レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】 作:寝心地
ノームの貸金庫に辿り着き鍵を開ける。中には高価なアクセサリーに金、3冊の魔導書と希少なモンスターの素材も入っていた。どれか1つ売るだけで数千、全て売れば数億は堅いだろう
指輪は俺には価値がない為後日宝石商に売り渡し魔導書は取り敢えず保管しておくことにし【アストレア・ファミリア】の本拠地に戻った
翌日
俺はアクセサリー類を売却するためそれらの入った袋を手に町を歩いていると不意に人とぶつかった
悪い、大丈夫か?
手を差し伸べ起き上がらせるとそこには頭を抑えるレフィーヤがいた
「れ、レイさん!!、ありがとうございます」
ああ、こんな朝早くからダンジョンか?
「あ、いえ、それより白い髪の冒険者を見ませんでした⁉アイズさんの名前を出した途端逃げ出したんです!!絶対何か後ろめたい事が…………」
ぐぬぬとでも言いそうな顔に笑いを堪えつつ白い髪の冒険者について考える
白い髪………………ああ、ベル・クラネルか
「知ってるんですか⁉」
ああ、アイズがミノタウロスの血で真っ赤に染めベート・ローガがトマト野郎と罵った冒険者だ。
「あ」
レフィーヤも思い出した様で変な顔をする
まぁ、頑張れ。俺はこれから用があるからここらでおさらばだ
「あ、ま、待って下さい!!」
グェッ⁉
レフィーヤに首襟を捕まれた俺は変な声を上げ止まる
「あ、すいません。あの、私に訓練を付けてくれませんか?」
ゲホッゴホッ。訓練?俺の?
「は、はい!!」
だが俺は魔法を使うが本職じゃないぞ
「いえ、近接戦闘の訓練を………………」
近接?
「はい、魔法使いは近付かれたら何も出来ないって言われてるので」
それを克服したいと………………俺の戦い方に杖術が役に立つとは思えんが。それでも良いなら付き合ってやる
「は、はい!!宜しくお願いします!!」
俺は【ロキ・ファミリア】の訓練場に入れて貰い拳を構えさせる
「あの、何故無手なんですか?」
杖術はリヴェリアに習っているだろうから俺が教える必要も無いだろう。剣や槍はそもそも持つ機会すら無いだろうし持った所で一朝一夕で使いこなせる物でもない。その点拳は元々備わっている物だ。教える技も使い方も単純な物だ
「ッ!!お願いします!!」
ああ、コツは脱力だ
「脱力?力を抜くあの脱力ですか?」
そうだ。ただし単なる脱力じゃない。異常なまでの脱力から思いっきり相手を叩く。説明は以上だ
「何か………………弱そうですね」
………………じゃあ食らってみるか?
「へ?」
俺はユラユラと風に吹かれる木の葉の様に揺らぎレフィーヤに近付く
「いや、あの、ちょ」
ピシャン!!!!
「ウギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
レフィーヤはゴロゴロと地べたを転がり悲鳴を上げた
「何事じゃ⁉」
ガレスが慌てて走ってくる
少し技の手本をな
「技?」
簡単に言えば鞭で叩いた
「ほぉ、鞭か」
「鞭じゃないですよ⁉この人今思いっきり私の事叩きましたよ⁉まだヒリヒリします!!」
復活したレフィーヤがそう叫ぶ
加減はした。じゃないとその程度では済まなかっただろうからな
「へ?」
背中を見てみろ
レフィーヤは鏡の前に行くと背中にベッタリと手の跡がついていた
鞭打って言ってな。鞭みたいに打つからそう呼ばれてる。心臓・肺・脳、命を奪うならこういった部分を狙うがこの技で狙うのは人体最大の皮膚だ。命には決して到達しないが絶大な痛みを与え相手は悶え苦しむ。さっきのお前の様にな
「…………………………」
レフィーヤは俺の話に聞き入り拳を握る
まぁ、後はお前の鍛練次第だ。頑張ろうな
「はい!!ありがとうございます!!」
レフィーヤは頭を下げ俺はその日一日レフィーヤの訓練に付き合う事になった