周りからの目が信頼と憧れでいっぱいなんだけどなにこれ?   作:どうしようもない人

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野上快斗
真面目でちょっとミリオタな性格
フィジカルは上位の方でゴリ押しで攻略するタイプ
魔術の適性は火の防御系
使用する武器は双剣
ゲームでは序盤で途中退場してしまう
しかし、ハヤトの行動によって...
二年男子コンビのノリが良くてツッコミの方


やってやろうじゃねぇかこの野郎!!

眼の前にこれでもかと言うくらいの霧が映る

道は狭い一本道になっている

 

「...これだと狙撃は難しいか?絵里」

 

「...見えるなら撃てます...けど敵の魔力を感知して撃つのはまだ...」

 

「なら、今回は俺らがタゲ取りをするからその隙に狙ってくれ」

 

「分かりました!」

 

「私はどうしたら宜しいでしょうか」

 

「バフを掛けたら速攻でこっちを手伝ってくれ、正直未知数だから前衛はいくら居ても良い」

 

ゲームだと主人公と快斗の二人だったが...今回は4人での攻略

いくら永華がまだ初心者とは言えど負けるつもりはない

それに足の秘密兵器もあるからな

 

「進むぞ...そろそろ会敵だ」

 

奥へと進むと一本道が開けたフィールドになる

 

「ふむ...久方ぶりの人間か...」

 

奥には甲冑を着た緑の鬼がいた

隣には西洋の鎧を着た骸骨騎士がいた

鬼はこれでもかって位の魔力とオーラを放っている

一年の二人は兎も角快斗も恐怖を感じていることからその実力の高さが伺える

 

「貴様は下がっていろ...ここの主は貴様だからな」

 

骸骨騎士に下がらせて鬼は太刀と見間違えるほどの大きな刀を持ってこちらに来る

 

「喋る...ということは知能がある、当たり前だな」

 

「おい、どうするこんなの初めてだぞ...」

 

「別に...いつも通り行くだけだ」

 

「来ないなら、こちらから行くぞ!」

 

「ッさせるかよ!」

 

足の鎧で振り下ろされる刀を防いで受け流す

かなりの強度として作ったつもりだがそれでも足に痛みが来て鎧も少し切り傷が付いた

 

「チィ!あまり防げはしないか」

 

「おい、大丈夫かよ!このォ!」

 

「無駄だ!」

 

「ウッソだろおい!っく、シールドが割れた!?」

 

快斗がシールドを張ってから鬼に双剣で斬りかかるが刀の一振りで吹き飛ばされる

 

「絵里と永華は下がってろ!下手に手を出すと死ぬぞ!」

 

「そんな...どうすれば...」

 

「申し訳ありませんわ...足手まといにはならないと申したのに...!」

 

二人共悲しそうな顔ではあるが下がってくれた

 

「おい、風の鬼!俺が相手だ一騎打ちと行こうぜ!」

 

「ほう、いいだろう。その意気、買った!」

 

鬼は俺の方に完全に意識を向け刀を振るう

それを俺は交わしては蹴りをいれる

 

「その程度ではこの守りは貫けぬぞ!」

 

「へっ!言ってろ...その鎧凹ませてやる!」

 

「威勢だけでは勝てんぞ!」

 

「そうとも行かない...ぜ!」

 

身体能力を上げた蹴りを腹にぶち込む

大きな音が響き甲冑が少し凹んだ

 

「ほぉ...どうらや馬鹿の一つ覚えではないらしいな」

 

「これで終わりにするか?続けるか?」

 

「分かり切った事をォ!」

 

「やっぱり本気じゃなかったなぁ!本番と行こうぜ!」

 

風の鬼に相応しい竜巻の魔術がこちらに向かってくる

某モンスターがハンターなゲームのとある古龍の技にそっくりだった

それに加え

 

「風よ...切り裂け!」

 

「ウィンドカッターってやつか...この数はきついか?」

 

風の刃がかなりの数と速度で向かってくる

当然竜巻もあるので避けるのは至難の業

 

「けど...これで!どうだァ!」

 

「何ッ!...なるほど、奇妙な業物だな」

 

「そのまま言うならトーニトゥルスだ!」

 

足に着けている鎧のつま先から膝に繋がる一本の光があった

その光が刃となった風と切り合い消していた

 

「面白い...貴殿、名を名乗れ」

 

「鈴木隼人だ、一般的学園生だ!」

 

「俺は風魔悪鬼、名をアカツキと言う!」

 

「さてと、死なない程度に行くぞ!」

 

「さぁ死ぬまで殺り合おうぞ!」

 

────────

──────

────

 

「す、凄い...ハヤトもあの鬼も」

 

「確かに...このまま手伝いに行っても死にに行くだけだなこりゃ」

 

「歯がゆいですわね...」

 

私達は安全な所から二人の戦いを見守っている

最初は霧があってよく見えなかったが鬼の風のせいで霧はすっかり晴れていた

鬼は風と共に刀を振るいハヤトを追い詰めている

ハヤトも風を避けながら足の光で刀を防いでいる

でも...このままだと

 

「いずれハヤトは疲れてそこをバッサリいかれるな」

 

「ですよね...でも」

 

狙撃で助けようにも目まぐるしく動く激しい戦いの中鬼だけを撃つなんて高等技術は...ない

 

「これならもっと身軽な武器を選んでいたというのに...!」

 

「焦るな、永華。まだ出来ることはある」

 

「...ッ!、そうですわ。まだ魔術でのサポートが!」

 

「俺もあいつにシールドを張る...一回だけだがないよりマシだ」

 

「私はどうしたら...」

 

「シールドを張っている時は火属性を無効化できる、その内に鬼の近くでも、爆風によるダメージを少しでも与えることができるはずだ」

 

その手があったか!それなら私でもハヤトを手伝える!

 

「分かりました!やってみます!」

 

────────

──────

────

 

「そろそろキツイか?」

 

かなりの時間戦ったが未だに攻撃を当てられず、防戦一方だった

 

「俺の魔力はまだまだ余裕がある!耐え続けるなどは考えないほうがいいぞ!」

 

「そんなのわかってるに決まってるだろ!」

 

「ならば攻めてこい!この程度の強さとは言わせんぞ!」

 

「さっきから言わせておけば!」

 

捨て身覚悟で一撃叩き込んでやろうかと思ったが実行する前に体に違和感を感じる

 

(これは...永華のバフと快斗のシールドか!ありがたい、これで戦える!)

 

「仲間の盾か、それで防げるのか?」

 

「一撃だけでも十分だ!」

 

「ならばかかって来い!」

 

「お望み通り!」

 

元々近かった鬼、アカツキとの距離を更に縮める

右足を振り上げ横腹目掛けて全力で蹴る

 

「させるか!」

 

アカツキも刀を俺の右足目掛けて振るう

 

右足のビームと刀が火花を散らす

結果は...

 

「グハッ...!」

 

俺が競り負け、右足をシールドごと切られる

幸い鎧とシールドのお陰で切り落とされはしなかったがそれでも深い切り傷を負った

 

「貴殿は強敵だった...だが俺の勝ちのようだったな」

 

「っく...」

 

せめて快斗達は逃がしたいが...できるか?

 

「なかなか楽しめたぞ、さらばだ...」

 

アカツキが刀を介錯するように上に振り上げる

 

「させない!」

 

「なっ!」

 

...前に絵里の狙撃によって刀は真上に飛ばされる

 

「今しかないな!」

 

俺は残った左足に最後の力を込め跳び上がる

普通の人間ではできないレベルの高度に到達し、刀を拾う

 

「今の俺は!」

 

そのまま刀を構え重力に身を任せアカツキ目掛けて落ちる

 

「はッ!」

 

絵里に向けていた意識を俺に再び向けるがもう遅い

 

「悪鬼すら凌駕する存在だァァァァァ!」

 

刀を振るいアカツキに当てる

肩から心臓へ斬ろうとしたが甲冑のせいで心臓までは届かなかったが浅くはない傷を付けることができた

 

「っく...無理だな」

 

俺は叫んだことと、出血も相まって意識を失った

 

────────

──────

────

 

「...見事だ」

 

ハヤトが倒れるのを見てアカツキはそう言いながら刺さった刀を抜く

 

「今回はここまでとしよう...だが次回はサシで最後まで殺し合おうハヤトよ」

 

ほぼ空気となっていた骸骨騎士にに顔を向かる

 

「お前も俺のところに来い、どの道お前ではこの3人は無理だ」

 

えっ酷くない?とでも言いたげな骸骨騎士を無視しアカツキは消えそのまま骸骨騎士も追うように消えた

 

「勝ったの...?」

 

「いいえ、どちらかと言えば見逃された...というのが正しいでしょうか」

 

「っそれより早くハヤトを運ぶぞ!このままだと出血多量であの世逝きだ!」

 

「そうですね...早めに救助しましょう」

 

────────

──────

────

 

学園の保健室──とは言えほぼ病院と変わらない設備が揃っている──でハヤトは横になっていた

 

「いや〜、やりました」

 

負けイベ回避バンザ〜イ!

折角の武器を一つ失ったけどまぁコラテラル・ダメージってやつだな

それにまだまだ武器はある

今はただ友が無事なことを喜ぼう

 

「ハヤト〜起きたか〜...」

 

「起きとるよ〜」

 

「そうか...カロリーメ〇トあるけ...ど」

 

「お、いいね。チョコ味ある?」

 

「お、お」

 

「お?」

 

「起きてるぅぅぅぅ!!!」

 

「なんやクソやかましいな...」

 

「ハヤトが起きたって本当ですか!」

 

「良かったですわ...回復の魔術を覚えた甲斐がありましたわ...」

 

「うわみんな来た」

 

────────

──────

────

 

「ほんとに無茶するなお前」

 

「しょうが無いだろ...まだ習慣として抜けねぇんだ、一人で動こうとする癖」

 

「...俺ももっと強くなんねぇとな」

 

「?もう十分だろ」

 

「いや、今回の件で分かった。お前の隣で戦うにはもっと剣の技を覚えないとな...」

 

「今回が特殊なだけじゃないのか?」

 

「だからといってこのままの実力に甘えるつもりもないさ」

 

「そうか...頑張れよ」

 

「もちろんさ...まずは...火の魔術の見直しを...」

 

「行ったか...まぁ努力は実るからな、損はないだろ」

 

「こんにちは、さっき振りですねハヤト」

 

「...面会か何か?」

 

「そうですよ?」

 

「そうだった...」

 

「今回はろくに活躍が出来なくてすみませんでした...」

 

「いや、別に気にすることはないな...今回は事故だよ事故事故」

 

「でも!私がもっとできることを考えていれば怪我をしなくてよかったのに...!」

 

「あんまり自分を責めるなよ...あのときの狙撃で俺は助かったんだからさ」

 

「でもそれは快斗さんの指示で...」

 

「でも実行できたのは絵里の実力だ、判断力はこれから鍛えればいい」

 

「...ありがとうございます」

 

「いいってことよ」

 

「えへへ...なんだかお見舞いにきたのに私が励まされちゃいましたね...」

 

「気にするなよ...困った時は?」

 

「お互い様...ですよね?」

 

「そゆこと、この程度すぐに復帰してまた元気にゲートに潜るからそれまでに鍛えておけよ?」

 

「はい!安心して背中を預けられるよう頑張ります!」

 

「それでよろしい」

 

「...これたぶん次は」

 

「私ですわ、入ってよろしいでしょうか」

 

「いいぞ〜」

 

「失礼しますわ...お体の方は大丈夫でしょうか」

 

「問題ないな、今すぐ松葉杖生活でもいいから動きたい気分だ」

 

「今は治すことに専念してくださいな...私も気が気じゃなかったので」

 

「分かったよ...にしても暇だな」

 

「でしたら...!私とお茶でもしませんか?」

 

「いいね、それ誰かと何かを食べたり飲んだりするのはいいからな」

 

「えぇ...私いつも一人でしたので...」

 

「ならこれからは俺達で飲もうな」

 

「はい!...でも、その前に自己研鑽からですわね」

 

「それも大事だな...頑張ってくれよ?全体サポートはそんなに居ないからな」

 

俺が知ってる限りでも数十人とかだった気がする

 

「それは重々承知ですわ、必ずや貴方を支えられる女として成長しますわ」

 

「頼もしい限りだ」

 

「では、今日はこれで」

 

うん

何か皆重く受け止めてない?たかが一生徒の怪我を

え?別に俺足失ったとかじゃないよね?あるよね?

なんでこんなに意思表明してくんの?

 

ま、強くなってくれるならいっか




Q ハヤトがなんで快斗が吹き飛ばされた鬼の一撃を耐えれたか
A 受け流せばどうと言うことは無い

次回
「ヤッホー、大変そうじゃん後輩」「元気〜?って元気じゃないよね...」「うわっ出たよ」
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