レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第32話

「うっ、い、一体何が」

 

リオンは立ち上がり周りを見回し鳴りを潜めた楽園に空いた大穴を見つける。穴は階層1つをぶち抜いたと思える程深く、周りにはまだ抜けきっていない稲妻が迸っている

 

「こ、これは………………たった一発の魔法でこんな事が」

 

「プハァ!!何々⁉何が起こったの⁉」

 

アリーゼも起き上がり周りを見回し、リオンと同じ様に大穴を見付ける

 

「何これ~⁉さっきの魔法の効果⁉」

 

「恐らくは。アリーゼ、何が起こったか分かりましたか?私はリヴェリア様から逃げる様に言われ咄嗟に逃げたのですが」

 

「さぁ?ピカッ!!と光ったと思ったら吹っ飛ばされてこの有り様よ。それより他の皆は?」

 

「お~い!!」

 

声が聞こえそちらを見ると、そこにはリヴェリアとガレスが土汚れにまみれながら走ってくる

 

「お前さん達も無事だったか」

 

「ガレスのおじ様、一体何が?」

 

「レイがアイズに渡してた魔法の巻物の効力だ。最強の雷系広範囲魔法、アイズがそれを使ったんだ」

 

「そうだったのですか」

 

「ゲホッ…………ゴホッ、ハァ、死ぬかと思った」

 

「奴め、詳しい説明も無しにいきなりぶっ飛ばしやがって」

 

そこからライラや輝夜など【アストレア・ファミリア】が集まってくる

 

「レイとアイズは何処に行った?」

 

「あれ程の衝撃だったからな。レイは兎も角、アイズは衝撃波で吹っ飛ばされたかもしれんな」

 

リヴェリアとガレスが会話しているとガラガラと丘からアイズを抱えたレイが現れる

 

まさか【麒麟】でこんな事になるとは、もう少し注意しておくべきだった

 

「ふみゅ~~」

 

アイズはレイに小脇に抱えられ吹っ飛ばされた影響か、グルグルと目を回していた

 

「レイ、無事だったか」

 

無事かどうかは微妙な所だがな。奴を倒すにはあれしかなかったと思っている

 

「私も同感だ。それで?【静寂】は?」

 

恐らく穴の底で死んでるか痺れてるか、或いは重症か、いずれにしろ直ぐには動けないだろう

 

「そうか。ならば早速『大最悪』への対策を………………」

 

そう言ったガレスが吹き飛んだことに全員が驚き、ガレスが吹き飛んだ方とは逆の方を見る

 

ハァ、冗談きついぜ

 

そこには【麒麟】を受けて尚平然と立つアルフィアがいた

 

「なかなか速く、そして強い一撃だった。私が魔法を無効化出来ないとはな、見ろ」

 

アルフィアはそう言って此方に見える様に左手を掲げる。雷が走り軽く震えている

 

「誇れ、私から左手を奪ったのだ。そんな者は貴様が初めてだ小娘」

 

「うう~」

 

アルフィアの賛辞の言葉も、目を回したアイズには届かなかった

 

クソッタレ!!普通なら消し飛んでもおかしくねぇ威力だぞ!それが左手痺れさせただけって何の冗談だよ

 

瞬間、今まで以上の爆発が起こり地面に大穴が空く

 

「まさか、もう⁉」

 

開いた穴から姿を見せたのは形容しがたい醜い漆黒の竜だった

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