透き通る世界に天の鎖   作:イルルヤンカシュる

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ブルーアーカイブは、最近ゲームを始めたばかりのにわかです。
これからプレイを進めて、勉強していきますが、おかしな点が、あるかもしれません。

fateに関してもこれからこれからより深く勉強し、ブルアカ共々、キャラ達の解像度を上げていけるよう努力いたしますが、そのキャラが、言わないであろうことを言っているということがあるかもしれません。

そういうのが、大丈夫な方だけご覧ください





序章
プロローグ 天の鎖の在り方


 荒れ狂う嵐の中失われていく体の感覚を感じ、もうぼやけてしまった視界に大切な友を写した。

 あぁ、そんな顔をしないでくれ、ワタシにそんなに心を砕く必要などないのに……あぁ、なんて罪深いんだ。

 ワタシが人として生きたから、彼の矜持を傷つけてしまった。

 ただの兵器、ただの道具に過ぎない、ワタシが……人として生きたから

 ワタシの罪だというのに彼が苦しんでいることが本当に耐え難くて、ワタシは言った。

 

「僕は時代共に取って代わられる、ただの道具に過ぎない……」

 

「これから、僕を上回る宝はいくらでも現れる。君が今ここで頬を濡らす価値は僕にはない」

 

「だから……どうか僕のことなんて、忘れてくれ……」

 

 ワタシの言葉に彼はしばし沈黙して、口を開いた。

 

「エルキドゥ」

 

「──────────────」

 

 あぁ、それはまるで呪いじゃないか。それを誓わせてしまう自分が本当に腹立たしい。

 激しい自己嫌悪を抱きながら、終わりが近づいてくるのを感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あぁ、でも、それでも、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシは、彼ともっと…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ワタシの体は崩れ落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ、人と歩んだ神の兵器、エルキドゥ」

 

 はずだった。

 音割れしたような声が耳に入ってきて、その声に呼応するように瞼を開いた。

 そこには顔のみが黒く塗り潰されたように見える人影があった。

 上を向けば、どこまでも続くような青空が広がり下を向けば鏡のような水面の上に自分が立っているのがわかった。

 

「君は……」

 

「いや、私のことを知る必要はないよ。どうせここで少し話してお別れだからね」

 

「私は君たちの冒険をずっと見てきた。フンババとの戦いも飢饉をもたらしたグガランナを討伐したときのことも、全て私は見てきた。君たちの冒険にとても心躍らせてもらっていたよ。簡単に言えば私は君たちのファンなんだ」

 

「そんな君の最後あんな結末なのは私はちょっと嫌でね」

 

「だから、これは私からの贈り物だ。私の退屈な生活を変えてくれた君たちへのね」

 

「……」

 

 それは一体…………? 

 無理解の中で困惑するワタシを無視して人影は続ける。

 

「神と人を繋ぎ止める天の鎖エルキドゥよ。あの世界でまた人として生きることを私が許そう。君の成したいことを成すがいい」

 

 人として生きる……? いや、それはいけない。ワタシは兵器として、道具として、システムとして在るべきだ。人として生きることは、それを裏切る行為だ。

 

「そう考えると思っていたよ。気にする事は何にもない。君は君のやりたい事やっていいんだ。言ったろ、私はずっと君たちを見てきたんだ。そうやってもバチは当たらないほどの偉業を君たちはやってきたと……あまり信用できないだろうが、私が保証しよう」

 

 でも……本当にいいのだろうか……? 人として生きて。

 解らないことだらけ中なのにワタシの心は、疑問の解消ではなくそんな個人的な事への解答を求めてしまう。さっきあれほど後悔したのに人として生きた事を嘆いたのに。

 

 エルキドゥ(ワタシ)兵器(システム)としてでは無く。人として生きていいのだろうか……? 

 

「あぁ、さっき言った通りだ。突如現れた私の言葉では軽いかもしれないがもう一度言おう」

 

「許そう」

 

 こちらの心情を読んだようなその言葉を聞いた瞬間、視界が暗転を始める

 視界が完全に暗転する直前人影が口を動かした。

 

「透き通る世界で素晴らしい旅をエルキドゥ。今回の君の旅路が幸福に溢れる事を祈っているよ」

 

 そしてワタシは完全に意識を手放した。

 

 

 

 ──────────────

 

「私のミスでした」

 

 視界が明るくなると腹部の辺りの服が血に染まっている少女が目の前に座っていた。周囲に彼女以外の気配は感じなかった。

 

「私の選択、そしてそれによって招かれたこの全ての状況。結局、この結果に辿り着いて初めて、あなたの方が正しかったことを悟るだなんて」

 

 少女の話に耳を傾けながらワタシは先ほどの人影の言葉を思い出す。本当にワタシは、人として生きていいのだろうか。

 

「……今更図々しいですが、お願いします。先生。きっと私の話は忘れてしまうでしょうが、それでも構いません。何も思い出せなくても、おそらくあなたは同じ状況で、同じ選択をされるでしょうから」

 

「ですから……大事なのは経験ではなく、選択。あなたにしかできない選択の数々」

 

 独白を続ける少女が顔を俯く。その顔が、表情が、一体どんな形をしているのかワタシには解らない。でも不思議と彼女の言葉は、ワタシの心に何の違和感もなく滑り込んでくる。

「選択」と彼女は言った。もしも、もう一度やり直す機会が与えられたらワタシはどう選択するだろう。

 彼に神々の怒りを伝え、天に戻すためにワタシは作られた。聖娼シャムハトと出会い、人としての知恵と理性を手に入れた。成婚の儀を行う建物の前で彼と出会い、数日に及ぶ戦闘を引き分けに近い形で終え、彼とお互い認め合い友となった。そして数多の冒険をして永遠の別れを体験した。

 彼と共にあり、友として、人として、生きた先にある罪を知っていたら、ワタシは彼の隣にある道を選ばないだろうか。

 

 

 いや、きっと彼女が言ったとおり同じ選択をするだろう。

 彼と共に戦い、共に笑い、共に旅をした。あの素晴らしい日々は、人として生きたからこそ得られたものだ。人として生きる事を否定することは、あの日々はあってはならないものにするという事だ。

 それは違う。結果は罪を犯したけど、あの素晴らしい日々を生きたことはけってして後悔しない。兵器として、システムとして在るべきだと思ったけれど、それはあの日々を、彼から貰った星のように輝く言葉を否定することだ。何度やり直してもワタシはきっと、成婚の儀を行う建物の前で彼と出会い、数日に渡る戦いの後に、互いを認め合い、友となるだろう。

 もう迷わない、たとえ罪だとしても人として生きたあの日々は、美しかったから。人として生きたことで得られたあの素晴らしい日々が間違いなはずがないのだから。

 

 だからきっと人として生きる事は間違いじゃない! 

 故にワタシは人として生きるのをやめない! 彼やウルクの人々のように自分の意思で自由に生きるのを諦めない! 

 

 そう自分の在り方を定めた。もうきっと揺らぎはしない。

 

「責任を負う者について、話したことがありましたね」

 

「あの時の私には分かりませんでしたが……今なら理解できます」

 

「大人としての、責任と責務。そして、その延長線上にあった、あなたの選択」

 

「それが意味する心延えも」

 

 きっと第三者が見たら随分変わった様子に見えるだろう。彼女の発言の意味もワタシは解らない。なのに彼女の言葉でワタシは迷いを断ち、人として生きたいという思いを確立させていて、その事に何の違和感も感じないでいる。

 

「……ですから、先生。私が信じられる大人である、あなたになら、この捻れて歪んだ先の終着点とは、また別の結果を……」

 

「そこへつながる選択肢は……きっと見つかるはずです。だから先生、どうか…――を…お願いします」

 

結局、ワタシが彼女とどんな関係なのかは解らない。でも不思議となんと応えればいいかは分かっていて。

 

「あぁ、わかったよ」

 

 そのワタシの言葉を聞いた瞬間、彼女が安堵したように微笑むのが見えてワタシは再び意識を手放した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




原作のエルキドゥは、死後に自分は兵器で、道具であり、システムであってそう在るべきだと自分を定義し、人として生きたことでギルガメッシュの矜持を傷つけてしまったことに深い罪悪感を感じ、人間との間に線を引いて自分の感情を否定してしまうのですが、今作は、人として生きることに前向きになってもらいます。


原作よりもウジウジ考えず、はっきりなりたい自分を選ぶ。
このエルキドゥはそうなる予定です。



エルキドゥ以外のfateのキャラを出して欲しいですか? *ただしアンケートの結果がどちらかに偏ってもその通りの展開になるかは、保証できません。

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