ハリー・ポッターと闇堕ちルートのレガ主   作:今井亜美(ハーメルンのすがた)

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近所のスーパーが潰れた。
生野菜が手に入らなくなった私は、スギ●局でキムチを買って代用する事にした。

キムチチャーハン、キムチ焼きそば、キムチスパゲッティ。

なんだ、意外とイケるじゃないか。
私はふと、閃いた。

キムチがいけるなら、この余ってる納豆でもイケるんじゃないかと。

納豆チャーハン、納豆焼きそば、納豆スパゲッティ。

私は死んだ。

納豆スパゲッティだけは何があっても作るな。


七章 トロール

 

「げほっえほっおえ、おえぇ……」

「あれ? なんで来たのダフネ?」

 

 地下室、スリザリン寮から少し離れた廊下。

 炎と共に二人の少女が現れた。

 

 栗色の髪の少女、メアリーはピンピンしていたが、金髪の少女ダフネは初めての姿現しの衝撃で床に倒れ込み嗚咽を漏らしていた。

 

「ああ、もう……マーリンの髭っ……! か、身体が、バラバラになるかと思ったわ……!」

「やったことないの? 姿現し」

 

「生憎昨日までは病弱だったからねっ! 姿現しですって!? それが使えるのは十七歳からで……というより安全対策でホグワーツでは使用出来ないでしょ!?」

 

「人間はね。屋敷しもべ妖精とか不死鳥にやってもらえば一緒に飛べるんだ」

「不死鳥って……まさかそれ本物!? 赤いオウムじゃなかったの!?」

 

「ピィ!」

 

 オウムに間違われた不死鳥が怒った様に鳴いた。

 

「フェーちゃんは不死鳥だよ。それよりもダフネ、駄目だよついてきちゃ! 地下にはトロールがいるんだよ?」

「そうよ、トロールよ! 貴方、何でトロールのいる地下に来たの!? まさか……倒すとか言わないわよね?」

 

「勿論、倒す為に来たんだよ。他の子にやられる前に早く行かなくちゃ! ダフネは、仕方ないから寮まではついていってあげる。そこで大人しくしてて」

 

「な、何言ってるの!? 行かせるわけ無いでしょ!?」

「わっ」

 

 ダフネは物凄い形相で、メアリーの身体に抱きついた。

 

 彼女は必死だった。

 このトロールを倒すとか言い出した、身の程知らずの馬鹿なマグル生まれの恩人を、みすみす死地に送り出せばグリーングラスの名に傷がついてしまうと。

 

「貴方は分かってないのよ! 普段トロールなんてみんな間抜けだって馬鹿にしてるけど、それでも恐ろしい怪物なの! 何人も魔法使いを殺してるのよ!? 一年生が敵う相手じゃない!」

 

「トロールなら何回も相手にしてきた。だから大丈夫、私を信じて!」

「そんなので騙される程私は間抜けに見える? いい? 貴方は純血じゃない、マグル生まれだけど、でも私の恩人なの。だからここで死なせたくないの」

 

「うーん、困ったな……」

 

 やいのやいのと、二人が騒いでいる内に、そこそこの時間が経った。

 もう呪文で動けなくして置いていこうかとメアリーが考えはじめた時、甲高い少女の悲鳴が廊下を引き裂いた。

 

「な、何今の悲鳴!?」

「ダフネ先に謝っておくね、ごめん。フェーちゃん、お願い! 悲鳴の場所まで!」

 

「ピィ!」

「ちょっとまた────!」

 

 

 

 

 ボウっと炎が燃え上がる音で、二人が女子トイレの中に飛んできたのは、ハリー・ポッターとロナルド・ウィーズリーが、悲鳴を聞きつけてトイレのドアを開け放ったのと殆ど同時だった。

 

「な、なんだ!?」

「ハーマイオニー!」

 

 メアリー達の姿にロンが困惑し、ハリーが焦った様にハーマイオニーの名を呼ぶ。

 

 ハーマイオニー・グレンジャーは、今まさにトロールに襲われているといった状況で、振り下ろされる棍棒に挽肉にされる二秒前、といった様子。

 

 メアリーは即座にダフネの拘束を解き、自身を白い光の渦に変えて高速でハーマイオニーの前まで移動すると、

 

「プロテゴ!」

 

 盾の呪文を唱え、棍棒を弾き返す。

 跳ね返った棍棒はトロールの頭を直撃し、彼をノックダウン。更に間髪入れずに、

 

「ステューピファイ!」

 

 放たれた追撃の失神呪文により、トロールは意識を完全に手放した。

 

「お、おったまげー……トロールを一瞬でやっつけちゃったよ……」

「あ……あ、あのありが────」

 

「やっつける? コレはまだ気絶しただけだよ、死んでない────アバダケダブラ」

 

 稲妻の様な緑の閃光が女子トイレ中を埋め尽くした。

 ハリーは思わず額を抑えた。記憶の何処かで、この光を見た事がある様な気がした。

 

 閃光が止んだ時、今度こそトロールは完全に息絶えていた。

 

「コレでホグワーツの脅威が一つ減ったね」

 

 メアリーは満足そうにニッコリと笑った。

 ダフネも、ロンも、ハーマイオニーも、信じられないモノを見るような目で、トロールとメアリーの間に視線を行ったり来たり彷徨わせていた。

 

「い、今のって……まさか死の呪文?」

「そうだよ。よく知ってたねー、グリフィンドールに十点!」

 

「私、私知ってるわ! それは許されざる呪文って言って、法律で禁止されてるって……」

「そんな生易しいもんか! パパが言ってた……死の呪文は許されざる呪文の中でも最も罪が重くて、使ったらアズカバンで終身刑になるって……!」

 

「うん。だから使ったのはここだけの秘密にして欲しいな」

 

 全く悪びれる様子がなくあっけらかんと言い放つメアリーの態度に善良なグリフィンドール生三人は頭がクラクラしてきた。

 

 だんだんこういう奴だと分かってきたダフネは衝撃からの回復が早かった様で、真っ先に冷静になった。

 

「とりあえずここを離れない? 先生達に見つかったら言い訳出来ないわ」

「そ、そうだね……そうしよう」

 

 五人が女子トイレから出ようとするが、その判断は少しばかり遅かったらしい。

 

 慌ただしい足音と共に、マクゴナガル、スネイプ、クィレルが飛び込んできた。

 

「これは……!? 一体何があったのです!?」

「やあ、ミネルバ。そんなに急いでどうしたの? 何か困りごと?」

 

「貴方は……ミス・オールド。ここで何があったのです? そのトロールは……まさか貴方が?」

「そうだよ。久しぶりに身体を動かせて楽しかったな。もう二十体位いたら良いのに」

 

「信じられません……まさか……ああ、何という……!」

「ふむ、外傷が殆ど無く死んでいますな。吾輩もまさかとは思いますが、死の呪文を使った可能性が高いかと」

 

「ありえません! セブルス、あれはそんな、一年生が使える様な魔法ではありません!」

「確かに通常ならそうですな。ただ、ミス・オールドは少しばかり……実技が他の者より優れているようで」

 

「だとしても、です! 頭にコブがあります……きっと打ち所が悪かったのでしょう」

 

 ピシャリ、と言い放ったマクゴナガルはそう結論付け、この状況をどう収めるかを考えることにした。

 

 

 

 

 

●プロテゴ→ステューピファイ

 ホグワーツレガシーでのコンボ。

 なんと開始当初の碌に魔法が使えない時から使える。

 ルーモスすら使えない主人公に最初にこれらを憶えさすフィグ教授の安全意識の高さよ……。

 古代魔術によって強化でき、完璧なタイミングでガードすると衝撃波を飛ばしたり、ステューピファイで相手を呪ったり、直接傷つけたり出来るようになる。

 この作品では古代魔術による攻撃の拡張は、敵味方を自動で識別出来るという設定。なので衝撃波で後ろにいたハーマイオニーがぶっ飛んだりしないので安心。

 

●白い光の渦

 ホグワーツレガシーで回避を強化すると出来る様になる。強化名は「敏速」。全身が白い光の渦の様になって素早く移動できる。

 

●おったまげー

 ロンの口癖。

 おったまげー、モチのロンさ!、マーリンの髭!

 この三つを言わせておけば大体ロン。

 

●これでランロクの信奉者が一人減った

 ホグワーツレガシーのヴィランであるランロクの部下を殺すと主人公が言う台詞。

 その他バリエーション豊かな勝利台詞があるが、どれも人殺しをした後とは思えない程畜生発言。(五人くらい殺した後に「爽快だったな」、とか言う)

 

 選択肢次第で幾らでもレガ主は屑になれるが、デフォルトの発言が畜生なので、やっぱり闇堕ちルートが正史なのでは?(錯乱)

 個人的にお気に入りは蜘蛛を殺した後の「足は八本も要らないよ」と「さよなら蜘蛛さん」。

 

●アバダケダブラ

 ハリポタで恐らく最も有名な魔法。

 死の呪文。

 レガ主は闇堕ちルートなので、当然セバスチャンを唆して許されざる呪文を全部覚えている。

 ホグワーツレガシーではラスボスなど一部を除きどんな敵も一撃で倒す最強の呪文だったが代わりにクールダウンが長かった。集中薬を飲めば一気に短縮出来るので何度も使いたい人は薬を飲もう。

 大人になったレガ主は勿論、薬無しで連発可能である。

 強化するとなんと、呪われた敵全員に効果が拡散するという恐ろしい集団殺戮兵器と化す。

 

 レガ主「爽快だったな(拡散アバダ)」

 

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