レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第24話

惨劇の後、ギルドは直ぐに各ファミリアの代表を召集し会議を開いたらしいが

 

「と言うのが今回の会議の結果よ」

 

………………アイズの預ける場所を間違えたかもしれないな

 

アリーゼと輝夜の報告を聞き俺は素直にそう思う。今まで大した交流が無かった為気付けなかったが、あの【勇者】は必要となれば現実的過ぎる程に現実主義者になるらしい

 

大と多を助ける為なら小と少を切り捨てる。そしてその中にアイズが入ってしまえば、奴は間違いなく切り捨てるだろう

 

「問題はそこではない」

 

分かっている、掃討作戦だろ。俺は問題ない

 

「ええ、幸い作戦開始まで3日あるわ。それまで相手に悟られない様に普段通りに過ごしてね」

 

………………了解した

 

俺はそう言うと立ち上がり部屋の扉に手を掛ける

 

「何処へ行く?」

 

妹の所だ

 

バタンと扉が閉まりスタスタと歩く音だけが響く

 

「あれは【勇者】様に釘を刺しに行ったな」

 

ライラの言葉に全員反応はしなかったが心の中で肯定を示す

 


 

【ロキ・ファミリア】黄昏の館 団長室

 

「さて、君が来ることは分かっていたよ。僕に釘でも刺しに来たかな?」

 

そんなところだ

 

「約束は守るよ。ただ、今回に関しては彼女の力を借りたいと思っている」

 

………………言ってることが矛盾してるって気付いてるか?

 

「ああ、君との約束はあの子の身の安全、代わりに此方は君の手で自由に出来るものの要求。しかし今回僕はその約束を破ろうとしている」

 

……………………アイズの才能はそれ程なのか?

 

「ああ、それほどだ」

 

…………………………こいつをやる

 

俺はそういって青い箱をフィンに投げ渡す

 

「なんだい?これ?」

 

北を刺さないコンパス

 

文字通り北を示さないコンパス。このコンパスが指し示すのは北ではなく持ち主が一番求めるもののありか

 

持ち主が裏切ればコンパスはその人物にとって一番の災いを運ぶ

 

と言うものだ

 

「欲しいもののありかを示すコンパスか。これは良い物を貰ってしまったな。それで?僕に何を求める?」

 

あの子の身の安全だ

 

「それはもう約束した様だが?」

 

違う、明確にするなら今回の件。ギリギリまであの子を戦闘に駆り出さないこと。もう1つはあの子を戦闘に出すなら俺と同じ場所か直ぐに駆け付けられる場所にする事。この2つだ

 

「………………分かった、約束しよう」

 

それとあの子を俺と違う場所に駆り出すなら俺にそれを教えてくれ。それと、くれぐれもコンパスを裏切るなよ?

 

「ああ、そうするよ。あの子に会っていくか?」

 

そうだな、少し顔を出してくる

 

「今は確かリヴェリアの座学だったかな?逃げ出していなければだが」

 

まだ逃げるのか?

 

「それでも随分減った方だよ。君に諭される前はほぼ毎日逃げていたが、今は1週間に1度あるかどうかだ」

 

それはかなり減った方じゃないか?

 

「まぁ、そうだね」

 

俺は立ち上がりフィンの部屋を出るとアイズの元へ向かった

 

「やれやれ、彼は神々の言う兄バカって言うのかな。確かに厄介だな」

 

フィンの声は聞こえていたが取り敢えず無視した

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