ハリー・ポッターと闇堕ちルートのレガ主   作:今井亜美(ハーメルンのすがた)

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ここすき機能めっちゃ良いですね。
意外な所に入ってるのを見るのも楽しいし、ちゃんと狙ってやったギャグシーンとかに入ってるのも嬉しい。いつもやってくれてる方、ありがとう!

感想を書くのはちょっと……って人は「ここすき」だけでもやってもらえると凄い嬉しいです!

勿論、感想が入るのもすっごく嬉しい!
まあ一番嬉しいのは高評価が入ることなんだけどね。


八章 クィディッチ

 

 結局ハロウィンの日に起きたトロール事件は、グリフィンドールとスリザリンの点数を大幅に減らす形で幕を閉じた。

 

 一応、その後マクゴナガル教授の温情により、友達を助けに行く優しさを理由に加点もされたのだが、「やっぱり怒ったトロールは友情を深めるね!」などとメアリーが謎の供述をしたため、全く反省してない事が判明し、スリザリンは更に減点された。

 

 あの日以来、ハリーとロンとハーマイオニーは馬があったのか、よく三人でいるのを見かけるようになった。

 メアリーは死の呪文を使った事で三人に避けられているのか、あんまり会話する事はなかった。

 

 ただ、ハーマイオニーはあの後きちんと感謝の言葉を伝えたし、ハリーもそこまで気にしている様子はなかった。

 

 しかし、ロンの嫌い様が尋常じゃなく、それがためにメアリーは避けられているという感じだった。

 

 三人とはうってかわって、ダフネ・グリーングラスとはよく話す様になった。

 

 朝に弱いメアリーの為に、彼女が甲斐甲斐しく起こしている所を、同室の他の女生徒は度々目撃する事となった。

 

 そうやってメアリーとダフネが仲良くしていたので、ダフネはどんどん純血のグループから浮く事になった。

 

 元々、彼女はそこまで純血グループと仲が良いという訳ではなかったが、マグル生まれとつるんだ事でその溝が決定的なものになったのだ。

 

 彼女は最早、純血達から血を裏切る者とすら呼ばれていた。

 

 そんなダフネの様子をメアリーは一切気にしなかった。

 

 別に自分と一緒にいて欲しいとか、頼んだ訳では無い。なのに世話を焼かれるという事は、彼女が好きでやっているのだ。

 

 ならば別に、こっちからとやかく言う事じゃないのだろう。

 

「あら、珍しい」

 

 ある日、ダフネがいつもの様にメアリーを起こそうとベッドに近付くと、珍しい事に彼女は既に起きていた……ウトウトと半分眠ってはいたが。それでも、珍しいものは珍しい。

 

「一体どうしたのよ? 貴方がそんなに早起きしたの初めて見たわ」

「どうしたって? ダフネ、今日が何の日か知らないの?」

 

「さあね。なんかの記念日?」

「クィディッチだよ! 今日からシーズン開始でしょ!? この日を楽しみにしてたんだ! 私、クィディッチの試合を見た事が無いんだもん!」

 

「ふーん」

 

 ダフネは興味なさそうに友人の身体の半分を覆っている悪い毛布を剥ぎ取った。

 マグル生まれならクィディッチの試合を知らなくても無理は無いだろうと考えたからだ。

 

 実際には彼女がクィディッチを知らないのは、百年前の時の校長、フィニアス・ナイジェラス・ブラックが生徒の安全を理由にクィディッチを禁止してしまったからなのだが。

 

「ああ! 毛布が……寒いのに……」

「で、クィディッチを見に行こうって? なら二度寝せずに、しっかり起きないとね」

 

「うー……ん、分かってるんだけど……後五分」

「後五分も無し!」

 

 ダフネはぴしゃりと言い放って、なおだるそうにしている友人の身体を引き起こし、ついている寝癖を櫛で整える。

 

 これを放っておくと、このダメ人間はそのまま外出するからだ。

 前に一度、パジャマ姿で呪文学の授業に現れたのを見た時もあった。

 

 しっかりと手入れすれば、可愛い外見をしているのに、どうしてここまで無頓着でいられるのか。

 この友人の考えだけは、ダフネには分かりそうもなかった。

 

 

 

 ぐずるメアリーをあやして着替えを終わらせ、ようやく二人がクィディッチ競技場に訪れた時には、既に試合が始まる直前だった。

 

 慌てて空いてる席を探し、座る。

 メアリーは魔法で下の方の席に座っていた男子が食べていたポップコーンを勝手に呼び寄せ、楽しそうに頬張った。

 

「いけー! スリザリン! いけー!」

「今日の試合は、グリフィンドールとみたいね……あれ? あのシーカー、ハリー・ポッターじゃない?」

 

 ダフネの言う通り、グリフィンドールのシーカーは史上最年少でシーカーとなったハリーだった。

 本来、ホグワーツの一年生はクィディッチ選手にはなれないのだが、素晴らしい箒の腕を見込まれたハリーはマクゴナガルが強引に選手としてしまったのだった。

 

「えーそれってありなの!? 残念だなー。私も飛行術の授業にまともに出ていれば、今頃あそこにいたのに!」

「まず何でまともに出てないのよ……」

 

 

 

 試合が始まった。

 

 メアリーは生まれて初めて見るクィディッチの生試合に目を輝かせていた。

 試合は初め互角に進んでいたが、徐々にスリザリンチームが優勢になってきた。

 

 点差がそこそこ開き、グリフィンドールチームは急いでスニッチを取る必要が出てきた。

 だというのに、肝心のハリー・ポッターはまだスニッチを見つけられずにいる。

 

 いや、それどころか……右に、左にと箒に弄ばれていた。

 

「あれ……?」

 

 メアリーは訝し気に目を細めた。

 ハリーの動きに気付いたのだ。

 

 最年少でシーカーに選ばれる程素晴らしい腕前なら、あんなに箒が暴れる訳が無いのだ。

 つまり、これは誰かが、箒に呪いをかけているという事に他ならない。

 

 メアリーは指をハリーに向けた。

 彼女はスリザリンの勝利を求めているが、スポーツにおける勝利とは、正当な手段の末に手に入れるのが、最も素晴らしいのだ。

 

 正当な手段とは、つまりルールの範囲にあるかどうかである。

 クィディッチの対戦相手に呪いをかけてはいけない、というルールがある以上、これは許されるべきではないのだ。

 

 勿論そういったルールが無かった場合、彼女は真っ先に対戦相手に呪いをかけて全員箒から叩き落としている。

 

 メアリーが指をくるくると回すと、古代魔術の守りが箒を包みこんだ。そうすると他の呪いの効果は綺麗さっぱり弾け飛び、ハリーは自由になった。

 

 突然手に入れた自由に、ハリーは驚きつつも、すぐにスニッチの下に向かって飛び去った。

 

 同じ頃、ハリー・ポッターの箒の異常さに気付いたロンとハーマイオニーは教職員席にその犯人を見つけていた。

 

「スネイプよ! スネイプが呪いをかけているわ!」

 

 ハーマイオニーが叫ぶのと同時に、ハリーの箒に制御が戻る。

 

「あれ、呪いが解けたぞ!?」

「きっと誰かが反対呪文を唱えたのよ……ほら見て!」

 

 ハーマイオニーがクィレル教授を指さす。

 そこには普段怯えている姿からは、全く想像もつかない程、額に脂汗をにじませ歯を食いしばりながら杖を振り回すクィレルがいた。

 

「クィレル先生が助けてくれたのよ! 素敵だわ……流石、闇の魔術に対する防衛術の先生ね!」

「本当だ……! ボク、ずっとクィレルはどもりの情けない奴だと思ってたよ」

 

 試合はハリー・ポッターがスニッチを手にした事で、グリフィンドールの逆転勝利に終わった。

 メアリーは大変残念がりながら、蛙チョコレートを頬張った。

 

「フィグ先生のカード、中々出てこないなー……」

 

 

 

 

 

 

 

●怒ったトロールは友情を深める

 ホグワーツレガシーで主人公が言った謎台詞。あるクエストで友人であるセバスチャンと一緒にトロールを倒した後、この台詞を言う。恐らくは原作を背景にした小ネタ。

 

●パジャマ

 ホグワーツレガシーでのファッションの一つ。

 着てると、みんなにツッコまれる。

 もちろん無視して、そのまま森を駆けずり回ったり、敵と戦ったり、授業に出たり出来る。レガシーでは他にも変な格好が結構多い。特にメガネは殆どがゲテモノ。

 

●クィレル△

 僕達がクィディッチに勝てたのも、今までスネイプが宝を手に入れるのを防いでいたのも、全部クィレル先生のおかげじゃないか!

 

●クィディッチのルール

 1849年のルール改正により、観客がプレイヤーに呪文をかけた場合、チームが魔法の使用を指示・容認したか否かを問わず、そのプレイヤーのチームは失格となることが決まった。(ハリポタwiki引用)

 この一文が無かったら、ハリーは今頃……。

 

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