ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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誤字脱字報告ありがとうございます!!
あと感想評価もありがとうございます!!

それにしても今回の話しは難産だったぜ。
それではどうぞ。



魔術師と子供

 

あれから特に問題も無くアルは出産をした。

 

王の仕事をしながら日に日に大きくなるお腹に不安を覚えていたアルを優しく受け止め支え、話しを聞いたりしてメンタルケアを行った私。

 

その甲斐あってか無事に子供が産まれてきた。

産まれた子は元気な男の子で名前はロホルトと名付けられた。

 

男の子という事は将来的にこの国の王となる存在になる。

 

私としては別に王にならずとも自分の人生を楽しんで貰いたいと思っている。

この考えにはアルも賛成で子供がどの様な選択肢をとっても応援しようという事になった。

 

アルは子供を産んだ事によって、自分の子供に尊敬される様な父親になるべく精力的に国の政策を打ち出していた。

 

そして、腹を痛めて産んだ我が子が可愛いのかよくロホルトを構っていた。

 

私はその光景を優しく見守りながら眺めていた。

何だかんだ円卓の騎士達も王の子が可愛いのか甘やかしている。

 

私としては甘やかすのは勝手ですが、自分の名前を読んで貰いたいのか自分の名前を覚えさせようとするのはやめてください。

1番最初に読んで貰うのはアルか私に決まっています。

 

そんな感じの事が起きながら更に時が経つ。

 

その頃になると円卓の騎士が増えていた。

1人はモードレッド。寡黙な騎士と言った感じで基本喋らない。

その見た目は頑丈な鎧を着ていて分からない。

秘密が多そうなお方だ。

 

そして2人目はギャラハッドだ。

こちらに関してはかなり複雑だ。

どうやらランスロットの子供らしく、ランスロット曰く知らぬ間に出来ていた子供らしい。

 

その時は動揺してギャラハッドを置いて逃げてきてしまったらしい。

そのせいか時々、ギクシャクしている。

 

ちなみにこの事を聞いた円卓の騎士達は揃いも揃ってゴミを見るよう目をしたという。

その中トリスタンはランスロットの肩に手を置いてサムズアップしたらしい。

そのあと殴られたらしいが。

 

ランスロット自身としてはどうにかしようと動いているが基本的に空回りしているそうだ。

 

そして、ロホルトが3歳頃になる時。

 

アルトリアが面倒を見てくれるという話になり預けて久方ぶりにキャメロットの庭で庭園を眺めながらお茶をしているとその人物が現れた。

 

その見た目は何処かアルに似ていた。

もしかしたら話にあった姉さんでしょうか?

それにしても何か色々と意識が混ざっていますね。

 

あのヴォーティガーンに似ていて何処か憎悪も感じられる。

そんな風に見ているとかなり近づいていた。

 

「ギネヴィア。あなたに話があります。あの時私に何をしましたか?」

 

私は、いきなりにかけられたその言葉に困惑する。

 

「何の話ですか?」

 

「私にあの様な辱めにあわしておいて忘れたと言うのか!?」

 

「本当に何の話ですか?それに貴女は誰でしょうか?話をする時はまず挨拶からですよ」

 

心底不思議そうにする私に彼女はその時の事を説明する。

だが残念ながらそれは私の記憶になかった。

つまり真実は闇の中という事だ。

 

というか自業自得じゃないですか。

恥ずかしそうに行われた内容を語るモルガンの話を聞いて何が原因かピンっと来た。

 

「あの出来事から私の何かがおかしくなっています。そもそも私はこんなに弱かったのでしょうか」

 

そう言って悩む彼女は話しに聞く悪辣さを感じなかった。

まるで1人の少女と言った感じに悩んでいる。

と言うか彼女は気づいているんだろうか?

コロコロ変わっている意識に。

そして本来の自分の意思に。

 

「なるほど。原因は大体検討がつきましたよ」

 

「それは、本当ですか!?」

 

そう言ってパッと顔を上げるモルガン。

原因が分かるのが嬉しいのか何処か顔が晴れていた。

 

「ただし、本当に本来の自分に戻りたいんですか?」

 

「はい。元に戻れるなら戻りたいです」

 

「そこまで言うならやりますけど。責任取れませんよ」

 

「大丈夫です。お願いします」

 

そこまで言うならと私は銀の鎖を取り出す。

 

「これに触れば後はこちらで何とかします」

 

「本当にこれでもとに戻れるんですか?」

 

「一応、鎖を離さない様に身体に巻き付けますね」

 

「実は私を騙しているわけではないでしょうね?」

 

そう言って大人しく鎖にグルグル巻きにされるモルガン。

私はそれを眺めると彼女の中に巣食っている人間に対する憎悪。

いわゆるブリテンの意思を鎖に吸収して分解する。

ついでによく分からん意思も働いていたのでそれも切除して吸収する。

 

そうするとモルガンは人が変わった様に表情が変わった。

そして今までの自分の行動に対して何故この様なことをしたのか後悔を始めた。

 

「何故。私はこの様な事を…」

 

そう言って地面に手をついて後悔する彼女を見て流石に可哀想に思った私はとりあえずお茶に誘うことにした。

 

紅茶を飲んで少し落ち着いた彼女から語られる悪業にドン引きしながらも相槌を返す。

 

そして全てを語った彼女は何処か晴れやか表情をしていた。

 

「だいぶ落ち着きましたね」

 

「おかげさまで本来の自分を取り戻すことが出来ました」

 

そう言ってお礼を言われたので私は気にしなくていいですよと答え、せっかくなのでと言う事で世間話を振ってみる事にした。

意外と話は盛り上がり楽しい時間となった。

そんな風に楽しんでいると私を探し来たアルがこちらを見て凄いスピードで詰め寄って来た。

そして、私を抱き寄せるとモルガンを睨む。

 

「ヴィ大丈夫ですか?」

 

「大丈夫ですよー別に何もされていませんよー」

 

私はね。

どちらかと言うと私がモルガンに対してやったと言えるだろう。

私の返答を聞いたアルは一応納得をするとモルガンに剣を構えてながら問い詰める。

 

「また何か企んでいるのかモルガン!!」

 

そんなアルに今までの憑き物が取れたモルガンは口を開く。

 

「アルトリア。いえ妹よ。今まで申し訳ございませんでした」

 

そう言って頭を下げるモルガンを見たアルは信じられないものを見たかの様な顔をした。

 

「気づかないうちに私は憎悪に呑まれやってはいけない事を貴方達にやってしまいました」

 

真剣そうな顔で心の底から謝るその姿にアルは混乱する。

 

「本当にモルガンなんですか?私の知っている彼女は謝る事なんてしませんよ??」

 

混乱しているアルに私は事の顛末を丁寧に説明した。

 

「なるほど。そう言う訳があったのですか…」

 

アルはそんな風に一応は納得はする。

 

「だけど今までの事を全部水に流せるわけではありません」

 

王としてのアルなら簡単に許したかも知れないけど人にだいぶ寄った彼女は簡単に許す事は出来ないと言った感じだ。

それに対してモルガンは言葉を紡ぐ。

 

「良いのです。妹よ。そう言われても仕方のない事をやってきました。これからは少しずつ罪を返済する事にします」

 

「流石に人が変わりすぎではないでしょうか?このモルガンを見た円卓の騎士達が全員驚愕な顔をしますよ」

 

アルはその余りにも変わりすぎたモルガンに何処かやりにくそうな顔をする。

そんな中、言いにくそうにモルガンが口を開く。

 

「その…お願いがあるのですが…」

 

アルはしおらしい表情をするモルガンに話を促す。

モルガンは意を決してそれを言葉にする。

 

「実はアルトリアとギネヴィアと私の3人の血を引く子供がいるんです!!」

 

その驚愕な一言にアルはガンッと殴られた様な表情をした。

私も3人に子供??と言った感じに頭がハテナマークになる。

 

「ん?????どう言う事ですか?」

 

「その…私がやった事件がありましたよね。その時にそのギネヴィアとの子が出来てしまっていて…でもまだその時は憎悪にまみれていたのでアーサー王から王位を簒奪しようと思っていたのでアルトリアの遺伝子を入れて培養槽に入れてホムンクルスを作る容量で急成長させてしまったんです」

 

「えっと…つまりは…」

 

「私達3人の子供がいます。話しとしてはその子を自分達の子供だと認めてやって欲しいのです」

 

とんでもない事実にアルと驚く私。

 

「アル様!?かなりややこしい事になってますよ!!」

 

「ヴィどうしましょう。ロホルトになんて言えば!?いまさら、実はもう1人子供が居るんだよなんて言えません!!」

 

「しかも急成長させているって言ってるのでロホルトよりでかいですよ!!」

 

そんな私たちの様子に凄い申し訳なさそうな顔でモルガンは語る。

 

「私の後始末をさせる様で申し訳ないのですか…本人に私達3人の子供と言って育ててしまっているので否定されるのは流石に可哀想というか…」

 

「なんて事をしてるんですか!!これで認めなかったら可哀想ですよ!!」

 

「ちなみにその人物の名前は何というんですか?」

 

「モードレッドと言います」

 

「ん????モードレッドってあの寡黙な騎士の?」

 

「そうです。最近円卓の騎士になれたと言って喜んでいたのであっているかと」

 

凄い身近な所にいたよ!!

どうすれば良いんだ!?

こうなったらこっちを覗いているマーリンも巻き込むしかない!!

 

「マーリン様!!見てるんでしょう??出て来なさい!!」

 

私がそう言うと遠見魔術を解いてまるで知らんぷりと言わんばかりに出てこない。

 

あのクソ覗き魔がぁあ!!

 

「ヴィどうしましょう!?」

 

「何とかして穏便に進めるしかありません!?他の騎士達に話しなんて出来ないですし、とりあえずこの今いる3人で作戦を立てるしかないです」

 

こうして楽しいお茶会はドタバタと波乱に満ちるのであった。

 





と言う事でだいぶブリテンに関する根本的な情報が出て来ました。
ちなみに作者の想像で形成されているので合ってるかは分かりません。

それでは、次回まで気長にお待ちください。
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