レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第25話

作戦決行当日

 

「団長、全員配置についた」

 

「分かったわ。敵には気付かれてない?」

 

「現状、その様な気配は無い。静かすぎて何かあると勘繰りたくなる程だ。しかし、アイツは本当に1人にして良かったのか?」

 

輝夜がアリーゼに訪ねアリーゼは何処かげんなりした様子で言う

 

「彼の場合1人の方が動きやすいの知ってるでしょ?この前なんて一緒に行動して陸地で溺れかけたんだから」

 

「なんなら切り裂かれる所でもあったけどな」

 

アリーゼの言葉にライラが青い顔をして補足する

 

「確か【転移門】の巻物でしたか。海の底に繋げ海水を大量に召喚したとか」

 

リューもレイが使った手を興味深そうに思い出す。辺り一面に海水が広がり噎せ返る様な潮の匂いと塩の味に喉を痛めた程だ。尚敵は溺れるか海水の刃に削られ生きているものは少なかったが、数件屋台が粉々になると言う軽い事故が起きた

 

「時間ね、突入するわ!!」

 

アリーゼの号令に合わせその場にいた全員が建物の中に流れ込む。レイもまた裏口から逃げようとする敵を切り伏せる

 

…………………………なんとも呆気無い

 

逃げてくる敵も居なくなりレイも最深部に入ろうとした時爆発音が響く。レイは敵が全員捕縛か死んでいるのを確認し最深部に走る

 

そこでは無数の闇派閥と【殺帝】ヴァレッタ。そして

 

またか、相変わらず胸糞悪い手を使うな

 

爆弾を巻いた一般人、良く見れば闇派閥の人間にも同じ物がついており次々と爆発させ自爆していた

 

「ヒャハハハハハハハハハハハハハ!!最初の一発目が合図だ。じゃあな冒険者ども、くたばりやがれ」

 

「アーディ………………アーディ!!」

 

リオンの視線を追えばそこには無惨な姿となった【ガネーシャ・ファミリア】のアーディ・ヴァルマがいた

 

瞬間、俺の中の何かがプツンと音を立てて切れた

 

ヒュン!!とナイフが音を立て走りヴァレッタの頬を掠める

 

「【血風】~、お前もここでくたばっ!!ガッ⁉」

 

瞬間、ヴァレッタは心臓を抑え踞る

 

どうした?続きを言ってみろよ

 

「てめっ、何を⁉」

 

バトラコトキシン、モウドクフキヤガエルと言う蛙の毒だ。ただの人間なら触れただけで死ぬ。どんなに高レベルの【耐異常】を持っていようと恐らくそれすらも貫通するだろう。人間には使うまいと思っていたんだが、外道にはお似合いの最後だろ

 

「てめっ、ふざけっ」

 

ヴァレッタの声を聞きながら俺はアーディ・ヴァルマの遺体に近付く。損傷が激しく左手は吹き飛んでしまったのか肘辺りから先が無い。目を見開いており俺はソッと瞳を閉じさせ丁重に抱える

 

最後に心臓を抑えるヴァレッタの方を見るとナイフを投げる

 

人を殺すのが好きなんだろう。なら最後に殺せば良い、自分自身をな。(好きな事を)しながら死ねるんだ。悪党には贅沢な最後だろ

 

そういって建物から脱出した

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