周りからの目が信頼と憧れでいっぱいなんだけどなにこれ? 作:どうしようもない人
一度折れてからは堅実な性格になった
フィジカルはそんなだが技術がすごいタイプ
魔術の才能はあるがまだ目覚めていない
使用する武器をコロコロ変えるため特にこれと言った得意武器はない
ざっくり言えば器用貧乏
実はゲートを一個も攻略していない
しかし、訪れるゲートはどれも高難易度のもので全部ボス手前のところまで潜っているので最強扱いされている
なお本人は周回のためにボスをほったらかしにしていただけ
二年男子コンビのノリが良くてボケの方
入学式が終わって...
「お〜いハヤト?」
「なんだよ、快斗」
「ゲートいかね?」
「コンビニ感覚かよ...メンバーは?」
「俺とお前だけでもいいけど...一年のところ行って適当に探すか」
ゲームでは最大8人パーティーでゲートの攻略ができる
とはいえ8人全員表に出るかと言えばそうではなく
4人が表に出て残りの4人は所謂スタメンとしてゲート内で入れ替えができる
...が
ここは現実!入れ替えなど出来ぬぅ!
というわけで基本は4人で攻略になっている
「そんなんでいいのか?俺はいいけど」
「ならいいだろ...俺とお前で行けばよっぽどのゲートでもない限り簡単だろ」
「俺をそんなに過信するなよ...」
「過信はしてねぇよ、信頼ってやつ?ほら行くぞ」
「へいへい」
移動中だから解説を挟もう
基本装備は自身のロッカーに入れている
ゲートを攻略することになったら適宜ロッカーから取り出す感じだ
「おい、早く探すぞ」
「んあ?そうだな、俺も真面目に探しますか」
主人公をな!
いや〜最初見たときは主人公か疑ったがクラスと番号が同じだから確信できたな
あと、公式が女主人公だった場合のビジュアル公開していたから分かった...これが一番の理由だな
「おい、あの人って...」
「あぁ、これまで高難易度ゲートを多く進めてきた...」
「うわっ顔が普通だけどなんか強そう...」
おい、俺は地獄耳だぞ。言葉を慎め泣くぞ
「なんか顔が死んでない?」
「機嫌悪いのかも...」
「寝不足とかじゃない?」
なんでこの学園無駄に広いんだろ...
お陰でめっちゃヒソヒソ言われてる
「...なんかすまん」
「気にすんな、一年の頃と比べたらマシだ」
「...そうだな」
「おい、なんでお前が気分を落とす」
「嫌なことを思い出させたなって...」
「そうかい...俺は特に引きずってはないんだがなぁ」
「あのっ!」
「「ん?」」
快斗から謎に謝罪され自虐を混ぜたジョークで返すともっと気分を落としてしまった快斗と会話していると主人公が話しかけに来た
「えっと、お二人はなんでここに来たんですか?あ、別に邪険にしている訳ではなく...」
「おい、この子どうだ?」
「言葉だけ聞いたらナンパのそれだぞ...まぁ、悪くない」
「なら決まりだな」
「なぁ君、ちょっと俺達とパーティー組んでくれない?」
「え?」
「お前下手くそか...悪いな、俺達これからゲートを攻略しに行くんだが、人がもう少し欲しいのと」
「今年の一年にどんな子がいるのか気になってね」
「そうそう。で、いいかな?」
「えっと...私で良ければ...」
「よし、まずは一人」
「なぁ、俺もう武器の用意しておいていい?」
「最後まで付き合えよ...それとお前準備一瞬で終わるだろ」
「はぁ...まぁいっか」
「私は木崎絵里です。お二人のことは周りの人たちから聞いています。宜しくお願いします」
ゲーム通り丁寧な性格だな
ま、これも過去のせいなんだろうけどさ
たしか体質のせいでいじめにあったんだっけ
治癒能力と再生能力が化け物じみているから怖がられていたとか
普通にクソだよなぁ...境遇
でもこの学園だと仲間ができるから最終的にどこか情けない見た目だけどカッコイイ感じになるんだよな
いい仲間ができるのもサポートしてあげようかな
まぁ、確かこのあとのゲートで快斗と仲良くなって仲間フラグが立つんだよな
「あ、そうじゃん」
「ん?どうかしたか?」
「...いや、なんでもない」
「間が怪しいな、なんか忘れ物したか?」
「げ、ばれた」
「ははっ...お前でも忘れ物とかするんだな」
「何を忘れたんですか?」
「あ〜...プリント」
「あぁ歴史のやつか...ドンマ〜イ」
「ムカつくこいつ!」
「ふっ、これは俺がお前の成績を超えるのも近いかもな」
「へっ、ほざいてろ」
「そろそろもう一人の人も探したほうが...」
「ん?探してるぞ?」
ネームドをだけどね
見つかんないったら見つかんない
いや〜できればあの子を見つけたいけど...
「あら、貴方方は...」
「お、戸高家のご令嬢様か...」
「そうみたいだな」
君か〜...いや、悪くないんだけどね?もっといい子がいたって言うか...
まぁいっか
「ごきげんよう...あなた達の噂は聞いていますわ。これからゲートの攻略でしょうか」
「えぇ、その通りです」
「そのための人集めの最中ですね」
「そこまで固くならなくて結構ですわ、そこの隠れている方も別に取って食べたりなんてしませんわ」
「えっ!...っとその...」
「私は戸高永華ですわ...あなたは?」
「私は木崎絵里です、宜しくお願いします...」
「ふふ...丁寧な方は好きですわ。宜しくお願いします」
「好っ!...えっとその...」
百合が花を咲かせている...
大切にしましょう
近づこうもんなら消します
「すみません、話をそらしてしまいましたね...そのゲートの攻略、私もお供してもよろしいですか?」
「なるほど、そういうことか...どうする」
「どうするも...協力してくれるんだ、歓迎しよう」
「有難うございます...では早速準備してきますわ」
「あっ、私も準備してきます!」
そう言うと絵里と永華は一年女子ロッカー室に向かっていった
「俺達も行くか」
「そうだな」
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ここで、絵里と永華のゲームでの戦い方をおさらいしよう
まず絵里...と言うか主人公はまずゲーム開始直後に属性を決める
火水草雷土無属性のどれかだ
それを軸にした戦い方になるのに加えてプレイヤーのスタイルも考慮すると俺もどう戦うかは想像できない
...がここでも公式がコメントしていて
プレイヤーが操作していない場合遠距離での戦いを好むと書いてあるため恐らくは遠距離だと思う
永華はバフを利用したサポーターでそのバフを利用し
物理で殴る
驚きだがフィジカルお嬢様なのだ
...今の御時世そんなに驚くことでもないか
まぁそんなことで案外バランスの良いパーティーになった
俺?俺はまぁ
「おい、もう準備できたぞ」
「ん、そうか」
「最近お前ぼーっとすること増えた?」
「かもな?」
「なんで疑問形?まぁ、ゲートの攻略に支障をきたすなよ?」
「分かってるって」
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「ゲートの場所は伝えてるからもう来てるはず...っと居たな」
「あら、私が最初のようでしたね」
「済まないな、少しこいつがボーッとしていてな」
「悪かったって...ごめんな?」
「いえ、大丈夫ですよ」
少し申し訳なく感じ謝罪すると微笑まれて言葉を返される
これがご令嬢パワー...ふつくしい
「あとは絵里だけか...迷子か?」
「怖くなったとかか?」
「それはないだろ」
「だよな」
ゲームでも心の中でいじめられるよりかは怖くないって思ってるテキストがあるんだからな
「すみません...遅れました...」
ちょうど息を切らせながらやってきた絵里
「いや、別に問題ないさ」
「あぁ、気にしてないからそんなに気を落とさなくていいよ」
「そこまで待った訳ではありませんから」
「あ、ありがとう...ございます」
「...入る前に休憩するか?」
「いえ、お構い無く」
「じゃあ、入るぞ」
「はい」
「オッケー」
「分かりました」
眼の前の門のような形をした異世界への門をくぐる
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「ここはかなり前からあるにも関わらずボスの攻略がされてない場所だ」
「敵はそこまで強くないし、もしものときの対策はバッチリだからね」
そう言う快斗は手にオーブのようなものを持っている
帰還のオーブ
所謂脱出アイテムでゲームでは中間セーブ扱いのアイテムだった
「それが有るなら問題はありませんわね」
「私も大丈夫です」
「なら進むか」
...霧のゲート
ゲームでは一番高い難易度設定の時の最初のゲート
ここではイベントで快斗が大怪我をする
忘れてたな...最高難易度でやったことないから記憶から消えてた
だが、今の俺ならそのイベントを超えれる
それにこいつのシールドが必須の現実であのイベントは大きすぎる
シールドがあると怪我をしなくて済む...つまりは治るのを待ったり貧血になることが少なくなる
これがいかに大事かは言うまでもないはずだ
「そう言えばハヤトさんの足の鎧は見たことがありませんね」
永華が俺の膝から下にしかない赤い鎧を見て言う
「オーダーメイドってやつだ」
「自己制作の間違いだろ」
「自分で作ったんですか!?」
「あぁ、苦労したけどね」
「凄いですね...私の武器も作ってくれませんか?」
「あ〜...気が向いたら」
「ふふ...冗談ですわ。でも、いつかはお願いしたいですわね」
「荷が重い...」
「ミスったら大変だな」
「他人事だからって...」
「それにしても...戸高家のご令嬢はパワフルな方のようですね?」
「これが一番馴染みましたので」
永華は両手で日傘をさすように巨大なハンマーを肩に担いでいた
その姿さえ様になっているのだから恐ろしい
「魔術の方は?どれくらいできるんだ?」
「皆様のサポートなら完璧にできますわ」
「それはありがたいな」
「任せてください、決して足手まといにはなりませんわ」
過去の箱入り娘な扱いが嫌でこの学園に来た彼女としてはこの扱いは嬉しんだろうな
...それにしてもこれだと快斗のハーレムパーティーになるのでは?
ゲームでは男主人公だから仲間も女子だ多かったからな
もしや快斗に春が来るのでは?その時はからかってやろ
じゃあそのためにイベント超えなきゃな
「私も、頑張ります!」
その手に大きな対物ライフルを持った絵里が言う
「後衛は重要だからな、頼りにするぜ?」
「はい!任せてください」
俺の言葉に笑顔で答える絵里
「それ...魔術を込めれる特殊なやつか」
「はい、私は後ろから皆さんを守るのが得意ですので...」
「属性は?系統は?それとどのくらいの射程?装弾数は...」
「はいはいストップ、一旦落ち着け快斗さんや」
「痛った!何だよ急に」
「そのクセ直せ、ビックリしちゃってるじゃん」
快斗は重度のミリオタってやつで銃火器を見ると止まらない
こいつと仲良くなってから何回エアガンのショップに行ったことか...
「あぁ...そうだった、ごめんな?」
「いえ、別に気にしてはいませんから...」
「えっと私の属性は...火ですね」
ゲートに入ると魔術が使えるようになるがその前に適性を知ることはできる
快斗が火の防御系俺が無属性のサポート系って感じだ
「魔術を使うのは初めてですけど慣れるように頑張ります」
「私もですわ」
「それに関しては俺達でサポートする存分に練習しな」
「あぁ、先輩を存分に頼りな」
「感謝しますわ」
「ありがとうございます!」
「いいてことよ...っと!」
「やっと接敵か...今日は敵の数が少ないな」
襲いかかってきた沼地スライムを殴り飛ばす
「ここらへんのは弱いから練習も兼ねてゆっくり進もう」
「分かりましたわ」
「ハヤトさんは武器を持たないんですか?」
「あぁ...今日は特に持ってないな」
「安心しな、こいつの身体能力はそこそこあるし足の鎧のキック相当な威力だろ?」
「お目が高いな快斗、その通りだ」
「やっぱりな...こいつは武器を持たずに攻略することもあるから気にすんな」
「そうなんですね...」
「それに、こいつが作った鎧だ...絶対になんか隠してるさ」
「酷いな...俺の印象が」
「お前この前持ってきた爆発する盾のこと許してないからな?」
「なんだよ、あれ良かったろ」
「俺がシールド貼ってたからな!貼ってなかったら俺木っ端微塵だぞ!?」
「だからお前の近くの敵に向かって投げたからな」
「はぁ...もうあれ持ってくんなよ?持ってきても俺の近くに投げるなよ?絶対だぞ!」
「えぇ〜...」
「仲がいいのですね、お二人は」
「...まぁこいつとは一年からの付き合いだからな」
「そうだな、仲がいいのは認めるぜ」
「ふふ、羨ましいですね?絵里さん」
「えぇ!...まぁはい、いいと思います。ああ言う友達って」
「なら友達になりません?私少し避けられてるので...友達がいませんの」
「...私で良ければ喜んで!」
「あ、俺も俺も!仲間はずれは嫌だな〜!」
「はぁ...俺もいいか?友人はいくらいてもいいからな」
「構いませんわ、ですよね?絵里?」
「呼び捨て...!はい!有難うございます!」
「友人だから、もう呼び捨てでいいからな」
「ハヤトと呼びますわね」
「俺も快斗でいいからな」
「永華、ハヤト、快斗...えへへっ」
カワイイ!
やはり美少女の笑顔は健康に良い!
っと
「ふっ!友情を邪魔するのなら消えてもらおうか!」
「あいつこの瞬間も索敵してたのかよ...抜かりないな」
「なら、私達も続きましょうか」
「そうですね!」
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そこから俺達はゲートの奥へと進んだ
道中のレベリングも怠らずに進み
永華は全体の攻撃力バフを覚えて
絵里は爆炎弾を撃てるようになった
「さて、そろそろボスかな?」
「あっという間だったな」
「私達ならきっと攻略できるでしょう、行きましょう」
「そうだね、ボスも一瞬だよ」
「あんま油断するなよ」
「そうだな、最後まで気を引き締めていこう」
...もうすぐだ
ゲームで言う負けイベの始まりだ
バトル描写が少なくて申し訳ない
次回は本格的になるのでお待ち下さい
因みに話に出てきた盾と鎧はどちらも元ネタありです
分かった人は天才
次回「ほらやっぱり変なの隠してる」「変なのって言うな」