木の葉の里の化け狐とババァ   作:眠りたい時だけ手が進む人

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多分この小説を書く時に一番イメージしてた構図


老人が集まってすることといえばゲートボールか悪巧みしかない

忍びの世を司る五大国。

火、風、土、水、雷。

その内の1つ、火の里。その国に存在する、一際大きな隠れ里、木ノ葉。

 

尾の数によって強さが変わる尾獣の中でも特異な強さを持つ九尾を擁し、更には過去の戦争において数多くの戦歴を残した忍び達を輩出。時が経ち、他里が血生臭い内戦を繰り返す中でも民が緩やかに、穏やかで居られるだけの忍び、武力を有する里。

 

その里には全部で4つの顔がある。

顔岩が5つあるという数え間違えと言うわけではなく、様々な里の勢力を束ねる4つの顔。

 

 

「………済まぬな皆、今日は緊急の議題につき招集させてもらった。」

 

一人は、『表』の忍びを束ねる者。若くして悲壮な死を遂げてしまった四代目火影に代わり、空白の席を埋めるため再び火影として表舞台に戻った忍。最強の忍びと謳われた老獪、猿飛ヒルゼン。

アカデミーの忍者の卵(略してはいけない)から、下忍、中忍、上忍。汎ゆる忍び達を束ねる顔役。

 

「………………」

 

 

一人は、『裏』の忍びを束ねる者。正しく忍を表すかの如く闇に忍び、闇を背負い、闇に生きる。名を捨て、己を棄て、顔を棄て、ただ表の者たちの為に暗躍する『暗部』、"根"を束ねる者。

刻まれた傷跡、顔の半分を覆う異様な包帯姿。木ノ葉の闇を象徴するような男、志村ダンゾウ。

 

 

「何仕切ってんだいクソジジイ、コッチは平日真っ昼間から呼び出されて良い迷惑だってのに…」

 

一人は、『裏』の民を束ねる者。先の戦争を含め、忍になりきれなった者、忍ではなくなった者、忍になれなかった者、忍から逃げた者、忍に戻れなくなった者……ありとあらゆる事情を抱えた、この里に家族も居ない忍達を己のクラブで新たな人類に、もとい新たな人生に導く先導者。

男であり、女でもある。どちらでもあるからこそ、忍と民の狭間の闇を闊歩できるオカマ。その名を、西郷特盛。

 

「こんな皺と化け物だらけの町内会があるもんかい。早く終わらせとくれよ、ウチのガキが迎えを待ってんだ。」

 

そして最後の一人は勿論、『表』の民を束ねる者。

誰もが愛し、誰もが疎み、誰もが知るクソババア。町の小さなスナックでありながら、この木ノ葉隠れの里の総力を決しても難攻不落と言われるスナックお登勢の支配者、ではなくママ。

源氏名、お登勢。本名、寺田綾乃。

 

「済まぬな、では始めるとしよう。」

 

 

四人揃って、『木ノ葉四天王』。物騒な町内会である。

 

 

 

 

 

「…それで、なんなんだいわざわざ雁首揃えさせて。ナルトは四代目の封印がよっぽど効いたのか安定してんだろう?」

 

本来、この町内会は四人揃うことなど殆どない。西郷が疑問を呈すのは当然であった。

周期的にヒルゼンが主になって年に2回は行う予定ではあるが、何せ四人ともそれぞれの役割、それぞれの仕事がある。ダンゾウに至っては休みなど無い。平穏の裏には常に諜報と陰謀が渦巻いている。それらを常に監視し、牽制する。故にダンゾウは基本不参加、西郷も政はゴメンだと毎度参加を辞退。お登勢は顔を出しに来るが

 

『ジジイとババアのアベックだと思われるのもイヤなんでね。』

 

と、お菓子だけ摘んですぐ帰る。そんな形だけの町内会であったが、今回はヒルゼン直々にそれぞれに待ったをかけた。それが起きたのは、直近だと過去の九尾による木ノ葉襲撃のみ。表立った戦争の気配の無い今、この待ったは異常であった。

 

「……自来也より、一報があった。『大蛇丸』の跡が見えるようになって来たと。」

 

 

その言葉の意味は、この場に居た全員がよく知るもの。

 

「な、なんだって…?あのヘビっ小僧が…となるとまさか…」

 

「…三代目、いやヒルゼン。そのような報告など上がってきては居ない。自来也は抜け忍のようなものだ、誰と繋がっているかなど知れん。火影であるならばそのような男の言葉を信じるなど……」

 

「…いや、分かるよ。きっと真実さね。」

 

西郷もヒルゼンも、動揺で仏頂面を崩し口を開く。

大蛇丸、木ノ葉の里が出した名を呼ぶのも憚られる忍。ヒルゼンの弟子であったにも関わらず、禁術を扱おうとしたことで里を追われた男。

現在里を抜け取材と称して各地を回っている自来也の目的の一つは、彼の追跡。

 

そして、これまで音沙汰のなかった自来也がヒルゼンに寄越した一報。

自来也に信の置けない、懐疑的に見るダンゾウの意見を遮るように、お登勢が口を開いた。忍に関することには程遠い存在でありながら、それでも確かな確信を持って。

 

「…近いだろう?ウチのダンナの……」

 

「………まさか、そんな……」

 

本来ならここに居たかもしれない存在、お登勢の夫。その年忌法要が迫っている。

これまでに何度も行われていた法事であったが、過去に何もなかったとは言え、次に行われる法事と大蛇丸出現を予測させる情報、そのタイミングが近過ぎる。

 

大蛇丸と、お登勢の夫の関係。それらを知るこの四人からすれば、楽観視など出来なかった。

 

「…タイミングとしては、中忍試験も近い。砂隠れも巻き込んでの争いを起こせば…混乱は計り知れん。間違いなく、木ノ葉へのダメージは大きい。」

 

「──木ノ葉崩し、それを起こすにゃ十分ってわけかい……」

 

 

 

 

 

 

 

暫しの沈黙。各々が考えを巡らせる中、お登勢の思考はシンプルだった。

 

 

 

 

「あのバカが帰って来たとしたら、焼香だけで許してやるわけにゃいかんね。せめて裸踊りでもしてもらおうじゃないか。」




ちょっとずつ整理していきたいです(願望)

ひとまずジークアクスとかそんな感じで色々なキャラが増えて色々なことが起きてるっていう浅い感じの理解でお願いします
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