始まる伝説
[アニメタウンにやってきた少年]
これは作者が自分独特の感性と
好みのキャラをクロスオーバーな設定で登場させつつ
出てくるキャラクターを余すことなく活躍させていこうとする創作小説で有ります。
今をさかのぼる事10数年ほど前から物語は始まる。
2次元界のとある郊外にそれはそれは広大な都市がありました。
そこには3次元界の住人(私達の世界)の思想概念から産まれた2次元界の住人、通称2次元人達が住む街。
人々は【アニメタウン】と呼んで暮らしておりました。
その名の通り、2次元人とは3次元人の思想つまり漫画のキャラクター達が住んでいる世界なのです。
この街の生活は至って極々普通の平和的な生活が日常的でしたが、時たまに「マモノ」と呼ばれるような異形の存在が現れ人々を恐怖に陥れていました。
そんなマモノ達から市民を守り更には対峙する存在としてアニメタウンで活躍する者達が居ました。
その中で人々の注目を集めていたのが月の力を借りてマモノを浄化する通称《美少女戦士》と呼ばれるセーラームーンとその仲間達。
そして愛の力でマモノ達と真っ向から立ち向かう通称《愛の戦士》キューティーハニーでした。
彼女らの活躍でマモノ達から市民は何とか守られてはいましたが
こんな状況下での混乱もあって町を束ねる市長が未だ不在のままでした……。
人々は「スーパーヒロイン達から守られているのはいいが街の治安を守り市民を束ねる市長がいないのは心もとない」と不安がっていました。
そんな中、街の外から市長になる1人の人物がアニメタウンに引っ越してくると云うのです。
市民は少しは安心が増してきました。
そして、街のほぼ中心に円柱型の屋根がドーム形のやや大きな建物が建てられました。
そこは新市長のオフィス兼自宅として建築されていました。
やがてトラック数台を引き連れてやってきたのが1人の少年と三角柱のオレンジの帽子の男でした。
2人は引っ越し業者と共にその家に家財道具を運び入れ生活の準備を着々と進めてきました。
[市長登場]
市民はあの頼りなさそうな三角柱帽の男が市長で大丈夫なのか……陰ながら見ていました。
そして時3階建ての一番上の1室の窓を全開して三角柱帽の男と一緒に居た少年が顔を出しました。
少年は息をすぅぅっと吸い込むとイキナリ大声で叫びました。
「よ~~くっ聞け!! 今日から俺がこの街の市長になった、小田原修司だぁぁぁぁぁぁぁ!!! みんな宜しくなぁぁぁぁぁぁ!!!! 」
なんと新市長は男の方ではなくまだ11歳の少年だったのでした!
少年は此処の市長になるにあたって、ある野心を秘めていました。
「お~いっウッズ、ウッズや~~い!」
「修司様、そんな大声出さなくても聞こえていますよ」
少年と一緒に居たオレンジ色の三角柱の帽子を被った男の名はウッズ・J・ジュピター。新市長、修司の秘書兼執事です。
少年・修司は早速ウッズに訊ね、彼からの報告に耳を傾ける。
「おいウッズ、俺がこの街の市長としてなったからには一体何をすべきか解っているな? 」
「はいはい、第一に市民に住みやすい平和で安全な街づくりが大事なんですよね」
「うむ、その通り。そのためには手始めに何を行えば良いかも理解しているよな? 」
「それは、やはり壊れた公共物の修繕や道路の整備など……」
「それは基本中の基本だろっ! しかしこの街は普通ではない事も解っているはずだろ!? 」
「……はい、この街は三次元人の思想力、すなわち漫画のキャラ達が住んでいるため多くのスーパーヒーローや特別な個人情報を持った人物、更には多種多様な人外種や敵キャラも少なくはないんですよね……」
「そうだ、彼ら二次元人は三次元人の対照的な存在すなわち光と影のようなどちらとも存在していなければいけない関係性で有る訳なんだよ。そしてこの街には多くのマモノと呼ばれる異形の存在が市民に猛威をふるい同時に多くの2次元ヒーロー達と戦っている訳なんだよ。俺はこの街の市長として彼らをサポートしつつ、共に市民をいや家族同然の街の人々をヒーロー達と護っていきたい訳なんだよ」
「気持ちは解りますが、ただ単にケンカに強いだけでは特殊能力や武器を所持している敵に対してあまりにも無力なのではありませんか?」
「確かにそうだが……しかし彼らと共闘できる可能性が0という訳ではない」
「……?」
修司の力強い表情にウッズは黙り込む中、修司はウッズに主張した。
[聖龍伝説]
「ウッズ、この街には古来より護り神こと護り龍の伝説がある事は聞いたことはないか? 」
「……護り、龍……ですって!? 」
動揺するウッズに修司は説き続けた。
「そうだ、それぞれ炎・水・樹・氷・雷・風・地の計7龍いて聖なる龍、聖龍と人々は伝えていると言う。この街にはそんな聖龍の伝説がいくつか伝えられていてこのアニメタウンの守護神と崇められている。俺はそんな聖龍に認められた存在、通称《聖龍使い》になってこの街をそして愛してやまない2次元人達を護っていきたいんだ」
「そんな夢物語みたいな……」
「はぁ? 何言ってんだこの街にはすでに星の守護者を名乗る女共やどんなスーパーウーマンにでも変身できる紅い女がいるんだぞ?! そんな存在を目の当たりにして古の伝説は嘘八百だなんて言えるのか?!」
「はぁ……まぁ、そうですよね。実際に人ではないマモノなるものも現れていますし」
「ウッズ、俺はこの街に住みながら街の事を少しずつ知っていきながら聖龍伝説についても調べていくつもりだ。同時に街を騒がし、市民を守っている英雄達とコンタクトを取ってみるつもりでもある」
この修司の提案にウッズは驚いた。
「英雄達に……! やはりあの計画を進めるつもりなんですね!!? 」
「不満か……」
修司は睨みながらウッズに問うと、ウッズは戸惑いながらも返答した。
「不満で何かありません。むしろ素晴らしいアイデアかと思いますがヒーロー達が受け入れてくれるのかどうか……」
「な~に、断られてもイエスと言うまで交渉してみるさ」
「そういう前向きな姿勢が修司様らしいと言えばらしいのですが……」
「よしっ、ウッズはまずこの街の治安の状態とヒーロー達の事を詳しく調べておいてくれ。余り目立った言動が無くても怪しかったり特殊能力を持つ者についても事細かく伝えてくれ。俺の後世まで残すべき広大な野望のためにもな……」
「承知いたしました」
はてさて、この修司は一体何を目論んでいるのか。
ヒーロー達を、英雄について調べてどうするつもりなのか?
そして、この街に伝わる聖龍の伝説とは…。