青色うさぎはソフトクリームの夢を見るか   作:くどりん

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ある吟遊詩人の独白〜かくして物語の幕が上がる〜 & 人物紹介

 その気配を感じた時に僕は確信したとも。

 停滞していた運命の歯車がようやく動き出したのだと。

 過酷な宿命を背負った彼の足跡を見守るべく、僕も久方振りにヒトの世に降りたとうじゃないか。

 おそらく、彼の道行は想像しようもない程の苦難が待ち受けているだろう。

 だが、その先にあるのは幸福に満ちた結末であると願うばかりだ。

 勿論、現実は物語のようにヒトに優しくない。

 しかし、数奇な運命が絡み合い、きっと彼をそこへと導いてくれると信じている。いや、正確には信じたい、が正しいかな?

 彼は清廉な騎士の挺身により、一つ目の苦難を潜り抜けた。そのことで彼の心は悲しみに染まるだろうが、不器用な戦士が、そして新たに出会う縁が彼を癒してくれるだろう。

 さぁ、彼の旅路はまだ始まったばかりだ。

 これから長い付き合いになるだろうが、どうかその道行をご照覧あれーー

 

 

 

 

☆すのぴ

 本作の主人公。

 体内に無限に等しいマナを保有するワンダーラビット。体内のエネルギーは無限でも肉体は傷付き老いもするため、TOIKIに捕食されていた際には徐々に生命活動を低下させていた。しかし、ワンダーラビットの中でも異例中の異例である<再生>という異能を持っているため、死の直前に卵状に肉体を変質、その内部にて肉体を再生し、新生し続けていた。

 卵状に変異したままTOIKIの中に留まっていると再生が進まないため、体外に放出され、他の魔物に狙われないよう地中に埋められていた。そのサイクルはおよそ1年周期で繰り返されており、何度繰り返されたか分からない程の年月が経過したところで、とらとかぷこーんに救出される。

 助け出された際には記憶の殆どが欠如していたが、TOIKIから与えられた恐怖が身体に染み付いているようで、記憶を失っていてもTOIKIを恐れている。TOIKIについて何か知っているような発言をするが、無意識のうちになので、本人にも詳しいことは分からないようである。

 

☆かぷこーん

 旅の騎士。

 仕える王の勅命により、あらゆる願いを叶える願望器マジカルソフトを見つけ出し、国に帰還する途中でとらと出会い、TOIKIと対峙することになる。

 とらと共にTOIKIに対して善戦するが、徐々に追い詰められ、最終的に奥の手であるマジカルソフトによる殲滅を試みるが、TOIKIには通じず、致命の反撃を受けることとなる。

 マジカルソフトから提案された策の1つを受け入れ、自らをワンダーラビット、それもすのぴと同じ<再生>持ちの個体へと変質した。

 すのぴととらを逃すため単身TOIKIに立ち向かうが……

 

☆とら

 ギルドに所属するモンスターハンター。

 過去幾度となくとTOIKIと相対してきた歴戦の勇士。

 何故かTOIKIに捕食されても体外に排出されるという特性を有していることから、世間からはTOIKIを討伐するのは彼だと英雄視されている。かつては戦力を募ってTOIKIを討伐しようとしていたが、多くはTOIKIを恐れ、何度も立ち向かうとらに重責を押し付けるかのように振る舞われたことで、内心仲間を集めることを諦めていた。

 幼少期にTOIKIによって故郷を滅ぼされ、気付いた時には数年の時間が経過した状態で、縁あってギルドによって保護される。以降は恩返しという意図もあるが、生きていくためにもギルドの依頼請負人として大陸中を駆け回る日々を過ごしている。

 長年の観測でTOIKIが約1年周期で北領の深淵領域に訪れることを掴み、そこからすのぴのことを知ったとらは、本格的にTOIKI討伐に向けて行動を開始することとなる。

 普段は得物の大剣を収納している鞘型の魔道具は、所有者であるとらの思考を読み取りその形状を変化させることが出来るため、とても重宝している。

 かぷこーんにより、すのぴを連れてTOIKIの魔手から逃れることに成功するが……

 

☆TOIKI

 Terror Of Impossible to KILL――古代語で『誰にも殺せぬ恐怖の象徴』と称される魔物。

 白銀の輝きを放つ蛙の体躯や鳥獣の脚、爬虫類の尾など数多の生物の特徴を有しており、魔法実験の最中に生み出された人工的な魔物、という噂が存在する。

 大陸の至る所で目撃されているが、行動パターンなどは未だに謎に包まれていることの方が多い。

 かぷこーんととらによりすのぴを奪われた際には、執拗なまでに追い縋り、谷底に落ちた後にも先回りしてすのぴ達を待ち構えていた。

 姿を変貌させてより強力な力を発揮させることが可能であると判明したが、どれほどまでの潜在能力を有しているかは不明のままである。

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