ユミアのアトリエ―導きの錬金術師と異界の狩人 作:サバ缶みそ味
皆様も身体は大事にしてください
歴戦王エグドラは火耐性ガン積みして楽しく狩れました。尚、回転攻撃の多段ヒットで体力がごっそり削られ、油ブレスの爆発にはぎょっとしましたが……
蛸君は後々現れるマジオス君の餌になるんじゃないのか心配です
赤い眼光を光らせ怒りの咆哮をあげたナルガクルガは横へ跳んで回り込み、前脚の刃翼を振って飛びかかった。
「っ!?はやっ……!?」
ナルガクルガの素早い動きにアイラは避ける行動が遅れた。
「ふっ!!」
ナルガクルガの動きを目で追っていたレクスが前に立ち、斧モードに展開したスラッシュアックスを力強く斬り上げて急襲を相殺させてナルガクルガを引き下がらせた。
「それでレクス!ナルガクルガの攻略法はあんのか!」
「ナルガクルガは俊敏に動いて相手を翻弄させて急襲する!動きをよく見ること、特に尻尾攻撃に十分注意すること!かなり強烈だぞ!」
「はっ、簡単だな!アイラ、お前は反応が遅そうだから気を付けるんだな!」
「はあ!?ちょっと油断しただけだし!あんたこそ調子に乗って怪我しても知らないんだからね!」
体勢を立て直してナルガクルガの動きを見る。ナルガクルガは唸りながら尻尾を高く上げて振り回した。すると尻尾の棘状の鱗が逆立ち、ナルガクルガは尻尾を振り回して棘状の鱗を飛ばした。
「あぶねっ!?棘を飛ばしてくんのかよ!?」
「へへーん、ルトガーこそへましないでよねっ!」
アイラはルトガーを追い越し、ナルガクルガの飛ばし地面に突き刺さった尾棘を飛び越えてナルガクルガに迫る。
「はあああっ!」
槍の連撃をナルガクルガの身体に刻ませるがナルガクルガは怯むことなく長い尻尾を力強く横に薙ごうとした。
「させるかっ!」
レクスが真正面へ駆けてナルガクルガの頭部に突進縦斬りを振り下ろした。
「ギュグオォッ!?」
急所に当たったナルガクルガは怯んで尻尾による薙ぎ払いを止めて後退する。
「しゃあっ!俺も続くぜっ!!」
意気揚々に駆けたルトガーが力強く大鎌を振るう。しかしナルガクルガの右刃翼に当たると鈍く硬い金属音を響かせて弾かれてしまった。
「ぬがっ!?硬てぇ!?」
「グルルルルッ!!」
弾かれたことに目を丸くして驚くルトガーに向けてナルガクルガが飛びかかり刃翼で斬りかかった。
「っ!?あぶねっ!?」
ルトガーはあたる寸前に下がって躱すが服の一部がスッパリと切れていることに気づき息を呑む。
あと数秒遅れていたら布だけでは済まされなかった。今まで相手をしていた魔物とははるかに桁違いだと気付かされた。
「ルトガー!怪我はないか!!」
斧モードによる突き、薙ぎ払いでナルガクルガに攻撃しヘイトを稼ぐレクスがすかさず大声で声をかけた。
「……!」
「グルガガガガッ!!」
「っと!あたるかっ!」
レクスはナルガクルガの噛みつきを躱し斧モードから剣モードへと展開させ二連斬りを放つ。目の前の怪物相手に臆することなく果敢に、かつまわりが見える余裕のあるレクスの姿にルトガーは静かに驚く。
その勇敢さと余裕は一体どれだけの戦いを切り抜いて得たのか。レクスに対する興味、そして遅れを取られるわけにはいかない対抗心が芽生えた。
「……ああ、問題ねぇ!ちょっぴりビックリしただけだ!」
ルトガーは再び駆けて鎌を振り回す。ナルガクルガの身体に当たったが手応えが薄い。ナルガクルガが後ろへ跳び、その勢いで跳び掛り刃翼で斬りつけようとした。
「ルトガー!危ない!」
アイラが避けるよう叫んだがルトガーはその攻撃を待っていたかのように待ち構え、ナルガクルガの攻撃に合わせて大鎌を力いっぱい薙いだ。
「うおらあぁっ!!」
刃翼と大鎌の刃がぶつかり合い堅い金属音が響き渡る。ぶつかった衝撃を受けきれずルトガーはふっ飛ぶがタイミングに合わせて相殺したようで、ナルガクルガが仰け反り転んでいた。
「おおっ!うまく相殺できたな!」
レクスが隙ができたナルガクルガに二連斬りに続けて力を溜めて飛天連撃を刻む。
「ルトガー!無茶しすぎ!」
驚きながらも叱るアイラにルトガーはニッとギザ歯を見せて笑う。
「はっ!切り込み隊長なもんでな、こういう無茶振りが十八番なんだよ!」
槍の連撃刻むアイラにナルガクルガが噛みつこうとしたがナルガクルガの動きに気付いたルトガーが手早く鎌を銃形態に変形させて撃った。榴弾のような爆発がナルガクルガの頭部に炸裂した。威力は低くいものの目眩ましの効果があったようで、ナルガクルガは怯んで動きが止まった。
「ナイスアシストだなルトガー!」
「へっ、武器が変形できるのはお前だけじゃねぇぜ?」
「ちょっと!あんたの大鎌といい炸裂弾といい、あんたの武器に巻き込まれそうになってんだけど!?」
「うるせぇなぁ、立ち回りが下手なてめぇが悪いんだろうが」
アイラとルトガーが口喧嘩しだしている間に先ほどの攻撃が癪に障ったようで、ナルガクルガは身体を震わして尻尾を力強く振った。
「グルガルルルルッ!!」
「あの唸り声は…!2人ともそこを離れろ!『尻尾ビターン』がくるぞ!」
レクスの忠告を聞いた2人はすぐさまその場を急ぎ離れた。その直後、ナルガクルガが反転しその勢いで力強く尻尾で叩きつけた。強烈な一撃なためか衝撃と土煙が広がる。
「あ、あの攻撃ヤバすぎるでしょ……!?」
「つーか、ビターンっていうレベルじゃねぇぞ!?」
ナルガクルガの強烈な攻撃にアイラとルトガーはぎょっとした。生身で尻尾の叩きつけをくらったらひとたまりもないだろう。
「今のうちに攻めるぞ!」
尻尾を叩きつけた後にできた隙にレクスが剣モードから斧モードに変形させて振り回す。
「せ、攻めて大丈夫なの!?」
「尻尾、刃翼はナルガクルガの武器だがそれを破壊したら戦える武器が無くなる。部位破壊をしナルガクルガの戦意を削いで撃退させる!」
「なるほどな…!やってやるぜ!」
レクスに続いてルトガーも大鎌を振るい尻尾に傷をつけていく。
「グルガガガッ!!」
ナルガクルガが吠えるとグルリと横回転をし尻尾で薙ぎ払った。
「ぶっ!?」
「あがっ!?」
尻尾の薙ぎ払いをくらったレクスとルトガーはふっ飛んだ。レクスは受け身を取って体勢を立て直すとスリンガーからクラッチクローを展開しクローをナルガクルガの右刃翼に放つ。
クローが刃翼に引っかかるとワイヤーに引っ張られ一気に接近。すぐさま斧モードのスラッシュアックスで下から力強く振り上げて刃翼に傷をつけた。
「よし…!今なら右刃翼に攻撃がかなり効くぞ!」
「うん!ルトガー、いけるよね?」
「あだだ…ったりめーだ!」
起き上がったルトガーはアイラと共に傷がついた右刃翼を集中的に狙う。
「グルルルルッ!」
近づけさせまいとナルガクルガは尾棘を逆立たせた長い尻尾で薙ぎ払う。
「っ!」
「あたるかってんだよ!!」
迫りくる尻尾薙ぎ払いをアイラはスライディングで躱し、ルトガーは飛び越えて躱す。
「やあああっ!!」
「おらあぁっ!」
アイラの力いっぱいの槍による突きとルトガーの渾身の大鎌の一撃が刃翼に刻まれた。すると鋭い刃翼にヒビが入り、バキリと鈍い音を立てて刃翼が砕けた。
「ギュグルオォッ!?」
砕けた衝撃が効いたようでナルガクルガが悲鳴をあげてダウンをする。
「いいぞ!今のうちに畳み掛ける!!」
レクスはスラッシュアックスを剣モードへと変形させて尻尾に袈裟斬り、二連斬りを放つ。スラッシュアックスの刃がバチバチと稲光のように黄緑の光を纏わり始めた。
「なんかバチバチしだしてんだが大丈夫なのか!?」
「剣モードは内蔵されてるエネルギーを溜まった瓶を消費させながら攻めるが、攻め続けると瓶がフル回転し高出力状態になる。この時は威力が増すんだ」
「どういう仕組みなの!?ますます分からないんだけど!?」
「へぇー…かっけぇなおい!」
アイラはレクスの世界の武器のギミックにツッコミを入れるがルトガーは目を輝かせていた。
「せいっ!」
スラッシュアックスによる飛天連撃により尾棘を逆立たせた尻尾にバキリと傷がはいった。
「よし、もう一段階だ…!」
尻尾の部位破壊がもう一息。だがナルガクルガが吠えながら横回転して尻尾で薙ぎ払いをし、レクス達を退けさせる。
「くそっ!尻尾の範囲は広いなっ!」
「グルルッ!!」
ナルガクルガが力を溜めて跳んで破壊されていない左刃翼で斬りかかる。
「あぶっ!」
レクスは回避するとナルガクルガが横へ跳んでアイラを狙って飛びかかった。
「わっ!」
目の前に迫った瞬間、ナルガクルガは飛びかかりからの尻尾を跳ね上げた。アイラは咄嗟に横へ転がり回避ができた。
「グルガルルルルルッ!!」
あの咆哮は、とアイラはゾクリと背筋が凍る。強烈な尻尾叩きつけがくる合図だ。すぐさまアイラは横へ離れた。だがアイラの動きを読んだのか、ナルガクルガが横へ跳んで90度角度を変えて尻尾を叩きつけてきた。
「っ!?」
迫りくる尻尾叩きつけにアイラは回避ができず恐怖で動けないでいた。
「バカ野郎っ!!突っ立ってんじゃねぇ!!」
その時、ルトガーがアイラを突き飛ばした。突き飛ばされたアイラは逃れることができたが代わりにルトガーがナルガクルガの強烈な尻尾叩きつけをくらってしまった。
衝撃と土煙が舞いひろがる。土煙の中からルトガーの大鎌の刃が宙を舞い、直後にルトガーがふっ飛んで地面に叩きつけられた。
「ルトガーっ!?」
アイラがすぐさま駆けつけて倒れたルトガーを起こす。
「し、しっかりして!!大丈夫なの!?」
「あ……ぐ……くそっ……武器で防いでも、めっちゃ痛えのかよ……っ!!」
武器で防いだものの、ガンサイズは壊され痛い一撃をもらった。ルトガーは重い一撃をくらいながらも悪態をついた。
「グルルルッ!!」
ルトガーに追い打ちをかけるかのようにナルガクルガが迫る。迫りくるナルガクルガにアイラはキッと睨み、槍を持つ手に力が入る。
「この……なめないでっ!!」
迫り噛みつこうとしたナルガクルガにアイラは槍を力いっぱいに振るった。槍の一撃がナルガクルガの頭部に直撃すると頭部に傷が入り、ナルガクルガが怯んだ。
「こんにゃろっ!」
レクスが怯んだナルガクルガの尻尾に張り付きスラッシュアックスを突き刺した。
「オラオラオラオラオラオラァっ!!」
突き刺したスラッシュアックスがバチバチと火花を散り始めた。
「くらいやがれっ!!」
搭載された瓶のエネルギーを解放し爆発させる属性解放突きが炸裂した。フィニッシュによる爆発で高く飛んだレクスは更に攻めた。
空中でさらに瓶のエネルギーをフル回転させ、スラッシュアックスからバチバチとエネルギーが放出されるとボフンと爆発した。爆発の勢いでナルガクルガの尻尾めがけて空中で突進斬りを放った。
「せいやぁぁっ!!」
突進斬りが刻まれた尻尾にバチバチと火花が散る。瓶のエネルギーが切れたスラッシュアックスが斧モードへと変形したと同時に爆発が炸裂。斬撃と爆発によるダメージでナルガクルガの長い尻尾の一部が切断された。
「尻尾が切れた!」
「空中で……なんつー技だよ……」
「グルオオォッ!?」
尻尾が切れた勢いでナルガクルガが思わず前へ駆け出し、大木に頭をぶつける。
「グルルル……」
よろめきながらナルガクルガは起き上がる。頭部に傷、右刃翼が壊され、一部ではあるが武器である尻尾が切れた。身体にダメージが蓄積されているナルガクルガは戦意を失う。
「グルルガガッ!」
ナルガクルガは吠えると踵を返して樹海の奥へと跳んで去っていった。樹海に静寂が戻り、安全が確認されるとレクスは武器を納めてルトガーに駆け寄る。
「ルトガー、大丈夫か!?」
「全身がめちゃくちゃ痛え……武器で防いでなかったらもっとやばかった……」
「バカっ!無茶しすぎ!」
駆け寄ったアイラは咄嗟に鞄から救急道具を取り出し手当てを始めた。
「ルトガー、これを飲むんだ」
レクスはポーチから回復薬グレートを取り出しルトガーに飲ませる。
「苦っ……って、身体の痛みが和らいでく!?どういう薬なんだよこれは……」
「ひとまずアルバーの集落に戻って手当てをしないとな」
「いや……レクス、お前はユミア達の応援に行ってくれ」
ルトガーはよろめきなが立ち上がるがすぐにふらつき、アイラに支えられた。
「しかし、ルトガーの手当てを……」
「俺は打たれ強えから心配すんな……それよりあいつらと一緒にジジイを助けてくれ……」
「レクスさん、ルトガーは私が手当てするから心配しないで!レクスさんが駆けつけてくれればユミア達も心強いと思うよ!」
2人の眼差しにレクスは頷くと指笛を吹いた。すると樹海から一羽のバードニクスが飛んできた。バードニクスの首には赤いバンダナが巻かれている。どうやらレクスが手懐けた魔物のようだ。
「ふっ!」
レクスはスリンガーのフックを発射させバードニクスの鉤爪に引っ掛ける。バードニクスは力いっぱい羽ばたかせて飛び、レクスはぶら下がったまま飛んでいった。
「アイラ、ルトガー!すまない!先に拠点に向かう!」
そのまま拠点へと飛んでいったレクスの姿に2人は目が点になっていた。
「あいつ……どういうフィジカルしてんだ……」
「まあレクスさんだし……兎に角、集落に戻ったらしっかり手当てするからね!全く、あんな無茶して……また誰か目の前で失うかと思ったじゃんか……」
肩をくんで運ぶアイラの瞳が少し潤んでいた。それを見ていたルトガーはしばらく黙っていたがすまなそうに口を開く。
「……わりぃな」
「は、はあ!?きゅ、急にしおらしくしても許さないんだからね!」
「はあ!?てめぇが泣きそうだったから謝ってんじゃねぇか!」
「別に泣いてませんしー!そんなに元気ならしっかり歩いてよね!」
「うるせっ、こっちはてめぇがとろいから怪我してんだぞ!」
2人は喧しく口喧嘩をしながらアルバーの集落へと向かった。
______
「もうすぐ拠点が見えてくるぞ……!」
ヴィクトルとアイラ、ブランはセクレトに乗って樹海の中を駆けた。かなり速く駆けるセクレトに驚きながらも拠点のある方角へと飛んでいったリオレウスを追跡していた。
「!!ヴィクトルさんっ!」
樹海を抜け、草原の先に見えた光景にユミアがヴィクトルに呼びかける。
遠くに見える拠点から黒煙と炎が上がっているのが見え、その上空にはリオレウスが飛んでいるのも見えた。
「くそっ……間に合わなかったか…!」
「ヴィクトルさん、急ぎましょう!」
「みんなを助けるのが先決だよっ!」
ヴィクトルは頷き手綱を引っ張る。合図と共にセクレトは一気に駆けた。
防壁の外にあった建物にはリオレウスの火球ブレスが直撃したようで炎が燃え盛り、拠点に近づくほど人の悲鳴や慌ただしい声が響き渡る。
拠点内のいくつかの建物にも炎が舞い上がりながら燃え、消火活動をしている団員や怪我人を担ぐ団員達が行き交う。
「怪我人を安全な場所へ!焼失しそうな遺物は急ぎ運べ!戦える者は迎撃態勢に移れ!」
その中でエアハルトが行き交う団員達に前線に立って指示を出していた。
「団長!無事ですか!!」
「おお、ヴィクトル、ユミア!急に空から赤い竜の魔物が襲撃してきてな!」
「あれはレクスさんが言うには【火竜】リオレウスという名が。強烈な火のブレスを吐くと」
「厄介な怪物だな……レクスが拠点の防衛力の向上を提案してなきゃ辺り一帯焼け野原になっちまってたな」
「団長!またきます!」
団員の警告にユミア達は上空を見上げる。空からリオレウスが火球ブレスをいくつも吐いてきた。
団員達は火球の爆発を避けて逃げ回わり、エアハルトに向かって飛んできた火球ブレスをヴィクトルは盾で防いだ。爆発と同時に爆風と炎が吹き付ける。
「団長、怪我はないですか!?」
「おう!ヴィクトル、無理はするなよ?」
上空に飛ぶリオレウスに対抗しようと団員達は弓や銃で狙い撃っていく。しかし豆鉄砲なのかリオレウスにはあまり効いておらず、リオレウスは旋回しながら再び火球ブレスを吐いていく。
「このままじゃ……!」
拠点の惨状にユミアは杖銃を握る力が強くなる。3年前の惨状と同じ、何もできないまま壊されていく。
ユミアは咄嗟に走り出した。
「ユミア!」
ヴィクトルの呼びかけにも答えずユミアは駆け、上空に飛ぶリオレウスに向けて杖銃を撃った。
銃弾はリオレウスの頭部に当たり、リオレウスはギロリとユミアを睨見つけた。
「グルオオォッ!!」
リオレウスが咆哮し、標的をユミアに切り替えた。羽ばたかせながら迫りリオレウスを見てユミアは再び走り出す。
「リオレウスを拠点の外へ誘き寄せます!団長達は今のうちに消火活動を!」
「ユミアも無茶を…!団長、僕も行きます!」
「あぁ、こっちは任せろ!」
リオレウスが上空から降下しユミアを追いかける。ユミアは低く屈んでリオレウスの蹴爪を回避し杖銃を撃つ。
「グルオオォッ!」
リオレウスは再び旋回して銃弾を躱し飛びながら火球ブレスを吐いた。
「っ!」
ユミアは走り火球ブレスを避けて爆発から逃れる。もうすぐ拠点の出口だ。ユミアはさらに早く駆けた。
「ガグルルルッ!!」
リオレウスが勢いよく急降下し蹴爪による蹴りがユミアに迫った。
「ユミアっ!!乗るんだ!」
「ユミア!ジャンプして!」
そこへセクレトに乗ったヴィクトルとブランが駆けてきた。ユミアはすぐさまジャンプしリオレウスの急襲蹴りを躱してセクレトに乗る。
「ヴィクトルさん!拠点からもっと離れないと!」
「ああ、こっちだ!」
駆けるセクレトに乗るユミア達をリオレウスは飛んで追いかける。橋を渡り、拠点から離れた川辺へとたどり着くとユミアはキッと上空を飛ぶリオレウスを睨見つける。
「ヴィクトルさん、ここなら……!」
「よし、リオレウスの急襲を迎え撃つ」
「飛んでる相手には閃光玉がいいよ!」
ブランがポーチをガサガサとあさっている間にユミアが高くジャンプをした。
「「えっ?」」
ヴィクトルとブランがキョトンとしているが、高く跳んだユミアを狙ってリオレウスが襲い掛かるがユミアはブーツに装着しているエナジーコアを消費して空中でジャンプし躱す。
「いい加減に………降りろっ!!」
空中でさらに跳んだユミアは力を込めてブーツのエナジーコアを消費し、リオレウスの頭部めがけて踵落としを放った。
「グルオオォッ!?」
一撃をくらったリオレウスはそのまま地面へと落ちた。踵落としで叩き落としたユミアにヴィクトルとブランは目を丸くしていた。
「せ、閃光玉使わないで踵落としでリオレウスを叩き落とした人、初めて見た……」
「い、意外とごり押したな……」
私はルトガーとアイラのコンビ推しです