ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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それでは続きをどうぞ。


魔術師と旅立ち

あれから時が経ちその時が来た。

計画はアルに説明して納得して貰った。

私1人で抑止力に対応する事に渋っていたが、蛮族もそれ相応に強化されるのでアルという戦力が抜けるのも大変だ。

なので説得するのを頑張った。

そして何だかんだで許しを得て今の状況になる。

 

そんな感じの事を考えながら、アル含む円卓の騎士全員で蛮族を倒しに行ったのを確認すると近くの森丘に行く。

 

少し待つとあの時と同様に突如として剣が飛んでくる。

だか、残念ながら今回はそれを食らうことは無い。

 

アホみたいに広げた魔術工房に敵の反応があったので水銀に仕込んだ反防御耐性魔術が反応して迎撃する。

 

水銀に包まれるように入ったそれは吸収分解されると泡のように消えていった。

それを見ながら水銀にて解析されたものを確認する。

 

なるほど、この様に剣を創造しているのですね。

勉強になります。

 

この水銀に入った物は全てを分解する様にしている。

分解する時に糸の束をほどくように広げ分解するため解析がしやすいのだ。

 

なので下手な攻撃をすると全てを解析される事になる。

相手によっては嫌なこと間違いない。

 

そんな事を考えていると、森から1人の男が出てくる。

 

「どうやら2度目は通用しないようだな」

 

姿は白髪で褐色肌といった感じの偉丈夫な感じの男だ。

私は身体を魔術強化しながらそれに話をかける。

 

「やっと、姿を見せてくれましたね。貴方に仕返しがしたくてたまりませんでした」

 

妖艶そうに言う私に男が言葉を返す。

 

「それが上手くいくかは分からんがなっ!!」

 

男はそう言うと弓で狙撃しながら接近して剣をふってくる。

それを水銀でいなし、こちらも水銀剣で応対する。

お互いの剣がぶつかり合う。

激しい攻防を繰り返しながらも拮抗する。

 

「ふっ、魔術師だと思ったがどうやら剣の腕もある様だ」

 

「そう言う貴方も弓兵みたいなのに二刀流で攻めてこないでください!!」

 

「だがこれならどうだ!?」

 

男は撃ち合いながらも手に持っている剣を投げると新しい剣を投影する。

 

これは?投げた剣が背後から迫ってきている?

前と後ろから挟むつもりですか…

だがーー

 

「甘い!!」

 

後ろから飛んでくるのを水銀で捉え吸収分解するとその剣の性質を瞬時に理解する。

私はそれを水銀で複製すると逆に相手の後ろに転移させ同じように引き寄せる。

 

「なにっ!?」

 

男はそう言いながらも手に持っている剣を暴走させると後ろに投げ爆破させる。

 

そしてその隙をつく様に私は細剣を穿つ。が新しく投影された違う剣に阻まれる。

男はそのままバックステップをしながら弓で剣を撃ち距離を取る。

 

これは一旦仕切り直しといった感じか。

その間に私は男に語りかける。

 

「おや?同じ剣を投影しなくていいんですか?」

 

「ふっ、投影した瞬間に引き寄せるつもりの癖によく言う」

 

「つまんない男ですねー。そこは諦め悪く粘るところでしょうに」

 

「昔と違って聞き分けが良くなったのだよ。それにしても抑止力が警戒する理由がわかった。時間をかけ過ぎるのも良くないようだ」

 

男はそう言うと何かを詠唱し始めると最後の一文を大きく叫ぶ。

 

「unlimited blade works」

 

男がそう唱えると世界が変わった。

それは荒廃した風景に夥しい剣の数が墓標みたいに地面に突き刺さっていた。

 

私は変わった風景に驚く。

世界が塗り替えられた!?

いや、これは結界?結界の中に新たなる法則がある?

私は驚きながらも直ぐに解析していく。

 

「なるほど、結界の中に自分の心象意識という存在を投影して塗り替えていると言う事ですね」

 

「一瞬にしてそこまで解析するとは。だがこの量の剣に耐え切れるかな?」

 

「さあ?試してみないと分からないですね」

 

私は戯けながらも内心は今の状況に焦る。

 

魔術工房が結界内に入ってない事に。

 

少しずつ転移させたり、この場で分解吸収して生成するしかない様だ。

だが、それには負担が掛かる事間違いない。

そんな事を考えていると男が喋る。

 

「確かに魔術師としての腕はそちらの方が高いかも知れない。だがこの量を捌き切れるかな?いくぞ魔術師。魔力の貯蔵は十分か?」

 

そう言うと大量の剣が飛んでくる。

 

「くっ。厄介ですね!?」

 

瞬時に水銀剣を流動体のムチにして伸ばし、剣が当たる前に叩き落とす。

それでも捌き切れないのは魔術を使って攻撃、防御して叩き落とす。

 

それと同時に水銀を少しずつ転移させ落ちた剣や刺さっているのを取り込み分解して魔力に変え還元する。

それでも絶え間なく飛んでくる剣の対応に間に合わない。

 

駄目だ。分解しても脳のリソースが足らない。

このままではジリ貧だ。

今この場で自分の身体を作り替え、扱える量を増やすしかない。

 

私は過去に調べた必要な情報を思い出す。

 

身体についてヴォーティガーンの魂なき伽藍堂の身体の器を調べている。

 

魂についてマーリンの夢魔ゆえの精神体といえる魂を調べている。

 

意思についてモルガンの複雑に絡まった意思を調べている。

 

揃っている。

私が私の意思を保ったまま魂と身体を上位の存在に押し上げるそれを私は知っている。

 

なら今…ここで… 私が私として生きる為にやるしかない!!

 

「うぉおおおおおお!!」

 

防御を雑に展開してそれをやる。

 

「血迷ったか…直ぐに楽にしてやる」

 

分解。吸収。器の強化。

頭の処理が上がる。使えるリソースが増える。

 

分解。吸収。魂の強化。

自分が人間としての存在が曖昧になっていく。

 

分解。吸収。意思の確立。

自分が自分たらしめる情報を固める。

 

それを繰り返し自分を作り変える。

自分という存在がどんどん人間を辞めて生物としての次元が上がる。

その間で何か大量の情報が流れ込んできたがそれすら分解してエネルギーに回す。

そして、私はそれになった。

高次元な存在に。

 

「なっ!?馬鹿なこの状況で自分を作り変えただと!!」

 

驚く男に私は手を横に振る。

それだけでこの空間は作り替えられる。

男が再度展開しようとしているが無駄だ。

この空間に情報を挟む隙すらなく埋めている。

そして手のひらを男に向けて握る様にすると。

空間の情報が解け鎖となり男を縛り上げる。

 

「なんだこれは!?」

 

更に驚く男の身体にパスを接続している存在を特定するとそのパスに割り込む。

その存在はパスを切ろうとするがそれよりも早く瞬時に広げて強固にして逃がさない様にする。

そしてそのパスを使い、魔力、神秘、意思を吸収する。

 

「ぐわぁあああ」

 

男にもダメージがいっているが関係なしという感じで抑止力という存在から色々と奪っていくと声が頭に聞こえた。

 

“何が目的だ”

 

憤懣そうに言うそれから更に吸収する。

そうするとそれは慌てて言葉を言う。

 

“分かった。君を見逃そう。だからこれをやめてくれ!!意思が…存在が消えてしまう”

 

「違うんじゃないですか?やったことに対してまずはごめんなさいでしょ?」

 

“ぐわぁああ。分かった。ごめんなさい”

 

「はぁ…言いたいことはありますがとりあえず許しましょう。その代わりに言うことを聞いてくれますよね?抑止力さん」

 

“ぐっ…言う事とはなんだ”

 

「私がブリテンの意思を分解してこの時代を終わらせます」

 

“何!?ブリテンを存続させないのか?”

 

「何故、人間を殺そうとしてくる存在を守らないといけないんですか?あれは幻想種を守ろうしますが人間に対しては憎悪を抱いてます」

 

“何が目的だ?”

 

「終わらせた後に人間の時代を作ります。ですがそれは私がやる事ではありません。次の世代のモードレッドやロホルトが作っていく事でしょう。それに対して手を出すのをやめてほしいです」

 

“人間の時代を作ると…いいだろう。それぐらい見逃そう”

 

「それで、貴方には円滑に時代が移れるように情報をください。マーリン曰く。貴方と言う存在は未来過去現代を全て見通せるはずと聞きました」

 

“良いだろう。それを叶える為に対価を貰おう”

 

「何をいってるんですか?この世界を壊さないで上げるんですよ。それどころか未来に繋がる様に弄ると言っているのに何故対価がいるんですか?貴方の存在を消しても良いのですよ?」

 

“ぐっ、わかった大人しく手伝おう。それでそれが終わったらお前はどうするつもりだ”

 

「人間に戻って寿命を迎えて死にます」

 

“何故だ?それほどの力を手に入れて何故人間という存在に戻る”

 

「私には家族がいます。夫や子供がいるんです。人間として一緒の時を過ごしたいのは悪いことでしょうか?それに一瞬という命だから楽しいのです。わざわざ理由がないのに人間をやめるというのも憤懣ではありませんか?」

 

私がそう言うと抑止力の雰囲気が変わる。

 

“なるほど。君と言う存在を勘違いしていたのかも知れないな。良いだろう君が人間として人間らしく生きるというのなら手伝おう”

 

抑止力はそう言うと契約をする。

私は間違いないように確認すると後片付けを始める。

 

「それじゃあ。契約もなった事なので。外の蛮族共も消し飛ばしますか」

 

私はそう言うと空間跳躍をしてアル達が戦っている場所に飛ぶ。

 

状況を確認すると強化された蛮族共に苦戦していると言った感じだった。

 

私は手を振り蛮族を全てエネルギーにすると抑止力に送りつける。

 

“おい。馬鹿やめろ。私を都合の良い感じに使うな!?”

 

「それで、空間拡張でもしといてください。私も死んだらそちらに向かうでしょうしね。今のうちに整理しといてください」

 

私はそう言い呆然としているアル達に近づく。

そうするとアルが抱きついてきた。

 

「ヴィ!!」

 

「アル様!!」

 

私達は抱き合うとその後の戦後処理を始めるのであった。

 

ーーーーー

あのあと、自分を分解して人間に戻したギネヴィアはキャメロットの門の前でマーリンと話をしていた。

 

「それで君は勢いのまま人間を辞めたあと人間に戻ったと」

 

「悪いですか?マーリン」

 

「そして、抑止力を味方につけたと…」

 

「説得したら納得してくれました」

 

“いや、あれは説得じゃなくて脅迫では?”

 

ギネヴィアだけに聞こえるその言葉を無視する。

説得と言ったら説得なのだ。そう思いながら無視をするギネヴィア。

 

そんな彼女の目を見てマーリンが指摘する。

 

「それで、その目はどうしたんだい?」

 

その言葉にギネヴィアは、ああと頷くと喋りだす。

 

「世界の全てを見たせいで分解しても何故か見えてしまうんです。一回見えてしまった物は見えてしまうんでしょう。これも抑止力が悪いです」

 

ギネヴィアは変化した目…魔眼でマーリンを見る。

 

「目に見える情報は大丈夫なのかい?」

 

「大丈夫です。いらない情報は瞬時に分解してエネルギーに変えてます。なので頭がパンクすることも無いです。最悪、理解しないように脳で弾くのもありかもしれません」

 

「目を作り替えて戻せば良いんじゃないかな?」

 

「まぁ、それもありですけど悪い事ばかりでは無いので良いかなと」

 

アルの全てを見れるのも悪く無い。

おかげで夜も盛り上がるし、良いこともある。

 

「人間なら君が初めてじゃ無いか?そんなくだらない事に使うのは」

 

そんな感じに話しているとアルが向こうから近づいてきた。

 

「ヴィ。お待たせしました」

 

「あれ?エクスカリバーは?」

 

「あれはベディヴィエールに湖の精霊に返却をするように頼みました。これからの時代には不必要な物です」

 

「なるほど。わかりました。アル様が納得したなら問題ないでしょう」

 

そうすると私達はマーリンに向かって別れの言葉を言う。

 

「今までありがとうございました。マーリン。貴方のおかげで私はここまで来ることが出来ました。貴方に最大の感謝を。そしてまた旅の何処かで会いましょう」

 

お礼を言うアルトリアに続けてギネヴィアも話す。

 

「マーリン様。何だかんだ貴方と企んで紡いだ物語りは面白かったですよ。貴方が協力してくれたおかげで無事みんなが平和に終わることが出来そうです。それとアル様にあわしてくれてありがとうございました。それではまた何処かで」

 

そうアルトリアとギネヴィアはマーリンにお礼を言うと歩き出す。

 

それにマーリンは美しい物を見たかのように不思議と涙が溢れてきた。

 

「美しい旅立ちなのに何故かよく見えないな…」

 

マーリンは目から涙を溢しながら2人の旅立ちを祝福するように言葉を紡ぐ。

 

「ああ、また会おう。偉大なる騎士王アルトリア。そしてそれを支えた王妃ギネヴィア。君たちの旅立ちに幸あれ」

 

マーリンはそう言うと2人を送り出すのであった。

 

ーーーーー

 

その後、夜になったキャメロットでマーリンは歩き出す。

それは円卓を解体する為に。

マーリンはアルトリアとギネヴィアに最後に頼まれたお願いを叶える為に円卓会議上に向かう。

 

そして円卓会議上に向かうと何故か光が漏れて盛り上がっていた。

 

マーリンは呆然としながら部屋に向かうとそこには円卓の騎士達。そして、その中央ではアルトリアとギネヴィアのその全員がいた。

 

「マーリン様。遅いですよ」

 

その言葉に呆然としたマーリンが言葉をこぼす。

 

「えっ?なんで」

 

「ん?旅をするとは言いましたが帰らないとは言ってませんよ?それにわざわざ野宿するのは馬鹿らしいじゃないですか。魔術を使って帰ってきているんです」

 

ギネヴィアはそう言うと言葉を紡ぐ。

 

「円卓最後の会議という事でパッーてやって楽しんで終わるつもりなんです。マーリン様も元は円卓の騎士なんですよね。なら一緒に楽しみましょう」

 

そう言ってギネヴィアがマーリンの手を引いて中央に行く。

 

マーリンはその楽しい光景に呆然としながらも語り出す。

 

「ああ、そうだね。それじゃあ折角だし王と王妃の話でも語ろうか」

 

そうして楽しい夜は更けていくのであった。

 




という事で丸いので今回で一応完結となります。
何とか捏造に捏造を重ねて乗り切った。
但し、まだ少し続くんじゃよ。何だかんだ日常とか番外編とか…

ちなみにもし原作にぶち込むならどれが見たいですか?
fgoなど作者が知らないのは省かせて貰います。
なのでFate/Zero。Fate/stay night。Fate/Apocryphaこの3つの作品から選んでください。

ちなみにどの作品も記憶が朧げという。かなり昔のアニメだしね。
まぁ、実際に書かない可能性もあるので期待しないで待っていてください。

そもそもこの作品も短編1話で終わらせてギネヴィア男の娘概念をばら撒いて作品が増えた頃に他の人の奴を楽しもうと思って出した物なので続けるつもりがなかったのが正直です。

想像するのは楽しいけどいざ書くと楽しくないもん。あと文章力ないし。なのでいつも本当に面白いのか?と書いている感じです。なのでコメントや評価を頼りに書いてます。

ということで良かったらアンケートで見たいのを押してください。気が向いたら書くのでよろしくお願いします。

主人公ちゃんを原作にぶち込むならどれ?枠としてはセイバー、キャスターの予定

  • Fate/Zero
  • Fate/stay night
  • Fate/Apocrypha
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