誤字脱字の報告ありがとうございます。
評価・感想もありがとうございます。
それでは短いですが続きをどうぞ。
平和になったブリテンの次の事を決める為に円卓会議が行われていた。
今回は円卓に属してない騎士達も勢揃いしている。
私はアルの目の前に立ち司会を進行していた。
「それでは書記はアグラヴェイン様に、進行役はケイ様にお願いしようと思います。よろしくお願いします」
そう言って私は頭を下げて後ろに下がる。
そしてアルの後ろに設置している椅子に座わった。
ふぅ。緊張しました。
防衛戦の時は気が高まっていたから気にならなかったのですが、いざこう言う改まった場所になると不思議と緊張しますね。
そんな事を思っているとアルがこちらを覗いていており小さくお疲れ様と呟いていた。
それに口パクで言葉を返す。
そんな中、いま行われている円卓会議は普段とは違い特別なものだ。
目先の敵もいなくなり、やっと平和が訪れそうになっている。
一応、蛮族の残党狩りとかも残っているが、おおもとの原因がいなくなった今、それもそのうち無くなるだろう。
そう、つまりブリテンは次の未来に向かおうとしているのだ。
みんなが次の時代が来るのを楽しみにしていた。
「ギネヴィア王妃のお陰で食料問題が解決している。そして生産された過剰分は他の国へと輸出され始めている。そう遠く無いうちに借金も返済出来るだろう」
私がボケッと聞いている間にもケイが進行を進めていた。
「そしてそれに伴い増えた書類仕事も魔術電動卓上計算道具。即ち電卓によって解消されている」
何か電卓の部分だけやけに強調して無いですかケイさんや?
それになんか、私に対する功績が大きくないですか?
全部自分が楽をしようとしたものであって。
そう褒められるものでは無いと思うのですが。
その様な事を考えている間もケイによる司会が進行していた。
「他にも蛮族問題にも蹴りがついた。そう遠く無いうちに駆逐できるだろう」
ヴォーティガーンがいなくなったのでブリテンに新しく蛮族を招き入れる奴もいなくなった事を説明したケイは話を続ける。
「つまり今、国として新しい事に挑戦出来る余裕が出来つつあるのだ。なのでこれを機に色々な事をやってみるべきではないかと思う。また新しい敵が出てきたら忙しくなるのだ。なら今こそやるべきなのだろう。なので何かやってみたい事があれば此処で言ってくれ」
そうケイが言葉を括ると発言を促す。
見事な司会進行だ。
私には真似出来そうに無いですね。
それにしても、何か新しい案ですか。
うーん。お風呂とか作りたいって言ったら怒られるかなぁ…
あまり今の衛生がいいとも言えないし、皆んな血とか汗とかこびりついているのか臭うし。
今、この場でも匂うから困りもんだ。
私自身は寝室の壁に穴を開けて、風呂場に改築したから問題ないけど、他の人達はそうもいかない。
基本、濡らしたタオルで拭くぐらいだ。
そして余りにも汚れが気になったら近くの川で水浴びするぐらい。
つまり風呂なんてものには入らないのだ。
だから匂うから困る。
私自身だいぶ慣れてきたとは言えそれでも偶に辛いときがあるのだ。
やはり改善するべきではないか?
ちなみにアルとは一緒にお風呂に入っているので問題ない。
今こそ、これを対策するべきでは無いのかそう思いながら手を挙げようとすると、それよりも先にガウェインが手を挙げた。
「ガウェインが挙げるとは珍しいな?それでどんな案なんだ?」
ケイはガウェインに対して話しを促す。
ガウェインはその言葉を聞いてから言葉を発した。
「案では無いですが…姫はいつになったら結婚しますか?」
その一言に円卓会議上が凍りつく。
ガウェインは何を言ってるんでしょうか?
アルとは結婚しているはず…
そんな事を考えていると1人の騎士が声を上げる。
「何を言ってるんだ!!ギネヴィア王妃は結婚しているだろ!!姫じゃなくて王妃だろ。失礼だぞガウェイン卿!!」
他の騎士達も数々の非難をガウェインに浴びせ始める。
その責めるような言葉にキョトンとしながらガウェインは少し考え喋りだす。
「ん?なにを言ってます?貴方達もいつの間にか王妃と言っていますがーー」
少し溜めながらもガウェインは言葉を続ける。
「ーーいつギネヴィア姫は結婚式を挙げたんですか?」
その一言で円卓に電流が走る。
そうだ、確かに結婚式を挙げてないと。
「結婚式を挙げてないのに王妃は可笑しくないですか?だって夫婦の契りも誓ってないんですよ?」
あの筋肉頭のガウェインが言った正論に円卓が混乱する。
私はその余りの驚きに固まった。
そして動き始めると立ち上がりアルの方に向かう。
「アル様!!私達、夫婦じゃ無かったんですか!?」
「ヴィ。お、落ち着いてください。そ、そんな事は無いはずです」
「もしかして今の私ってアル様の愛人という事ですか!?」
「ま、待ってください」
「私の事は遊びだったんですか!!」
「そんな事はありません!!キチンと愛しています!!」
アルと私の混乱をよそに会議上も混乱に包まれていた。
その中でアグラヴェインがケイに話をかけていた。
「不味いぞケイ。確かにギネヴィア王妃が嫁いでから結婚式を行っていない。形式上なものもだ。つまり今この国は他の諸外国から非常識に思われている」
「確かに、不味いぞ。歓迎会はしたがあれから何もやってないどうする!?」
「しかもあれから2年経っているのも良くない。此処は色々な対策に忙しく。内々で静かに形式上の結婚式を挙げていた事にするべきだ」
「なるほど。今やっと問題が片付いたから正式な結婚式をあげると言えば何とかなるか!?」
「ええい。なんとかするしかないだろう!?実際蛮族なり食料問題なり色々あったんだ!問題なくいける筈だ。それに騎士達の中には他の国の王子なり王なりがいる。口裏を合わせば何とかなる筈だ」
「よし。それで行こう!!」
そう決まり、早急に結婚式の段取りが組まれていく。
「あの国やあの国も招待状を送れ!!お前は一旦、帰国してこの手紙を届けろ。式場は何処で挙げる!?」
「そこは普通にキャメロットで良いだろう。変に式場を建てたりして変な風習を作りたくない」
「なら、その日の巡回警備も決めるぞ!!」
ああだ。こうだ。と話が進んでいった。
そして日が過ぎて本格的な結婚式が始まった。
当然、私がウエディングドレスでアルがスーツだ。
私達、お互いに性別が逆なんですけど。
まぁ、ある意味お似合いかも知れないですね。
そんな事を考えながら2人で街を歩き式場に向かう。
その周りには騎士達が護衛をしていた。
それは少しでも怪しい行動をしたら鎮圧するぞと言った感じに圧をだしている。
そして私達の姿を見た人達が喜びの声を上げる。
それを見ながら私達は2人話す。
「気づけば嫁いで2年も経ったんですね。何か感慨深いです」
「ええ。あれからブリテンも良い方向に変わりました。ヴィ。貴方を迎えて本当によかった」
「そうですか?私もアル様と出会えて良かったです」
そんな感じに話しながら歩き、民達から祝福な言葉を送られながらもキャメロットに向かって歩いていく。
そして結婚式が始まり無事、アルと夫婦契りを誓い合うのであった。
この時代の結婚に対する風習が分からないので捏造しました。
これで、ガウェインの姫呼びも王妃になるでしょう多分。
やはり、シリアスパートからはギャグパートを挟み日常パートを挟みたい今日この頃。
ヴォーティガーンが倒されてからしか出来ない事もあるので早く倒しておきたかった。
それでは次が更新されるまで気長にお待ちください。