アドラステア・サーガ外伝 FE風花雪月「紺滅 復活の騎士編」   作:アサシン・零

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白雲の章 大樹の節02

「そのリザレクションはどういう魔法なの?」

 

「簡単に言えば死んだ人物を簡単に復活できる白魔法だ。しかし、魔力を多く消費するし、ここぞというときに使えない。ランベールさんやアンゼルマさんも復活できる可能性は高いがいきなり復活させると不味い。」

 

ディミトリが驚いて言う。

「父上と義母上を復活できるのは確かに有り難いが確かに王国は今、混乱状態で父上と義母上が復活したら更なる混乱を招くことになるな。」

 

アレクシスが答える。

「だろう。それであんまりこの魔法は使いたくないわけだ。しかも身体は復活できても能力とかもとに戻らない可能性もある。」

 

クロードが言う。

「それは............怖いな..........。」

 

エーデルガルトが質問をする。

「あなたは一体何者なのですか?」

 

アレクシスが答える。

「一言で言えば三本指だな。エーデルガルト皇太女殿下。アドラステア帝国でも屈指の実力を誇る騎士だ。3人しか勲章を貰えないことに由来して三本指と呼ぶ。」

 

ディミトリが言う

「うちで言う四聖騎士みたいなものか.............。」

 

クロードも言う。

「それはすげえな。」

 

ベレトが言う

「あなた...........僕の母............復活する?」

 

続いてジェラルドの言う

「なぁシトリーを復活させられるのは有り難いがレア様になんて言われるか。」

 

アレクシスが答える。

「この魔法は聖マイクルも持っていたとされている魔法だ。多分、何も言ってこないはずです。」

 

ジェラルド

「そうだと..........いいんだが..............」

 

アロイスが言う。

「……では、修道院は初めてか。良ければ後で案内しよう」

 

ディミトリが続いて言うと

「このフォドラの縮図のような場所さ、いろんな意味でね」

 

エーデルガルトも言う。

「……もうすぐ嫌でも目に入るわ」

 

森を抜け、級長たちとベレスの顔に陽の光が当たる。そして、目の前には壮大な建築物が広がっていた。

 

「あれが……、ガルグ=マク大修道院よ」

 

「レア様……」

 

ジェラルトが呟く。

 

その遥か上のテラスで、大司教レアも呟いていた。

 

「時のよすがに……手繰り寄せられたのでしょうか……」

 

謁見の間に出ると

 

「おや?ジェラルド久しぶりではないですか。これも偉大なる母の思し召しでしょう。」

 

「音通不際でも申し訳ありません。あれから俺も色々ありまして..............」

 

「そしてあなたが産まれたそうでしょう。」

ベレトにレア様が向かって言う。

 

「はい...........」

ベレトが呟く。

 

「ではそちらの方がアレクシス卿なのですか?」

 

俺はレア様に向かっていう。

「はい。そうです。」

 

「なるほどこの出会いに祝福しないといけません。なぜならリザレクションという白魔法は希少で持って産まれる確率は0.1%ぐらいだと聞き及んでいます。」

 

ジェラルドは言う。

「そうなのですか?俺はちっとも分かりませんでしたが...........シトリーを...........」

 

レア様が言う。

「ええ、私もあの娘の無事を祈りたい。できるだけお手伝いを私もさせていただきます。」

 

アレクシスが言う。

「分かりました。」

 

そして三人が退出すると

「レア........あの者は信用できません。」

 

「いいえ、ジェラルドとシトリーは私の旧知の友人でもあるのです。特にその子であるベレトには安心させて母の姿を見せてあげたい。」

 

「しかし.........ベレト君を教師にするなど..........」

 

「大丈夫です。」

 

「それにアレクシス卿は我らの正体を知っていると思うぞ。」

 

「ええ、小声でマクムートと言っていましたからバレています。しかしそれは同時に私達の弱みを知っているということ簡単には手放せません。」

 

「それに大丈夫でしょう。彼にはリザレクションがあります。私の母であるソティスも復活させられると思う。」

 

「レア、おまえのことに異論はないがそれはお勧めできかねない。なぜなら同胞は............」

 

一方で

 

「いやそれがおまえ、教師としてここ大修道院に併設されている士官学校の教師を勤めることになったらしい。」

 

「.........え..........」

 

「いや、たぶん俺だ。アロイスが推薦したのも、レア様が認めたのも、全部驚きだ。レア様が何を考えてるのか、さっぱりわからん。」

 

「それじゃあ、僕は生徒たちの様子を見てくることにするよ。どの学級を受け持つかも一考が必要だしね......... ....」

 

ベレトが小声で言う。

「アレクシス..........」

 

「ジェラルド殿、準備ができました。シトリー殿を復活させるため、お墓を暴きました。遺体に損傷はないようなのでレア様が二人を謁見の間に呼んでこいと。」

 

ジェラルド

「しょうがねえな。ベレト行くぞ。」

 

「うん..............」

 

謁見の間

 

「では皆さん離れてください。詠唱します。」

 

「אור, אור אסוף, דע אהבה וידע נצחיים, תן לאדם הזה ריפוי ואמצעים לחיות מחדש.」

 

「成功ですね。ただ起きるまで時間がかかると思います。」

 

ジェラルドはほっとする。

「ふう............シトリー.............」

 

レア様が言う。

「安生の思いです。とりあえずはジェラルド、あなたの部屋にシトリーを運びます。」

 

10分後

「うーん?ジェラルド........?」

 

「シトリー!!」

 

「シトリー私が分かりますか?レアです。」

 

「あぁレア様に.........ジェラルド............起きなくちゃ。」

 

「ベレト大きくなったね。」

 

「お母さん..................」

 

「さて.........とまずは食堂に行きご飯を食べましょう。リザレクションは復活できても食欲は残りますから。」

 

ぐーーーー

 

「あら?お腹すいた。食堂に行かなきゃ。」

 

ジェラルドが頭を下げる。

「アレクシス卿ありがとう。」

 

「いえいえ、それよりも食堂へ行きましょう。」

 

レア様が言う。

「アレクシス卿、魔力はまだまあるのですか?」

 

「正直言ってしまえばほとんどありません。敵に見つかったらおしまいですね。まぁ普通は剣で戦いますから大丈夫でしょう。」

 

「本当はあなたも教師にしたかったのですが新任の教師が逃げた埋め合わせなのであなたに教師の席はできません。その代わり、あなたはこの士官学校でアドラステア帝国の生徒をベレトと共に戦略・戦術面での教師として受けてもらいたいのです。」

 

「実はベレトはここで誕生し、帝国なんて知りません。なのでアレクシス卿にベレトの助力をお願いしたいのです。」

 

アレクシスが答える。

「言いでしょう。おそらく見返りはあなたの母親ソティスや仲間の復活でしょう。ただし、それは今回、感じたとおり、それは一変にはできません。」

 

レア様が言う。

「そうですね。ちょっと魔力に関してはハンネマンに相談してみます。」

 

12分後

 

士官学校の教師であるベレトは黒鷲の学級に来ていた。

「どうも.............教師をやることになったベレトです。」

 

「皆さん改めてアドラステア帝国出身のアレクシスです。そういえばあなたたちはフレスベルグ皇帝家に仕えているのですね。私は同じアドラステア帝国でもポマス皇帝家に仕えています。」

 

エーデルガルトが質問をする。

「アレクシス師はなぜ王朝がポマスという王朝なのですか?」

 

アレクシス

「これは言っていなかったな。実は私は現実世界のアドラステア帝国の未来。帝国暦5020年代から謎のタイムリープをしてきたのです。」

 

エーデルガルトが言う。

「確かにそれなら辻褄がいくわね。でもなぜ?現実世界?」

 

「現実世界のベレト様は傭兵でなく暗殺者や盗賊を徒党を組んでやっていてそれを登用したのがエーデルガルト。私の世界では後のアドラステア皇帝エーデルガルト1世。まさにあなたのことなのですよ.................。」

 

「ここはおそらくゲームの世界でしょうね。どこぞの日本にはゲームの世界に入って出られなくなった小説が多いからな。」

 

「でもなぜ?私達を助けたの?」

 

「それは私がベレト様とエーデルガルト様の最後の末裔だからですよ。」

 

全員「!!!」

 

ベレトが言う。

「え...........僕、エーデルガルトの夫.....?」

 

「史実ではです。エーデルガルト1世様はベレト様と婿入りする事を最後まで渋っていたようです。普通はベストラ侯爵家とかエーギル公爵家とか高い位の貴族と結婚するはずだったのです。しかし、それは七貴族の変で敗れ去ったイオニアス9世が苦肉の策として決めたことなのですよ。」

 

エーデルガルトが言う。

「御父様が.........!!」

 

「イオニアス9世は最初、ヒューベルト殿を婿入りさせる予定でしたがヒューベルト殿が先に婚約者がいたのですよ。なので史実では平民だけど盗賊上がりだけどベレト殿のことを日記でこう記しています。我が愛する娘エーデルガルト・フォン・フレスベルグを頼むと、皇帝家に連なる親衛隊で信用できるのはそなたしかいないと書いています。これが遺言になって二人の婚姻が決まったのですよ。」

 

「私の名字であるディーシャンフォルテタットはブレスレントル侯爵家に所属する家名ですがこのディーシャンフォルテタットの初代はあなたたちの子であるルーク・シュナイゼル・フレスベルグが起こしたとされている家名です。」

 

エーデルガルトが言う。

「待って!! それじゃあ、あなたは私の子同然でもあるということ?」

 

アレクシスが言う。

「そうなりますね。」

 

「なので今日からちょっと課題である模擬戦の下見も兼ねてモニカ殿を助けにいきます。」

 

全員「ファ!!」

 

アレクシスが言う。

「戦場とは偵察をして地形などを把握し、戦略・戦術を練ることが大事です。私のときは父オーレットによくタルティーン平原のあった街によく連れてもらっていましたから。」

 

リンハルトが言う。

「先生の言う通りだね。ここは少し見に行こうよ。ヒューベルトはどう思う?」

 

ヒューベルトも続いて

「そうですね。とりあえず私が策を練るのでリンハルト君は準備をしてみてもよろしいでしょうか。」

 

ベルナデッタが言う。

「これはベルの初陣ですね。」

 

ペトラが言う。

「Edelgard, á ég að fara á undan?」

 

エーデルガルトが言う。

「もう、(^_^;)ペトラ、故郷であるブリキット語よ。」

 

アレクシスが言う。

「ブリキット語は史実で言うとアイスランド語ですから翻訳が難しいでしょうね。」

 

ベレトは1人置いてけぼり

「僕は..............?」

 

「先生は偵察のとき指示だけしてください。私はモニカ殿を助けるため、派手ですが潜入を試みますので」

 

「うん........... 分かった。」

 

「それでは出撃しましょう。騎士団の配備は忘れないでくださいね。」

 

...........出撃後...............

 

「ここが今回、模擬戦をする場所です。かなり開けた台地ですね。」

 

エーデルガルトが言う

「西と台地の中央部に森林があるわね。」

 

ヒューベルトが言う

「いざという時にゲリラ戦に持ち込めますな。」

 

カスパルが言う。

「川も少し流れているようだ。しかも上流は台地の北か。深くはないだろうが............比較的、行軍速度は遅くなるだろう。」

 

リンハルトも言う。

「カスパル君の言うとおり川があるのなら僕に一計がある。そして川の側には堰ができそうな場所が、上流を陣取ればあの策はいけるはず!!」

 

フェルディナントが言う。

「北に砦か、王国軍はあそこに陣取りそうだ。私の軍なら回り込めるはず、しかし、当日になると状況が分からないな。」

 

ベルナデッタは言う。

「それなら問題ありません!!木や石を使って堰を作りましょう。おそらく、今、上流を止めても別に問題はありません。しかも今回の模擬戦は何も特に制限がありませんから大丈夫だと思います。」

 

ヒューベルトが言う。

「おや?ベルナデッタ殿、そんなに詳しいので?」

 

するとベルナデッタが言う。

「教務卿であるヴァーリ家をあんまり甘く見ないほうがいいですよ。アレクシス卿曰く史実の私は異名として「穴熊ヴァーリ」と呼ばれているそうです。」

 

リンハルトが言う。

「ベルナデッタなら引きこもって政務を行いそうだけど戦争中は敵将を屠るその姿から「戦女神」という異名もあったそうだよ。」

 

ドロテアが言う。

「ベルちゃんにピッタリな異名ね。」

 

ヒューベルトが言う。

「この台地の匂い、アレクシス卿もしかしてこの台地には硫黄があるのですか?」

 

「あぁ、俺のいた時代ではここは硫黄の鉱山地帯で多少、削られていた。おそらく頂上に火山があったのだろうと思う。俺の時代では死火山だったがこの時代ではまだ活火山かもしれない気をつけろ。」

 

そんなふうにアドバイスをたくさんしながらもベレトは1人置いてけぼりの黒鷲の学級でした。しかし黒鷲の学級ではアレクシス卿のアドバイスで戦略を十分に練ることができたのであった。

 

 

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