歴史捏造にボツボツなり。
それではどうぞ。
今、私はアルと一緒に中庭に向かって歩いていた。
その中庭に着くと騎士達がお互いに声を出し、剣を振りあい高め合っていた。
それは、もうすぐ行われるヴォーティガーン討伐に向けての特訓も兼ねているらしい。
そして私が此処に来たのはアルに円卓で誰か1番強いかと聞いたら「もちろん。私です!!」と言ったので、それに返して私が「アル様のかっこいい所見てみたい!!」と返した結果、中庭で見せてくれるという事になったのだ。
何故かその場に居合わせたケイが白い目でアルを見ていたが気のせいだろう。
その様な事を思い出しながら見ていると、特訓していたランスロットがこちらに気付き近寄って来た。
「これは王よ。どの様なご用件で?」
アルは近寄って来たランスロットに事の経緯を説明する。
「なるほど。誰が1番強いか力比べという事ですね。わかりました。私で良ければ相手になりましょう」
そう言って始まったアルとランスロットの稽古は激しかった。
お互い怯まず激しく攻守が何度も入れ替わる。
その凄い勢いでぶつかり合う剣を見ながら思う。
あの様な重たい剣をいとも簡単に振っているとは、さすがファンタジーの世界だと。
その様に感心していると2人は話をしていた。
「流石はランスロット卿。昔より腕をあげましたね!!」
「王こそ。昔より力強さが増しています」
2人は力強く、そして荒々しい剣術でビュンビュンと風を切りながら叩き合う。
その2人を見て私大きな声で応援する。
「アル様!!頑張ってください!!」
その声に反応したのかアルの剣のスピードが上がった。
それに対抗しようとランスロットが押し返そうとするが少しずつ押され始める。
そして、アルはとどめと言わんばかりに剣を切り上げ首に突きつけた。
「王よどうやら、私の負けの様ですね」
「ランスロット卿も見事でした」
そう言ってお互いに握手をすると、観戦している私の所に来た。
「どうでしたかヴィ」
「2人とも凄いです!!感動しました!!」
「これは、ありがとうございます。ギネヴィア王妃よ」
こちらに向けて軽いお辞儀をしているランスロットに私は、お願い事を言う。
「よかったら、私と一戦お願いします!!」
ーーーーー
何故この様な事になったのだろう。
私ことランスロットは後悔をしていた。
何故、2つ返事で了承してしまったのだろう。
あの余りにも綺麗な可愛い顔でお願いされたら断るなんていうことが出来なかった。
ぐっ。何故私は了承してしまったのだ!!
そのせいで今、中庭でギネヴィア王妃と剣を向け合っていた。
ギネヴィア王妃の姿はワンピースドレスで、綺麗なプラチナブランドの髪の毛をシニヨンヘアで後頭部の後ろで束ねている。
いつも隠れているうなじが見えて、妙に色っぽく見えてしまい何故かドキドキする。
そしてその彼女がこちらに銀色の細剣を向けているが、とても剣を打ち合う様な姿をしていない。
「ランスロット様。流石に魔術で身体強化をしないと一瞬でやられてしまうので魔術で身体強化するのだけを許してくれますか?」
「はい。それで構いません」
彼女は別に騎士ではない。
なので正々堂々とは言わない。
どちらかと言えば魔術師なのだ。
なら魔術での強化ぐらい許すべきだろう。
それに女性なので普通に斬り合って腕が折れたら一大事だ。
それなら私は少しでも事故を減らせるならと了承する。
「それでは、よろしくお願いしますね。ランスロット様」
「はい。こちらこそよろしくお願いします」
そう言い合ってる端では我が王が怪我させたら殺すぞと言わんばかりに凄い圧力をこちらに放っていた。
分かっています王よ。見事手加減して見せます。
何が起きてるのか見に来る騎士達が続々と現れる中、彼女が動いた。
「速い!?」
予想より速い一撃を何とか弾く。
彼女は弾かれた細剣を無理に振り回す事なく力を流しながら連戟を放って来た。
それを冷静に、受け止める私の目にそれが映る。
そう。ひらりひらりと捲れるドレスのスカートが。
それが捲れるたびに綺麗な太ももが目に入る。
その度に自分の動きに洗練さが欠ける。
ぐっ。みえ…もう少しで見えるというのに。
はっ!?一体私は何を考えているのだ。
王の妻をいかがわしい目で見るなど。
落ち着くのだ私よ。
うぶな少年でもあるまい。
外では騎士達がガヤガヤとしていた。
「あのランスロット卿が押されている!?」
「それより見ろギネヴィア様の剣術を、流れる様な太刀筋だぞ!!翻弄されても可笑しくない」
「逆に言えば初見でありながら余裕を持って対応しているランスロット卿も凄い!!」
外野から騎士達の驚愕の声を発しているが私の耳には届かない。
それよりも目の前の光景に目を奪われる。
意識がもってかれるのに耐え頑張って目の前を向き、黙々と剣を振る。
捲れる度に意識がチラチラと向きそうになるのを我慢しながら落ち着く為にも、大きく剣を振って仕切り直そうとする。
その大きく剣を振った時の剣圧によって彼女のワンピースドレスが乱れ首元がはだける。
む、胸が…見え…
もう少しで見えそうな所で私の意識は暗く染まったのであった。
ーーーーー
意識が戻りその時の状況をトリスタンから聞くと、如何やら突如として私が鼻血を出して意識が失ったらしい。
ギネヴィア王妃は王との戦いで疲れていたのだろうと仰ってその場を収めた。
その事を町の酒場でトリスタンに聞いていると急に耳元で囁いてきた。
「どうでしたか?ギネヴィア妃の胸は見えましたか?」
その一言に驚き、口に入れていた酒が食道に入りむせる。
「ゴホッゴホッ。トリスタン。揶揄うのはよせ」
「そうですか?ギネヴィア妃は美しい。その様な目で見てしまうのも仕方ないことです」
「だか、王の妻だぞ!?流石にその様な目で見るのは失礼なのでは?」
トリスタンは諭す様に言葉を返す。
「友よ。逆に言えば見るだけならタダという事ですよ。想像して考えてください。あの細くも健康的な肌を、そして服の下にある姿を、さぞエロいこと間違いないですよ」
トリスタンに言われ想像してしまう。
ギネヴィア王妃を押し倒し、服を脱がすその瞬間を。
そして一瞬でもその様な事を考えた自分を恥じる。
「ぐっ。だが」
その言葉にトリスタンは語り出す。
「愛に答えはないのですよ。ランスロットよ。ああ私は悲しいです。禁断な恋を前に苦しんでる友を助けることが出来ないこの私が…」
ポロロンと音を鳴らす。
そんな感じに心地良い喧騒を耳に酒場で2人語り合うのであった。
キャラの喋りが相変わらず分からんので捏造なり。
また気長にお待ちください。