俺は今、困惑している…剛、進之介、クリムよ俺はどうするべきだろうか
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
イシュタルを名乗る爺さんが変な事を言っている。何故こんな事になったのかは数分前に遡る
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いつものように学校へ通い授業を受けた。親父の手伝いをしていた清水は寝不足なのか眠そうにしていてそれを槍山含むチンピラ野郎共(命名者恵里)がバカにしたが恵里の毒舌と俺の殺気によりそそくさとその場を離れた
「清水眠そうだな」
「南雲の親父さんの手伝いをしていたからな」
「なんの手伝いなの?」
「なんでも新作ゲームの開発をしているみたいだよ」
「あまり無理はするなよ清水」
「分かってるって」
「南雲君恵里ちゃんは?」
「恵里なら天之河にかまってアピールしている」
ハジメが見た方向を見ると恵里が光輝にかまってアピールをしていて光輝はそれに応えていた。
「あまり気にしてないのね南雲」
「まぁ、恵里は光輝に好意があるフリをしているからな」
「え、なんでなのハジメン」
恵里の親友になった谷口鈴が話しかけてきた
「恵里は天之河が嫌いらしいからな」
「どう言う事?」
「それは後にしよう。そろそろ休憩が終わるから続きは昼休憩に話す」
「了解」
「うん、分かった」
「清水も起きとけ、ほら目覚ましドリンク」
「悪りぃなハジメ」
清水はハジメから目覚ましドリンクをもらいそれを飲んだ。
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昼休憩になり俺、清水、龍太郎、八重樫、恵里、谷口は一緒に昼飯を食べていた。天之河は白崎が相手をしてるので会話は聞かれないだろう
「えりりんが天之河を嫌っている理由ってなんなの?」
「あ〜、それはね」
恵里、天之河を嫌っている理由を説明中…
「そりゃ嫌うのも無理はないなぁ」
「恵里、光輝がごめんなさい」
「雫が謝る事じゃないよ」
「当の本人は謝罪したの?」
「いや、全く反省してないし恵里にも謝罪してない」
「「はぁ…」」
龍太郎と八重樫は頭を抱えて呆れていた。その時だったふと見ると光輝の足下に魔法陣?が現れた狙いは、光輝か!その魔法陣は徐々に輝きを増していき、一気に教室全体を満たすほどの大きさに拡大した。
自分の足元まで異常が迫って来たことでようやく硬直が解け悲鳴を上げる生徒達。未だ教室にいた愛子先生(なんでいたかはわからない)が咄嗟に「皆!教室から出て!」と叫んだのと魔法陣の輝きが爆発したようにカッと光ったのは同時だった。
光が収まった教室には、"誰の姿もなかった"…
光が収まってきた。周りに目を向けると、そこは広間だった。巨大な絵画がある。金髪の美しい人物が描かれているが何処か不気味だ。
改めて周りを見渡すと何処か大聖堂じみた光景が映りこちらに頭を下げている集団が見えた。
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
そして冒頭に戻る
イシュタルと名乗った老人に連れられ移動する。十メートル以上あるテーブルの上座に畑山愛子が座り、光輝達。最後尾には恵里が座り、その隣にハジメ、その隣に清水がいた。
イシュタルが何やら話し始めたのは、この世界の名前がトータスであること。
人間族、魔人族、亜人族の3種族がいる事。
魔人族とは何百年も戦争中で、拮抗していたがここ最近魔人族があり得ぬ量の魔物を率いるようになり個では劣っていた人間族が絶賛ピンチな事。
そんなおり、神の啓示があった事。その神の啓示が異世界から勇者達を召喚するとのことだった。
「ふざけないで下さい!結局、この子達に戦争させようってことでしょ!そんなの許しません!ええ、先生は絶対に許しませんよ! 私達を早く帰して下さい!きっと、ご家族も心配しているはずです!あなた達のしていることはただの誘拐ですよ!」
童顔低身長のおかげで威厳も全くない愛子だった。プリプリ必死に怒っているが可愛らしすぎて生徒達がほんわかしている。
「お気持ちはお察しします。しかし……あなた方の帰還は現状では不可能です」
場に静寂が満ちた。重く冷たい空気が全身に押しかかっているように、誰もが何を言われたのか分からないという表情でイシュタルを見る。
「ふ、不可能って……ど、どういうことですか!?喚べたのなら帰せるでしょう!?」
愛子先生が叫ぶ。しかしイシュタルは当たり前のことを言っていると言うような態度を取る。
「先ほど言ったように、あなた方を召喚したのはエヒト様です。我々人間に異世界に干渉するような魔法は使えませんのでな、あなた方が帰還できるかどうかもエヒト様の御意思次第ということですな」
「そ、そんな……」
愛子先生が脱力したようにストンと椅子に腰を落とす。周りの生徒達も口々に騒ぎ始めた。
「うそだろ?帰れないってなんだよ!」
「いやよ!なんでもいいから帰してよ!」
「戦争なんて冗談じゃねぇ! ふざけんなよ!」
「なんで、なんで、なんで……」
「皆、ここでイシュタルさんに文句を言っても意味がない。彼にだってどうしようもないんだ。……俺は、俺は戦おうと思う。この世界の人達が滅亡の危機にあるのは事実なんだ。それを知って、放っておくなんて俺にはできない。それに、人間を救うために召喚されたのなら、救済さえ終われば帰してくれるかもしれない。……イシュタルさん? どうですか?」
「そうですな。エヒト様も救世主の願いを無下にはしますまい」
「俺達には大きな力があるんですよね? ここに来てから妙に力が漲っている感じがします」
「ええ、そうです。ざっと、この世界の者と比べると数倍から数十倍の力を持っていると考えていいでしょうな」
「うん、なら大丈夫。俺は戦う。人々を救い、皆が家に帰れるように俺が世界も皆も救ってみせる!!」
拳を作り宣言する光輝。何故か歯がキランと光り、カリスマが発揮される。生徒達は希望に満ちた顔になり女子生徒の大半が熱っぽい視線を送る…が
「(天之河って戦争の意味分かってるのか?)」
「(分かってないから言ってるんだろ…そもそも社会科や歴史で習っただろうが)」
俺と清水は呆れて恵里は冷めた目で天之河を見ていた
「一つ聞いていいかイシュタルトさん」
「なんですかな?」
「戦争には危険は付き物だ…俺達は"ただの学生"。この国の兵士の最低年齢より下だと思うがどうだ?」
「…………そうですな。皆様の年齢で兵になれるのはそう言った家系のみです」
「なら、志願制にしてくれ。」
「………まあ、それぐらいなら良いでしょう」
「勝手に決めるな!な…「黙れよ天之河」っ⁉︎」
何か言おうとした天之河だが清水に睨まれて黙った
「南雲はやるのか?」
「やらない訳にはいかないだろ?俺はやるさ」
「南雲がやるなら俺もやるぜ。なんせお前の親友だからな」
「皆、惑わされちゃ駄目だ!安心してくれ危険な目になんて合わせない。俺が全員連れて必ず日本に皆を帰してみせる!」
「「((その言葉忘れるなよ天之河))」」
どうやらこの世界でも人々を守る事になりそうだ進之介、剛、クリム…
恵里が天之河を嫌っている理由は簡単!幼馴染でもないのに軽々しく下の名前呼び(しかも呼び捨て)されているからです。それがきっかけで一年の頃他クラスの女子から持ち物を盗まれる嫌がらせをされてました。(嫌がらせをした女子は南雲と清水のタッグにより先生に報告されて学校を退学させられました)そんな事があったのに天之河は全く反省してません