レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第34話

「ほう………………あの化物を屠ったか」

 

アリーゼ達と戦いながら此方に目を向けアルフィアが呟く

 

やった事は簡単だ。拘束を重ね掛け完全に動きを封じ、止めに奴を体内から圧し殺した

 

青薔薇の剣、その武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)の効果は氷による拘束。それは鎖や紐状の物で縛るのではなく相手を凍らせると言うもの。それを奴の体内で発動し氷を出現させ魔石を圧し潰した。それだけだ。だが

 

まさか武装完全支配術(エンハンス・アーマメント)の発動に魔力を使っていたとは

 

剣を放り投げるように地面を置き膝を付き息を吐く。手足が痺れ肺は空気を拒絶する。どう足掻いてもこれ以上動けそうにない

 

「無理をするな。長時間冷えた空気を吸っていたのだ。肺がやられていてもおかしくはない」

 

リヴェリアに言われ確かにその通りだと思った。リヴェリアの魔法×2、おれのも合わせれば3、更にデルピュネに使った氷の拘束魔法と青薔薇の剣の氷、デルピュネの周辺に限れば気温は0°を超えて-何十°とかだろう

 

水薬(ポーション)だ、飲め」

 

リヴェリアに渡された水薬(ポーション)を一気に煽り息を吐く。数分で呼吸が楽になり剣を鞘にしまいアリーゼ達の方を見る。此方が体調を整えている内に向こうも終わった様だ

 

「お兄ちゃん!!」

 

付いた膝を伸ばし立ち上がろうとした時、不意にアイズが飛び込んで来た。受け止めるも衝撃を殺しきれずアイズに抱き付かれたまま後ろに倒れる

 

「心配した………………」

 

ああ、だが生きて戻ってきた。約束は守っただろ?

 

「………………うん、でも心配した」

 

「その辺にしておけアイズ。レイの傷が開いてしまうぞ」

 

リヴェリアに言われ不服そうにしながらも兄の身を案じアイズはソッと離れる。地上はどうか知らないが俺達はやり遂げた。体が楽になれば仲間を運ばなければならないだろう。俺よりも彼女達の方が強敵と戦っていたのだ。俺よりも疲弊している筈だ

 

方々にも金を返さねばならないだろう。今回の件で使った金は数千万ヴァリスではきかない。特に【ロキ・ファミリア】には今回の件でかなり世話になった。ああ、全てが終わった途端に思考が巡り始めた。全く厄介この上無い。まぁなるようになるだろう

 

その後、エレボスは我が主神アストレア様の手で送還され俺達は全員が1つ上のLvに上がった

 

そして俺は今回の件で作った借金を返すため奔走し、返すのに3ヶ月かかった

 

その間の僅かな平和が心地よく、穏やかで俺は、俺達は忘れていた。悪意に際限は無く、その牙の標的が常に自分達であると言う事を

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