拠点に戻ったハジメと清水は先程サソリ擬きとの戦い前に少女から頼まれた名前をつける事にした
「名前はユエだな」
「ユエ?」
「ユエはな俺達の故郷で月を表す言葉なんだ。気に入ったか?」
「ん、気に入った。今日から私はユエ」
どことなく嬉しそうにユエはしていた。流石に2人は年齢を聞くような事はしなかった
「さて、次は俺達が何故奈落にいる事を話すとするか」
ハジメと清水はクラスメイト達と共にこのトータスへ召喚された事、オルクス大迷宮を攻略している時阿呆なクラスメイトがトラップを発動させベヒモスがいる場所へ転移され戦った後撤退したが悪意ある攻撃により奈落へ落とされてしまい奈落の魔物達と戦っていた事を話した
「ハジメと幸利…辛かったんだね」
ユエは涙を流して悲しんでいた
「泣く事はないだろ…ハジメの方がよっぽど辛いぞ」
「ああ」
清水がハジメの方が辛いと言いハジメも同意した
「その前にハジメはサソリ擬きとの戦いでも戦い慣れていたし不思議な武器を持っていた」
「これか?」
ハジメはブレイクガンナーを取り出した。
「うん」
「お前にも俺の前世を話すか」
ハジメは転生した姿で前世はチェイスと言う名前で人々を守っていた仮面ライダーチェイサーだった事、敵対もしていたが戦士としての誇りを取り戻し強敵であるゴルドドライブとの戦いで初めて人間のダチとなった剛を庇い負傷してその後ゴルドドライブへ組みついて自爆して死んだと話した
「ハジメ…じゃなくてチェイスの過去も凄い」
「好きに呼んでくれ。ハジメでもチェイスでも構わない」
「ん、じゃあハジメと呼ぶ」
「そう言えばユエ、この階層はどのくらいあるんだ?」
「私にもわからない、でもこの大迷宮は反逆者が作った迷宮とも言われてる」
「反逆者が作った大迷宮か…」
「2人はこれからどうするの?」
「この迷宮を攻略して日本へ帰る手段を探す」
「俺もだな」
「2人は帰りたいの?」
「ああ、帰りたいさ。俺の親も心配しているだろう」
「そうだな…俺達は急にこの世界へ召喚されたからな」
「私は帰る場所がない」
「なら俺達と来るか?」
「え?」
「日本へ無事に帰る事ができれば俺の家に住むと良い」
「同居人が増えるのは俺も参戦だ」
ハジメはユエに家に住めば良いと言い清水も同意した
「食料問題だがユエはどうする?」
「問題ない。ハジメの血があれば平気」
「ユエ…ハジメに恋する目を向けてるが?」
ユエはハジメを見る目が恋する少女だった
「ん、ハジメの血が気に入ってハジメが好きになった」
ユエはしれっとハジメに告白した。聞けばハジメの血は癖になりそうな味だったらしい
「俺を好きになるのは構わないが俺には幼馴染がいるからな。そいつに許可を得てからにしてくれ」
「幼馴染?」
「ハジメには幼馴染がいるんだよ。名前は中村恵里、ハジメに恋してるが鈍いこいつは気づかない」
「清水、この奈落へ落ちた時から俺は恵里を"守らなければならない大切な存在"へ変わったし少しだけなら自覚している」
「マジか…って訳だユエ、ハジメを好きになるのは構わないが恵里に許可を得てくれ。まぁ、大丈夫だとは思うけどな」
「ん、分かった。2番目でも私は構わない」
ユエは納得したようだ
「さて、休憩もしたしオルクス大迷宮の攻略を再開するか」
3人は拠点を出てオルクス大迷宮の攻略を再開する事にしたのだった
さて、次の話は何にしようか…勇者達サイドにするかこのままヒュドラ戦まで行くか…