レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第21話

アイズを【ロキ・ファミリア】に預けてからまた何年か経った。俺は今だLv.4から先に進めず闇派閥の攻勢は勢いを増すばかりだ。最近では何処から見付けてきたのか、火炎石なる物を民間人に巻き付け自爆特攻させると言うイカれた戦法まで編み出しやがった。しかも子供まで使って

 

クソ、アイツらふざけやがって

 

「お~お~、随分と荒れてんな」

 

「Lv.4になってから停滞気味、しかも妹と同じ年頃の子が奴らに利用されてるんだ。無理もない」

 

「しかし奴らの悪辣さに怒りを覚えるのは私も同じだ」

 

奴らのアジトの1つを潰し終え【ガネーシャ・ファミリア】に後始末を任せ次の現場に向かう

 

そこでも奴らは女子供に爆弾を巻き付け突撃させ奴らは高みの見物をしていた

 

良い加減にしろよ、お前ら

 

「け、【血風】⁉ギャアアアアア⁉」

 

「ケヒヒ、お前ら!!アイツを殺せ!!そうすれば愛する奴に会わせてやるぞ!!」

 

「お母さんに会いたいお母さんに会いたいお母さんに会いたいお母さんに会いたいお母さんに会いたいお母さんに会いたいお母さん」

 

「ああ貴方、今行くわ待ってて」

 

そう言って走ってくるのはボロボロで痩せた少女と同じくボロボロで虚ろな眼をした2~30代の女性

 

気持ちは分かるよ。でも、奴らはアンタらとその人達との思い出を踏みにじってるだけだ

 

走るより火炎石に手を伸ばす。しかし民間人2人には距離があるため、どちらか一方しか助けられない

 

ブチリと躊躇い無く少女に巻き付けられた火炎石をむしり取り、闇派閥の構成員に投げつける

 

「ウギャアアアアアアア⁉」

 

汚い悲鳴を上げ爆散する。良い気味だ

 

剣を投げ付け頭に突き刺す。無手になった所を後ろから強襲してくるが盾で防ぎ、手首に備え付けたアサシンブレードを作動させ首を掻き斬る

 

血が吹き出し膝から崩れ落ち残ったのは、無惨な骸とその原因となった俺、そして

 

助かったよ、リオン

 

「いえ、貴方ならそうするでしょうと予想した結果ですので」

 

火炎石と切り離された女性を抱えるリオンの姿があった

 

俺は少女に駆け寄り目線を合わせる様に屈む

 

これからは悪い奴の言うことは聞かないようにな。君が危ない目に会うかもしれないから

 

「でも、お母さんに会いたい」

 

この年頃の子供なら皆そうだろう。アイズだって時折両親に会いたいと俺に縋りついてくる

 

そうだな。でもお母さんは君にもっと生きて欲しいと思ってるかもしれないよ

 

「お母さんが?」

 

ああ、今すぐじゃなくても人はいつか死ぬんだ。ならそれまで此方に居て、その思い出を向こうに行った時にお母さんに話して上げると良い。その方がきっとお母さんも喜ぶと思うよ?

 

「……………………うん」

 

少女はフワッと笑い俺は立ち上がりその場を去る

 

「レイ、今のは…………」

 

分かっている

 

そう、分かっている。今のは自己満足だ。あの子が死ぬのを見たくなくて、死んだあの子の母親を引き合いに出した。全く持って自己満足で独善だ。本当は母親がどう思ってるのかなんて分からない。本当に俺の言ったように思ってるかもしれないし、真逆の事を思ってるかもしれない

 

それでも俺は、あの子に生きていて欲しい

 

そうすれば何時か、あの子が報われる日が来るかもしれないから

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