カムりたい   作:カカシ先生は俺の青春

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第六話

義務教育の一環である小学校を卒業して中学生になった。

進学先は中高一貫の駒王町にある私立駒王学園だ。去年までは女子校だった筈の駒王学園はリアスの家の所有物らしく、女子校から共学化させたみたいで朱乃から小学校同様に一緒に通いたいという事で俺も駒王学園に通っている。

 

「初めまして畑カカシ君、私はソーナ・シトリーと言います。人間界では支取蒼那と名乗っています」

 

「私はソーナの女王(クイーン)の真羅椿姫です」

 

 

駒王学園の入学式にリアスからソーナと椿姫を紹介された。

リアスとソーナは幼馴染の関係でこれからリアスとソーナは駒王町の管理者になるようで、俺に顔合わせの意味で紹介してきた。次いでに驚いたのが椿姫が五大宗家の人間だった。

姫島家の人間に手を出した事は椿姫の家にも話が届いたらしいんだが、父さんの名前と俺にやられて帰った姫島家の姿を見て報復する事を辞めたと椿姫が言っていた。

 

「まあ、これから色々あるけどよろしくね」

 

相変わらず天使の知り合いは出来ないけど、悪魔の友達が更に増えた。

 

──────────────────────────

 

ある日カカシは1人で下校していた。

何時もなら朱乃と一緒に帰っているが、リアスの駒王町管理者としての勉強を女王(クイーン)として傍で支える為にリアスに付きっきりになる為、カカシは1人で帰っていた。

 

「お前さんが畑カカシだな?」

 

「アンタ誰?というか堕天使が俺になんの用?」

 

1人で帰っていたカカシに外見20代位のちょいワル系の堕天使の男が声をかけた。

 

「やっぱり気づくか...俺はアザゼル。堕天使の総督をしている」

 

「堕天使の総督が態々来るなんてな」

 

「バラキエルからお前さんの話を聞いて会ってみたくなった。まあ、サクモの息子が裏に関わり始めたから来たってのもある...しっかし、本当にサクモの息子か?堕天使のトップが居るのにも関わらずなんの警戒───」

 

アザゼルは最後まで言葉を紡ぐ事が出来なかった。

目の前に居たカカシが突然煙となって消え、何時の間にか自分の背後を取られ、カカシの手には千鳥、目は写輪眼と確実にアザゼルを仕留める体制に入っていた。

 

「今の言葉は撤回する...流石はサクモの息子だな」

 

「アンタを最初から警戒してたさ。アンタが少しでも変な動きをすれば対応出来るように準備はしていた」

 

「何もする気はねぇから、手に纏ってる雷を収めてくれないか?」

 

カカシは千鳥を収め、アザゼルから少し距離を取った。

 

「おちょくって悪かった。少しお前さんと話がしたいんだが、時間あるか?」

 

「俺の予定聞くんだな。てっきり誘拐しに来たかと思った」

 

「サクモに喧嘩売るような真似はしねぇよ」

 

「この後帰って宿題するくらいだからいいよ」

 

「よし!俺の行きつけの店がある!飯でもおやつでも好きなもん奢る」

 

カカシはアザゼルに着いて行きつけだというお店へと向かう事になった。

 

──────────────────────────

 

「あのさ...此処って未成年が入る所じゃないだろ」

 

「まあ良いじゃねぇか!これも人生経験だぞ」

 

アザゼルの行きつけって所に来たんだが……キャバクラだった。

スタッフは全員堕天使でかなりレベルの高い女性ばかりで、俺としてはキャバクラで堂々とする心構えは無い。

 

「いらっしゃいませアザゼル様!そちらの子供は?」

 

「白い牙の息子だ!ちょっと話しようと思って連れてきた。お前ら、こいつを丁重にもてなしてくれ」

 

「「「はぁ〜い!」」」

 

美女堕天使が俺の両サイドに着き、腕を組まされ席まで案内された。どう反応していいのか分からず、されるがままにされている俺をアザゼルがニタニタ笑いながら見てきていた。

後でぶん殴ってやろうと固く誓った。

席に案内され、やっと美女堕天使の腕組から開放された。美女堕天使は席を離れて持ち場に戻り、入れ違いでウエイターがやって来た。

 

「好きな物を頼んでくれ!俺の奢りだ!」

 

「じゃあアイスコーヒーとお菓子の盛り合わせ?ってやつで」

 

「俺にはウイスキーのロックを持ってきてくれ」

 

堕天使のウエイターに注文を済ませてから、アザゼルが俺に接触してきた理由を尋ねた。

 

「サクモの息子がどんな奴なのか気になったから接触した」

 

「それだけじゃないだろ?俺の情報なら出回ってるらしいし、態々堕天使の総督が来るなんて別の目的があるって事だろ?」

 

「ほう…中々の慧眼だな。俺が接触したのはお前の目だ。サクモから俺について聞いた事があるかもしれないが、俺は神器や色んなものを研究するのが好きだ。今まで色んな物を研究してきたがお前の目は今まで生きてきた中で見た事がない」

 

やはり接触した理由が写輪眼だった。

俺も裏世界の文献とかで写輪眼があるかないか調べた事があったが、写輪眼については何も出てこなかった。

 

「それでなんだが、お前のその目を調べさせてくれないか?」

 

「調べるって眼球でも奪うつもりか?」

 

「サクモの怒りを買うだけからしねぇよ!ただ、その赤い目を出したまま脳波を調べたりするだけだ。お前だって気になるだろ?」

 

アザゼルの写輪眼を調べる事について賛成だ。

写輪眼はうちは一族の人間の脳内に溢れ出した特殊なチャクラが目に作用して起こる事、うちは一族でも無い俺には脳内に特殊チャクラが出ているのか、写輪眼っぽいパチモンなのかを調べたかった。

 

「一応、父さんに聞いてからにする」

 

「その反応はお前自身も気になってるってことだな!俺の連絡先を渡しておく、何時でも連絡して来い」

 

堕天使の総督の連絡先を手に入れた。

 

「アザゼル様、カカシ様、ご注文の物をお持ち致しました」

 

注文した物を持ったウエイターとさっきの美女堕天使が入ってきた。ウエイターはテーブルに注文品を並べて直ぐに立ち去ったが、美女堕天使は俺の両隣に座ってニコニコ笑みを浮かべてた。

 

「は〜いカカシ君!あ〜ん!」

 

「え、自分で食えますけど...」

 

「クックッ...。此処はツマミとか注文すると食わせてもらえるんだぜ?今回はカカシへのサービスで飲み物も飲ませてもらえるように言っておいたんだぜ!」

 

今すぐぶん殴りたいアザゼルの笑顔。

美女堕天使達にずっとニコニコと笑みを浮かべてお菓子を口元へ持ってこられた体制のまま動く気配は無さそうだ。

気恥ずかしさMAXの状態だが、一度やらないと終わらなそうだからマスクをずらしてお菓子とアイスコーヒーを食べ飲みさせてもらった。

 

「顔良いのに何で隠してるんだ?」

 

「こうしてた方が落ち着くからそうしてるだけ」

 

「サクモにそっくりだ」

 

──────────────────────────

 

美女堕天使達から解放されて再びアザゼルと一対一の状態に戻った。

 

「俺から質問していいか?」

 

「おう、いいぞ」

 

「どうして朱乃の悪魔転生を許した?」

 

ウイスキーを飲もうとするアザゼルの手が止まった。

三大勢力は冷戦状態にあるが、ちょっとしたきっかけがあれば戦争を何時でも始められる。そんな状態で幹部の娘が悪魔に転生する事を許した理由が分からない。

 

「本人の希望だったから「嘘だな」」

 

「あんた程、頭が切れる人物が本人の希望だからという理由で幹部の娘が悪魔に転生する事を許すわけが無い」

 

「フッ...お前の質問に完璧に答えられないが、この件はこの先の為の布石だという事だけ答えさせてもらおう」

 

「何らかしらの目的が有り、朱乃の悪魔への転生を許したという認識で良いんだな?」

 

「何れ答えは分かる」

 

これ以上問い詰めてもアザゼルは答える気が無さそうだ。

アザゼルとの話もこの話題で終わり、今日は解散する事になった。

 

「んじゃ、また連絡してくれ」

 

「分かった」

 

アザゼルと別れ家に帰った。

家に帰ると父さんは既に帰ってきていて、俺は直ぐにアザゼルに会った事と写輪眼を調べてくれると言う話をした。

 

「なるほどね...カカシの写真がアザゼルから送られてきた時は息子がグレたのかなって心配になったよ」

 

父さんに携帯画面を見せられて唖然とした。

美女堕天使に飲み食いさせてもらっている俺の写真だった。

 

「あのプリン親父め...」

 

「アザゼルはそういう男だからねカカシ」

 

父さんも俺の目について調べるのは賛成のようで、近々父さんも付き添いでアザゼルの所へ行くと決まった。

 

──────────────────────────

 

「これについて何かありますか?」

 

「これは嵌められたんだ...」

 

翌朝学校に行ったらドス黒いオーラを纏わせながら朱乃が襲来し、昨日の俺の画像を見せながら問い詰められた。

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