We are…Lethal Protector !! 作:ヌルノルヌール
のんびり書いきますのでお待たせすることがありますがその時は前のお話をお時間のある時、ふと思い出した時に是非見てください
もう少ししたら2人の設定みたいなのも出す予定でございます
「流石のオレもくたびれた。データはあるだろ?エディ、お前が歩け」
「ういうい、このくらいはさせてもらうぜ〜い」
数時間に渡り、バレエツインズの建物内をくまなく探索したが、自分達の偽物以外それらしい存在は現れることは無かったため、エントランスに向かって歩き始めていた
先の激闘でさすがに疲れたのか、ヴェノムは変身を解除し、エドワードの身体を明け渡していた
「ホロウの中でも夕陽は綺麗だなぁ……っと、さっさとホロウから出てレインに報告しねぇと」
パーカーのポケットに両手を突っ込み、階段を駆け下りようとしたその時。肩口から、ヴェノムの顔が突如ぬるりと現れた
「うおっ!? ビビった、どうした?」
「……音が聞こえるんだ」
「音? 俺は風の音くらいしか聞こえないぞ?」
「いや、違う。オレは知らないが、確かに知っている音だ」
耳を澄ますと、シュッ、シュッ……という何かを切るような空気の裂ける音が、微かにだが、聞こえる
そしてそれに続く、カラン、カラン……と乾いた金属音。規則的に連なるその音は、ヴェノムの中の記憶を深くえぐった。
「チッ!!」
ヴェノムがエドワードを包み込み、漆黒のシンビオートが再び姿を形成する。前傾姿勢を取り、触手を展開。臨戦態勢だ
『ど、どうしたんだよ!?』
エドワードはわけも分からずヴェノムに話しかけた瞬間だった。
頭上から黒い影が一つ、ふわりと降ってくる
くるりと空中で回転し、手から伸びる糸を天井に引っ掛けて体勢を調整
鮮やかに軌道を描き一切の着地音を立てることなく、片膝をつき、もう片手を地に添えて地面に降り立った
その姿を見て、ヴェノムの眼がわずかに細まる
『またドッペルゲンガー……!?でも……誰だ?』
目の前に立つのは、明らかに異質な存在だった
黒くモヤがかかっているが全身を包むスーツは、鮮やかな赤と青。クモの巣を模した網目状のラインが、流れるようにその体表を走っている
筋肉の線が浮き出るような密着した生地。そして、感情の一切を覆い隠す白いレンズのマスクは赤く光ってヴェノムを睨みつけていた
「エディ、気を抜くなよ。コイツは……!」
その警告を遮るように、ドッペルゲンガーは両手から糸を射出。地面に貼りつけてパチンコの要領で自らを弾き飛ばす
『速っ!?』
弾丸のように飛び出した彼の拳が、ヴェノムの顔面に命中。シンビオートの層を裂き、下からエドワードの顔が覗く
「ってぇ!? なんなんだコイツ!!」
「詳しいことは後で話す! 今はこの虫ケラぶっ潰すことが先だ!!」
ドッペルゲンガーは続けざまに糸を射出し、周囲の鉄パイプやドラム缶などを次々と引き寄せ、ヴェノムに次々と投擲する
その精密さは驚異的だった
「面倒くさい、よくこんなヤツと戦えてたな……!!」
『おい後ろ!!』
投擲物の陰に身を潜めていたドッペルゲンガーが、音もなくヴェノムの背後へと回り込む。そして、どこからか取り出した鉄柱を振りかぶり、地面へと叩きつけた
ガキィン!!甲高い金属音が響き渡り、衝撃波が周囲の空気を揺らす。ヴェノムの動きが一瞬、硬直した
「くっ、まずい……!!」
触手を伸ばそうと反応した刹那――ドッペルゲンガーが間髪入れず、鉄柱に鉄パイプを打ちつけた
「「ぐぁああぁああぁあああ!?」」
頭を抑えて苦しむヴェノム、そしてドッペルゲンガーはヴェノムを取り囲むように鉄パイプを何本も突き刺し、音を出し続けた
(なんだこれ……!? 何が、起きてる!?)
今までホロウレイダーに体を刺されたことは何度もあった、銃で打たれたことも、電気の流れる三節棍で叩きつけられたことだってあった
しかしそのどれとも比べ物にならないほどの苦痛がヴェノムとエドワードに襲いかかったのだ
(頭が痛ぇ……!! それに、身体が……裂けそうだ!?)
やがてヴェノムの表面が泡立つように脈打ち、黒い装甲がぶつぶつと剥がれかける
「オレ…の…「俺の……!!」身体が……「壊れちま」いそうだ…!!」
シンビオートとエドワードの神経が乱雑に交差し、互いの意識がずれ始めていた
「ぐぁあああぁあ!」
エドワードの叫びが混濁し、視界がぶれる
だが、ドッペルゲンガーはその様子に一切攻撃の手を弛めることなく鉄柱を鉄パイプで叩き続ける
「調子に……乗るなぁあああ!!」
咄嗟に、ヴェノムは拳を地面に叩きつけた
「オオオオオオォォッ!!」
床が崩壊し、彼らは下層階へと一気に落下する。ドッペルゲンガーは瞬時に糸を放ち、天井に向かって跳躍。が、ヴェノムの触手が地面から伸び、足首を捉えた
「逃がすかよ…!!」
重力に引き戻され、ドッペルゲンガーは無理やり地面へ叩きつけられる
「そりゃあ向こうのオレも頭にくるわけだ!!こんなことされりゃあな!!」
瓦礫の隙間から起き上がったドッペルゲンガーは、再び鉄パイプを両手で握りしめ、叩き付けようとする
しかしその一撃が振り下ろされる直前、ヴェノムの触手が横から巻き付き、攻撃を阻止する
「……これでお前の音遊びは終わりだ」
怒りを露わにしたヴェノムが唸り、思いっきり頭突きをドッペルゲンガーに食らわせる
そして動きが鈍った瞬間、拳に力を集中させてドッペルゲンガーへと叩き込む
ドンッ!!
凄まじい衝撃音とともに、ドッペルゲンガーは何枚もの壁を貫通しながら吹き飛んで行く
「まだまだ、やれるだろう!!なぁ……ん?」
瓦礫の奥に、ドッペルゲンガーの姿はなかった。
代わりに、ホロウの裂け目がぽっかりと口を開いていた
「……逃げやがったのか」
『つ、強かった……一瞬マジで死ぬかと…』
ホロウの裂け目をじっと見つめ続けるヴェノム
エドワードは、その沈黙に何度も言葉を飲み込みかけては口を閉じ、また開きかけては踏みとどまる。だが、ようやく小さく息を吸い込むと、決心したように口を開いた
『なぁ、ヴェノム。さっきの奴のこと、ちょっと聞いてもいいか?』
しばらく沈黙していたヴェノムだがゆっくりと口を開き、裂け目に向かってゆっくりと歩きながら話し始める
「…アレはオレの記憶の奥底にあった、別次元に存在する“オレ”の記憶に刻まれていた存在だ」
『え、別次元…!?』
「オレの中には、無数の世界の“オレ”の記憶がある。800億年分の集合意識だ。全てを覚えているわけじゃないがな」
ヴェノムは裂け目の前で止まり、足元にある崩れたガラスを持ち上げ、自分の姿を見て再び話し出した
「この姿も…元を辿ればヤツに着く。ヤツは、ヤツの名は……」
"親愛なる隣人 スパイダーマン"
この親愛なる隣人…一体何ーマグワイアなんでしょう
ちなみにこのドッペルゲンガーさん加減してないんでヴェノム以外がこのパンチ食らったら普通に首無いなると思います。殺す気満々ね
集合意識に関しては完全自分なりの解釈して映画二作目から引っ張ってきていますが全次元のヴェノムの記憶持ってたらとんでもねぇバケモンになるのであくまでぼんやり分かってるくらいの認識でお願いします
何はともあれ!これにてSHADOWS HUNTは終了!次回は何を書こうかな!