ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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存在しない歯の痛みに苦しみながら書いたのはいいが自分は何を書きたかったんだろう。
とりま日常という事で続きをどうぞ。



魔術師と風呂

 

朝日が刺さる寝室でギネヴィアはとある計画をしていた。

 

そうお風呂の計画である。

ギネヴィアとしてはこの中世ナーロッパ時代だと思われるブリテンにはお風呂に入るという概念が存在してなかった。

 

その為、ここら辺を歩いている人達は全員臭うのだ。

慣れてしまえばなんて事はないのかも知れないがふとした時に思い出してしまう。

そのせいで時々臭いのせいで集中出来ない時がある。

 

何故、魔術魔法があると言うのにお風呂の概念がないのか、不思議に思ったギネヴィアは風呂という概念を探しに酒場に向かうのであった。

 

酒場に向かいながら私は考える。

 

酒場というのは色んな情報が集まる場所。

酒を飲んだ奴らの口は軽くすぐに自慢話しが始まるのだ。

自分としては旅をしてこの地に訪れている旅人や吟遊詩人に話しを聞くのが早いと思ったのだ。

 

私は酒場に着き、中に入ると早速と後悔をした。

こいつら、酒臭いし体臭も臭い。

 

こんな所にはいられない私は帰らせてもらう。

とそんなことを思いつつも私は何とか我慢してバーテンダーの方に向かっていく。

 

他の客が私に対してヤジを飛ばしたり近づいてくる奴らがいたが、目を逸らしたすきにそいつらの姿が消えていた。

 

不思議に思いながらも横を見てみると私に近づこうとしていた人達が全員、壁に突き刺さっていた。

 

この人達は何をしてるんでしょうか?

 

謎は深まるばかりなのだが、私はこれを見に来たわけではない。

 

お風呂の話しを聞きに来たのだ。

 

カウンター席に座り、注文をする。

そしてマスターにお風呂関連の話しがないか聞いてみたら、どうやらローマという国でテルマエというお風呂の文化があるらしい。

 

あるじゃん。お風呂の概念あるじゃんか。

しかも、ちょうどテルマエを作ったという建築士が来ているという話ではないか。

 

これはチャンスですね。

 

私はそう思うと颯爽と建築士に会いに行き話しを聞いた。

 

どうやらローマとやらでは公衆浴場というのがあるらしい。

ローマ人は毎日このお風呂で生活をしているとの事だ。

 

いや。流石にお風呂で1日過ごすのは辛いと思うのですが…

どう言う文化なのでしょう?

 

そう思いながらも煽ててお金を渡して設計図を作成してもらう話しを通した。

 

とりあえず1ヶ月ぐらいあれば設計図が出来るらしい。

 

と言う事でその日まで私は楽しみにしながら待っていた。

 

モードレッドやロホルトに剣術を教えたり、魔術を教えたり、帝王学とやらを教えたりモルガンとお茶会をしたり、アルとピクニックしにいったりなどしながらその時が来るのを待っていた。

 

そして、約束の時間になりテルマエの設計図を受け取ると建築の許可をケイやアグラヴェインに貰いにいくのであった。

 

「ケイ様。テルマエというお風呂を作りたいので使って良い土地を教えてください」

 

あいにくアグラヴェインは外出中らしい。

 

「ここらへんが空いてるし丁度いいんじゃないか?ちなみにテルマエやお風呂とは何だ?」

 

そう不思議そうにするケイに私は説明をした。

 

「つまり、身体の汚れを落として衛生面的に良くして病気などに掛かりにくくすると言う事です」

 

誰が正直にお風呂とは娯楽ですと答えるものか。

そう言ったら最後、皮肉が飛んでくる事は分かっているのだ。

 

なのでほかの面でお風呂の有用性を説明して、その有り難さを認識して貰うのだ。

 

そして、実際に利用してお風呂の良さを知ってもらってからお風呂という魅力から逃げれなくするのだ。

 

ふふっ。完璧ですね。我ながら自分の策略が怖いです。

 

「それだけを聞くと良さそうに聞こえるが何か他にも理由があるんじゃないか?」

 

「ソンナコトナイデスヨ」

 

「怪しいな?」

 

ケイはそんな感じに訝しんでいる。

 

「まぁ、とりあえず好きにするといい」

 

「ありがとうございます」

 

私はお礼を言うと早速その土地に行く。

 

「よし。此処に建てましょう!!」

 

たどり着くと場所を決め、魔術水銀工房から素材をポンポンと取り出していく。

 

そしてそれらを魔術水銀を操り運び、建てていく。

凄い速さで組み立てられるそれはもはや芸術と言っても良いだろう。

ものの数分で公衆浴場は完成した。

 

次は排水設備を整えていく。

魔術水銀を使い、地面を掘り返すことなく直接、排水をするための空洞を作り、その空洞の壁を金属で補強する。

これもまたものの数分で完成した。

 

今度はお湯を作るためのボイラー室を作り始める。

これは模倣したドラゴンの心臓を使った。

ありふれるほど生成される魔力や神秘を魔術刻印に通して熱と水に変換する。

その上に水を通して浴場内部と繋げることでお湯の循環をしつつも常に新しいお湯が供給されるということだ。

一応、水銀で作ったドラゴンの魔力炉を悪さ出来ない様に私、以外が触ったら転移して私の工房に帰る様にした。

 

これで問題ないだろう。

 

私は早速、風呂にお湯を溜めてみる。

うむ。特に問題なく流れていますね。

これで、キャメロットの衛生面が改善されることでしょう。

あとはこれを民達に広めて使ってもらわないといけませんね。

 

私は早速、アルに相談をして円卓会議を開いて貰い騎士達を集めて貰った。

 

そして、私が作ったテルマエに入ってもらう。

騎士達は初めて入る風呂というのに驚いていたが直に慣れて来るとゆったりとつかりながらリラックスを始めた。

 

これは完璧ですね。

あとはこのままお風呂の沼にハマり、毎日使って貰わなければいけない。

その為に風呂を出た所には冷えた牛乳を幾つかの種類で用意している。

風呂上がりの一杯は格別だろうこと間違いなし。

 

ちなみにこれも、魔術を刻印した金属を使い中の物を常に冷やす様に出来ている。

 

一言で言えば冷蔵庫だ。

 

そして、完璧に仕上げたお風呂を使って貰った結果として円卓の騎士達からは大満足を貰ったのだった。

 

その結果として暫くお風呂プチブームが起こり毎日の様に人が来たようだ。

 

私も偶には広い風呂に入りたいと思いアルやロホルトを連れて向かったらモードレッドに連れられてきたモルガンがそこにいた。

 

「母上!!どうにかして俺を一時的に男に出来ないですか!?」

 

「出来ますが、これは何回も使うと副作用があり、その内途轍もない事が起きるので駄目です」

 

「一回ぐらいならいいだろ!?ガウェインの奴が兄貴ヅラしながらお風呂に入ってないとはとか言って馬鹿にしてくるんだぜ!?」

 

「ああもう、あの子はもうちょっと言葉を選んで欲しい」

 

そんな感じに揉めている所に遭遇した私は話しをかけてみる。

 

「実は密かに個別の部屋を作ってあるのでそこなら性別問題なく使えますよ」

 

私がそう言うとモルガン達はこちらを見て何故か納得する。

 

「そう言えば貴方が制作者でしたね」

 

「そうですよー。製作者特権として秘密の部屋を作るぐらい造作もないです」

 

私もアルと一緒に入りたかったので密かに作っておいたのだ。

その私の言葉を聞いたモードレッドはウズウズとした感じに盛り上がる。

 

「ひみつのへや!?かっけぇええ。母上様。俺も母上も入っていいですか!!」

 

「いいですよ。なんなら一緒に入りますか」

 

「やったぜ!!ほら母上も行きますよ」

 

「ま、待ってください。モードレッド。ギネヴィア達はその、あの」

 

そう言えば私たちの本来の性別を説明してなかったな。

まぁ、いいか。

それしてもモルガンはこちらをチラチラとしているけどどうしたんだろう?

はっ!?もしかして恥ずかしいのかも知れない。

 

「モルガン様。もしかして恥ずかしいのですか?」

 

「そんなわけありません!!」

 

顔を赤くしながら否定するモルガン。

 

「なら一緒に入りましょうか。偶にはアル様と姉妹水入らずで入りたいでしょ?」

 

「別にそんなことはーー「母上行きますよ!!」待ってください。モードレッド手を離してーー」

 

そう言ってモルガンはモードレッドに連れて行かれた。

 

「ヴィ。いいんですか?」

 

「いいじゃないですか?風呂に入れないのは可哀想ですし。それじゃあ、私達も行きますか」

 

私達もモードレッドの後を追う様に歩き公衆浴場にたどり着いた。

 

早速秘密の部屋にたどり着くと、いの1番にモードレッドが服を脱ぐと入っていく。

 

そしてその隣でどこまでもウジウジとしているモルガンを見て私は言う。

 

「風呂に入る時は裸と決まっています。なのでモルガン様も服を脱いでください」

 

「流石に肌を晒すのは恥ずかしいというか」

 

「なに、生娘みたいなこと言ってるですか!!ほらアル様を見てください。普通に脱いでますよ」

 

アルはロホルトを連れると口を開く。

 

「それでは、先に行ってるのでヴィも支度できたら来てくださいね」

 

そう言うとアルはロホルトを連れて風呂場に入っていく。

その姿を見たモルガンは信じられないと言った感じの顔をする。

それを見た私は仕方ないと譲歩する事にした。

 

「はぁ。分かりました。譲歩しましょう。湯着ぐらいは許します。それ以上は許しません。分かりましたね」

 

私はそう言うと虚空から湯着を取り出し渡す。

 

「でもこれ面積が…」

 

それでもウダウダと言うのでモルガンの顔を両手で挟む様に掴むと強引にグイッと引き寄せ耳元を指先でなぞりながら囁く。

 

「モルガン様は私の言うことを聞けますよね?」

 

「ひゃい」

 

小さく返事をして顔を真っ赤にしながら頷いたモルガンを確認すると私は服を脱いで風呂の扉を開け中に入る。

 

最初から頷いていればよいものを。

 

それにしても、なぜモルガンは耳元で囁かれると大人しく言うことを聞くんでしょう?

 

廊下で会った時に驚かそうと気配を消して耳元で囁いたら、腰が砕けた様に座って、顔を赤くして上目遣いをして来たのである。

 

これは耳が弱いに違いない。

 

そんなことを考えながら扉を潜るとモードレッドが混乱していた。

どうやらアルの姿を見て真相に気づいたらしい様だ。

そんな彼女は信じられないと言った感じに混乱していた。

 

「父上が母上??つまりどういうことだ?」

 

そんな感じに混乱しているモードレッドは扉を開いた音でこちらを見ると更に混乱をする。

 

「母上様が父上??と言う事は父上が母上で母上が父上??」

 

そして湯着を着たモルガンが入ってくると高速で移動する。

 

「何ですかモードレッド」

 

「母上は母上ですよね?」

 

「どうしたんですかモードレッド?」

 

モルガンはそう言うと中の様子を見て納得する。

ああ。そう言えば性別に関して説明してなかったなと。

そう考えていると。

モードレッドがモルガンの湯着を脱がしにかかる。

それに必死に抵抗するモルガン。

 

「急にどうしたんですか!?」

 

「ちゃんと母上なのか確認を!!」

 

「モードレッド落ちつきなさい!?見たら分かるでしょうに」

 

「もしかしたら、生えてるのかも」

 

「生えてない!!アレが特殊な例なのは間違いないですが…」

 

モルガンはモードレッドと言い合いながら湯着を引っ張り合っているとそれは限界を迎えて破れてしまった。

 

「やった!!母上は母上で間違いない!!」

 

安心した様に喜ぶモードレッドにモルガンが切れる。

 

「モードレッド!!そこに座りなさい!!」

 

そんな感じにドタバタしている横で私はアルとロホルトと洗いっこをしていたのであった。

 





それでは続きを気長にお待ちください。
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