レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第23話

シュタタタタタタタタタタタ!!

 

と残像が残る程のスピードで俺は腕を振るう。最も相手は魔物でも闇派閥でもなく人参や大根、そして鶏肉や豚肉と言った食材だが

 

「アイツ入るファミリア間違ったんじゃねぇか?」

 

「寧ろ冒険者をしている事自体が間違いな気がしてきた」

 

「しかし冒険者としての腕前も一流なのは間違っていない」

 

どうでも良いから手伝って。リオンは皿出して、アリーゼは油と大鍋用意して、他はデザートでも作って

 

「最早炊き出しの範疇を越えてるな」

 

「そこらの高級料理と遜色ないぞ、これ」

 

次々と並べられる料理を見ながらライラと輝夜が言葉を交わす

 

腹を空かせた小さな猛獣どもに料理を振る舞い一段落ついた所で耳をつんざく様な悲鳴が聞こえる

 

……………………下がってろ

 

群がる子供達を背中に背負い剣を抜き盾を構え悲鳴が聞こえた方をじっと見る

 

破壊に次ぐ破壊、死に次ぐ死、先程まで穏やかな一瞬を過ごしていた空間はあっという間に地獄に巻き戻った

 

「【血風】!!、貴様もここでっ」

 

瞬間、二刃が光り闇派閥の体が崩れる

 

悪いが、そう言うのはアリーゼ達にやってくれ。しかしきりがないな、一気に片付けるか

 

魔法衣嚢から巻物を取り出し紐を解く。記された魔法は【砂操作(サンドコントロール)

 

巻物が崩れ地面に手を付くと砂が集まり刺となって闇派閥を貫いた

 

良くある技だが悪くない

 

辺り一帯の闇派閥を倒し終え他に人手が必要な箇所は無いか見て回ると1人だけ格好の違う女、【殺帝】ヴァレッタがアリーゼとリオン、そしてガレスと向かいあっていた

 

ヴァレッタは走って逃げ出し何故かリオンとアリーゼ、そしてガレスはあらぬ方向へ走っていく

 

疑問には思ったが残っている闇派閥を壊滅優先させヴァレッタを見逃す

 

その後は瓦礫を撤去したり治療をしたりを繰り返すが

 

誰か薬と包帯持ってこい!!

 

「駄目だ!!もう最後の1本を使っちまった」

 

「此方ももう無い!!」

 

クソ、一か八か賭けてみるしかないか。お前ら!!有り金全部出せ!!

 

「はぁ⁉」

 

「なに言ってんだこんな時に!!」

 

良いから早くしろ!!

 

半ば強引に奪ったヴァリスと己の全財産をつぎ込み【ガチャ】を回す

 

プリン

鎮痛剤

将棋盤

ターバン

運動靴

ポップコーン

絆創膏

北を指さないコンパス

太陽の薬酒

 

なんか良く分からんがターバンは包帯に変えられるだろう。絆創膏と鎮痛剤も軽傷者に回して。それと太陽の薬酒?

 

太陽の薬酒

 

とある世界の太陽の雫から作られた薬。1滴飲ませるだけでどんな怪我も治ると言われているが欠損と病気は治せない

 

これだ!!

 

俺は薬瓶を片手に1人1人に1滴ずつ処方していく

 

これが単なる序章に過ぎない事を、この時の俺はまだ理解していなかった




太陽の薬酒 ナルニア国物語(映画)
ナルニア国物語で4兄妹の末っ子ルーシーがナルニア世界のサンタから短剣と共に貰う薬、サンタはどんな怪我も治ると言っていたが鼠の騎士リーピチープが尻尾を失った際は尻尾が生えてくる事は無かった為欠損は治せないと思われる、また、病気が治せない設定はオリジナル
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