ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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長文になっちゃった!?
分割するにも微妙なところでしか出来無さそうなのでこのまま行きます。
それではどうぞ。



第6話 倉庫街にて

 

セイバーとランサーの激しい一騎討ちは終盤を迎えていた。

左手を負傷しながらも喰らいつくセイバーにランサーは関心しながらも距離を取り仕切り直す。

 

お互い次の一撃で決着を決めようという瞬間に大きな雷が落ちるような音が連続して聞こえてきた。

 

2人はその音が鳴る方を見るとそこには空をかける戦車があった。

 

余りにも現実離れしたそれは宝具で間違いない。

新たなる脅威の襲来にセイバーとランサーは手を止めて戦車の行くすえを見る。

 

それは上空で旋回するとセイバーとランサーの間に降りて来た。

 

「双方武器を収めよ。王の御前である!」

 

ライダーはその大きな声で2人の戦闘の意思を削ぐと続きを言う。

 

「我が名は征服王イスカンダル!!この度ライダーとして顕現した」

 

そうして始まるライダーの勧誘にセイバーとランサーは冷たく返事を返す。

 

良い返事がもらえなかったことに何が悪いかと頭をボリボリと掻きながらライダーは悩む。

そうこうしていると今度はケイネスがウェイバー君に対して触媒などを盗まれた恨みをぶつけられていた。

 

怯えるウェイバーを見たライダーは世のマスターは一緒に戦場を駆けれる者しかいない!!とマスターを激励してケイネスに啖呵を切る。

 

そのように色々とカオスな事になりつつも一旦落ち着いたところにギネヴィアが戦車から降りるとセイバーに話しかけるのであった。

 

「お久しぶりですねセイバー様」

 

その一言にセイバーは首を傾げる。

私の記憶には彼女の様な存在を知らないはず。

 

ここまで親しそうに話しかけるキャスターにブリテン時代に何処かであったかと考えても分からない。

 

幾ら考えてもこんな可愛いらしい少女は知らないのだ。

自分を何かと勘違いしているかも知れない。

 

たださえランサーとの戦いを邪魔され、よく分からない勧誘もされているのだ。その挙げ句の果てに人違いされる。

 

そのようなこともありセイバーは苛立ちの余りに辛辣な言葉を返してしまう。

 

「私を誰かと勘違いしてるのではないでしょうか。不愉快なのでやめて頂きたい」

 

他人事のような冷たさを感じる言葉にギネヴィアは言葉返した。

 

「その発言は酷いではありませんか…ある意味あの初夜を思い出しますね。貴方様から女性と打ち明けられて本当の意味では夫婦になれないとおっしゃられたあの時を」

 

セイバーは何故それを知っているんだと素早く頭を考え動かす。

その間にもギネヴィアの口からスラスラとその当時の情報が語られる。

 

「後ろ盾が欲しくて政略結婚。しかも当時14歳の子に言う言葉ではありませんよね」

 

ありえないと思いながらもここまで言われるとセイバーの頭に一つの解が示された。

 

「何故その様な事を知ってーーもしかして貴女はギネヴィアなのですか!?」

 

「そうですよ。あなた様の妻、ギネヴィアです」

 

「そんな馬鹿な…何故貴女が…もしかして私のせいですか?」

 

考えて見れば確かにギネヴィアに対してやったことは許されざる事ではない。

 

王としての後ろ盾の為に幼い少女と政略結婚して妃として振る舞って欲しいと言いながら女性としての幸せを諦めて欲しいと言い残酷な仕打ちをしたのも事実だ。

 

それもあり、セイバーはギネヴィアとランスロットとの不貞に目をつぶったのだ。

だがそれが間違いでありブリテンの崩壊の始まりだった。

 

それもあり今でもあの時どうしていれば良かったのだろうかと悩むことがある。

 

そのことにセイバーは心を痛めながらも気になる事を言う。

 

「でも見た目が違い過ぎませんか?私の知っているギネヴィアはもっと…こう…強かな感じの容姿の女性なのですが…」

 

「それは当然です。平行世界から来ましたので」

 

ギネヴィアの簡素な答えによって見た目の違いが解決するも新しい疑問が発生する。

 

それは平行世界にて、この可愛いらしい少女にこちらの世界と同じ扱いをしたのではないかと危惧してしまう。

 

「そんな…平行世界でも私はギネヴィアにその様な酷いことを…」

 

つまりわざわざ平行世界からギネヴィアが聖杯戦争に参加しているということは私と同じで何かを叶えたいことがあるということだ。

 

そんな彼女を否定して倒さないといけない。

その事にセイバーの心が痛む。

やはり私が王になったのが間違いだったのでしょうか。

セイバーはそんなことを考えてしまう。

 

「いえ。そんなことないですよ?」

 

「えっ?」

 

そのことを否定するようにギネヴィアの放った一言にセイバーは頭が一瞬ついていかなくなる。

 

「最初はあれでしたが、すぐに仲良くなりましたし、それからの夜は毎日激しかったですよ」

 

そう言いながら照れた感じにキャッと顔を隠すギネヴィアを見てセイバーは目が点になった。

 

短い言葉ながら急な情報量にセイバーの言葉は乱れる。

 

「えっあの…そちらの世界の私は…一体…」

 

「王として国を平定して子供達に王位を譲ると隠居して幸せそうに暮らしていましたよ」

 

「それは本当に私なのでしょうか?」

 

セイバーは余りにも違い過ぎる自分に対する情報に混乱をする。

 

「なら何故貴女は…聖杯戦争に参加しているのでしょうか?」

 

その混乱している表情からギネヴィアは一旦考えると口を開く。

 

「そうですね。積もる話しは沢山ありますがセイバー様はいま混乱しているようですね。それなら一旦落ち着いてからその話しをしましょう。それに今は戦場ですからそのような会話をしている場合では無さそうです。どうやら他のサーヴァントやマスターも覗いている様ですしその疑問は邪魔されない所でゆっくりと話しましょう」

 

ギネヴィアがそう言うと、話しは一旦お預けとなった。

 

その違う世界同士とは言え夫婦の交流を見守っていたライダーは一旦話しが終わった様子を見ると大声で吠える。

 

「他にもこの状況を覗き見している奴らがいるだろう!!」

 

それは他のサーヴァントに対する言葉だった。

 

「このセイバーとランサーが見せた素晴らしい戦いに臆して姿を見せぬ腰抜けどもと言うなら、この余のイスカンダルの侮蔑は免れないと思え!!」

 

そう大々的な挑発行為を行ったライダーは鼻をフンスとして様子を見守ると早速と言わんばかりその挑発に乗った者が現れた。

 

その者はわざわざ街頭のポールの上に現れる。

 

そして一目見て忘れることが難しいほどの豪華絢爛な甲冑に身を包んだ人物を見たマスター達は昨日見たアサシンを一方的に屠り去ったサーヴァントに違いないと確信した。

 

更に現れた強敵に場は静まり返る。

今、行動をおかせば他のサーヴァントがどの様な行動をするか分からない。

最悪、四体一となってもおかしくない。

 

その様に緊張感に包まれる中、現れた人物は不機嫌そうに声を放った。

 

「我を差し置いて王と名乗る奴が複数いると見ていれば天上に位置するこの我を腰抜けともうすか。いつから雑種共はそのように偉くなったのだ?」

 

余りにも侮蔑的な言葉と共に現れたそれにライダーは軽く流すと問い返す。

 

「ふむ。そう言うならばまずは名乗り上げたらどうだ?貴様も王たる者ならばそれ相応の名がある筈だろう?」

 

「雑種風情がこの我に対して問いをかけるのか?我を見て真名がわからぬと言うならば生かしておく価値すらない」

 

そう言って更に不機嫌となったアーチャーは手を空にかざそうとするとそれよりも先にギネヴィアが口を開いた。

 

「あれ?みなさんわからないのですか?あの風貌を見れば一目瞭然だと思うのですが…」

 

その場を読まないかのように挟まれた可愛いらしい声に知っていると言われたアーチャーは少し気を抑えると続きを促す。

 

「ほう。我を知らぬ雑種共しかいないと思えば知っている雑種もいるではないか。よい赦す。小娘に我の名を答える褒美をやろう」

 

「それでは赦しも得たので言わせて貰います。初代の王であり始まりの英雄。英雄王ギルガメッシュ様です」

 

「なに?かの英雄王だと?」

 

その名にそれぞれが驚いている裏側にて間桐雁夜はこの状況を見ていた。

 

遠坂邸を守っていた英霊、即ち遠坂時臣のサーヴァントだと気づいた雁夜は殺意を巡らせるとバーサーカーに殺せと命令する。

 

それと共に英霊達が集う戦場にて急に大きな魔力の本流が起き、そのバーサーカーの姿を現す。

 

全身を真っ黒に染めたかのような一寸の隙間のない鎧に纏わりつくような負のエネルギー。

まさしくバーサーカーと言わんばかりの出で立ちにそれぞれのサーヴァントが反応を返した。

 

「あれには勧誘をかけないのか?」

 

「そうは言ってもなぁ。あの様子じゃ無理だろう」

 

ライダーはランサーとのやり取りを終えるとウェイバーに質問する。

 

「それであのサーヴァントはどんなもんなんだ?」

 

その問いに何も分からないとウェイバーは答える。

 

そのやり取りの隣ではアイリスフィールとセイバーが新たに現れた脅威について話し合っていた。

 

「これはどうしたものかしら。それはそうとしてセイバー。キャスターについてはいいのかしら?」

 

「思うところはありますが今はこの状況を見定めなければいけません」

 

2人はその様な会話を行う。

 

そして我らの主人公ちゃんはその出で立ちに男のロマンが刺激されてカッコいい!!となっていた。

 

そんな中、アーチャー。ギルガメッシュは自分の紹介を邪魔された挙句にこちらに向かって殺気を飛ばしているバーサーカーにかなりイラついていた。

 

「我の紹介を邪魔した挙句に誰の許しを得て我を見ている?この狂犬めが…」

 

そう言うと虚空にて数多の武器が宝具が顔を覗かせそれを新たに現れたバーサーカーに向けると放つ。

 

撃たれた数多の武器はバーサーカーのいた所に当たりその周辺のコンテナやアスファルトごと砕く。

 

その威力に見守っていた者達は息を呑む。

 

弾け飛んだ威力にて砂埃がモクモクと立ち上がる中から影がゆらりと動き、その手に持つそれを一振りすると砂埃を払う。

 

その手にはアーチャーに撃たれた宝具、即ち武器か握られていた。

 

そのことにアーチャーは更に激怒すると更に武器を展開して打ち込む。

 

ここにてアーチャーとバーサーカーの激突が始まった中、ギネヴィアは何かに気がつくとセイバーの隣にひょこっと近づく。

 

セイバーはそれに一瞬警戒するが敵意のない様子からどうしたものかと見るとギネヴィアは口を開く。

 

「ね。セイバー様。あのバーサーカーを見て気づきませんか?」

 

その発言にセイバーは首を傾げる。ギネヴィアはその様子を見て気付いていないと思うと言葉を続ける。

 

「あれ、ランスロット様ですよ」

 

「えっ?」

 

急に言われた言葉にセイバーは驚く。

 

「見てください。あの発狂の仕方、あの剣術、間違いなくランスロット様です」

 

「確かに言われてみれば…と言うか発狂の仕方?なら何故、あのランスロット卿がバーサーカーなどと言ったクラスで…」

 

余りにも苦しそうにありながら何かを恨むような叫び声にセイバーは考えてしまう。

 

「まさか、私のせいであの様に?」

 

「セイバー様。何を言ってるんですか?ランスロット様はいつも通りではありませんか」

 

更に続いたギネヴィアの言葉に一瞬惚けてしまう。

 

「えっ?」

 

「私といると良く発狂して走り出したり、壁に頭突きしたり、急に剣を振って鍛錬だ!!とか言ってよくキャメロットの壁や飾られている調度品を破壊していたではありませんか」

 

急なギネヴィアの言葉にセイバーは頭をポカーンとしてしまう。

 

実はその発言はギネヴィアの勘違いである。

 

実際のところはランスロットが悩み事の相談をギネヴィアにした所、その様な考え方をするランスロット様のこと好きですよ。と天真爛漫な笑顔で言われた結果、余りの可愛さにランスロットが胸を抑え地面に蹲り、それでも堪えきれない思いを抑えるために身体を動かして思いを誤魔化そうと発狂していたに過ぎない。

 

そのようなことがギネヴィアといる時によく起きる。

 

時にはギネヴィアと廊下を歩いている時に吹いた風によりドレスが翻ったときなど未防備なギネヴィアによって起きる無自覚な攻撃に発狂したりなどそれは多義にわたる。

 

それが自分が原因だと気づいていない為にギネヴィアにはそれがランスロットの平常運転だと思われているのだ。

 

哀れランスロット。

 

当然そんな事を知らないセイバーは困惑の言葉が口から出る。

 

「えっ?何それ知らない」

 

「壁を破壊するたびにケイ様やアグラヴェイン様に怒られていましたよ?」

 

「確かにそのようなことをしたらケイ卿やアグラヴェイン卿は怒りそうですか…」

 

「でも、そのおかげか頭突きや、ただの走りで岩や鋼を砕けるようになるとは思いませんでした。流石はランスロット様ですね」

 

「まってください。私の知らないランスロット卿を言うのはやめてください!?」

 

「なので平常運転ですから安心してください。トリスタン様も彼は許さられざる恋の悩みに悩んで暴走しているのです。ポロロンとか言っていましたし意外とあんなもんなんですよ」

 

「絶対ちがいます」

 

そのようなやり取りの横にてアーチャーとバーサーカーの戦いは激闘になっていた。

 

真名もバレて、このままでは不味いと思った遠坂時臣は令呪を使いアーチャーに気を抑えて帰還してほしいと願う。

 

それによってアーチャーは怒りながらも武器を収める。

 

「命拾いしたな狂犬風情が…。雑種ども。次までに有象無象を間引いておけ。我と相見えるのは真の英霊だけで良い」

 

そう言うとアーチャーは姿を消した。

その結果、敵を見失ったバーサーカーは新たな敵を探しそれを見つけると大声を上げながら突進する。

 

バーサーカーの急な暴走による魔力消費に間桐雁夜の中にいる虫達が活性化する。それは地獄と言っても過言ではないぐらいの激痛だった。

 

その痛みに蹲りながらも頑張って意識を繋ぎバーサーカーに帰って来いと念話を飛ばすがバーサーカーはそれを無視する。

 

そのバーサーカーの標的はセイバーただ1人だった。

 

自分が狙われていると気付いたセイバーは剣を構えるがそれよりも早く、セイバーの隣にいたギネヴィアもあれ?私狙われてる?と勘違いすると移動型魔術工房を空間から取り出す。

 

それは形容し難いものだった。

ギネヴィアを起点として仕舞われているそれは空間を通して現れるとドロリと垂れる。

 

側から見ると何もない空間が裂け、大量の銀色の液体が空間を染め上げる様に地球の重力に従いドロリとこぼれギネヴィアの周りに従うかのように固めるのだ。

 

何処までも広がっていく銀色のそれは恐怖のそれでしかない。

 

その様子に見ていた者達は戦慄をしながらも情報を集めようと思考を回す中、バーサーカーは関係なしと言わんばかりに突撃をする。

 

標的の前に邪魔をするなら先に倒せばいいと言わんばかりに迫り来る水銀をその手に持っている物で払う。

 

まさに名前の通りの狂戦士と言った感じだが、ギネヴィアの操る水銀はその程度では問題ない。

 

むしろバーサーカーの攻撃をしなやかに受け流し取り囲むように周りを包囲すると全方向から剣やムチと言った形を取ると攻撃する。

 

これには堪らずバーサーカーも防戦一方となる。

全方向位からの放たれる攻撃に何とか凌ぎながらも形成された水銀の武器を奪おうとするが流動のするかのように溶けて掴ませてはくれない。

 

最初の突進で10メートルまで縮めたものは良いもののそこから固定されるかのように動けないバーサーカー。

 

何とか凌ぎながらも身体中に傷がついていくその姿にマスター達は驚いていた。

 

あのアーチャーを圧倒していたバーサーカーがあのように手を取るかのように簡単にあしらわれている。

 

その事に驚くも1人のマスター。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトは冷静にその脅威を確認すると早々に排除する為にランサーにバーサーカーを援護しろと命令する。

 

「悪いが我が主の命令でな」

 

そうカッコつけてランサーも攻撃に加わるがギネヴィアによって瞬時に対応され簡単にあしらわれてしまう。

 

それは側から見るとダサいの一言だった。

 

バーサーカーと同じようにランサーが囲まれて攻撃が捌けれず傷をつけ始める姿に不味いと思ったケイネスは自分の選択肢に間違えたと苦々しく思いながら令呪を切りランサーを回収すると撤退する判断をする。

 

キャスターの脅威をそうそうに知ることが出来たことにはプラスに働くだろうと思いながらもケイネスは顔を顰めながらランサーを連れて戦場を後にした。

 

そんな中、ギネヴィアはどうしたものかと考えていた。

 

この世界のランスロットと話しがしてみたいのにこの様子では会話するのも難しい。

そう考えているとふと、とある事を思い出す。

 

それはアグラヴェインとケイがもし発狂したランスロットに襲われる事があればこれを使うと正気に戻るだろうと言われ渡された物だ。

 

その物はギネヴィアが捕まえた捕虜の尋問用にアグラヴェインに渡した録音機だ。

 

英霊の座に行く時にデータとして自分の記憶に保存していたそれをこの場にある魔術工房にて、形成するとギネヴィアはボタンをポチッと押す。

 

そうするとその録音機が大音量で再生された。

 

『ランスロット。貴様という奴は…まさか本当にギネヴィア王妃に手を出すとは見下げ果てたやつだ』

 

それからアグラヴェインの言葉が聞こえるとランスロットを罵倒していく。

アグラヴェインの罵倒が終わると今度はトリスタンの声が聞こえて来た。

 

『友よ。ギネヴィア妃を襲うなんて私は悲しいです。友の悩みを理解しきれなかった私にも責任があります』

 

そう言ってポロロンと弦を鳴らすトリスタン。

そのように次々と円卓騎士達の罵倒がランスロットを襲う。

 

『父さん。流石にアーサー王の妻に手を出すのはどうかと思います。本当に最低ですね』

 

息子のギャラハットの一言にバーサーカーはダメージを喰らい、とうとう動きが止まる。

 

ランスロットは頭を抱える様にそれらの苦しみに耐えているとそれはくる。

 

『ランスロット卿よ。友と思っていましたがまさか私の嫁に手を出すとは…恥を知りなさい。私は夫として貴方を許すことは出来ません。なので王として友として命令します。自決しなさいランスロット卿。もしその事に責任を感じるのであれば潔く首を切り差し出しなさい』

 

平行世界のアルトリアの一言にとうとう霊基にダメージをおったランスロットは膝をつくと何処からか取り出したアロンダイトを首にスチャッとあてて構える。

 

その様子にセイバーとギネヴィアは慌てる。

 

「ま、待ってくださいランスロット卿」

 

「ど、どうしましょう。発狂が治ると聞いていたの渡された物の言葉の威力が高すぎます!?」

 

この録音機にはアグラヴェインのランスロットに対する日頃の恨みから本気で作られていた。

それにケイが加担することによってその言葉の威力が上がる。

流石は言葉だけでワイバーンを撃退する男だ。格が違う。

 

 

それによってランスロットの暴走止まったことで魔力の供給が減った雁夜はやっと痛みから解放された。

そして虫の視界を見たときにランスロットが自害しようとしていることに慌てた。

 

何故この様になっているのか、もしかして精神を操られているのか、色々な事を考えるが答えは出ない。

 

ここでこのサーヴァントを失うわけにはいかない。このままでは桜を見捨てる事になる。そのことを痛みに耐えながら考えた雁夜は令呪を使う事にした。

 

「令呪を持って命ずる。バーサーカーよ正気に戻れ」

 

その一言によってランスロットの狂化が恒久的に1段階下がる。

更に令呪を切った今は完全に狂気、発狂から一時的に解放された。

 

急に思考がクリアになったバーサーカーは今さっきのあれは幻聴かと前を見てアーサー王がいることを確認すると今さっきのアレが自分の自責の念が見せた幻覚じゃないことを確認し謝罪をする。

 

「我が王よ。この首を持って謝罪致します」

 

それを見た雁夜は何でそうなる!?と言わんばかりに慌てると更に令呪を切る。

 

「重ねて令呪持って命ずる。バーサーカーよ自決するな!!」

 

その一言によってランスロットの自決が止まる。

 

「マスター何故止めるんですか!?」

 

バーサーカーの心の声が口に出る。

そんな彼に雁夜は帰ってこいと命令を下す。

 

「ぐっ。王よ申し訳ございません。この謝罪はまたの機会に…」

 

そう言うと霊体化状態になり姿を消していく。

 

こうして色んな意味でドタバタとしていた戦いが一旦引くことになった。

 

「ふむ。今日はここまでのようだなぁ」

 

この雰囲気では戦いと言った感じではない。

その為にライダーは撤退することにした。

 

「騎士王よ。今度、相見える時にまでランサーとの決着をつけておけ。その時には熱くたぎるような戦いをしようではないか!!で、坊主よ。貴様も何かないのか?」

 

そうライダーはウェイバーの方を見ると気絶していた。

 

「はぁ。坊主には少々激しすぎたようだなぁ」

 

そういうとウェイバーを小脇に抱えあげると神牛にムチを入れ虚空へと駆け上がる。

 

「では、さらばだ!!」

 

その発言と共に空の彼方とライダーは消えていった。

 

「うーん。魔力を使い果たしましたし今日はここまでのようですね」

 

流石のギネヴィアもバーサーカーとの戦いで魔力消耗しているようだった。

と言っても拠点にて動いている竜の炉心に溜まった魔力から簡単に回復出来るのだか…

今度は魔術パスも繋いでおきましょうとギネヴィアは考える。

 

「それではセイバー様にそこの可愛いらしい貴女に覗き見ているセイバー様の主の貴方にも一応言っておきますか…それではまた何処かで会いましょう」

 

ギネヴィアはセイバー達に別れの言葉をかけると転移魔術を使い拠点に帰っていく。

 

「まさか、バレているとは…」

 

衛宮切嗣はそう言うと懐からタバコを取り出し吸うと吐く。

 

それは戦いの中で意識を張り詰めていたのもありいつもより美味しく感じる。

 

そんな中、セイバーとアイリスフィールは聖杯戦争の初戦の反省をしていたのであった。

 





小ネタ
もし何処かの時空にて主人公ちゃんが抑止力に全力な、お願いされて死徒を撲滅する世界線があった世界線の切嗣。

「僕はね、正義の魔法使いになりたかったんだ。
ただ、正義の魔法使いになる為には男の娘で人妻で子持ちで魔法剣士ではないとダメなんだ。
どうも僕では男の娘になる事が出来なかったよ」

何処か悲しそうにそう言う切嗣を見た僕は口を開く。

「分かったよ。僕が代わりになるよ。切嗣」

その発言に切嗣は何処か嬉しそうでありながら何処か救われた様な表情をすると一言。

「それは無理だ」

こうして否定された衛宮士郎はムキになり正義の魔法使いを目指す。
その為にまずは男の娘になる為に女装を磨くのだった。

ーーーーー

ここ最近、休日出勤など忙しい為に書く暇がないのと趣味が一切触れてないので少しだけ休みをください。
と言っても筆がのったら投稿したりするかも知れませんが…
それでは、また暫くお待ちください。
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