エンデヴァー逆行物   作:デッテユー

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後日談2

後日談2

 

「・・・・これは」

 

目の前の光景が信じられなかった。

 

本来、私の目の前に広がる光景は血に染まった世界のはずだ。

 

治崎はエリちゃんをつれて逃走に成功、私、緑谷を含め多くの人間が殺される。

 

それが私が見た予知の光景、変えようのない未来。

 

そのはずだった。

 

「っ、なんなんだお前は!」

 

苛立ちと困惑を含ませた声で治崎は叫ぶ。

そして地面に触れて分解を発動させようとするが、それよりも早く彼が駆ける。

 

「リミットブレイク、デトロイトスマッシュ!!」

 

その懐かしい技名と共に放たれた彼の拳。

 

振り抜かれた一撃はあの人を思い起こさせるような風圧を巻き起こして治崎を吹き飛ばす。

 

オールマイトには及ばないがそれでも超人的な力を使う緑谷、その背中に背負われたエリちゃん。

緑谷の発揮している超パワー、あれは彼女の個性によるものではなく緑谷自身の力のはず。

 

なんだ、今の彼に何が起きている。

 

「すげぇ緑谷、なんだあのパワー。ってそうじゃねぇ!ナイトアイ!大丈夫、じゃないっすよね」

 

目の前の光景に見入っていると、私の近くにレッドライオットがやってくる。

 

「・・・・レッドライオット、他の者達の状況は」

 

「ファットガムとロックロックはひとまず別の場所に移動させました。ナイトアイも俺がつれていきます!」

 

「・・・・いや、少し待ってくれ」

 

自分の身体の状況はわかってる。

・・・・きっと私はもう助からない。

 

ならばせめて、この未来の決着をこの目で見届けたい。

 

「リミットブレイク マンチェスタースマッシュ!!」

 

治崎の攻撃を躱し、天井から高速で足を振り下ろす。

しかしそれはギリギリで躱される。

 

「うっ!?」

 

「・・・・凄まじい力だが、お前自身がまだその速度と力に慣れていない」

 

治崎がそう分析し攻撃を炸裂させる。

分解に対し緑谷はとっさにその超パワーで地面を踏みつけて分解する地面を砕いて防ぐ。

 

「・・・・崩壊」

 

距離を空けた緑谷が地面に触れながら個性を発動させる。

彼の指から伝わる崩壊が地面を崩し奴の元に迫る。

 

そしてそれを防ぐため、治崎も同じように分解を放つ。

 

二つの力が衝突する。

 

「・・・・なに?」

 

「・・・・」

 

崩壊と分解、その二つの衝突は相殺、ではなかった。

 

治崎のオーバーホールは分解の後に修復を行える。それを使い地面を変化させていた。

 

今まで、彼らの力が衝突した場合のケースは二つ。

 

治崎の修復によって形成された地面を緑谷が崩壊させる。

 

緑谷の崩壊が終わった後に治崎の修復が発動し地形変化が起こる。

 

だが、今回はこの二つのケースのどちらでもなかった。

 

二つの力の中心、そこの地面が盛り上がり歪な形となっていた。

 

それは一見、治崎の個性によるものだと思われたが、その割には形が歪すぎる。

 

まるで本来それぞれ違う形の地面が融合したかのような。

 

『・・・何をした、言え』

 

「・・・・」

 

治崎の個性に対し緑谷は無言。

それはつまり言える答えがないということ。

 

崩壊の結果を見つめた緑谷はすぐに高速移動を開始する。

その超速を以て治崎の視界から外れようと動くが治崎も執念で対応する。

 

先ほど躱されたこと、エリちゃんを背負っていることを考慮し接近戦はせずに速度でかく乱し、ところどころで崩壊の個性を使用する。

 

「・・・・」

 

緑谷はあえて個性を多用しているように見えた。

今の彼にどのような変化が起きているのか私ではわからない。

 

いや、彼自身もわかっておらず今それを確かめている最中なのかもしれない。

 

現状は緑谷が優勢と言える。

 

遠距離攻撃は互いに相殺、だが身体能力では緑谷が大きく引き離す。

問題はその強化が彼女の力による場合、いつそれが切れるのかわからない。

 

本来短期決戦が望ましいが、今の緑谷はそれを狙っていないようだ。

不確定要素のある今の状況から結果を早急に出すのをやめたのか。

 

「・・・・うん、だいぶ慣れてきたしわかってきた」

 

そう言って緑谷は治崎と距離を保ったまま足を振りかぶり奴に向けて空を蹴る。

次の瞬間、強烈な風圧が奴を襲った。

 

「ちっ」

 

その風に吹き飛ばされ壁にぶつかり土塊の中に消える治崎。

追撃のチャンス、そう思ったが緑谷は攻撃をせずにその足を別方向に向ける。

 

「失礼しますナイトアイ!エリちゃんお願い!!」

 

「緑谷なにを、っ!?」

 

一瞬でこちらにやってきた緑谷が私を貫いていたトゲを崩壊で消したと思った瞬間、私の身体にエリちゃんから溢れる光が移り、瞬きの間に私の身体から傷が消える。

 

それを見て治崎が言っていた彼女の個性の力を理解する。

 

「これがエリちゃんの個性か、ありがとう。おかげで助かったよ」

 

「・・・・」

 

私がエリちゃんにお礼を告げると彼女は泣きそうな表情で俯く。

それに私は何も言わず緑谷の話に耳を傾ける。

 

「エリちゃんは個性の止め方がわからないみたいで、先生、イレイザーヘッドに個性を止めてもらいたいんです。ただイレイザーヘッドの居場所がわからなくて」

 

「大丈夫だ、私がわかる」

 

治崎の予知を見た際に奴は仲間のクロノとイレイザーヘッドをつれて脱出している。

それによって彼らが今いる場所は把握できる。

 

「ならイレイザーヘッドへの救援をお願いします。僕は治崎を」

 

「わかった。私とレッドライオットで向かう」

 

すでに予知の内容とは明らかに違う流れになっている。

私はこの未来の先を見てみたい。

 

もしこの戦いに勝利できたのなら。

絶望の未来を変えることが出来ると言う何よりの証明になる。

 

 

「頼むぞ」

 

「はい」

 

最後は互いに短い言葉だけを交え別々の方向へと動き出す。

 

転弧、お前に待つ未来もあるいは。

 

 

 

 

「ごめんねエリちゃん。もう少しだけ力を貸してくれるかな」

 

「・・・・うん」

 

僕の背中から彼女の控えめな声が届く。

怖いよね、怖いに決まってる。なのに彼女はこうして頷いてくれた。

 

最初は自分の想定以上の速度が出て、肝心の動体視力がついていけなかった。

それで連続の攻撃が出来ず治崎に修復をする暇を与えてしまっていた。

 

けどそれも慣れた、ここからは回復する暇は与えない。

 

それに、個性についても少しずつわかってきた。

 

能力と、その使い方の感覚も。

 

「ぐっっ!?」

 

身体を襲う強烈な感覚がさらに強くなる。

これは、エリちゃんの力が増しているのか。

 

リミットブレイクに加えて色々無茶をして相殺しているけど、それでもダメージが追いつかなくなってきた。

 

早く治崎を倒して個性を止めないと。

 

「・・・・読めたぞ。その超パワーのカラクリが」

 

「・・・・」

 

吹き飛ばした先から治崎が現れる。

そしてその言葉の後に僕を睨みつけ、続きを口にする。

 

「脳のリミッターを外して身体能力を極限まで引き出したか。最初に発動した時は足がひしゃげていたのがその証拠、反動を壊理の個性で帳消しにしているんだな」

 

確信した声色から嘘は通じなさそうだ。

個性の関係上、治崎は確実に身体の構造の知識に優れている、それによって答えにたどり着かれたか。

 

「普通は脳のリミッターが外れるなんてことにはまずならない。その個性を使って自分を壊しでもしたか」

 

「時間稼ぎに乗る気はない!」

 

足で地面を割りながら治崎に接近する。

あくまで体感での判断だけど、今の僕の超パワーはオールマイトのだいたい半分程度。

 

半分とはいえ十分すぎる速度を誇る。

 

「細かなフェイントもできず、ただ直線的な動きの組み合わせ。むしろさっきまでの方が厄介だった」

 

「っ!?くそ」

 

その言葉と共に僕の動きに合わせカウンターを決められる。

なんて動体視力と読みだ、こっちの速度にもう対応された。

 

確かに今の僕は立体的な動きやフェイントが使えない。

細かな動きを入れようにも速度が速すぎて一つのアクションしか行えないんだ。

 

脳のリミッターの解除、外したのはいいけど腕と足の全挙動にそれが適用されている。

エリちゃんの個性に対応しようとして、一部だけのリミットブレイクをせずに全体で適用させてしまったからだ。

 

・・・・さっきまでの無茶な個性実験でリミッターを元に戻すことが出来るのは確認している。

 

だけど即座にオンオフを切り替えるのは難しい。

 

オンとオフの切り替えがスムーズに出来れば複数のアクションを入れてより動きを複雑化できるけど、今のままじゃ治崎に動きを読まれる。

 

この力を使いこなすにはそれなりの時間がいる。今の僕ではこれが限界。

 

なら。

 

僕が別の手段を使おうと動き出そうとした時、近くで切島くんの掛け声と共に壁の破壊音が届く。

見れば穴の開いた壁の向こうで先生と敵がいて、二人がそこに乗り込んでいた。

 

「ちっクロノ!!」

 

その様子を見た治崎があっちに向かう。

治崎の声に反応した相手も二人の攻撃を躱しながら穴からこっちへと向かってくる。

 

向こうの合流を阻止したいけど、優先順位の高い方へ。

 

「先生、エリちゃんを!」

 

三人の元に向かいながら叫ぶ。

僕の声を聞いてナイトアイがうつ伏せで動かない先生を起こして僕を、いやエリちゃんを見る。

 

すると背中から感じていた力がなくなる。先生の個性でエリちゃんの力を止められたみたいだ。

 

「すいません、このままエリちゃんを頼みます!」

 

三人のところに到着した僕は黒鞭を崩壊で外し、エリちゃんを下ろす。

個性が止まった以上、僕と一緒にいるより三人と一緒にいる方が安全だ。

 

「先生は」

 

「敵の個性を受けて動きが遅くなってるみてぇだ!それよりお前は大丈夫なのかよ!!」

 

切島くんの説明を聞いた後に大丈夫だよと頷く。

先生に治崎の個性を消してもらえたら一気に楽になったけど、これだと治崎を視界で追えない。

 

だったら三人でエリちゃんの守りに集中してもらうべきだ。

 

エリちゃんを託し治崎に目を向ける。

向こうもちょうど合流したところのようだ。

 

「廻、私を」

 

「・・・・ああ、そのつもりだ」

 

それだけのやり取りを終え、二人の姿が消える。

 

そして、新たな怪物が生まれた。

 

 

「大局を見ようともしないヒーロー気取りの病人が・・・・俺の、邪魔をするな!!」

 

腕がさらに増え、サイズも増した異形。

自分を含め、三人を分解し融合した姿。

 

その化け物を前に一歩足を踏み出す。

 

「ダ、ダメ、行かないで」

 

離れる僕にエリちゃんが追いかけてきてそう声をかけてくれる。

顔だけ振り返り、笑う。

 

「大丈夫!!ここでみんなと待ってて!」

 

オールマイトのような心強い笑顔を意識し笑う。

切島くんも何か言おうとしたけどナイトアイが止めてくれていた。

 

大丈夫、力はもう十分もらった。

 

新たに得た二つの力。

 

この両方を使いこなし、治崎に勝つ。

 

「親父の宿願を果たす、そのために壊理がいるんだ!」

 

駆けだした僕を迎え撃つべく治崎が全ての腕を地面につけて個性を発動させる。

複数の箇所からの分解攻撃。

 

それを僕はリミットブレイクを足に使い飛び上がる。

エリちゃんの協力がない以上、当然足は砕ける。

 

けれど、砕けたと同時に事前に身体に触れていた手から力を流す。

 

イメージしろ、足が修復する状況を。

 

さっきまでエリちゃんの力がある間、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

身体が崩壊するよりも早くエリちゃんが戻してくれる。

 

けれどその感覚は消えない。崩壊の後に起こる現象を身体の感覚に刻み続けた。

 

その感覚と共に崩壊のコントロールのために覚えた身体の知識から足の細部を想像する。

 

これだけでは不十分だ、崩壊の波を無事な方の足の内部にも送りその詳細を探知していく。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

今の僕には崩壊と、もう一つ別の力がある。

そしてそれはおそらく治崎と同じものだ。

 

何度も使って確かめた、なぜかは今は考えるな。その事実だけに目を向けろ。

 

「・・・・」

 

高速で飛び上がり、天井に身体を反転させて足をつける。

 

勢いよく着地したにも関わらず足はそのままだ。

それを感じて個性の使用に成功したことを確信する。

 

 

そのまま重力で落下する前に手を天井につけて個性を発動させる。

天井が崩れないように力を発動し、砕いた天井の形を変える。

 

これは身体よりも簡単に僕のイメージ通りに使用できそうだ。

 

瞬間、天井からいくつもの隆起物が飛び出し治崎へと向かう。

それを見て治崎は不愉快そうに顔を歪める。

 

「身体能力は説明できる、だがこれはなんだ。お前の力は崩壊させるだけ、お前にそんなことは出来ないはずだ!」

 

迫る隆起物を六本の腕で触れて分解していく。

想定内、あれは攻撃と同時に別の役割のために作ったものだ。

 

「終わらせる。これ以上、エリちゃんを泣かせるな!!」

 

リミットブレイクを発動させ、複数の隆起物を足場に一気に接近する。

いくつもの隆起物を移動し立体的な動きを再現する。

 

「少し工夫しようが、動きが直線なのは変わらないんだよ!!」

 

僕の動きを読んで僕のルートに腕を構えられる。

わかってた、いくら立体的な動きを加えようが対応されるって。

 

だからこそ、欺ける。

 

「はぁ!?」

 

奴の手に触れる、その前に僕は足で空を蹴る。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

事前に蹴りで空気の衝撃波を打ち出すことが出来るのは確認済み。

 

隆起物を足場にしたことで移動手段がそれしかないと思わせた。

さらに直線的な動きを継続させて思考を固めさせ、そこで別の手段を切る。

 

オールマイトはそのパワーによる風圧で空中を移動できる。

 

だったら今の僕も似たことが出来るはず。

 

空中に限り、僕は複雑な動きを盛り込むことが出来るんだ。

 

「治崎!!」

 

「邪魔を、するなぁぁぁぁ!!」

 

相手の巨大化した腕を搔い潜り、懐に入る。

しかし僕が拳を振るう前に()()()()()()()()()()()()()()()()()()こちらに襲い掛かってくる。

 

「・・・・予知は変わった。その新たな未来で()()()()()

 

「がっ!!?」

 

瞬間、治崎の額に何かが飛来する。

あれは、ナイトアイの押印。

 

「行け!緑谷!!」

 

治崎の頭が仰け反ったことで迫る髪も同時に下がる。

僕からは見えないけどナイトアイがサポートしてくれたんだ。

 

「はい!!」

 

その言葉に答えながら拳を振りかぶる。

すでに腕の限界も解除済み。

 

ううん、違う。

 

そのさらに向こうへ。

 

リミットブレイク、いや。

 

()()()()()()()()

 

 

強烈な風圧を腕に纏い、それを振り下ろす。

エリちゃんにまとわりつく闇を振り払うように。

 

 

「デラウェア デトロイトスマァァァァシュ!!!」

 

渾身の一撃が治崎に入り、吹き飛ばす。

 

異形と化し、大きくなっていた治崎の身体はその一撃で地面にたたきつけられ、その衝撃で地面には亀裂が入る。

その亀裂によって地面は砕け、そこに治崎は倒れこむ。

 

「・・・・」

 

砕けた腕と足を治しながら治崎を見る。

息はあるけど立ち上がってくる気配はない、気絶したみたいだ。

 

「・・・・はぁ」

 

凹んだ地面に沈む治崎を見て気が抜けたのか僕の足は地面にへたり込む。

そんな僕の後ろからナイトアイたちがやってきた。

 

先生を背負った切島くんが手を差し出してくれて、その手をとって立ち上がる。

そして僕の横で治崎を見るナイトアイが口を開く。

 

「よくやってくれた。色々聞きたいことがあるが、今の君の力で治崎を元に戻せるか、あのままでは拘束に支障が出る」

 

「・・・・難しいと思います。腕や足ならともかく身体全体となると」

 

今の僕の知識では脳や臓器などの重要な器官の想像は出来ない、

でもナイトアイの言う通り元に戻したい、本来治崎以外にあと二人がいるはずなんだから。

 

「・・・・」

 

考える僕らの傍にエリちゃんがやってくる。

彼女はボロボロの姿で気絶した治崎をじっと見つめる。

 

「・・・・」

 

やがてエリちゃんは治崎のところに近づき始めた。

それを慌てて止める僕らを前に彼女の額に生える角から光が漏れる。

 

その光が一瞬だけ治崎に触れ、次の瞬間には異形の姿が消えて元の三人が姿を現す。

 

「エリちゃん」

 

「・・・・」

 

一瞬の光の後、エリちゃんの力が消える。

彼女自身が止めたのか、先生が止めたのかわからないけど、彼女は治崎から離れ、僕の目の前までやってくる。

 

「ありがとうエリちゃん。それと、もう大丈夫だよ」

 

「――――っ」

 

彼女に向けて微笑んで手を握る。

その言葉を聞いたエリちゃんは顔を俯かせ、水滴を落とし地面を濡らす。

 

そのまま彼女が泣き止むのを待っていると、奥の壁から足音と声がやってくる。

振り返れば麗日さんと蛙水さん、それに上で戦ってくれていたヒーローと警察の姿が見えた。

 

その中には通形先輩の姿も見える。

 

彼らに手を振って応え、そのまま治崎たちの拘束を任せる。

 

拘束されていく治崎を見ているとナイトアイが口を開く。

 

「お前たちはこのままエリちゃんの保護と治崎たちを拘束。ミリオを含めて怪我人は病院に、他は警察の指示に従ってくれ」

 

そう言った後に彼はどこかへ歩き始める。

 

「ナイトアイ、どこに」

 

急いでどこかに向かおうとしているように見えたナイトアイに思わず声をかける。

 

「緑谷、君のおかげで私の中に希望が生まれた。だから、私は行かねばならない」

 

そう言ってナイトアイは僕へ振り返る。

その目からは強い意思が感じられた。

 

「転弧の、オールマイトのところへ。あの日見た未来を変えるために私は彼の元に行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

緑谷たちが死穢八斎會の本拠地に突入を開始した同刻。

 

別のところで彼らは動いていた。

 

No.1 ヒーロー 『オールマイト』 志村転弧。

 

No.2 ヒーロー 『エンデヴァー』 轟 燈矢

 

No.3 ヒーロー 『ホークス』  

 

三人のトップヒーローを中心にそれぞれのサイドキック、そしてその他のプロヒーロー達が集まっていた。

 

かつてのオールマイトとエンデヴァーが倒し捕らえたリ・デストロをリーダーとした異能開放軍という過激派組織。

 

その残党たちの逮捕のために、そして裏に潜む巨悪を倒すために彼らは集まった。

 

「行こう」

 

転弧はいつもの微笑みを自身のサイドキック達に向ける。

その微笑みに彼らも笑顔で応えた。

 

何人か凶悪な笑みな者もいるがそこはご愛嬌。

 

 

「今日は俺らで全員捕まえるぞ!!転弧とホークスのクソ野郎の出番はねぇ!!」

 

「はは!生いってらぁ!」

 

「ああ!?どこがだ!!」

 

闘志を燃やす燈矢をバーニンが茶化し、それを見た、かつてのエンデヴァー事務所から彼のサイドキックになったプロヒーロー達は肩をすくめながら笑って応える。

 

 

「さーて、まぁ俺は一人で自由にやらせてもらいますかね」

 

一人、空にて緩んだ顔でそう口にする。

巨大な翼をはためかせて。

 

 

 

次世代の象徴達が今、動き始める。

 

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