンタもか!!?」

 

 

大好きで、大嫌いな、クソババアである。

 

 

──────────────────────────────

 

 

 

 

 

「全く悪かったね先生。忙しいだろうにうちのクソガキに構ってもらって。」

 

「いえいえそんな…ナルトも……まぁ、悪意が無いわけではないでしょうが、悪い奴ではないですし。何より、アイツも私の生徒ですから。」

 

「…アンタが担任で良かったよ、他の奴らだったらナルトは余計に荒れてただろうからねェ。」

 

「…そうでしょうね。ナルトに罪はありませんが…"あの名前"は、一生彼に付いて回るでしょうから。」

 

「…憎い、と思ったりはしないのかい?アンタは特に、そうだったろう?」

 

「いえ。……ナルトも、ある意味被害者の一人です。それに私には、アイツと違って支えてくれる大人が居ましたから。」

 

「…そうかい。」

 

「ま、アイツの場合は貴女がいらっしゃる……私が居ても居なくても、変わらなかったかもしれません。」

 

「ンなことないよ、少なくともわたしゃ単なるババァさね。うちによく来るバカどもならともかく、普通の男の気持ちなんて分かるもんかい。」

 

「ハハ…」

 

 

 

 

 

 

「はぁ~疲れたぁ……掃除、終わったってばよ……」

 

「お疲れ様…とは言わんからな。…全く、もうするなよ?」

 

「うぅ〜い…」

 

「返事はハイだ!!…それじゃ、私はこれで。」

 

「悪かったね。……ほら、帰るよクソガキ。こっちゃ仕事の仕込みの真っ最中だったんだ、今日はアンタにも厨房に立ってもらうよ。」

 

「えぇ~!?なんでオレがぁ!!?」

 

「金髪でナルトだろ、なら料理が上手くないほうがおかしいだろうに。」

 

「それ違う作品だしプロトネームだってばよ……」

 

「……それに、今日は一楽の小僧にラーメン作って待ってもらってんだ。テメーの賃金ぐらいテメーで稼ぎな。」

 

「……ばぁちゃん!!!」

 

 

「お登勢って言ってんだろクソガキ。」

 




スナックお登勢に呑みに来る自来也とか妄想、誰か形にしてください。
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