ありふれた誇り高き守護者は世界最強   作:ティガ・レウス

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オスカーオルクスの隠れ家/トータスの真実/旅立ち

ヒュドラと戦った場所からしばらく進むと部屋のような場所へ着いた。見上げると光があり、人工の太陽のようだ。

 

「とりあえず探索してみるか」

 

ハジメ達は手分けして探索する事にした。一階の探索結果だが、リビング、台所、トイレを見つけていた。

 

そして

 

「何故風呂が?」

 

「分からん」

 

「あれ、マーラ○オンじゃねぇか?」

 

『見た目がマーラ○オンだね』

 

何故か風呂もあり困惑した。

 

二階には書斎や工房などがあったがロックが掛かっており開かなかった。そのため、三人は開かない部屋は後回しにすることにした。

 

三階には一部屋しかなく、その部屋には直径七、八メートルの精密かつ繊細に描かれた魔法陣が床に刻まれていた。その幾何学模様は美しく、芸術品と言われても誰も疑わないだろう。

 

 魔法陣の奥には豪奢な椅子に座る骸があった。その骸は、黒に金の刺繍が施された見事なローブを羽織っている。

 

 その骸は椅子にもたれかかって俯いている。その姿勢のまま朽ちて白骨化したと考えられる。魔法陣しかないこの部屋で骸は何を思っていたのか。この場所を選んで果てた意図はなんなのか……

 

「魔法陣に入ってみる」

 

「警戒はしろよ」

 

「ああ」

 

魔法陣に入ったその瞬間、魔法陣が光り爆ぜ部屋を光で染め上げた。

 

 ハジメ、ハート、清水は、眩しさに目を閉じる。光が収まり、目を開けたハジメの目の前には、黒衣の青年が立っていた。

 

 その青年は、骸と同じローブを着ていた。

 

『試練を乗り越えよくたどり着いた。私の名はオスカー・オルクス。この迷宮を創った者だ。反逆者と言えばわかるかな?』

 

 その青年の名はオスカー・オルクスというらしい。そういえば、図書館で調べ物をしていた時オルクスという名の伝説の錬成師がいたなと、ハジメは思っていた。

 

『ああ、質問は許して欲しい。これはただの記録映像のようなものでね、生憎君の質問には答えられない。だが、この場所にたどり着いた者に世界の真実を知る者として、我々が何のために戦ったのか……メッセージを残したくてね。このような形を取らせてもらった。どうか聞いて欲しい。……我々は反逆者であって反逆者ではないということを』

 

 オスカーの話は、聖教教会の言う歴史と全く違う歴史であった事だった

 

 神代の少し後の時代、世界は争いで満たされていた、争う理由は様々だった。中でも一番の理由は"神敵"だからという理由である。今よりずっと種族も国も細かく分かれていた時代、それぞれの種族、国がそれぞれに神を祭っていた、その神からの神託で人々は争いを続けた。

 

 だが、ある時、偶然だが、神々の真意を知ってしまった者たちがいた。トータスの神々は、チェスをやってる感覚で、人々を駒に遊戯ので戦争を促していたのだ。それを知った者たちは同志を集め、人々を巧みに操り戦争へと駆り立てる神々に戦いを挑もうとした。それが当時、"解放者"と呼ばれた集団であった。

 

 しかし、その目論見は戦う前に破綻してしまった。周到な準備を重ねすぎ、相手に時間を与えてしまったのだ。神々は人々を巧みに操り"解放者"たちに神敵、そして"反逆者"のレッテルを貼り、守るべき人々に相手をさせたのである。

 

 守るべき人々の手で次々と討たれていく"解放者"たち。最後まで残ったのは"解放者"のメンバーの中、強力な力を持った幹部の七人だけだった。

 

 彼らは自分達では神を討つことはできないと判断し、バラバラに大陸の果てに迷宮を造り、潜伏することにした。試練を用意し、それを突破した強者に自分達の力を譲り、いつの日か神の遊戯を終わらせる者が現れることを願って……

 

 長い話が終わり、オスカーは穏やかに微笑む。

 

『君が何者で何の目的でここにたどり着いたのかはわからない。君に神殺しを強要するつもりもない。ただ、知っておいて欲しかった。我々が何のために立ち上がったのか。……君に私の力を授ける。どのように使うも君の自由だ。だが、願わくば悪しき心を満たすためには振るわないで欲しい。話は以上だ。聞いてくれてありがとう。君のこれからが自由な意志の下にあらんことを』

 

 そう締めくくり、オスカーは足から徐々に消えていった。それと同時にハジメの脳裏に何かが侵入してくる。鈍い痛みのようだが大した事はなかった…やがて、痛みも収まり魔法陣の光も収まる

 

「とんでもない真実を聞いたな」

 

「これからどうする?」

 

「この世界をどうするかは分からないが俺はオスカーの意思を継ぐ」

 

「そうか…」

 

「俺はこの世界の事はどうでもいいが神殺しならやるぜ。そいつが俺達を召喚したんだからな」

 

「ユエはどうする?」

 

「ハジメの判断に任せる」

 

「ハートに清水、この魔法陣に乗っとけ」

 

「何故だ?」

 

「なんでだ?ハジメ」

 

「神代魔法を覚えられる。生成魔法らしく清水にはピッタリな魔法だ」

 

「マジか。やってみるぜ」

 

「興味はあるな」

 

ハート、清水は魔法陣に乗り神代魔法の生成魔法を覚えた。

 

その後オスカーの亡骸は清水が墓を錬成してそこへ埋葬する事にした。そして3人はオスカーが保管していた"宝物庫"も入手した。設計図、しかもバイクの設計図なんかもありクリムは『オスカーは転移者なのか?』と呟いていたとか…ハジメ達は暫くオスカーの隠れ家で過ごしその翌日

 

「俺達の目的は神殺しをして元の世界へ帰る事だ」

 

「それがオスカーの願いだからな」

 

『私も賛成だ』

 

「私も賛成」

 

「俺もだ」

 

オスカー邸の3階に来て魔法陣を起動準備段階に移行させる。

 

「出発だ」

 

「「「ああ!/んっ!」」」




次回はシアとの出会いです。

シアはどちらを好きになる?

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