ハリー・ポッターと闇堕ちルートのレガ主   作:今井亜美(ハーメルンのすがた)

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二章 組み分け

 

「次! オールド・メアリー!」

 

 その名前が呼ばれても、殆どのホグワーツ学生達の興味は、Oの次に呼ばれるだろうP……即ち魔法界の英雄ポッター・ハリーに向いたままだった。

 

 だからこそ、その名前を聞いた瞬間、音を立てて席から立ち上がるという過剰な反応をしたアルバス・ダンブルドアの動きは、酷く奇妙なものに映った。

 

 ダンブルドアのその異様さに、周囲にいたフィリウス・フリットウィックもセブルス・スネイプも、組み分けを担当していたミネルバ・マクゴナガルでさえ驚き、彼の方を振り返った。

 

 ダンブルドアは周囲の視線なんて、まるで目に入らないという様に、メアリーという少女に釘付けだった。

 

 肝心のメアリーは薄っすらと笑みを浮かべたまま歩き続け、固まったマクゴナガルの手から組み分け帽子をひったくると、頭の上に乗せて椅子に座る。

 

『やあ、帽子くん。久しぶりだね、元気だった?』

『これは──驚いた! メアリー・オールド! ホグワーツ長しといえど、私を二回被ったのはキミだけだろう』

 

『だろうね……それからアルバス。仮にも生徒に開心術はどうかと思うな』

 

 ガタリ、と再びダンブルドアの身体が揺れる。

 

『まさか……本当に先輩なのですか?』

『うん、久しぶり。積もる話はまた後でにして……そろそろ座った方が良い。視線が集まってる』

 

 そう指摘されてようやくダンブルドアは周囲の注目に気付いた様で、「年かのう……ずっと座っていると腰が痛むんじゃよ」と、とぼけながら着席した。

 

『さて、メアリー・オールド』

 

 改めて、帽子が語りかける。

 

『キミの組は百年前から決まっている。そうだろう?』

『当たり前だね』

 

「────スリザリンっ!」

 

 帽子の宣言に満足気に頷きながら、メアリーは悠々自適に帽子を外して椅子の上に置き、スリザリンのテーブルに向かう。

 

 スリザリン生達はそんな彼女の事を何処か冷ややかな目で見ていた。彼ら彼女らの殆どが、純血主義者だからである。オールド、などという家名は、聞いたことが無かったのだ。

 

「なあ、キミはどこ出身なんだ? オールドなんて聞き覚えがないが、魔法族なのか?」

 

 席についたメアリーに、サラリとした金髪の少年が、無遠慮に話しかけてきた。

 

「キミは?」

 

「僕を知らないのか? マルフォイだ。ドラコ・マルフォイ」

 

 ドラコ、という少年は、まるで自分を知らない人間などいない、とでも言いたげに、メアリーに対して小馬鹿にした様に鼻を鳴らした。

 

「初めましてドラコ。私はメアリー・オールド。さっきの質問に答えると、私のルーツはマグルだよ。ロンドンから来たんだ」

「フン、やっぱりか。薄汚いマグルの分際でよくスリザリンに来れたね。どうせロクに魔法界の事を知らないんだろう? 何せ僕を知らない位だからな」

 

 ふむ、とメアリーは少し驚いた。

 勿論マルフォイ家の事は知っていたが、暫く見ない間に随分と純血主義が行き過ぎている。

 

「あー……ごめんね。キミは随分と、その、純血主義者みたいだ」

 

「何を当たり前の事を言っているんだ? 僕達純血の人間と、お前達マグルの血は違う。スリザリンは僕達の様な、純血の為にある寮だ。マグル生まれには相応しくない。組み分け帽子も間違える事があるんだな、きっとキミの寮は落ちこぼれのハッフルパフだったんだ。それかバカなグリフィンドールか、そのどっちかだろうね」

 

「うーん確かに。その二寮かあるいはレイブンクローだったかも。ちなみに言っておくと、私の血は赤いよ」

「……僕の血も赤いが」

 

「へーそれは驚きだよ! てっきり緑色なのかと思った。ほら、随分スリザリンが好きみたいだったからさ。赤色も嫌いみたいだったけど、大丈夫? キミの大好きな血は赤色みたいだけど」

 

 ドラコは青白い顔が真っ赤に染まる程怒り、メアリーを睨みつけた。ここまでの侮辱を受けたのは、彼にとって初めての経験だったのだ。

 

 当のメアリーは全く気にした様子すらなく、美味しそうにローストビーフを頬張っていた。

 

「覚えていろメアリー・オールド。父上に言いつけてやるからな」

「いい考えだね。お祖父さんにも話してあげなよ。きっと驚くだろうから」

 

 

 

 

 

 

●レガ主の名前

 メアリー・スー+古い

 で、メアリー・オールド

 

●ビビったダンブルドア

 流石に同姓同名だろ……って思ってたら似すぎてる人が来てガチでビビった。速攻で開心術使ったら全く読めないし、寧ろ話しかけてきて更にビビった。

 

●レガ主の組分けがスリザリン

 闇堕ちする様な奴はスリザリン出身です(偏見)

 

●マルフォイのお祖父ちゃん

 アブラクサス・マルフォイ。(wiki参照)

 主人公より後の世代らしいので、ホグワーツの英雄となった主人公の名前には聞き覚えがあるはず。多分。

 

●あれ? 列車の描写は?

 ……えーとレガ主は不死鳥と一緒に付き添い姿現しでホグワーツまで飛んできて、持ち前のスニーキングスキルでイッチ年生の群れの中に入り込んだので、全カットです。

 

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