ギネヴィア転生物語   作:妖月くぅちゃん

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物語を書いていると最後らへんに頭が痛くなって来るのは自分だけなのだろうか?
それはそうと続きです。



魔術師と農業革命

 

私はキャメロットの街近くのとある森林に来ていた。

そこはちょっとした丘になっておりキャメロットの街並を見渡す事が出来る場所だ。

 

何故ここに来たかというと農業を始める為である。

 

今のブリテンでは食料が不足している。

それを解決するために貿易を行い食料を輸入しているのだが金がないため多量の借金を生み出しながら買っている。

 

今、アーサー王の権威によって、それは貸しとして借金で許されているがそれがいつまで続くかも分からない。

 

あと何より毎日、硬いパンやジャガイモと言うのに私が飽きたとも言える。

だって嫁ぐ前は食料改善を行って好きな物をたらふく食っていたのだ。

その為、嫁いだ後の食事は萎え萎えの萎えなのだ。

 

私自身は実家から大量に食料を魔法袋に入れ持ってきているのだか、あくまで自分1人なら何とかなるだけでなので円卓の騎士などに多数に振る舞えばすぐに無くなってしまう。

 

その為、一刻も早い食改善を行なわなければいけないのだ。

そして私ならそれが出来る。

幼い頃から学んだ魔術はこういう時に使う物だ。

 

「ヴィ。本当にここで農業をするのですか?キャメロットから近いとは言え猛獣も出てきますよ?」

 

アルが心配そうにこちらに言ってくる。

ここの立地的には太陽の光が入りやすく植物の生育に持ってこいな場所なのだ。

そのせいか知らないが今は木々が濛々と生え一本一本が太く硬く成長している。

この規模の木々を伐採するのはなかなか辛いだろうし残る根っこを掘り出すのも大変だ。

 

「大丈夫です。ここまで大規模な魔術を使うと、流石に無防備になりますので護衛の方々、よろしくお願いしますね」

 

私がそう言うと着いてきた護衛の騎士達が任されたと声を返してくる。

それを見てから私は魔術を揚々と唱え動かし始める。

 

地面から大量の水銀が滲み出るとそれは跡形もなく大地を埋め尽くし、まるで生きているかの様に木々を地面から根っこごと、ぬるりと抜いていく。

 

そしてかなりの土地を確保した後、そのまま水銀を動かし土をぐるぐると混ぜて耕す。

 

「これで終わりです」

 

私はそう言うと水銀を地中深くに沈め元に戻す。

 

「それでは手筈通りに抜いた木々をキャメロットに運んでください」

 

騎士達が引っこ抜いた木を持ちキャメロットに運んでいくのを見ながら畑に何を植えるか悩む。

うーん。この環境下は幾らでも整えれるから心底悩む。

レタス胡瓜トマト茄子とかも良いな。

そんな風に悩んでいるとケイが話かけてきた。

 

「まさか宣言通りにこれほどの土地を畑にするとは思わなかった。だが植物も直ぐには成長しない。そこはどうするのだ?」

 

「あれですよ」

 

ケイの言葉に返すと共に見学に来ていたマーリンに指を指す。

遠くで聴き耳を立てていたマーリンが「えっ?僕?」と首を傾げていた。

 

「マーリンが後は全部やっておくって言ってました」

 

「なるほどな。あのマーリンが動くとは珍しいものだ」

 

ケイが珍しく関心したように頷く。

そうするとマーリンは慌てた様に声を出して近づいてきた。

 

「僕はその様な事を言ってないよ!!」

 

私はそれを見てうんうんと頷くと軽く流し話をする。

 

「冗談ですよ。それはそうと見てください」

 

私は今、マーリンが近寄って来た時に生えた花に目線を持っていく。

 

「マーリンが歩くと何故か周囲から花が咲くのです。それはすぐに枯れる事なく、しばらく元気に咲いてます」

 

そう、何故かマーリンが歩くと花が咲くのだ。

最初は土地の栄養を強引に持っていってるのかと思ったら違ったのだ。

すぐに枯れることもなく元気に咲いている。

その為、土地の栄養とは違うものか使われている筈なのだ。

何だかんだその後も草が生えたりしているので何かしらの現象が働いている。

ある意味、魔法といっても言いだろう。

 

「花を咲かせられるのなら植物も育てられるでしょう?」

 

マーリンはうんうんと頷くとーー

 

「いや、残念ながら何故生えてくるのか僕にも分からないんだ」

 

ーーと答えた。

 

なんでやねーん。自分の事なのに分からんのかい。

私は解決策と思っていた物が解決策を知らないと言うことにがっくしとした。

 

そしてそのマーリンの答えに対して不満なのかケイが口を挟む。

 

「クズが珍しく使えると思ったら使えない奴め。何故、自分が生み出している物の理解も出来んのだ」

 

「ケイ。時々思うんだけど君は僕に大して辛辣すぎじゃないか?一緒に旅をした仲じゃないか、もうちょっと僕に優しくしても良いと思うんだよ」

 

何処かにこやかに胡散臭い表情をしながら両手を組みうんうんと頷く。

そうだよ皆んな僕に優しくしてれくれても良いじゃ無いか。そんな表情をしているマーリン。

それに対して辛辣な言葉を返すケイ。

 

「それは無理だろう。旅をしていた時も問題行動ばかり。そしてその対処は誰がやったと思う?俺達だよ。分かるか?お前が着いてきた時は大体仕組まれている。何故か魔獣がいてその対処に俺らが来たとかお前が語るから解決しないといけない。解決したと思ったら違う問題が起きる。休む為に村によっているのに何故ゆっくりする事が出来ないのだ!!」

 

そのケイの発言にうんうんと賛成する様に頷くアルが映る。

 

「でもそれのおかげでアルトリアが王になる時に反対されなかっただろ?」

 

「でもじゃない大体お前がーーー」

 

2人が言い合いを始めてしまったのでどうにか間に立ち、落ち着かせる。

 

「すいませんがそれは後にして下さい。それはそうと本当に分からないのですか?」

 

マーリンに聞くと残念ながら分からないと返ってくる。

 

「うん。残念です。仕方ありません。今ここでその仕組みを解き明かすとしますか」

 

途中までうんうんと頷いていたマーリンが、ん?と首を傾げる。

 

「アル様。これが解決すれば好きなだけ美味しいご飯が食べれますし、民達も飢えて死ぬ事がなくなります。それに私が美味しいご飯を作ってあげますからマーリン様を捕えて下さい。今ここで、この神秘を明らかにします」

 

目の前で魔法みたいな物が使われているのだ。

魔術師としては探究しない訳にはいかない。

それはそうとしてアルトリアは美味しいご飯と聞いて目の色を変える。

 

「マーリン。そこから動かない様に。動いたらエクスカリバりますよ」

 

アルトリアはマーリンが逃げない様に、首に聖剣を突きつける。

それに続ける様にケイも剣を抜く。

 

「マーリン。お前がいつも言っていたよな。綺麗ごとを言って、この国の為に犠牲になってくれとかな。俺もお前にこの言葉を返そう。お前の番が来ただけだ。お前が犠牲になればこの国の人達が救われるのだ。この際、クズの命が一つ減ろうと構わない」

 

流石のこれにはマーリンも両手を上げて降参という形を取る。

それに対して私は安心させる様に言葉を紡ぐ。

 

「大丈夫です。手荒な事はしないので大人しく協力してくれれば良いのですよ。貴方も美味しいご飯を食べたいでしょう?」

 

「本当に手荒な事はしないんだよね?信じるからね。お願いだからね」

 

マーリンは何度も確認すると大人しく了承したので、私は遠慮なく神秘の解析を始めていったのであった。

 

ーーーーー

 

あれから2時間ぐらい経ち。マーリンのよく分からない神秘が解明された。

それはマーリンの種族特性が一部出ている物であり、溢れ出た魔力が花として還元されていると言う事がわかった。

私はそれをアル達に分かりやすく簡潔に伝えていた。

 

「つまり魔力を花と栄養に変えていると言う事ですね」

 

私の説明を受けたアル達はうむうむと頷くと言葉を返す。

 

「なるほど。それじゃあ植物は難しいのですか?」

 

「いや、問題無いですよ。今この神秘も解明出来たのでこれを術に落とし込んで対象を植物にすれば今すぐにいけます。但しこの土地全体かけるとなるとかなりの魔力が必要になります」

 

毎日、魔力を貯蔵しているので問題ないが毎回毎回魔術に頼るのも良く無いだろう。

というかどっかのタイミングで魔力不足になるのは確定だろう。

それでは根本的な解決にならないので何回か魔術を使った後は民達に管理してもらうのが良いかも知れない。

私はその事を言うと言葉を続ける。

 

「なので出来ればアル様の魔力も頂きたいのです。とりあえず魔力パスを繋ぎたいので寝る時にでもお願いしますね」

 

「ヴィ。わかりました。私の魔力は幾らでも持っていっても構いません。それに今この場所でも良いですよ」

 

「今、この場所なんて恥ずかしいです///」

 

流石にこの場所でヤるなんて問題だろう理解しているのだろうか?

まぁ、魔力パスを繋ぐとなるとそう言う事をした方がやりやすい。

一回繋いでしまえばそれ以降はそう言う事をしなくても良いため何の問題はないのだか。

流石の私でも他の人達が見ている前では恥ずかしいのだ。

と言うか痴女扱いされてしまう。

私の返しに気づかないのかキョトンとしているアルに生き生きとしたマーリンが魔術的な意味で分かりやすく説明をしていた。

 

「つまり、いま君はギネヴィアに公衆の面前でヤろうと言ってる事なんだよ。僕としては王達の夫婦仲がいい事はありがたいものさ」

 

その言葉を聞き顔を赤くするアルトリアはすぐに謝罪をする。

 

「すいません。私が悪かったので寝る時にお願いします」

 

「私としてはアル様が積極的なのは嬉しいので問題ないです。今日は激しい夜になりそうですね」

 

私はそう言いながらあえて可愛くキャッと顔を両手で隠す。

 

それを遠巻きで見ていた護衛の騎士達が我らの王の子供の顔も早く見れるかもしれないと盛り上がっていた。

 

「それでは、気を取り直して魔術をかけていきますか」

 

私はそう言うと魔法の袋から色んなタネを取り出して畑に巻いていく。

撒き終えたと同時に貯蔵していた魔力を地面から引っ張り出すと魔術を広範囲にかけていく。

そうするとすごい勢いで植物が成長していった。

それは、はたから見るとまるで神話の話を見てるような光景だった。

種子から芽が咲きそこからぐんぐんと伸びていく。それは花を咲かし枯れ、やがてそれは実をつけた。

周りの人達はそれを呆然と見ていた。

いざ目にしてみると常識を越えたそれは凄いものなのだ。

じっと見てる騎士達に私が声をかける。

 

「それでは早速収穫してください」

 

騎士達はその言葉を聞くとゾロゾロと動き出し、やがて楽しそうに作物を収穫していく。

 

アルトリアはそれを何処か感嘆そうな表情を浮かべて見ていると話し出す。

 

「これは、思ったよりも凄いですね。ヴィ。貴方がうちに来てくれて本当によかったと思います。これで民達が飢えて亡くなる事は無くなる事でしょう」

 

嬉しそうにお礼を言ってくるアルに私は言葉を返す。

 

「私こそありがとうございます。意外と結婚生活も楽しくさせて頂けてるのもアル様のおかげですから」

 

何故か私の性別が女性と間違われてるので結婚した相手が男だったら地獄だったのだろう。

 

そういう意味では本当に感謝している。

 

ある意味この奇跡が2度と起きないかもしれないと思い全力でアルを可愛がったのだ。

 

そして何だかんだ不器用ながら頑張っているアルに感化されたのだろう。

いつしか自分もアル事が好きになっていた。

これで捨てられたら困る。

 

その為にも身も心もしっかりと私の事を好きになって貰わなければならない。

 

私は今日の夜の予定を考えながらまずはこの時を楽しもうと思ったのであった。

 

 

ーーーーー

 





pixivのキャラ説明をチラッと読んだだけなので相変わらず口調がわからん。
それそうとしてケイの飛竜すら逃げるほどの皮肉屋とは一体どれほどなんだ…
のんびり投稿なので次がいつ出るか分かりません。気長にお待ちください。
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