カムりたい 作:カカシ先生は俺の青春
青春時代...皆はどんなアニメ見ていた?
俺はNARUTOをよく観ていて、NARUTOのキャラの中でカカシ先生がめっちゃ推しだった。ナルトやサスケの主人公達も良かったけど、カカシ先生の生き様を見ているとかっこよく見えた。
特に後半の神威がかっこよすぎて、誰もいない所で片目だけ開けて【神威!!】って真似を良くしていた。
カカシ先生推しの俺は──────
「カカシ準備は出来たかい?」
「今行くよ父さん」
何とカカシ先生になっていた。
正確的には普通に大学生してた俺がバイトの帰り道で、トラックに轢かれそうになった子供を助ける為に飛び込んで子供を歩道へ突き飛ばせたけど、俺はトラックを避けれずに跳ね飛ばされて気づいたら名前も容姿も過去編で観ていた少年カカシ先生になっていた。
「忘れ物は無いかカカシ?」
「心配症だな父さん。大丈夫昨日のうちに準備してあるから」
俺は父さんと通学路を一緒に歩いていた。
父さんは仕事があるから途中までしか一緒に居られないが、少しでも俺といる時間を作ってくれる優しくてカッコイイ父さんだ。
「それじゃあカカシ、学校で悪させずに勉強して来なさい」
「俺、一度も悪い事した事ないけど...」
「軽い冗談だよ。行ってくるね」
「行ってらっしゃい父さん」
父さんを見送ってから再び学校に向かって歩き始めた。
毎日同じ道、毎日同じ景色、代わり映えのない通学路を歩いている俺の背後をバタバタと何かが走ってくるのを感じた。
「おはようございます!」
「ん、おはよう」
俺の背後に居る何かに挨拶され、後ろを振り返らずにそのまま挨拶を返したらランドセルを掴まれて強制的に後ろを振り向かされた。
「お、は、よ、う、ございます!」
「うん、おはよう」
「挨拶をする時はちゃんと相手を見て言ってくださいカカシくん!」
「それはすまなかったね姫島」
見た目は美少女だが、中身はお転婆娘の姫島に朝から絡まれた。
「朱乃って呼んでと言ってるじゃないですか!姫島だとお母様と被りますよ!」
「いや、別に...姫島の母親には姫島さんと呼んでるから区別できるだろ?」
「何で頑なに呼ばないんですか!ほかの男子なら直ぐにでも呼びますよ」
「そうか、他から呼ばれてるなら良いじゃないの」
「もう!もう!」
姫島が地団駄を踏み始めた。
俺が姫島と出会ったのは1ヶ月くらい前、父さんが1日帰れない日があって夕飯を作る為にスーパーへ買い物に出掛けた日。たまたま見つけた神社にお参りして行こうって気分になって、お参りをしてスーパーへ買い物に向かおうと歩き出した時だった。
「ポケットに手を入れて歩くのは危ないから辞めなさい!」
スーパーへ向かおうとする俺の前に巫女服を着た姫島が現れた。軽く謝って立ち去ろうとしたら、それが気に食わなかったらしくて何故か説教された。
「朱乃?何を騒いでるの?」
「あ、お母様!この人が悪いことしたのに反省してないんです!」
「あらあら、何があったの?」
姫島の母親が出てきて、何が起こったのか話を聞いて喧嘩両成敗...って喧嘩した訳じゃないけどポケットに手を突っ込んでの歩行は危ないからなるべくしないようにと言われ、姫島は初対面相手に説教は良くないと怒られていた。
「もうすぐ、夜になるけどこんな時間に何故此処に?」
「今日父が仕事の都合で家に帰れないらしくてスーパーで夕飯の食材を買いに来ていたら、たまたまこの神社を見つけたので参拝に来たんです。目的を達成出来たので行きます」
「また遊びに来てね」
「また今度来させて頂きます」
そのまま姫島が居た神社を出た翌日に、移動教室で移動していた俺と友達と歩いていた姫島とバッタリ会って、お互いが同じ小学校に居ると分かった瞬間に姫島が襲撃するようになった。