ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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ギネヴィア転生物語

 

転生したら一国の王子様だった。

 

名前はギネヴィアといい生まれた時から裕福な生活を送っていた。

 

そんな私は幼い頃から家庭教師を雇い、作法などいろんな事を学んでいた。

特に驚いたことはこの世界には魔術と言うものがあったことだ。

 

魔法ではなく魔術ということに不思議に思ったが、家庭教師曰く生涯を賭けて極めることで根源に至ることが出来るらしいとの事だ。

 

根源とは何やねんと思ったが別にわざわざ人生全て賭けて1つの魔術を極める必要はないと思った私はありとあらゆる魔術に手を出し新たなる魔術を制作したりしていた。

 

前世には無かった事もあり、かなりどっぷりとハマり色々な魔術を開発したり学んでいた私を見て、父は寂しかったのか剣術も学んでみないかと誘って来たのだ。

あまり気が進まなかったが触ってみればあら不思議。どハマりした。

 

いざ稽古が始まり父が私にカッコ良いところを見せたかったのか、とても張り切っていたのだ。

父は一足で10メートル以上飛び私に詰めて来た。

この時は魔術よりも非現実的じゃないかと驚いたものだ。

 

そしてそのまま父は木刀を思い切り振ってきたのだ。

 

私は何とか命からがら避けたのだか、その現状見て再度驚いた。

 

木刀で地面が割れているのだ。

 

それを見た私はこの世界がファンタジーな世界なのではと思った。

と言うか普通に喰らっていたら死んでいた事だろう。

幸い怪我をしてなかったがそれを見た母が大激怒。

父を地面に正座させ説教が始まった。

その後、色々あったが父から丁寧に剣術を教えてもらった。

 

丁寧に教えて貰い現実では出来なかった動きが出来たときに私は剣術というものにどハマりしたのだ。

いつの時も自分が強くなって行く感覚はとても楽しいものだった。

 

私はそんな感じに楽しく可笑しく成長していたわけだか1つだけ問題があった。

成長していく過程で何処を間違えたのか余りにも顔が可愛いくて綺麗だった。

そう。何処をどう見ても麗しの令嬢ということである。

 

母が可愛い可愛いと言いドレスなど女性物を着せてきて最初はだるかったのだが鏡に映る自分を見てふと思った。

 

普通に可愛くねと。

 

それからは早かった。

折角だからと女性的な作法を学び、より自分に磨きを掛けた。

どうせ男の服を着たところで男装みたいになるのだ吹っ切れて女性の服を着たほうがましなのだ。

 

そうした結果なのか何故か他国の王から婚約を申し込まれトントン拍子に話が進んだ。

 

「いや、お父様。私の性別は男なのですか…」

 

「問題ない!ギネヴィアは可愛いからな!」

 

何がやねん。普通にバレて不敬罪で打首やろ!!

本当に大丈夫だろうか。

そんな風に心配していると母が口を開いた。

 

「娘よ心配しなくても大丈夫ですよ。もしもの時は魔術で幻覚を見せて一夜を過ごせば良いのですよ」

 

いや問題だろうが!!何が悲しくて男が虚空に向かって腰を振ってるの見ないといかんのや。

と言うか王様に対して不敬だろ。

あと娘じゃありません息子です。

 

「さぁ行くのだ。我が息子よ。騎士王が待っておるぞ!!」

 

私は渋々と言った感じに馬車に乗るとブリテンに向かって出発したのであった。

 

 

ーーーーー

side アルトリア

 

今日、私の嫁となるギネヴィアが来る。

マーリンとの話でこの国をより強固にするには何処の国と交友を深めるといいのか話あった結果、とある国に決まった。

 

その国はとても豊かだった。

 

私達は騎士達を連れ視察という名目で、かの国に訪問した。

そうして私達はかの国に訪れた時、とても驚いたのだ。

 

一言で言うならばその国はとても豊かだったのだ。

道ゆく人々に笑顔があり、楽しそうに未来を語る姿などを見て、これが私が目指すべき国だと思った。

 

今、何処の国も貧困に喘いでいる。

それなのにこれだけ豊かな国を見て気になった私達は道端にいる人々に話を聞いた。

 

道端の人々から話を聞くには最初は他の国同様に貧しかったらしいが今の王政が始まって王女が生まれてから更に良くなったそうだ。

 

その国の王女は小さい時からありとあらゆる政策を叩き出した。

最初は子供の考えることだと優しい感じで見守られていたが実際に成果が出始めると皆んなの見る目が変わったらしい。

 

そんな感じで豊かになったこの国は今では色んな国と交易などをしているらしい。

そしてこの交易で更なる発展を遂げて今に至るらしい。

 

そんな国の賢女と言われる王女が気になった私は城に訪問した。

 

この国の王は急な訪問に嫌そうな顔を見せる事なく喜んで歓迎をしてくれた。

王の心の広さを感じながらも早速話を聞くと今は中庭に居るとのこと。

早速そこに案内してもらい行くとそこには見事な菜園が広がっていた。

 

色とりどりの植物に囲まれた菜園に立ち尽くしていると視界に動くそれに気がついた。

 

それは背を伸ばしながらリンゴを取っていた。

そう彼女がこの国の王女なのだろう。

 

その時に見た彼女を私は忘れることはないだろう。

何処か可愛らしいさを残しながらも、余りにも美しすぎる美貌に芯が通った顔。

頭から腰に流れるキラキラと美しいプラチナブロンド。

白い肌ながら健康的な体つき。

そしてその体を隠す様に白いワンピースを着ていた。

 

その余りにも幻想的で何処か儚さを纏った女性はこちらに気づくと微笑んで見せた。

それだけでその場にいた私を含む護衛の騎士達は目を奪われ硬直していた。

そんな彼女は私達を見て首を傾げながら近寄ってきたのであった。

 

そんな感じに昔を振り返っていると歓迎の式が終わっており食事会が始まっていた。

 

食事会が始まり妻となるギネヴィアを見ると何処か微妙そうに食事をしていた。

それもそうだろう今のブリテンはまだ地盤も固まっておらず食も豊かとは言えない。

と言うよりも国を強固にするために今回の婚約を決めたのだ。

 

そんな私達の国に嫁いで来た彼女にこれから酷い仕打ちをしないといけないとなれば心が重くなる。

 

だかこれもあの剣を抜いてから決めた事だ。

そう思い気を強く持つ。

食事会も終わり今日、最後の事が始まる。

 

彼女を寝室に通し自分も部屋に入る。

そうすると先に来ていたのかマーリンがいた。

 

「あの…何故マーリン様がいるのですか?」

 

何処か不思議そうにマーリンを見つめる彼女に真実を伝えないといけないと思うと心が重くなる。

だか決めた事なのだ。

私は何処か重い口を開くと話を始めた。

 

「ギネヴィア。貴女に話をしなけばいけないことがあるのです」

 

「あの、話を遮って申し訳ないのですが…何故マーリン様が結界を張っていらっしゃるのですが?」

 

「大丈夫。私の事は気にしないで。ほら君の夫が喋ってるよ」

 

そう言ってこちらをに視線を向けさせるマーリン。

 

「実は…私は女性なのです。ギネヴィアには大変申し訳ないのですが私達に協力して欲しいのです」

 

そう言い、話の核心を伝え、そうして今に至るまでの話を始める。

話を聞き終えた彼女はキョトンとしていた。

そんなギネヴィアを心配に思いながらも私は酷いことを告げる。

 

「つまり貴女には女性としての幸せを捨ててもらうことになります」

 

そうすると彼女はうんうんと笑顔で頷き口を開いた。

 

「なら丁度いいですね。実は私も男なのでーー」

 

その発言を聞いた私とマーリンは一瞬何を言われたのか分からず硬直する。

少ししてマーリンが先に動き出し口を開いた。

 

「つまりかの騎士王様は女性という事なんだ。申し訳ないけど君には女性としての役割を期待してないという事だよ」

 

仕切り直しと言った感じに再び口を開くマーリンにギネヴィアは言葉を返す。

 

「だから大丈夫ですよ。私、男なので」

 

彼女は再びそう言うと両手を合わしてパンッと叩き結界を壊すとマーリンを背中からぐいぐいと入り口に向かって押し出し始めた。

 

「なっ!?結界が…と言うか待って!!君何処からどう見ても女性じゃないか!!ちょっと押し出そうとしないで!!てか力つよ!?アルトリア止めてくれ!!」

 

呆然とその光景を見ていると彼女は扉を開け、目の前にいた警護の騎士達にマーリンを渡す。

 

「私達の寝室に覗き魔がいましたのでお渡しします。これ以上邪魔されたくないので結界を張ります。音が聞こえなくなると思いますが気にしないでくださいね」

 

「まってくれ!!僕は覗き魔じゃーなーーーいーー」

 

ギネヴィアはそう言って護衛達に連れてかれたマーリンを横目に結界を張るとドアを閉めこちらに歩いてくる。

その姿を見てようやく現実に戻った私に彼女は声をかけてきた。

 

「それでは続きをしましょうか」

 

彼女はそう言うとドレスを脱ぎ肌着になるとこちらに近づいて来た。

余りにも扇状的で女の自分でも目を奪われる。

 

「あのだから私はーー「つべこべうるさいです」」

 

ギネヴィアは私の顔を両手で強引に近寄せるとキスをしてくる。

一瞬の空白が開き顔が離れるとギネヴィアは優しそうな顔をすると、こちらの服に手を置く。

 

「大丈夫です。私がリードしますので天井のシミでも数えていてください」

 

「まっ待ってーーアッーーーーーー」

 

そうして夜が更けていったのであった。

 

ーーーーー

 

ケイが夜遅く書類の整理をしていたらいきなりドアが開きマーリンが放り込まれた。

そして寝室の護衛に行かせていた騎士が口を開く。

 

「王達の寝室に入り込んだ不届き者を捕らえました。如何にしましょうか?」

 

それを見たケイは頭が痛そうに額に手を置く。

 

「はぁ…いい戻れ。こっちで処理しておく」

 

「はっ!!」

 

敬礼して去って行く騎士を見送るとーー

 

「ドア閉めてけよ。はぁ…それでどうだったんだ覗き魔」

 

ドアを閉めるとマーリンに話をかける。

 

「僕は覗き魔じゃない」

 

「上手くいったのか、いってないのかを聞いてるんだ」

 

そう言うとマーリンは考える様に唸った。

 

「んー。それが予想外の事が起きてさ。流石の僕でもわからないことが起きたんだよ。まぁでもある意味で上手くいったと思うよ」

 

「お前なぁ…」

 

ケイは再び大きくため息を吐くと書類仕事に戻る。

あの変な所で不器用な妹が嫁を迎えた事で少しは素直になればいいと思いながら再び書類に向き直ったであった。

 

ーーーーー

 





Fateにわかだからキャラの口調がわからん。(悲しみ
時間が経って自分が読み直して面白かったら続きます。
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