レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第31話

日が登りダンジョンに潜る。興奮してるのか混乱してるのかダンジョンに入った瞬間モンスターどもが襲ってくるが、あくまで狙いは【大最悪】まともに相手にせずさっさと先に進む

 

「………………邪魔」

 

隣でアイズがそう言い剣を振るう。一通りフィンにでも仕込まれたのかかなりの腕前だ。というか剣だけで言えば絶対俺より素質がある

 

「???お兄ちゃんどうかした?」

 

何でもない。まだ荒削りだが言い腕だ

 

「~!!ん!!」

 

心なしか剣筋が鋭くなった気がする。まぁ良い

 

その後、モンスターを迎え撃つのは18階層と決まり、最低限の戦闘で最短で18階層に向かう

 

18階層に着き周りを見回せばそこには自然豊かな『迷宮の楽園』は無く、ただ破壊の限りが尽くされていた

 

「何………………これ?」

 

……………………異常なモンスターの誕生でダンジョンそのものが適応させたか?

 

「???適応?」

 

隣に立つアイズが俺の顔を覗き込む

 

「要するに、モンスター()にとって有利な状況をダンジョン()が整えたって事だ」

 

更に下から火炎が登り手当たり次第に焼き尽くす。【ロキ・ファミリア】曰く、その光景は52階層【竜の壺】に酷似していると言う

 

アイズ、俺のお守りは持ってきてるな?

 

「???うん」

 

使い方も覚えているな?ここが使い所だろう。気を抜くな

 

「分かった」

 

「余計な事はするな」

 

瞬間、目の前の光景とは似合わない冷やかな声色が響いた

 

「この景色の延長こそが神時代の終焉。五月蝿く、醜く、暴悪な全ての終末に相応しい儀式。だからこそ、雑音はみな静寂へと還れ。抗うことに意義など持たせるな」

 

「【静寂】のアルフィア」

 

リオンがその名を呼べば彼女は眉1つ動かさず目すら開けず此方を見る

 

「『最悪』が現れるまでもう間も無く。喚かず、動かず、哭かず、沈黙の僕となることを約束しろ。であれば手を出さずにいてやる」

 

「無理ね!!」

 

アルフィアの言葉に即答したのはアリーゼだった。その光景があまりに可笑しくて、面白くて、【アストレア・ファミリア】の全員が吹き出してしまう

 

「フッ、聞き飽きた冒険者の蛮勇の歌…………やはりオラリオはオラリオか。良いだろう。ならば途絶えろ。闘争の雄叫びも、生命の音も、等しく終演を辿れ。それこそが、今の私の送る唯一の慈悲だ」

 

なら、こう答えようか?断る!!

 

青薔薇の剣を抜き構える。隣にアイズとリオンが立ち前にはガレスが立つ。彼女の攻撃の前では盾など意味はないが、それは攻撃と防御両方を供えようとすればの話だ。【福音】この一言で全てを消し去り無防備な俺達を殺す。なら供えれば良い

 

「うおおおおおおおおおおおお!!!!」

 

ガレスが壁盾で攻撃を受けその上と左右から仕掛ける。魔法職は近接戦闘に弱いのが常識だが彼女は非常識。そんなものに期待出来ない

 

やはり魔法職らしからぬ動きで難なく避けられ反撃を食らってしまった

 

もう何でもありだな

 

「原型を留めているな、冒険者ども。魔法具か」

 

目閉じてんのに見えてんのかな?

 

「さぁ?」

 

その後も剣を振るうが一撃は愚か誰の剣もカスリすらしない

 

…………………………ハァ、作戦変更!!

 

「「「「「⁉」」」」」

 

アイズ!!あれ出せ!!『大最悪』どころかもうこいつが『大最悪』だ!!

 

「ん、分かった!!」

 

アイズは剣を地面に突き刺し背嚢から1枚の巻物を取り出す

 

「あれは……」

 

リヴェリアはその正体に気付き、レイが話していた事を思い出す

 

『カスっただけで普通なら生きてはいられない』

 

「っ!!全員退避~!!!!」

 

リヴェリアの言葉に反応しアルフィアに近接戦闘を挑んでいた者達が下がる

 

アイズはその巻物の紐を解き兄に教わった様に魔術を唱える。曰く

 

【雷鳴と共に散れ】

 

瞬間、辺り一面に目を開けていられない程の光が迸った

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