迷子の猫は今日も導く!!!!!   作:ある日そこに居たであろうクマさん

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第一話 猫と蕎麦と契約

 

何処かの街の近くの静かな公園。

 

そこで彼等は出会った。

 

人知れず。誰の目も触れぬように...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公園〜時間帯にして夕方の六時ほど。そこには

 

 

「さて、どうしましょうかね〜」

 

「クゥ〜クゥ〜」

 

「何が困ったって?分かるでしょう?」

「寝てるんですよ。この子」

 

修道服に身を包み女性かと見間違えるような彼。その膝の上には自身も知らない小さな存在が眠っていた。

 

 

(この子、人間ですよね。普段だったら生物毎の気配や音の反響の応用で人かどうかの区別は着くんですが。この子、どちらかと言うと猫に近い気がします)

 

「というか、よくよく考えてみたら。先程の連中の事。そして私が一度死んだ事。それを踏まえれば...」

「やはりここは、別の世界ですか。では、彼女には悪いですが少し声を出さしてもらいましょう。スゥゥゥゥ」

 

アァァァァ〜〜〜

 

そう言いながら彼は大きく息を吸い込み、その声を吐き出した。そして音の反響を利用して周りの状況を確認した。

 

そして...

 

「なるほど。どうやら街は元の世界の東京とほぼ同じようですね。ですが、問題はこの「おっさん...誰?」..... はい?」

 

彼が驚いて声のした方を向くとそこには...

 

「?」

 

頭に疑問符を浮かべながらキョトンとした様子でこちらを見上げる少女が居た。

 

だが彼にはその姿は見えない。そして彼からすれば先程のセリフの方が聞き捨てならないようで。

 

「おっおおっおっ、さんですって。おっお嬢さん?それはこの私に、唯一無にの、絶対の、頂点地上代行者である。この私に言っておられるんですか?」

 

「.....頂点、なに?」

 

「まっまあ、良いでしょう。それよりも先程のおっ「おっさん」人の話を聞け!!あと、おっさんと言うんじゃありません!!」

 

彼は珍しく取り乱した。それはもう大きく。そして誓った。もうおっさんとは呼ばせねぇ。(オレ)はまだ27だ!おっさんでは無い!と。

 

「じゃあ...何て呼べば良い?」

 

「シスター。私の事はシスターと呼んでください」

 

そう言われた彼女は早速と言わんばかりに彼の名を呼び。

 

「じゃあ...シスター」

 

「はい。何ですか?」

 

「蕎麦...」

 

「はい?.....蕎麦?」

 

突然の言葉に流石の彼も驚き、そしてそんな事は知らんとばかりに彼女は続けてこう言った。

 

「蕎麦...食べたい」

 

「ええっそんなのありですか?」

 

(蕎麦ね〜というかこの子、私が言える事では無いですが、知らない大人。それも修道服に身を包んだ者が居たら普通なんらかのリアクションは取る筈ですが。そもそも、今の私は所持金ゼロですからね。でもこれはこれで使えるかもしれませんね)

 

そこで彼は一つの案を思いついた。そして膝の上の彼女に話しかけ。

 

「お嬢さん。一つよろしいですか?」

 

「...何?」

 

「もし、蕎麦をご馳走したら」

「私にこの世界の事を教えてもらえますか?」

 

「?」

「この世界って...どれくらい?」

 

この世界。そう言われた彼女はコテンッと首を傾げながら彼に向かってその範囲を聞いた。

 

「えっそれじゃあ、そうですね〜ではこの街で最近あった事や年数。その他にも歴史や有名人、何でも良いです。それらを教えてください。そうすれば何十杯でも蕎麦をご馳「教える!!!」お嬢さん、貴方先程の十倍は元気と速度が出ていらっしゃいますが。気のせいですか?」

 

そしてそこからの彼女は早かった。それはもう驚くべきほどに。

彼の膝から飛び降り、向き直り、正面から逃がさないと言わんばかりに抱きつきにかかったのだ。その速さ恐るべき事に僅か0.3秒ッッッ

 

この時、シスターは初めて人間に対して恐怖した。

 

否ッッッ!!!

 

人間に対してでは無い!!!

 

(蕎麦好き怖っ今度から蕎麦好きはなるべく相手にしたくないですね)

 

シスターは思った。

 

蕎麦好き。流石に怖い、と。

 

そして...

 

キィィィィンッッッーーー!!!

 

(ふふっどうやら丁度良いのが近くに居ましたね♪)

 

「では、お嬢さん。少し待っていてもらえますか?」

 

「...何処行くの?」

 

「いえ、少し小遣い稼ぎに行ってきます」

 

「...分かった。でも...約束」

 

そう言って彼女が差し出したのは

 

「お嬢さん、何故、指を出しておられるのですか?」

 

「指切り。これで...約束♪」

 

それを聞いて彼は面白いと、笑い。

 

「ふふっフフフッなるほどねえ」

「分かりました。それでは、はい。約束です」

 

「ん...約束」

 

そう言って二人は指切りを交わし、そして...

 

「では、少し行ってきますね」

 

ダンッッッ!!!!

 

彼はその一言と共に大地を思いっきり蹴り付け。轟音を響かせながら明後日の方向に飛んでいってしまった。

 

そして、残された彼女は。

 

「.....ふふっ...おもしれー男.....」

 

ボソッと一言。今日出会った男の印象を呟いた。

 

その手に、見た事も無い。赤い痣のようなものを宿して...

 

 

 

 

 

 

 


 

 

そこは元々人が寄りつかないような廃墟だった。だが、今は。

「やっやめ『ザシュッッ』

 

「おいおいっこりゃあ、何の冗談だ!?」

 

「あれだけ居た...仲間達がこん、な」

 

その場で生き残った三人、いや二人は数刻前突如現れた脅威をその目に焼き付けながらも、無惨にも散っていった仲間達を見ていることしかできず

 

その場にいたもう一人の少女は...

 

「.....なに、これ」

 

その光景に、それを起こした者に目を奪われて。その視線を離せずに居た

 

そして...

 

 

「我等はRoseliaの代理人。頂点の地上代行者」

 

「我等が使命は我が青薔薇に逆らう愚者をその肉の最後の一片までも絶滅する事」

 

「AMEN!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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