カムりたい 作:カカシ先生は俺の青春
検査を受ける事をアザゼルに連絡をとった。
父さんが検査に着いて行きたいが立場上、いくら息子の為とはいえ他勢力の本拠地にホイホイ行く訳には行かないという事で俺一人で行く事になった。
連絡してから5分もしない内にアザゼルが家へやって来た。
家にやって来たアザゼルの肩を父さんが明らかに強く握りながら、ニコニコと笑みを浮かべながら俺の事を頼んだ。
「息子に変な事したら分かるよねアザゼル?」
「わ、わかってる!カカシの目を調べるだけだから安心しろ!」
大人達の話が終わり、アザゼルに連れられて堕天使勢の拠点に向かった。一応配慮として他の堕天使の目に入らないように裏道を使い、アザゼルが普段から使っている研究室に到着した。
「ようこそ俺の研究室へ!早速だがカウンセリングから始めるぞ」
検査を始める前に簡単なカウンセリングが始まった。
普段はどんな力を使っているのか、写輪眼を使用してどんな事が出来る等のアザゼルからの質問に答えた。
「相手の動きを見切る、目を合わせた相手に幻術を掛けられるか...よし!俺に幻術を掛けてみてくれ!」
「本気か?」
「その目の幻術がどんなものかを確かめるのが研究者としての勤めだからな!」
アザゼルの指示通りに写輪眼に切り替えて幻術を掛けた。
幻術の内容はあの写真の復讐を込めて、アザゼルの髪の毛と羽が徐々に抜け落ちていく幻術を掛けた。
「うわぁぁ!!まだハゲたくない!!育毛剤!育毛剤を開発!」
幻術を掛けて数分くらいで叫び出した。
その様子をしばらく眺めてから幻術を解除する、幻術から覚めたアザゼルは必死に頭と翼を触りながら確認していた。
「お前!何て物を見せるんだ!」
「いや、父さんと朱乃に写真送っただろ?その意趣返し」
悔しそうにするアザゼルの顔を見て、今日の晩御飯は何時もより美味しく感じそうだ。カウンセリングが終わり、一旦休憩することになった。俺は検査を始めてもいいが、アザゼルが写輪眼の幻術の余韻が残ってるって事で休憩を挟むことになった。
「アザゼルは居るか!」
休憩していたらアザゼルの研究室の扉が勢いよく開かれ、白髪のちびっ子が元気に入ってきた。
「む?誰だお前!」
「俺は畑カカシだよ...君は?」
「こいつはヴァーリだ。訳あって俺の所で預かっている」
「堕天使が悪魔を預かるのか」
「お前の目はそれも見抜くのか...」
あまり踏み込まない方が良さそうだ。
アザゼルの表情からヴァーリって子は、そこらの悪魔とは違って何か特別なんじゃないかと推理した。
「畑カカシ!俺と勝負しろ!」
「え、いきなりどうしたの?」
「俺の勘がお前は俺より強いと言っている!お前を倒して最強のドラゴンになる!」
目と目が会った瞬間に戦いを挑んでくる某ゲームのキャラばりに、ヴァーリが胸を張り人差し指を俺に向けて戦いを挑んできた。
「ヴァーリ...ちょっとこっち来て」
「何だ?勝負してくれるのか!」
嬉しそうに俺に近づくヴァーリの額にデコピンを一発お見舞いした。俺的にはかなり威力を抑えてたつもりだったんだが、ヴァーリには少し痛かったようで若干涙目になりながら額を抑えた。
「不意打ちは卑怯だぞ!」
「ごめんごめん、勝負についてはまた今度ね。今日は検査をしてもらう為に此処に居るんだ」
「何処か悪いのか?」
ヴァーリが俺を心配してくれているのだが、ヴァーリの表情が庇護欲を掻き立てられる。
「少し気になる事があっての検査だから心配しなくて大丈夫だよ」
ヴァーリの頭をくしゃくしゃと撫でた。
髪ざわりがサラサラ+フワフワしてて、毛並みのいい犬を撫でているような気分になった。
「乱暴に撫でるな!」
「ごめんごめん」
「カカシが検査ならまた後で来る!」
ヴァーリはアザゼルの研究室から出ていった。
「ヴァーリは...」
「ん?」
「ヴァーリは色々あって俺の所で預かる事になったんだ...。まあ、その、なんだ...お前が良ければヴァーリを気にかけてくれねぇか?さっきのお前らを見てて、兄弟みたいだなって思ってさ」
アザゼルが頭を掻きながらぎこちなく言った。
ぎこちなそうに言っているが、アザゼルの表情はまるで父さんと同じような優しい顔をしていた。
「りょーかい」
「すまないな。それじゃあ、とっとと検査始めるか」
変な機械を頭に取り付けられ検査が始まった。
機械を装着してからアザゼルがパソコンを起動させ、俺に通常から写輪眼に切り替えるように指示された。アザゼルがパソコン操作をしてから10分位して、頭に取り付けられた機械を外された。
「もう終わり?」
「お前のチャクラの流れと脳内をスキャンして調べさせてもらった。結果から言うとお前の脳から普段のチャクラとは別のチャクラが漏れだしていた。漏れだした別のチャクラが目に作用して紅い目になっているようだ」
検査の速さに驚くと共に、やはり脳内に特殊なチャクラが流れていたんだと予想していた事が的中した。
「こんなのは初めてだ!お前の目はどの神器にも当てはまらない!──────もしかして不在のバグか?」
興奮したと思ったら急にブツブツ言い始めるアザゼルに気味の悪い人を見る目で見ていたら、アザゼルは俺の視線に気づいて咳払いをした。
「お前の目についてこれから研究していきたいんだが付き合ってくれねぇか?勿論、報酬は出すし傷付けるような事はしないと誓う」
「条件良さそうだし受けるよ」
写輪眼については分からないという事だけが分かった。