レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第39話

「もうすっかり平和ね~」

 

街の警邏をしながらアリーゼがそう呟く。確かに【死の7日間】と呼ばれた酷い時期は、1つの大事件を解決する間に2つも3つも大事件が起きると言う悲惨も良いところだった。しかし今は小さな事件が幾つか起こるものの大事件と呼ぶ程の事は長いこと起きて無かった

 

「アリーゼ、もう何年も同じことを言っている」

 

「まぁ漸く掴んだ平和だ。気が済むまで言わせてやれ」

 

「そうなるとうちの団長はずっと言い続けるぞ」

 

談笑しながら街を歩き平和な光景を見ていると

 

「あああああああああああああああああ!!!!」

 

そんな俺達の横を上から下まで真っ赤な冒険者と思われる少年が走り去って行く

 

「……………………言ってる側から大事件か?」

 

ライラが溜め息を吐きながらそう言い、俺達は走り去る冒険者の後を追いその肩を叩く

 

おい、そこの真っ赤っか

 

しかし此方に気付いてないのか止まることが無いので、仕方なく俺はその首根っこを掴む

 

「グェ⁉」

 

ビタン!!と少年が頭から転び、多少申し訳なく思いながら少年を起こす

 

悪い、それは血か?何があった?

 

「あ、ありがとうございます。ちょっと5階層でミノタウロスに襲われちゃって」

 

5階層?ミノタウロスはもう少し下の階層にしか出ない筈だが…まぁ兎も角その格好で街を歩くのは此方としては止めて貰いたい。【洗浄(クリーン)

 

魔法衣嚢(マジックポケット)から巻物を取り出し少年にかけると、血が綺麗に落ち綺麗な白髪赤目の少年が現れる。俺はその姿に見覚えしか無かった

 

「うわぁ~!!服が綺麗に…………ありがとうございます!!えっと…………」

 

ああ悪い、自己紹介してなかったな【アストレア・ファミリア】レイ・ヴァレンシュタインだ

 

「レイ・ヴァレンシュタインさん⁉それってアイズさんのお兄さんでLv.6()の【形無し(アウトフレーム)】の⁉」

 

まぁそうだな、そう呼ばれている。アイズを知ってるのか?

 

「勿論ですよ!!【ロキ・ファミリア】の第ニ級冒険者!!【剣姫】の異名を持つLv.4の冒険者で、さっきも助けていただいたんです!!」

 

そうか、最近会えてないが頑張っているなら何よりだ

 

「???最近会えてないって…………何かあったんですか?」

 

いや、単に都合が合わないだけだよ。あいつも俺ももう高レベルの冒険者だからな。昔みたいに軽く会うってのは出来なくなってるが、アイツがダンジョンから帰ってきたら会いに行くつもりだよ。そういえばお前の名前を聞いてなかったな

 

「あ!!すいません、僕ベル・クラネルって言います!!その、本当にありがとうございました!!」

 

おう、頑張れよ~

 

そう言って走っていくベルの姿に手を振って見送りながら、やはり原作主人公だったのかと思う。つまりここからオラリオは更に騒がしくなるのだろう

 

走っていくベルの姿が見えなくなった頃、俺は再び歩き出した

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