重甲機兵セリアス   作:星龜

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プロローグ(前)


 

宇宙のどこかにある、地球とほぼ同じ環境の惑星セリア―。

 

地球と決定的に違うのは

この星には女性しかいない

ことである。

 

女性しかいないのに、どうやって子供を産むのかって?

 

セリア星人は20歳*1を超えたあたりから

年に2度、発情期を迎え、生殖器官(チ◯ポ)がはえてくる

のだ。

 

つまり、セリア星人は

雌雄同体

なのだ。

 

 

戦争はあれど、おおむね平和だった惑星セリア。

 

しかし、その平和は、ある日、突然破られた―。

 

 

星歴3199年―

 

突如…

 

本当に、何の前触れも無く、宇宙から来襲した侵略者

ドラゴニア星人

 

その名の通り、全長は10メートルはあろう、巨大なドラゴンのような姿をした異星人が、大挙、惑星セリアに襲来し、惑星セリアの40パーセントがドラゴニア星人の支配下に置かれた。

 

強大な戦力をほこるドラゴニア星人に対抗するため、セリア星人達は人型機動兵器を開発する。

 

開発された人型機動兵器には、惑星セリアを解放する願いを込めて

重甲機兵(セリアス)

と命名された。

 

 

全高10.25メートル

 

重量25トン

 

コクピットは頭部にあり、胴体内には

魔法石

と呼ばれる、魔力を持った石が入っており、魔法石の魔力を開放することで起動するのだが、重甲機兵(セリアス)を戦力化するうえで、この動力源が問題になった。

 

というのも、魔法石の魔力を開放するためには、その能力を持った者…

いわゆる

魔法使い

でなければならなかった。

 

当然だが、魔法使いなど、どこにでもいるわけではない。

 

訓練すれば、どうにかならないこともないが、それでも、魔法使いに覚醒できる確率は低かった。

 

 

動力源となる魔法石にも問題があった。

 

魔法石の魔力は、石によって魔力の強弱や含有量が異なる。

 

しかも、魔法石の魔力の強弱や含有量は、開放してみなければわからない。

 

そのため、開放してみたものの、魔力が弱すぎて機体を動かせなかったり、逆に強すぎて機体が破損するなどというトラブルが尽きなかった。

 

また、魔力の含有量が少なかったため、戦闘中に魔力切れで行動不能になってしまうという、深刻な問題も起きた。

 

魔力の含有量の問題は、魔法石を2つ搭載することで、多少は改善されたが、2つとも魔力の含有量が少ないこともあるため、根本的な解決にはなっていなかった…。

 

 

このように、兵器として大きな問題を抱えている重甲機兵(セリアス)だったが、それでも実戦では、欠点を補って余りある圧倒的な戦闘力を発揮した。

 

星歴3201年。

 

セリア星人は重甲機兵(セリアス)をもって、ドラゴニア星人に支配された地域の8パーセントを奪還したのである―。

 

 

そして星歴3202年―。

 

アシラーユ大陸の東方にある島国

ハルナ王国

において、ハルナ王国の第一王子オルガ・コウによって、優秀な重甲機兵(セリアス)のパイロット10名からなる特別遊撃隊

コーカサス兵団

が結成されたのである。

 

【コーカサス兵団】は、ドラゴニア星人に支配されている隣国

シラネ帝国

解放のため、出撃したのである。

 

 

これは、のちに

222日戦争

と呼ばれることになる、シラネ帝国解放のために戦った【コーカサス兵団】の重甲機兵(セリアス)のパイロット達の死闘の物語である…。

 

*1
地球人の年齢に換算すると16歳

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