周りからの目が信頼と憧れでいっぱいなんだけどなにこれ? 作:どうしようもない人
加速して正面から剣を突き刺そうとするが見えないし膜に阻まれる
「チッ...効かないよなぁ、そりゃ」
「無駄よ?それでもいい線はいってるケド」
「これならどうだ?」
魔術によるシールドなのは覚えているため魔力を混ぜているビームサーベルで斬り掛かる
「それは、嫌ね。受け取りなさい?」
危険と思ったのか火球と電撃が飛んでくる
加速状態のため難なく避けれるものの
「あら、こっちのほうが良かったかしら?」
そこには氷の槍が無数に見えた
「っマズ...!」
ダメージを減らすためにシールドを構える
ある程度は身体に当たらずに済んだが掠めたり砕けた氷の破片が切り傷を作る
「...痛ぇ」
これまでは傷を負ってもすぐに気絶するレベルだったため久しぶりに傷を感じることができ、痛みが体を蝕む
「うふふ...まだこれで終わりとは言わないわよね」
「やってやるよコウモリ女」
「...少し本気だそうかしら?」
挑発に気にしてないような顔して苛烈な魔術の弾幕を貼られる
これはただテンポ上げただけだな...ほんとに気にしてないな
「乗ってくれないか...そのほうが長持ちするぜ?」
「そんなことしなくてもあの子を越えたあなたなら長持ちするでしょう?」
「そうは思わんが...」
「うふふ...もっと踊りましょう?」
「情けない道化の踊りなら見せてやるよ」
無数に飛んでくる火球や岩、氷に電撃を避ける
それに舞のような美しさも戦士のような力強さもない
本人の言ったように情けない道化の踊りのような回避
ギリギリだったりあわや当たりそうになったり
ハヤトととしても別におちょくっている訳では無い
本当に余裕がないからこその発言だった
(これ、ネックレスの強化なかったら無理だったな)
切り傷によって強化が始まり1.3倍のバフが何とか俺の命を食いつないでいた
「魔力切れは考えないほうがいいわよ?」
「分かっとるわ!それくらい!」
俺との力量差を考えるとホントに狙うだけ無駄だと思う
時折射撃によるシールドの突破も狙うものの本人も棒立ちのままなはずもなく、回避される
「はぁ...はぁ...」
「う〜ん...あの子越えたにしてはあんまりスタミナがないのかしら」
「...自分で考えな」
流石に疲れてきた...考えもおぼつかなくなってきた
これだけはちょっとリスクあるし、やめとこうかと思ったが...
「やるしか...ないか」
「何を...!?」
ネルシャスは余裕そうな顔から驚愕した顔に変わる
ハヤトの速度が人間に耐えられない領域に達したからだ
「自ら壊れるオモチャは初めてよ?一体何のつもりかしら?」
「うるせぇ言ってろ...ハァァッ!!」
つまらなそうな顔するネルシャスに剣による突きを繰り出す
シールドに阻まれるかと思った突きだがなんとソレは
ピシッ!!
「!?魔力供給増...」
「やらせねぇよ?」
突き出したままの剣にビームを纏わせ振るい
パリーン...
シールドが割れた
「ッ!...これは」
「よぉ...やっとその首貰えるよ」
間髪入れずに斬撃を繰り出すが回避され当たらずに空を切る
「何年...いえ、生まれて初めてだわ。この守りが割られたのは」
「あんたにとっての遊びは終わりか?ならこのままトップスピードで行くぞ」
「...マズいわね」
「そのまま終われ!」
最早生身の格闘戦も交えながら接近戦を繰り広げる
ネルシャスも氷の槍で応戦するが槍は一撃で砕かれる
どんなに魔力を込めようが、氷に含まれる空気を減らそうが意味がない
恐らく初めての危機に対応しきれなかった
「もらったぁ!」
「...うふふ」
はずだった
「なっ...」
「あなたはどこまで行ってもおもちゃなのよ?」
トドメを刺すために天使にも放った光の柱のような剣は圧倒的な魔力の奔流によって霧散する
「ふぅ...ここまで力を開放したのはあの子との戦い以来かしら...褒めてあげるわ」
「強すぎだろ...」
誰かが放った魔力に5倍の他の人の魔力を当てると魔力は霧散する
テキスト程度だと思っていたゲームの説明を思い出す
「高ぇよ...壁が」
俺と相手の差はそこまであるということだ
「どうしろってんだよ...逆立ちしても勝てないぞこれ」
「でもまだ出来るでしょう?」
「これを見てそう思えるなら眼科に行くことを勧めるか人間をもっと学ぶことだな」
「そう?何人かは腕が飛んでも戦ってたわよ?」
「そいつがいかれた自殺願望者なだけだ」
「ふぅん?そういうおもちゃってことかしら?」
「そうとでも思ってろ、俺はもう無理だが...」
「よくやったとは思うわよ?
折角のお洋服が血で台無しなのはどうかと思うけど」
「うるせぇ...理由は明白だろ...」
俺の口から腹辺りまで垂れる血を見て言う
加速しすぎた...別に変形はしてないのにこれか
「そうみたいね?もうちょっと遊べるとは思ったけれど...オシマイみたいね。まぁオモチャとしては楽しめたわよ?道化としてはダメだけど」
興味を失った目でこちらを見てくる
...そっちから攻撃してきた癖にその台詞かよ...腹立ってきたな
「クソッ...」
だが冷静になれ...このまま行っても返り討ちだ、なら
「ハッ!」
「あら、最後の抵抗かしら?」
背中の支援機を飛ばして隙を作る
死にかけの今なら最大の2.5倍バフが付いてくる...!
それを利用して!
「今だぁ!!」
「ッ...今度は何をする気?」
ネルシャスの懐に潜り込み首を掴む
顔から感じる感情は呆れだった
...もういまさら相手が知ってる攻撃をしても悪あがき程度にしかならない...だから!
「メガンテって知ってるか?」
漢なら潔く自決しろってね
問題!俺は元々魔力は死ぬほど有るけど使える魔法がクソしょぼい!
そこに体の魔力をすべて爆発させる技を使ったら?
さらに今なら瀕死によりネックレスのバフが2.5倍のフル稼働!
答えは言うまでもなかった
「愚かで情けない道化の死に方見せてやるよ」
城は跡形もなく爆発によって消し飛ばされた
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「ッ...最期にとんでもないお土産をくれたわね」
跡形もなくなった自身の家を見る
「惜しいわね...いいオモチャだったのに」
「朗報だぜ?そのおもちゃが生きてるんだからな」
「なっ...!?」
「ははっ...その顔が見たかったぜ」
まるで自身の常識が崩されたような顔を見てスッキリする
「あ〜あ...満足した、帰ろ」
真っ二つに割れた腕輪を捨て、オーブを取り出す
「待ちな...!」
「じゃ、会えたらまた」
オーブを地面に叩きつけ帰還するハヤト
悪魔は一人取り残される
まず感じたのは疑問
次に怒り
最後には悦びを感じた
「うふふ...ウッフフフフ...アーッハッハッハッハ!!!」
どうやら訂正しなきゃいけないわね?
あんなに素敵な終幕を見せてもらったもの
私に挑んできた人はみんな私の言葉に耳を貸さない無口なオモチャか彼も言ってたみたいに壊れたオモチャだったもの
私と話しながら攻撃してくる道化みたいな
「いつかぜぇ〜ったい私のものにして見せるわ?
次回「何分がいい(手加減する時間)」「1分で十分ッスよ(試合時間)」