レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第42話

アイズの隣に座り適当な酒を頼みアイズの好きそうな料理を取り分け差し出す

 

「ありがとう」

 

受け取った皿の物を頬を緩ませながら口に運ぶアイズを見ながらサラダに手をつける

 

「………………………………」

 

アイズとは反対側に座るエルフがじっと見てくる視線が気になりいまいち食事に集中出来ない

 

何だ?

 

「へ?」

 

隣のエルフ レフィーヤに訪ねると変な声を上げる

 

じっと見ていただろう。何か聞きたい事でもあるんじゃないのか?

 

「えっとその。良くアイズさんの好きな物が分かるな~と」

 

妹だからな。食の好み位は分かる。まぁそればかりを食わせる訳にはいかないのが難しい所だが

 

そう言って今度はアイズの苦手な物の入った皿を渡す。今度は嫌な顔をしながら受け取るとゆっくりゆっくりと中身を受け取りモソモソと咀嚼し飲み込むとうぇと舌を出す

 

まだまだ野菜の類いは苦手な様だが食べるようになっただけマシだろう

 

「チッ。……………………そういやアイズ!!お前あの話兄貴にもしてやれよ!!」

 

ベート・ローガがアイズに絡む様に言う

 

「あの話?」

 

アイズには何の事か伝わらなかった様で首を傾げ必死に話すような事があったかと頭を回す

 

「帰る途中に逃がしたミノタウロスの!!トマト野郎の事だよ!!」

 

トマト………………

 

「俺達が逃がしたミノタウロスを追いかけてったらよ、居たんだよ。ひょろくせぇガキが。んでアイズがミノタウロスを真っ二つにしちまってあのクセェ牛の血を全身に浴びて…………ありゃ傑作だったぜwwwww」

 

思い出し笑いしながら酒を飲むベート。どうも当人がその場に居る事を知らないらしい。ここは原作でも必要な場面と理解しているが目の前で行われれば多少胸糞悪い。ちょっと手助けしてやるか

 

トマト………………血…………ああ。ベル・クラネルか

 

瞬間、時間が止まった様に全員の動きが止まる

 

「お兄ちゃん知ってるの?」

 

代表するようにアイズが訪ねる

 

最近会った。街中を血塗れで爆走してたからな。装いからして冒険者だろうとは思ったが。必死の形相だったから仲間が怪我でもしてダンジョンに取り残されたのかと思ってな

 

「ケッ。そんな雑魚気にかけて何になるってんだ。それとも何か⁉あいつは雑魚じゃなかったってか⁉」

 

今は弱者だろうが未来はどうなるか分からん、それに話した感じは好感が持てる、個人的にはアイズと共に歩いて欲しいと思っている

 

俺の言葉に酒場全体がざわめく

 

「そ、それは駄目です!!」

 

隣にいたレフィーヤが声を上げる

 

「そうだ!!あんな雑魚がアイズとだと⁉無理に決まってんだろ!!雑魚じゃあアイズ・ヴァレンシュタインには釣り合わねぇ!!」

 

「ベルさん!!」

 

バンッ!!と扉が開く音が聞こえ見覚えのある白髪が外に飛び出していく

 

「あ」

 

アイズはその姿を見て思わず立ち上がる

 

美味かった。代金は置いていくアイズまた明日

 

俺も同じく立ち上がりテーブルに金を置くとポンとアイズの頭に手を置きその場を離れる

 

「あ。お兄ちゃん」

 

足を止めアイズに微笑み言う

 

大丈夫だ、また明日な

 

そう言って俺はベルの後を追った

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