ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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昨日やっとFate Zeroを見終わったのでぼちぼち更新していきます。



if 第四次聖杯戦争
第1話 プロローグ


 

英霊の座にてギネヴィアは好き勝手にやっていた。

 

最初は大人しくアルトリアを待っていた。生前に約束したから待つのが妻の勤めだと。そんな感じにしおらしく待っていた。だが幾ら待てどアルトリアは来なかった。

 

もしかしたら約束を反故にして好き勝手やっているのではとギネヴィアは思ったが、アルに限ってその様な事はしないはずだとすぐに考え直す。

 

なら何故来ないのかと疑問を持ったギネヴィアは早速と英霊の座を調査をする事にした。

 

その結果、英霊の座はそれぞれ独立した空間を形成していることが分かった。

 

つまりいつまでも待てどアルは来ないのである。

 

その事に気づいたギネヴィアは抑止力とマーリンに対してキレていた。何故その事を説明してくれなかったのだと。だからマーリンが来たがらなかったのかと。

 

「そっちがその気ならこちらも手段を選びません!!」

 

その様に大きく叫んだギネヴィアは早速と言わんばかりに英霊の座に穴を開けて世界の裏側にある工房から色んな道具を持ち込む。

 

それらを使いアルトリアがいる座を探し始めると、すぐさまそのいる場所を特定して突撃するのであった。

そしてアルトリアとの感動の再会をしたのであった。

 

感動の再会してからは早速と言わんばかりに自分の英霊の座をアルトリアの座と勝手に繋ぎ自分達の座を模様替えをしていく。

 

それをみていた抑止力は無いはずの胃が痛んだ。大人しくしていると思っていたギネヴィアが好き勝手やり始めたのだから。

 

このままでは不味いと思った抑止力は、ギネヴィアにある提案をする。

 

聖杯戦争に参加してみないかと。優勝すれば何でも叶えることが出来る聖杯が手に入るとそう囁いた。

 

だが残念ながらギネヴィアは聖杯を使って叶えたい願いごとは無かった。何だかんだ生前にやりたい事をやったのだから叶えたい事がないのである。

 

なのでそれを断ろうかと考えていたギネヴィアにその後の抑止力が未来の現世と言うワードを出した瞬間に意見が180度反転した。

 

「もしかして現世と言うのは漫画とかアニメがあるあの未来の現世ですか?」

 

そう言ってキラキラと目を輝かし始めたギネヴィアを見て抑止力は仰々しくそうだと言った。

 

それを聞いたギネヴィアは盛り上がる。ギネヴィアが生きていたブリテン時代では碌な娯楽がなかったのだ。

 

元現代人のギネヴィアとしては剣術なり魔術なりも面白いのだか研究や研鑽と言った感じに頑張らないといけないため疲れるのだ。

 

そう言う意味ではアニメや漫画は頑張らなくても楽に見れる。今となればそれがどれだけ有り難かったのかが分かる。

 

あと、自分が生まれた時代をアルトリアに紹介して一緒に楽しめたらどれだけ楽しいか考えてもいた。なのでそれを叶える為なら聖杯戦争とか言うよく分からないものに参加したっていいとも考えていた。

 

そんな思いを考えながらすぐさま隣にいるアルトリアも誘う。

 

「アル様も一緒に聖杯戦争にでましょう!!」

 

“それは駄目だ”

 

その一言をすぐさま否定する抑止力。

 

「何故ですか?」

 

疑問を挟んだギネヴィアの一言に素早く言葉を返す。

 

“一つの枠しか空いてないからだ”

 

「なるほど一つの枠しか空いてないと言う事ですか…アル様…私の代わりに現世を楽しんで来てください」

 

“何故そうなる!?”

 

ギネヴィアの一言に抑止力は無い頭を抱えてしまう。好き勝手やるギネヴィアを一時的に隔離する為に平行世界の聖杯戦争に参加させようとしているのにアーサー王が来たら意味が無いのだ。

 

“まぁまて。まずは聖杯戦争について話そう”

 

こうして抑止力による詳しい説明が始まった。

 

本来なら聖杯戦争に参加する時に聖杯から現代の知識をインプットされるのだがこのままだと参加させたい奴が参加しない可能性があるのだ。

そのため、滅茶苦茶丁寧にルール説明をする。

 

「なるほど。願いの願望機を求めて7つの陣営に分かれて戦うのですね。そしてその最後の枠のキャスターしか空いてないと」

 

ギネヴィアの一言に抑止力は仰々しくそうだと言うが残念ながら英霊の座は全ての時間時空に存在している為、やろうと思えばどの枠でも割り込めるのだ。だがそんな事を言ったら2人で参加しかねないため嘘をつく。

 

「なら。残りのキャスターの枠でアル様をお願いします」

 

“だから何故そうなる!?”

 

「えっ?だってアル様ならキャスターの枠で行けるではありませんか?マーリン様に魔術を教えて貰っているし。さらに隠居生活の時に私が水系統の魔術も教えましたし。何よりアル様に現代を楽しんできて貰いたいのに私が行ったら意味がないじゃないですか?」

 

ギネヴィアのその一言に抑止力は困った。

このまま参加してもらえないのは不味い。と言うことで変なプライドを捨て素直に聞く。

 

“何をしたら参加してくれる?”

 

「アル様との旅行を認めてくれるなら」

 

“分かった良いだろう。お前が聖杯戦争にてルールに沿って勝ち、聖杯を手に入れる事が出来たならアーサー王を英霊の座から一時的に連れ出しても構わない”

 

「良いんですか!?」

 

抑止力の肯定にギネヴィアは、わーいやった!!と言わんばかりに両手を上げると、すぐさま隣にいるアルトリアに参加の旨を伝え飛び出したのであった。

 

ーーーーー

 

「みったせーみったせー」

 

薄暗い部屋にて男が楽しそうに儀式を行なっていた。

彼の名は雨生龍之介。根っからの殺人者だ。

 

そんな彼が今いるのはとある民家の家のフローリング。

本来なら家族が団欒している空間なのだが、彼の手によってそこは地獄と化していた。

息のしてない遺体がそこら中に散らばり部屋には真新しい血が飛び散っていた。

 

「ねぇー君。悪魔っていると思うかいー?」

 

リビングの端に捕まえている男の子に龍之介は問う。残念ながら子供の口には猿轡がされている為その返答には答える事が出来ない。もし答えられたとしても今いる恐怖からまともに口を開くことも出来ないのだが…

 

だがそんなことお構いなしと言った感じに龍之介は儀式の準備を進めて行く。

 

そして本来ではあり得ないその時が来た。

 

聖杯が最後の枠を決めようとしていた時に偶々行われていた儀式。

そして開いてはいないが魔術回路を持った人間。

聖杯はそれを丁度良いと言わんばかりに介入して開きサーヴァントを送り込もうとするが、そこに更に抑止力が割り込む。

 

本来なら起きない奇跡が連続して起きた。

 

聖杯が用意したサーヴァントを抑止力が送り込んだ存在が吹っ飛ばし、座に返却するとそれが代わりに召喚される。

 

凄い揺れと共に血塗られた魔法陣の上には我らの主人公ちゃん。ギネヴィアが居た。

この場に似つかわしくないぐらい綺麗で幻想的なギネヴィアを見た龍之介は経験したことのない驚きのまま口を開く。

 

「驚いたー!?悪魔を召喚するつもりが天使が出て来ちゃった!!」

 

ギネヴィアは大袈裟に驚く彼を一瞥すると部屋を見渡す。そして部屋の惨状を確認したギネヴィアは鈴がなる様な綺麗な声で龍之介に問いた。

 

「呼ばれていませんが召喚されました。問いましょう。これは貴方がやったのですか?」

 

その返事に龍之介おどけながら答える。

 

「そうだよー天使ちゃん。本来は悪魔を召喚す…る……つ…あれ何コレ?」

 

話の途中で違和感を感じた龍之介は下を向く。そこには腹を貫く様に剣が刺さっていた。その剣は月や星々の様に薄暗い空間を淡く照らしていた。ある意味幻想的な美しい剣だ。

 

そんな剣に龍之介の血が垂れて流れていく。まるで自分の命が流れていく光景に何処か美しさを覚えながらポツリと一言綺麗だと言うと龍之介は生き絶えた。

 

「はぁ…割り込んだとは言え、召喚されたマスターが殺人者とは…幸先が悪いですね」

 

ギネヴィアは龍之介の遺体から令呪だけを綺麗に回収して保存すると部屋の隅に囚われていた少年に近づく。

 

これって警察に電話すればいいのでしょうか?

そんな事を考えながら優しく少年に声をかけて拘束を解くのであった。

 





忙しいので不定期更新です。
のんびりとお待ちください。
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