カムりたい   作:カカシ先生は俺の青春

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第四話

裏の世界へ飛び込んでから1年が過ぎ、父さんとの修行のお陰で自分の動きが良くなっていると感じる。父さんとの修行は基本的に体術メインの修行で、父さんとの修行が休みの時は忍術の修行をしている。朱乃との関係はあの事件以降、少しだけ変化していた。学校以外に土日のどっちか朱乃と会うようになり、朱乃が作った料理の味見役をさせられるようになった。

 

「良し、今日はここまでにしようかカカシ」

 

「そうだね、流石に疲れたよ」

 

今は学生にとって最高な夏休み...時間が許す限り父さんとの修行合宿に明け暮れている。山に父さんの所有する別荘があり、夏休みの間は山で修行している。勿論、忍術の修行も忘れる事無く欠かさずに行い、影分身を使っての修行のお陰で火遁、水遁、土遁、雷遁の四系統の忍術を使えるようになるまで成長することが出来た。

 

「朱乃ちゃんに会えなくて寂しいかい?」

 

「いや別に?今は強くなる為に時間使いたいし、朱乃は夏休み丸々旅行でしょ?どうせ夏休み終わったら会うんだし、寂しくは無いな」

 

「はぁ...まったく素直じゃないなカカシ」

 

父さんに頭をワシャワシャと頭を撫でられながら一緒に汗を流しに風呂へ向かった。別荘にある風呂は露天風呂で、綺麗な星空を眺めながら入る温泉は疲れた体と精神を癒してくれる。

 

「忍術の修行は順調かい?」

 

「まあね、影分身の経験値還元のお陰で使える忍術が増えそう。あとは仙術を覚えたいなって思ってる」

 

「仙術か...それならツテはあるよ。京都を取り仕切る妖怪達の頭領、九尾の八坂様」

 

「九尾...」

 

父さんの知り合いに九尾が居るなんて思わなかった。

日本神話勢は基本的に事流れ主義な様で、妖怪達や五大宗家が裏から日本を動かしているみたいだ。俺は五大宗家の姫島家に喧嘩を売ったわけだが、今のところ俺は何もされておらず朱乃の方も堕天使が警護してくれているお陰で襲撃されてない。

 

「カカシが仙術を学びたいのなら紹介するから何時でも言ってくれ」

 

「ありがとう父さん」

 

話が終わった所で風呂から上がり、夕食を済ませそれぞれ使っている部屋に戻った。部屋に戻るとベッド脇に置いてあった携帯に通知音が聞こえ、確認してみると朱乃から三件位ビデオ電話が来ていた。とりあえず、気づかなかったことをメールで送ったら直ぐにビデオ電話が掛かってきた。

 

『こんばんはカカシ』

 

「はい、こんばんは。どうした急にビデオ電話なんて」

 

『いえ、その、夏休みに入ってからカカシに会えてないなって...』

 

「まあ、修行合宿をしているからね。夏休み最終日になるまでは戻る予定は無いんだよね」

 

『そうですか...新学期になるまで会えないんですね。急に会えなくなるのは寂しい』

 

朱乃が落ち込んでしまった。

夏休み前はほぼほぼ一緒に居る時間が多かったから、急に会えなくなって寂しいと呟いた。俺的には毎日メールや電話してるし、そこまで寂しいとは思ってないけど向こうは寂しいようだ。

 

「メールや電話だって毎日してるからそんなに寂しくないだろ?」

 

『近くにカカシを感じられないじゃない!それにそこは俺も寂しいよって言うべきでしょ!本当に乙女心がわかってないんだから!』

 

「すみません...」

 

なんか分からないが説教されて謝らせられた。

音声通話で毎日話しているのに今日は今日で色んな話を聞かされ、一体朱乃の会話の引き出しはどうなってんだと気になった。

 

『カカシ...新学期始まったら聞いて欲しい事と紹介したい子が居るの』

 

「彼氏だったら紹介しなくても大丈夫だぞ〜」

 

『違うわよバカ!』

 

その一言を最後に電話が切れた。

流石に悪ふざけがすぎたなって謝罪のメールを送ろうとしたら、朱乃からおやすみってメールが来た。俺も悪ふざけの謝罪とおやすみとメールを送ってから眠りについた。

 

─────────────────────────

 

「カカシのバカ!バカカカシ!私の気も知らないでふざけてばかり...早く会いたいな」

 

夏休みに入ってからメールや電話のやり取り以外でカカシと関われてない...色んな所へ誘おうと計画を色々と立ててたのに、終業式の時に夏休みはサクモさんと修行合宿に行くから会えなくなるの一言だけ言って修行合宿とやらに行ってしまった。

 

「カカシ君との電話終わった?」

 

「お母様...カカシったら酷いんですよ!」

 

私はお母様の胸に泣きついた。

 

「あらあら、カカシ君は手強いタイプなのよ?ゆっくり着実に詰めていかないと捕まえられないわよ?」

 

「分かってます...」

 

私...朱乃は畑カカシを異性として好きになっている。

あの事件がきっかけになっているけど、カカシの隣に居るとすごく心地良いし、口ではなんだかんだ言っても最終的には付き合ってくれたり、毎回会う度にドキドキする。

 

「ふふ、娘が可愛すぎるわ」

 

「もう!からかわないでお母様!」

 

「今日はもう寝ましょう?夜更かしはお肌の大敵よ?」

 

「お母様とお父様は夜な夜な何かしてるじゃないですか...」

 

「大人は良いのよ」

 

お母様に納得がいってないまま寝る事になった。

私は寝る前にカカシへおやすみメールを送ったら速攻で返信が来て、さっきの事への謝罪のメールが送られてきた。

 

『さっきはごめん...新学期にまた会えるの楽しみにしてる』

 

「そういう言葉を口にしてよ...」

 

普段はツンツンしてる癖にこういった事をメールで送ってくるからムカつく...。

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