レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第38話

バシャバシャと水音が響く。むせ返るような潮の臭いと跳ねた海水が傷に染み痛む

 

……………………終わった

 

手足がビリビリと痺れ海水に触れたからか寒い

 

悪いが後は頼む。そろそろ限界だ

 

「ええ、ありがとうレイ。ゆっくり休んで」

 

アリーゼが微笑みそう言うと俺は背負われ地上に戻った

 

数日後

 

「傷はある程度治っています。ですがやはり炭化した指までは…………すみません」

 

そう言うのは【ディアンケヒト・ファミリア】で聖女と呼ばれているアミッドがそう説明する

 

俺の左手には2本の指を避ける様に包帯が巻かれていた

 

命を救って貰ったんだ、恩こそ感じるが文句は無い。それに利き手は幸い無事だったんだ。やりようはいくらでもある

 

包帯を外しながらそう言い血塗れになった包帯を捨てる。まだ慣れないせいか違和感があるが義指を作ってもらうべきだろう

 

「義指を作ってもらうなら【ゴブニュ・ファミリア】か【ヘファイストス・ファミリア】が良いわね。どっちも武具の印象が強いけど頼めば大抵のものは作ってくれるわ」

 

顔に出ていたのかアストレア様が助言をくれる。しかしそれには1つ問題があった

 

借金返済で金がないんです。義指とかって特注になるでしょうからかなり金がかかりますよね?

 

「そうね、私も詳しくは無いし義指は聞いたこと無いけど、義足や義手は性能差でも変わるらしく、大体数十~百万ヴァリス位かかるって聞いてるわ」

 

今の手持ちは精々5万ヴァリス。足りないのは明らかだが相談してみない事には分からない

 

取り敢えず両方に相談してみます。金は査定が出てから稼ぎます

 

「そう、でもこれ以上無茶しないでね。皆も私も心配してしまうから。貴方が死んだら妹を守ってあげられないわよ」

 

……………………はい

 

入院着から元の服に着替え万が一アイズに見られない様に左手にはグローブを着けておく。親指と人差し指以外は風に揺られヒラヒラと舞うが、そこまで目立つ事は無いだろう

 

その後、【ゴブニュ・ファミリア】と【ヘファイストス・ファミリア】に義指の見積もりを出して貰い、最終的に【ゴブニュ・ファミリア】に依頼しせっせと金を稼ぐ

 

「かなりの値段ですね」

 

リオンが値段を見ながらそう呟く。義指1つに付き100万ヴァリス、3本セットで300万ヴァリスだ

 

まぁ俺の場合普通の指の様に動く機能を付けて欲しいと頼んだからな。妥当な値段だろうもしかしたら安い位かも知れないぞ

 

ダンジョンを出ると換金を終え本拠地に戻る。義指が3本とも揃う頃にはオラリオから闇派閥はすっかり姿を消し、街には活気が溢れていた

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