We are…Lethal Protector !!   作:ヌルノルヌール

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ありがとうございます、モチベが上がって筆が…進む…!!
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#6 SHADOWS HUNT Part2

レインとの出会いからしばらく経ったある日

 

「んー、これは捨てる…これは売る……おいヴェノム、お前も手伝えよ。量が多すぎるんだって」

 

「悪いが、それは無理だ。『ファミリー・スピード』ももうクライマックスだ。今、最高に盛り上がってる」

 

「あっそ!!……ん?」

 

ホロウレイダーから奪い取った物資の仕分けと梱包に追われていたエドワードのスマホが突然バイブ音と共に鳴り響いた。着信相手はレイン。

 

「はい、こちらエドワード」

 

『突然ごめんね。今、話せる?』

 

「ああ、大丈夫。で、どうしたんだ?」

 

『ちょっとお願いがあって。エーテリアスの駆除依頼なんだけど……少し厄介でね。誰も受けたがらないんだ』

 

「厄介?数が多いとかか?」

 

『ううん、実は“バレエツインズ”の共生ホロウにドッペルゲンガーが現れたらしいんだ。もう何人ものプロキシやホロウレイダーが襲われてるの』

 

「ドッペルゲンガー?中々お目にかかれないレアエーテリアスじゃないか」

 

ドッペルゲンガー、正確には「電離体・ドッペルゲンガー」と呼ばれているこのエーテリアスは、特殊な活性エーテルによって体表が覆われており、本物と見分けがつかないほどの模倣を可能としている

 

外見を真似るだけならまだ可愛げがあるが、厄介なのは模倣対象の戦闘スキルまでも完全に再現してしまう精密さと危険性を持っていることだ

 

そしてとある噂では心が読めるため、相手の記憶から最もふさわしい挑戦者を生み出しその姿で襲いかかるなんて言われたりもしている

 

「ほう、いいな。楽しめそうだ」

 

「うおっ!?びっくりした……お前、映画観てたんじゃないのか?」

 

「面白そうな話が聞こえたからな。一時停止してある」

 

「じゃあさっきからずっとそうしろっての!!ったく。悪い、レイン」

 

『ふふ、大丈夫だよ。色んなホロウレイダーにこの依頼をもちかけたんだけど、みんな返り討ち。それで……どうする?依頼主からの報酬はだいたいこのくらいだよ』

 

ピロン、と通知音。レインから送られてきた写真には、報酬金額がはっきりと記載されていた

 

「……っ!?」

 

エドワードは一瞬で顔色を変え、スマホを見つめたままその場に崩れ落ちた

 

「な、なんだこの金額!生活費半年分…いや、パソコンもカメラも新調してもお釣りが来るレベルじゃねぇか……!」

 

「目がディ二ーになってるぞ」

 

「そりゃそうなるぜ!見ろよこの額!お前のチョコレートだってたんまり買えるぞ!!しかも少し高いやつ!」

 

「なんだと!……レイン、オレ達がその依頼受ける。ドッペルゲンガーだろうがなんだろうが食い殺してやる」

 

『ふふっ、ありがとう。また後で正式な依頼内容の書かれた資料送っておくから、それにも目を通しておいてね』

 

「ああ、わかった」

 

レインが電話を切ると、エドワードは「よっしゃ!」と小さくガッツポーズ。散らかった床など見なかったことにして、勢いよくベッドに飛び込み眠りについた

 

 

 

「何処だ!!オレ達のチョコレート代(ドッペルゲンガー)は!!」

 

『えーっと、レインから貰った資料にはA棟の中腹あたりで目撃されてたらしい。とにかくそこまで行ってみるか…あ、あと壊れやすくなってる場所とかあるみたいだからなるべく戦闘を避けつつ、壁壊したりするのも無しで行くぞ』

 

「あぁ、分かってる!」

 

楽しそうな声と共に壁に飛びつき、建物を揺らすヴェノムにエドワードは頭を抱えた

 

『分かってねぇじゃん!!!』

 

「大丈夫だ、ちゃんと崩れない場所掴んで移動してるからな」

 

『そういうことじゃないんだけどなぁ!?デカい音出したらドッペルゲンガーだけじゃなくて他のエーテリアスだって寄って来る!!』

 

「準備運動には持ってこいだな!!」

 

『コイツ……!!』

 

その後、A棟中腹へ到着するもドッペルゲンガーの姿は見えず、B棟へ続く渡り廊下を渡ったり、裂け目を通じて色んな場所を見て回ったがドッペルゲンガーはいなかった

 

そして、エドワードとヴェノムはとある異変に気づく

 

『なんかおかしくないか?』

 

「…エーテリアスの数が少なすぎる。普段ならもっと虫のように湧いて出てくるはずなのにな」

 

バレエツインズの共生ホロウに足を踏み入れてから、すでに20分ほど経過していた。しかし、エーテリアスの咆哮も、足音も、まるで鳴りを潜めたように沈黙している

 

『レインはドッペルゲンガー複数体、しかもその中に特別強いヤツがいるかもとは言ってたが…そいつの仕業か?』

 

「…ただのチョコレート代じゃなさそうだ。楽しみになってきた」

 

ヴェノムがニヤリと口を歪めた瞬間、鈍い衝撃音と共に体が横に弾き飛ばされた

 

「ぐおっ!?」

 

『な、なんだ!?』

 

振り返ったヴェノムの視界に飛び込んできたのは、自分と寸分違わぬ黒い肉体。そして、赤く光る双眸…なんとドッペルゲンガーはヴェノムの姿を真似ていたのだ

 

『おいおい冗談だろ、俺達…!?』

 

“もう一人のヴェノム”は、一切の言葉もなく、ヴェノムに再び飛びかかってくる。

 

その機敏な動きは、ヴェノムの戦闘スタイルそのものだった

 

「"模倣とは最大なる賛辞"なんて言うヤツがいるが、お生憎…オレ達の機嫌を損ねただけだぞ!!」

 

正面からぶつかり合い、ヴェノムがドッペルゲンガーを押し返す。鍛え上げられた筋繊維と共に伸びる触手が、相手の体を掴み、勢いよく地面に叩きつけようとする

 

だが、その瞬間ドッペルゲンガーは鋭い反応速度で自らの触手を地面へ突き刺し、まるで跳ね返すようにその力を利用して空中で姿勢を制御、回避をする

 

「チッ…!」

 

ヴェノムが舌打ちをして睨みつけていると、ドッペルゲンガーはすでに次の動きへ

 

瓦礫の山から破片を複数本の触手で素早く掴み取り、無駄な動作なく勢いよく投げつけてくる

 

ヴェノムはその瓦礫を叩き落とし、地面へ降りてきたドッペルゲンガーは触手をしまってジッとヴェノムをみていた

 

そんなドッペルゲンガー同様、ヴェノムも触手をしまい、ドッペルゲンガーを見つめていた

 

お互い反応も判断も一拍遅れれば即、致命傷になり得るということを理解していたため、下手に動くことをやめ互いの隙を探しているのだ

 

『傍から見た俺達ってあんなにはやいんだな。そりゃ悪党たちも怖がるわ』

 

「流石はオレ達だ。さて一体どうしたものか……ん?オレ達…?」

 

ヴェノムが何かに気がつくと同時にドッペルゲンガーが高速で踏み込み、ヴェノムの腹部を狙って拳を叩き込む。しかし、その直前、ヴェノムは腕を交差して受け止め、すぐさま右足で蹴り返した。

 

だがドッペルゲンガーは背中の触手を用いて反動を殺し、宙返りで距離を取る。その挙動一つ一つが、見覚えのある“自分”の戦い方だった。

 

「アイツが他のホロウレイダー共の記憶を元にオレ達の模倣をしているというのなら、考えがある」

 

『…試してみる価値はある。やってみようぜ、相棒』

 

ヴェノムはわざと攻撃の隙を見せるように動き出した。ドッペルゲンガーが反応し、跳躍して襲いかかってきた、その瞬間。

 

「今だ!」

 

飛びかかってきた瞬間、ヴェノムはあえて変身を解除し、エドワードの姿へと戻った。サイズが変わったことによりドッペルゲンガーの攻撃はエドワードの頬を掠める程度に終わり、エドワードは勢いのまま背後へと抜ける

 

背中を晒した“偽物”に、再びヴェノムとなって拳を振り上げた

 

「真似るなら中身までしっかりと真似するんだな!!」

 

鋭く伸びた腕が、ドッペルゲンガーの胸を貫き、ドッペルゲンガーは形を保てなくなり、体表が崩れ始める。

 

『お疲れ、まさか俺達の偽物と戦う羽目になるなんてな…』

 

「ふん、同じ顔をしていても、どれだけ戦闘面を模倣できても…アイツにエディはいない。ハナからヤツが勝てる確率なんざ0だったって訳だ」

 

崩れ落ちるドッペルゲンガーの残骸を見下ろし、ヴェノムは静かにその場を後にした

 

背後にいるもう一体のドッペルゲンガーに気が付かずに

 

「……ゴポゴポポッ」

 

そのドッペルゲンガーは、未だ不定形のままだった。共にバレエツインズの中に迷い込んだ同種がすぐさまホロウレイダー達の恐れる姿へ変身したにもかかわらず、身を隠していた

 

そして遂に、その姿を変え始める

 

ヴェノムの記憶を読み取り、彼の相手にふさわしい姿へと...

 




ゲーム本編に絡ませていきたいな…もう少し先になるかもしれないけど
HIAセンターで影ジェーンと戦えるみたいにこの世界だと影ヴェノムとも戦えるようになってそう
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