レイ・ヴァレンシュタイン、転生特典【ガチャ】呪い【超不運】   作:寝心地

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第57話

走り行くアイズの後を追うとアイズの姿を捉える

 

どうした?

 

「あれ」

 

アイズの指差した方に視線を向けるとミノタウロスに襲われるベル・クラネルがいた。本来ミノタウロスはLv.2相当の力があり最近冒険者となったベルは敵わない敵の筈なのだが

 

中々の激戦だな

 

「うん、負けてない」

 

ベル・クラネルはミノタウロスを速度と3次元的動きで撹乱しミノタウロスを削っていく

 

上手いな。お前が教えたのか?

 

「うん、お兄ちゃんの動きを参考にした。違う部分は多分私との模擬戦の中で修正した部分」

 

アイズは自慢気にそう答える。確かに所々俺の動きに似た部分がある。最も体格や武器の違いがある為その辺りはアイズの言う通り自分にあった物に修正したのだろう、しかし

 

まだ足りないな。魔法、武器、身体能力全てを総動員しているが決め手がない。今左手に持っている黒い短剣なら致命傷に届かせる事が出来るだろうがそれはミノタウロスも分かっているのか警戒されている

 

「あ、大剣奪った」

 

ベルはミノタウロスの使っていた大剣を奪い思いっきり振り下ろすが武器に振り回されているが武器が無くなった事で形勢は一気に傾いた。ミノタウロスも何とか角や肉体で反撃をするが大剣を失い威力が半減した鈍足の攻撃はベルには届かず大剣の攻撃を囮に脇に黒いナイフを差し込まれそこから魔法が流されベルの精神枯渇と共にミノタウロスは消滅した

 

やるな

 

「うん、本当に強くなったんだね」

 

俺は荷物の中から外套を取り出しベルの背中にかける、背中にはベルのステイタスが書かれており誰にも見られない様にした

 

そのタイミングでフィンとリヴェリア達も合流し俺はベルをギルドに預けに行くと告げその場を離れた

 

1~2時間程でギルドに辿り着きベルをギルドの休憩室に寝かせると再び18階層に向かった

 

2~3時間かかったが何とか合流する事が出来た

 

今戻った。どうなった?

 

「やぁ、待っていたよ。【アストレア・ファミリア】は僕達と同じ前方を頼むよ。君以外のメンバーは全員了承してくれているよ」

 

なら俺は文句はない。好きに暴れて良いのか?お前が指示を?

 

「基本は好きにしてくれて良いよ。必要な時は僕が直接指示を出す」

 

了解した。荷物の準備に入る

 

「ああ、終わったらゆっくり休んでくれ」

 

俺はフィンに許可を貰いテントを張ると武器や道具の荷物を点検し寝ようとした時テントの出入り口付近に人の気配を感じ出入り口から顔を出すとアイズが枕を持って立っていた

 

どうした?

 

「……………………………………」

 

何も言わず枕に顔を埋めるアイズに溜め息をつき何も言わずテントに戻る

 

アイズも何も言わずテントに入ってくると横になる

 

昔から怖い夢や何か不安な事があると俺の部屋に潜り込んだりテントに潜り込んだりしていた

 

「…………………………居なくならないで」

 

アイズはたった一言そう言い何も言わなくなった

 

ああ、居なくなったりしないよ。と俺は言ってやれなかった

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